Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

Editorial
Vol.73(07/12/23)

滋賀県の財政再建とバスフィッシング

 滋賀県では嘉田知事のリーダーシップの元、かなり本気の財政再建がスタートしようとしているらしい。知事の退職金は返上、議員報酬と期末手当をカット、県職員の給与を削減する各条例案が議会で可決。琵琶湖関連ではウィードの刈り取りやイベント運営などを行う淡海環境保全財団への委託料について来年度予算で約40%削減を提案。琵琶湖環境科学研究センターは試験研究費の大幅削減を受けて現在の約60項目の研究課題を14項目に集約する中期計画案を評議員会に提示した。

 年末近くなって、そんなことが伝えられるさなか、二つの面白い新聞記事が目に付いた。一つはChunichi Web滋賀の12月14日付記事で、琵琶湖に生息する外来魚が02年から今春までの間に半減しているという県水産課の推測が県議会で報告されたというもの。それに対してYomiuri On Line滋賀の同日付記事は、減少したとされる外来魚の02年の推定生息量と今春の推定生息量は算定方法が異なり、半減したと単純に比較できないのではないかという県水産試験場の見解を伝えている。また、02年の推定値は算出方法の記録が残っていないという記述もある。

 これってつまり、来年度予算編成の時期になって、財政再建のために外来魚駆除予算を減らされてはかなわないと水産課が駆除の実績をアピールしたけど、その報告にちょっと無理があったんじゃないかという話だよね。Yomiuri On Line滋賀の記事には、現行の計算式は04年から使用されているとあるから、04年から今春までに3分の2に減ったとか、4分の3に減ったとかでもいいじゃないか。それを実績として「半減」を強調したいばかりに、算定方式が異なる02年の数値を持ち出してきたあたりに、滋賀県の財政状況の厳しさが見て取れる。前知事がリリース禁止条例を無理矢理押し通したときに、滋賀県は数少ない人口増加県だからなどと強弁してたのは、今になって思うと無責任きわまりないその場しのぎだったことがよくわかる。

 そんな滋賀県の2010年度までの県政運営方針を示した基本構想は、総務・政策常任委員会で自民党・湖翔クラブと共産党の反対によりいったん否決されたものの、県議会では自民党・湖翔クラブの大半が賛成に回って可決された。自民党としても県議会で否決して議会を解散されたりでもしたら選挙に勝てる見込みはないから、こうなることは最初からわかった上でのデキレースだったんだろうね。委員会での反対は、県民に人気の知事に対する単なる牽制か。だったら知事もはっきり言ってやりゃいいじゃん。基本構想は知事のマニフェストと整合性が取れていないなんて言って反対してるけど、本当は自分達を応援してくれる人達が喜ぶ税金の使い方をしてくれないのが嫌なだけじゃないかってね。

 まあ、こういうぶっちゃけを言わずに議会をコントロールしてるあたりが、この知事の賢いところかもしれない。そんな知事が環境保護に取り組む琵琶湖のバスフィッシングはこれからどうなっていくか、2008年もしかと見守らないといけない。なぜならバスのことを現場で見てるのはバスアングラーしかいないからね。

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