Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

Editorial
Vol.78(08/02/12)

フィッシングショーOSAKAもう一つの収穫

 フィッシングショーOSAKA会場で会った全日本釣り団体協議会の来田仁成専務理事に、これはいい機会とネットクレーマーの話をさせていただいた。そこへひょっこりと現れたのが、大阪でがんばってる数少ない釣り出版社フィッシュマンの萱間修社長。「釣り場の問題について、ちょうど来田さんに原稿を書いてもらったとこですわ」と言いながら差し出したのが、「最先端のシーバス釣り」というタイトルの出たばかりのムックだった。

 その中ほどに来田さんが書いた「シーバスアングラーなら知っておいてほしい港湾の法律」という長い見出しの5ページに渡る記事がある。「港と漁港についての法律知識」というサブタイトルで、シーバスフィッシングの現場で起こっている立入禁止、釣り禁止の問題について、法律とその運用に対し釣り人の立場から正面切ってもの申す記事であった。その続きに載ってるのは釣り場での安全確保に関する記事で、これが実に12ページに及んでいる。釣り場の問題や安全確保について、これだけのスペース、あるいは時間を割くメディアが、はたしてほかにあるだろうか。

 バスフィッシングの現場でも同様の問題はたくさん起こっているが、それに対してメディアが正面切って取り組んでるなんて話は聞いたことがない。その原因は、現場のことなんてさっぱりわかってないからだろうね。取材やイベントなどで釣り場へ行きはしても、一般のバスアングラーが釣りをしてる現場に立つことなんてないから、釣り場で起こってる問題に気付きもしなければ、その本質を理解して伝える能力なんかあるわけがない。法律が間違ってる、行政の考え方や運用がおかしいと抗議することもできない。バスフィッシングだけでなく、ブーム以降に参入したメディアの多くは他の分野でも同様ではなかろうか。と言うか、バスで成功した結果、業務拡大のために他分野に進出したメディアが多いから、これは当然のことかもしれない。

 それにくらべて、ブーム前からがんばってるメディアはどうか。やってる内容を見れば、わかる人にはわかることだし、わからない人に諄々しても仕方ないので、これ以上は書かない。評価はバスアングラーの皆さんにおまかせしたいと思う。来田さんが書いた原稿の内容についても、詳しく紹介することは控える。どうしても気になる方は本を買って読むか、立ち読みするかしていただきたい。釣り場の問題について考えようと思ったら、最低限それぐらいの努力はしてからにしてほしいと思うからである。それともう一つ、フィッシュマンの萱間さんは、著者とは考え方や向いてる方向が違うが、業界に数少ない骨のある出版人だということを末尾ながら付け加えておきたい。

特集フィッシングショーOSAKA2008

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