Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

Editorial
Vol.54(06/04/08)

エープリルフールその後

 4月1日の琵琶湖の湖底からは普段の約2倍のアクセスがあった。匿名掲示板などでも話題になって、中にはエープリルフールのジョークに過ぎないネタについてマジになって議論した匿名諸氏がおられたとのこと。実に赤いバス的な出来事で慶賀の極みと言うべきかもしれないが、当方、匿名掲示板にはごく一部を除きまったく興味がないので、ジョークがジョークを呼んだか、バカがバカを呼んだかの評価は差し控えさせていただく。

 琵琶湖のバスアングラーにとって特別の意味がある4月1日という日に、真面目な論評をするか、4月バカで笑い飛ばすかについては、ずいぶん前から真剣に考え続けたかと言うと、まったくそんなことはない。今年は最初から笑い飛ばすつもりでいた。琵琶湖レジャー利用適正化条例改正の話題が4月1日までには出尽くしていて、今さら解説する必要はないと思われたのと、しばらく前に赤いバスと鳥獣人物戯画という二つの強力なネタの仕込みができていたからである。更新終了とPSE法ネタは、赤いバスと鳥獣戯画を文章にしてる最中に思い付いたので、後から付け加えた。四つのネタがそろったことで、赤いバスと鳥獣戯画の文章にさらに肉付けをしてバランスを取り、掲載したような内容になった。

 3月31日の夜遅くアップした直後から、湖底からへのアクセスが跳ね上がった。4月1日のアクセスは土曜日であるにもかかわらず普段の約2倍。仕事場のパソコンを使うことができない土日はアクセスが減るから、その反動で3日の月曜もアクセスが多いのではないかと思ったが、ぜんぜんそんなことはなく2日以降は普段通りに戻った。ネタによってアクセスが長く持続するのもあれば、サッと見に来てサッと引くのもある。ネタの種類と利用者のアクセス方法には密接な関係がありそうである。そんな分析をしながらデータを見るのは、とても面白い。

 いろんな人から直接聞いた評価では、「琵琶湖の湖底からの更新を終了する」というネタが一番面白かった、一番驚いた、一番効いたとの意見が多かった。四つのネタの最初に掲載してあったので、ほかのネタを読む前にこのネタを読んで、「マジか!?」と思った人が多かったようだ。続いてほかのネタも読んで、「なんだ。エープリルフールネタだったのか」と一安心するという、これも仕掛けの一つ。それに対してストレートな意見が返ってくると、仕掛けた側としては内心「してやったり!!」とほくそ笑むと同時に、「かわら版の読者は真面目だなあ」と改めて感心してしまう。こんな率直な意見が聞けるのは、メディアと一般のバスアングラーの距離が近いからこそであろう。それを再確認できたことを持って今回の最大の収穫としたい。

 続いて7日にはケンタの釣りデータを新設した。釣りの最新情報は扱いがとてもデリケートで、へたに掲載すると大きな弊害を招くことがある。特に関根健太プロのように琵琶湖でフィッシングガイドをやっていて、その結果情報を提供するような場合、よく釣れた直後にその情報を見たアングラーが関根プロのボートの近くに殺到して、付きまとわれるようなことが起こりがちである。そのことを関根プロに説明した上で、どうするかの判断を求めたら、「付きまとわれるのはなれてますから、やりましょう」と快諾を得た。もちろん、あまりにひどいストーカーが増える結果になったら、そのときは情報の出し方を考えながら調整していくことになる。情報を生かすも殺すも受け手の利用の仕方次第であることをご承知置きいただきたい。

■今週の湖底から
セタシジミ復活作戦
(06/04/02)シジミが減ったのをバスのせいにはできない。ほかの理由を明確にしないといけないことが漁獲制限に関係してるとしたら、リリース禁止や外来魚駆除がニゴロブナやホンモロコの減少を加速させてる可能性もあり得ることになる。それよりも、本当の問題は漁獲制限が守られるかどうかなんだけどね。殻長15mm以上の制限があるんだったら、琵琶湖周辺の川魚屋で売ってる豆粒ほどのシジミはいったい誰がどこで獲ってるのか不思議。
コイ持ち出し禁止延長(06/04/02)KHVネタは今年から琵琶湖と近隣府県に絞ってお伝えする予定。
河ふぐの飼養許可出る(06/04/02)昨年6月1日に施行された特定外来生物被害防止法の特例飼養許可が今年の3月にやっと出たことに環境省の苦しみがよく表れてる。水槽でバスやブルーギルを飼ってる1人1人への対応は、もう無茶苦茶。
春の琵琶湖の水位調節(06/04/05)簡単にまとめると、4月1日から5月10日までの目標水位を5cm下げる、増水後は7日間水位を維持するということ。水位が高い間にさらに大雨が降って洪水になるかもしれないんだけど、その点で、ダムは造るべき、洗堰の全閉操作はやめるべきだと言ってる人達と連係プレーしてるかどうかは不明。
諏訪湖のワカサギ解禁繰り上げか(06/04/08)禁漁から解禁に至る一連の記事にバスのことがまったく出てこないのが面白い。
琵琶湖の深層水(06/04/08)ホンモロコやスジエビは水深50m以上の深い所で越冬してる。深層の酸素濃度の問題は、琵琶湖の生物にとってとても重要。ところで、ディープホールに攪拌機があったよね。あれって、いったい何やってたんだろう。どこへ行ったんだろう。琵琶湖には本当に不思議なことが多いよね。

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