Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

Editorial
Vol.67(07/07/10)

本当のことを言うのが難しい国

「小池百合子さんが防衛相になられた。
呉々も言っておくが、小池栄湖さんではない。
小池百合子さんだ。
バスアングラーにとっては、とても懐かしい名前であるな。
その百合子さんが防衛大臣になられた。
だからこそ、選挙に行こう! 7月29日の参議院選挙に行こう!
ハガキ持って行こう! 選挙に行こう!!」

 WBSホームページに7月5日付で掲載された人気連載、霞オヤジの罵洲雑言その20冒頭の吉田幸二さんの記述である。

 同連載は6月11日に1000回を迎えた。翌日は当然「その1001」になるかと思ったら、回数がリセットされて「その1」に戻った。連載回数を誇ったり営業に利用するのではなく、初心に返って一から始めるというのは、実に吉田さんらしい。これこそ生き様と行動で見せる実践派の面目約如ではないか!!

 そんな吉田さんだから、参院選についての書き方もとてもやさしい。「小池百合子さんが防衛相になられた……選挙に行こう!!」それだけ。自分で考えることができるバスアングラーには、これで十分なことをよくわかっておられる。

 これが筆者だったら、突っ込まずにはいられないんだよね。タカ派の小池百合子防衛相就任は、改憲を目指す現政権にとっては一歩前進である。環境相だったときの行動を見ても、この人に深い考えはない。ただただそのときの情勢に合わせて、自分の得になるように立ち回っているだけである。そのことからも現政権はさらに危ないメンバーになったと言える。だから7月29日は選挙に行こう。釣りに行く予定の人は、期日前投票をすませてからにしよう。

 クビになった前防衛大臣の発言について、「ホントのことやんか。戦艦大和を裸で特攻さすやつらに戦争やめさせようと思うたら、原爆しかないやん」と言った人がいた。このことについても説明しておこう。確かに本当のことかもしれない。それがなぜ問題になるかというと、普段嘘ばかり言ってる政治家が本当のことを言うから問題になるのである。これは単に個人の問題ではなく、政権、連立与党、政治システム、政官の慣れ合い体制、これらすべてにかかわる問題と言える。建て前と嘘で塗り固めた政治と行政だから、たまにポロッと本当のことが出てくると大きな問題になるのである。そして、それを伝えるメディアもどこまで問題の本質に迫ってるか……!?

 石川県選出の元総理大臣が滋賀県の新幹線新駅問題について、知事が女性だから視野が狭いという意味の発言をした。失言の山を築き上げてきた人物の言葉だから、これも本音であろう。それに対する滋賀県知事の切り返しが、実に見事であった。まだテレビのニュースで流れたばかりなので、詳しくはこれからネットでも伝えられるだろうが、元首相よりも現滋賀県知事の方がよほど賢くて大物ではないかと思ってしまった。ところが、このニュースを見て「政治家もいろいろ」「女性もいろいろ」なんて書いたら、「それは政治家に対する偏見だ」「お前の方こそ女性蔑視だ!!」などと言いたがる人達が待ってましたとばかり出てくるんだよね。無責任なネットの匿名発言ならとても簡単だし、自分の身に返ってくることは何もないもんね。気楽なもんだ!!

 日本は本当のことを言うのが実に難しい国である。そして、ますます難しくなりつつあると思う。そのことはBassingかわら版をごらんのバスアングラーの皆さんなら身を持って理解しておられるはず。政治家や官僚、その取り巻きが言ってることの嘘やごまかしについても、よくわかっておられるだろう。だからこそ、大切な1票を無駄にしてはいけない。7月29日は選挙に行こう。釣りに行く予定の人は期日前投票をすませてからにしよう。

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