Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/04/27

ゴールデンウィーク2日目の
琵琶湖は絶好の釣り日和

 上の写真はゴールデンウィーク2日目の4月27日に琵琶湖南湖の名鉄沖で撮影したものです。バスフィッシングのボートが何隻も釣りをしている間をクラシックな船形の白いクルーザーがゆっくりと通り抜けて行ってます。フライングデッキには、首からカメラや双眼鏡を下げた人が5、6人乗ってるんですけど、風体やカメラの扱い方を見たところでは、新聞社などの取材スタッフのようには思えませんでした。だけど、バスフィッシングの様子を見て回ってるのは明かです。いったい何をしてるんでしょうか。

 このクルーザーは、その後、赤野井沖にも現れました。ひょっとしたら、バスをリリースしてるところを写真に撮ろうと走り回ってたのかもしれません。ほかにリリース禁止を呼びかける船も走り回ってます。この船がうるさいんですよね。リリース禁止のことを知らないアングラーを対象にしてるんでしょうけど、知ってて気にしながら釣りをしてるアングラーにとっては、まさに嫌がらせです。これほど気に触ることはありません。滋賀県は、大多数のバスアングラーが何を感じ、どう思いながら琵琶湖で釣りをしてるのかわかりながら、こういうことをやってるんでしょうか。

 27日はリリース禁止を呼びかける車が国道161号を走ってるのにも出合いました。渋滞してる国道で、「琵琶湖ルールを守りましょう」とスピーカーで呼びかけてます。最初は選挙運動かと思ったんですけど、投票日の27日に運動したら選挙違反ですよね。よく見たら、リリース禁止の宣伝カーでした。だけど、国道で呼びかけても効果があるとは思えません。これって、リリース禁止反対ってネットに書き込んでるだけの人達と、やってることはかわらないんですけど、それを税金使って大きな顔してやってるから、あきれてしまいます。


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 いい天気になった連休2日目は、大勢のバスアングラーが釣りに出てました。と言っても、特別多いというわけではありません。好シーズンの天気のいい休日だったら、もっと多い日がいくらでもありましたからね(あえて過去形で書いておきます)。南湖北部でボートが多かったのは、名鉄から浮御堂にかけての沖と赤野井沖ぐらいで、それ以外はパラパラです。

 前回のB.B.C.ホット情報で、琵琶湖大橋料金所沖から木浜沖にかけてのエリアにボートが少ないと書いたんですけど、天気がよくなった27日も大してかわりませんでした。東岸寄りのボートは、赤野井湾のはるか沖の方にかたまっています。ポジション的にはアフタースポーニングの場所です。すでにそういうパターンなんでしょうか。琵琶湖大橋料金所沖にボートが少なかったのは、水上バイクが走り回って釣りにならなかったこともあると思います。

 ボート釣りにくらべると、岸釣りの方が釣り場はにぎわってる感じがします。連休のいい天気の日の岸釣りは、ファミリーや親子連れ、カップルが多くて、それにくらべるとバリバリの岸釣りアングラーは劣勢です。リリース禁止後の岸釣りアングラーの減り方が目立たないのは、そういうことの影響が出てるのかもしれませんね。平日や、休日でも天気のよくない日は激減してるんですけど、条件がいいときだけを見れば、リリース禁止後もアングラーは減ってないという評価になってしまうんじゃないでしょうか。

 前日、某月刊釣り新聞のえらいさんから電話をもらったときに、「琵琶湖のバスアングラーがそんなに減らなくてよかった」という意味のことをおっしゃってました。B.B.C.服部は、まったくそうは思わないんですけどね。その人物が普段の琵琶湖の様子を見てるとは思えませんし、どこからそういう結論が出てきてるのか不思議に思いました。釣り関係のメディアでもそんな感じですから、一般のメディアが27日の琵琶湖のバスフィッシングの様子だけ見たら、「なんだ、たくさんのバス釣り師が釣りに来てるじゃないか。リリース禁止の影響は、大したことなかったんだな」ということになると思います。その意味でも、南湖を走り回ってたクルーザーの人達が何者なのかが気になった次第です。


 木浜の外来魚回収ボックスは、さすがに連休です。木浜5号水路の水門横の駐車場と、その北側の駐車場の2カ所のボックスをチェックしたら、両方とも小さなブルーギルが入ってました。数は2尾と6尾です。ゴミが入ってたり、ボックスの横に置いてあるのはあいかわらずです。


 それと、天神川尻の駐車場の奥にも新しい回収ボックスが設置されてました。リリース禁止直前の3月末に21カ所のボックスが設置されたときのリストにはありませんでしたから、その後、追加で設置されたのは間違いないと思います。B.B.C.服部が同場所へ前回行ったのは4月6日ですから、それ以降のことだと思うんですけど、いつ設置されたのかはわかりません。ひょっとしたら、ゴールデンウィークに間に合うように設置されたのかもしれませんね。二つのボックスのうち一つは空っぽ、もう一つは25cmぐらいのバスが1尾入ってました。

 ここのボックスは20mも離れてない所に二つあります。滋賀県がなぜそういうことをするのか、まったく理解できません。あるいは、献身的な協力者がここで大々的に駆除釣りをする予定があって、そのときの容量を確保するために二つ設置したんでしょうか。回収ボックスと回収イケスでどれぐらいの外来魚が回収されたかは滋賀県から発表されてるんですけど、その数字は明らかに協力者の存在を感じさせるものです。こういうのも、釣り人だったら何でもかんでも一緒にする行政やメディアの側にすれば、バスアングラーが駆除に協力してくれてるってことになるんでしょうね。

 木浜で岸釣りを見ていて気になったんですけど、子供が釣ったブルーギルを取り上げた父親らしい人が、何のためらいもなく逃がしてました。こういう人達が、まだまだたくさんいるということです。天神川尻では、コンビニ袋いっぱいに詰めたゴミを小学生ぐらいの子供が回収ボックスに入れようとしてたので、「それはゴミ箱とは違うよ」と教えてあげたんですけど、離れてる間に入れちゃってました。子供がそんなゴミを出すとは思えませんから、おそらく親か誰かがやらせてるはずです。そんな大人もいるということです。こういうのって、ゴールデンウィークの琵琶湖の典型的な景色なんじゃないでしょうか。

 ゴールデンウィークが始まったとは言っても、前半は本当の連休ではありません。飛び飛びの休みが、連休になる人もいるっていうだけです。連休にしてはバスアングラーが少なめだっただけではなく、道路の混雑が本当にひどい状態じゃなかったのも、そのせいかもしれません。もしそうなら、5月3〜5日が今年のゴールデンウィーク本番ということになります。はたして琵琶湖にどれぐらいのアングラーが来るか、本当にリリース禁止の影響でバスアングラーが減ってるのかどうか、こうなったらとことんチェックしてやろうと思っています。

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