Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

Editorial
Vol.4(02/09/29)

釣りでおいしいめをする方法教えます

 まず最初に、Vol.3の訂正を……。

 「琵琶湖のバスでおいしいめをした人達というのは、琵琶湖のバスのおかげでがっぽり稼いだとか、有名になったとか、他のアングラーよりも大きいのをたくさん釣って偉そうなことの一つも言ってたとか、具体的にはそういうことである」という部分、「有名になったとか」を「有名になって何か得をしたとか」に訂正させていただく。

 「有名になった」だけでは、著者もその1人ということになってしまう。著者の場合は某テレビ番組のおかげで有名にはなったが、2年前からテレビに出なくなったし、雑誌などに出ることもなるべくお断りするようにしているので、今ではすっかり忘れられかけている。すなわち、もはや有名人ではない。これは釣りの現場にいるとはっきりとわかることだし、テレビに出ているときは揉み手にニコニコ顔で近付いてきてた人達が、テレビに出なくなったとたん姿を見せなくなったというようなこともある。そういう人達ときれいさっぱりおさらばできたことが、どれほど気持ちいいかということを実感できたのに加えて、テレビのよいところ悪いところ、裏表、損得勘定など、ずっと出続けてるだけではわからないことまで知ることができたのは、出るのをやめたからこそであったと思っている。

 琵琶湖のバスのおかげで経済的に得したか損したかと言えば、普通に仕事していたよりもちょっぴり得はあったかもしれないが、皆さんが思っておられるほどのことはないし、著者からそんなことを聞く立場にない面々が世間に吹聴して回った内容と事実はまったくかけ離れている。そんな面々の言うことを信じる方も信じる方だと思うのだが、信じたくもなるようなバブルに湧いていた時代があったことが今ではなつかしい。

 それよりも好きなバス釣りを自由に楽しめなくなった損害の方がはるかに大きいし、これから先の収入のダウンを考慮すれば、経済的に得したという結果にはおそらくならないだろう。つまり、著者は琵琶湖のバスのおかげで一時的に有名にはなったが、今はそれほど有名ではないし、得したか損したかは今でも微妙だし、将来的には損してる確率がかなり高いということで、「琵琶湖のバスでおいしいめをした人達」にはあたらない。その点、誤解してる人が多いようなので、ここであらためてお断りしておく次第。著者は普段から申しあげてる通り、かわいそうなフリーライターの1人に過ぎないのである。これホント。

 釣りで本当においしいめをしようと思ったら、テレビや雑誌に出まくることだ。ディレクターや記者に乞われるままにメディアに都合のいいように演じたり、しゃべったり、書いたりして、それが本当か嘘か、正しいか正しくないかなんてまったく気にしない。そういうことをした報酬として、釣りの実力よりも何よりもテレビや雑誌にたくさん出てるということで有名になって、メーカーが製品を売るのに貢献する。それが一番簡単な方法である。

 もっと極端なのは、ディレクターや記者が要請するのに先回りして、自分からメディアの都合のいいように立ち回る。「やらせ」は止めても、出演者が自分からする「やりん」はディレクターも誰も止めない。みんながそうだとは言わないが、それに近いことをして有名になってるアングラーが大勢いるし、24時間釣り専門チャンネルはできた、雑誌は増えたで出演枠がどっと増えた今がチャンスとばかり、なんとかメディアに取り入ろうと必死の連中は、そうするのが当然と信じ切って何はばかることなく大手を振ってテレビや雑誌に登場しておられる。これすなわち、タレントアングラーの誕生である。

 なぜそういうことになるかと言うと、現在の釣りを取り巻く経済システムの中にいる限り、ほとんどそれしか方法はないからである。いくら有名なアングラーであっても、本当に釣りが好きで自分の信念にこだわる人物を相手にするのは、お金を儲けることが本分であるところのメーカーにとっては相容れないところが大きい。それよりも、お金や物さえ与えておけば何でも言うことを聞く連中の方がはるかに付き合いやすい。メディアとしては、「釣れないものは釣れない」などと言ってる筋金入りのアングラーを使うよりも、ディレクターや記者の言う通りに踊ってくれるタレントアングラーを使う方がはるかに簡単に番組や誌面が作れて映像効果、誌面効果も高いから、スポンサーや広告代理店も喜ぶというもの。そういう状況が固定化されてくると、釣りが好きで信念あるアングラーでも、程度の低いメディアに付き合おうと思えば、ある程度相手の都合に合わせざるを得ない。でなければ、かわりに出るアングラーはいくらでもいる。それが現実であり、それが嫌なら消え去るしかないのである。

 釣りでおいしいめをするもう一つの方法として、消費機会は生み出すがお金は消費する有名アングラーの側ではなく、お金を生み出す生産システムとしてのメーカーやメディアの側に席を確保することも考えられるが、これは仕事が釣り関係だというだけで、釣りが仕事だというのとは違う。支配関係が逆なのである。それを勘違いして、仕事が釣り関係だから、一般のアングラーより一段高い所にいると思っている輩がいる。こういうのが一番たちが悪くて始末に負えない。特にメディア関係においては、百害あって一理なしである。そういうのは一時の役には立っても、いずれ業績に貢献しないどころか足を引っ張るお荷物になるから、早めにリストラされることを経営陣にはお勧めしたいのだが、この経営陣がまたとんでもない勘違いをしてるケースが多くて、こちらの方がいっそう始末に負えないという、まったくもって笑い話にもならない現実があちこちに実在する。そんな玉石混淆を寄せ集めたのが日本釣り振興会であるとしたら、琵琶湖のバス問題は……なんてことを考えるよりも、加藤誠司プロはよくやってると言っておこう。

 さて、Vol.3に関してもう一点。

 「ほんの少し前までバスアングラーを代表するかのような顔をしてた組織」に関して、もっとはっきりと名指しした方がいいんじゃないかという意見があった。その一方で、これは人からの伝聞なのだが、事実無根で誹謗中傷にあたり心外だという人もいたようだ。

 名指しするかしないかついては、あえてここで具体名を出す必要はないと思う。読んだ人が思い当たればそれで十分だし、そんな組織はないと思うのであればそれでもよい。そんな組織はないと思う人に、具体名をあげて、あなたの考えは間違っていると説得する必要も感じない。拙文は最初からそういう人達の説得を目的にしていないので、賢明な読者の皆さんはその点をご承知いただいた上で、(いろんな意味で)著者の力の及ばない部分は自分のデータベースをフル活用して補いながら読み進んでいただきたい。

 事実無根で誹謗中傷にあたり心外だというのは、具体名をあげていないのに何を指して事実無根、誹謗中傷と言うのか。具体的な○○という組織の名前をあげて、そに対する誹謗中傷だと言うのであれば、これこそまさに自分が普段から○○という組織にそういうことを感じて気にしているという自白行為である。でなければ、誹謗中傷などということを言い出した側から、著者が書きもしない○○などという具体名が出てくるわけがないではないか。あるいは拙文が、一般のアングラーに○○がそうであると勘違いさせる原因になると言うのであれば、一般のアングラーから○○はそうだと思われていることを自分は気にしているという、これもまた自白行為である。これと同じようなことをVol.2の終わりの方で書いたような気がするが、著者の仕掛けにまたもや懲りもせず引っ掛かったと言わざるを得ない。

 人間、一番気にしていることをもろに指摘されると腹が立つものだが、こうも簡単に引っ掛けに乗ってこられるとゲームとしての面白みも何もない。もうやめようかとも思うのだが、面白いからもっとやれと言う声もあって、そういう声があるのが面白いから続けようかなどと思ったりもするから、拙文の本当の黒幕はそういうことをけしかける一部読者の方々なのかもしれない。

 最後にお断りを……。本文中に「○○」とあるのは実在の人物、団体、組織等とは一切関係ないので、その点誤解、曲解なきように。こういう断り書きをいちいち入れないといけないのは、その断り書きが対象とするところの人達の程度が低くて面倒なことだとつくづく思う。テレビ番組の最後に同様のテロップが出てくるのもしらけるだけだが、これって一部匿名BBSにおける議論と同様の何の役にも立たない文章ではないか。

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