Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

09/03/08

HDムービーが撮影できる
新しいデジカメを手に入れました

 ちょっと前から検討を続けてた新しいデジカメを手に入れました。サンヨーのXacti DMX-HD800という静止画800万画素、ムービーHD1280×720pixcelの撮影ができる機種です。新型が出て型落ちで安くなったタイミングを狙ったけど、この機種だって発売からまだ半年しかたってません。デジカメの進化って恐ろしいですねえ。

 静止画で800万画素っていうのは今どきぜんぜんどうってことないけど、ホームページやちょっとした誌面掲載なら画質もしっかりしてるからこれで十分。って言うか、性能余ってます。これ以上の画質云々よりも、ポケットに入る小ささが釣りにはありがたいですね。どっちみち速写性能では一眼に勝てへんし……。

 一方、ムービーの方は今までのカメラにくらべたら段違いです。一応ハイビジョンということらしいんですけど、地デジやブルーレイとかの1920×1080pixcel/60fpsフルハイビジョンと違って、こちらは1280×720pixcel/30fps。それでもパソコンのディスプレーいっぱいに大きく再生して十分観られるきれいさです。今までのSD640×480pixcelがオモチャに見えてしまいます。実際の画面の大きさは、下の写真をクリックしてみてください。

YouTubeムービーはこちら

 これで何ができるかと言うと、ちょっと前から動画投稿サイトのYouTubeがHD1280×720pixcelに対応したんですよね。オバマ大統領の就任演説がYouTubeでHD配信されて話題になったのが、2カ月もたたない間に一般投稿のムービーもHDでアップすればHDで観られるようになりました。YouTubeのムービービューワの右下に【HD】とあるのがそのスイッチです。

 まあ、まだベータバージョンで正式仕様ではないらしいんですけどね。どんなものかは実際に観ていただいたらわかると思います。回線的にはADSLレベルで十分だし、画質もパソコンで再生するんだったら過不足ないし、ネット配信もここまできたかって感じです。おっさんが釣りしてるのを観るだけだったら、これ以上何もいらんやん!! あとは能書き言うてんと早く魚釣ってんか、てなもんです。

 新しく手に入れたXactiのHD1280×720pixcelが、このYouTubeの新しい仕様にピッタリなんですよね。フルハイビジョンはパソコンで編集するのに無理あるけど、これなら今使ってるMac Book Proでギリギリなんとかなりそう。あとは将来的にハードディスクを大きくすることを頭に置きつつ、現態勢のままでもしばらくはやっていけそうです。だったら、この新しいツールを使って何か面白いことができるんじゃないか!?

 というわけで、Bassingかわら版のムービー配信を今までのPeeVeeTVからYouTubeに全面的に乗りかえることにしました。ついでに、今までは一つのチャンネルにいろいろなムービーを乱雑に放り込んでたのを内容によってチャンネル分けしました。とりあえずは下野正希プロのムービーを別チャンネルのShimono TVに移して、残ったB.B.C. Videoと先にYouTubeにできてたBassfi TVの今のところは3チャンネル。この三つのチャンネルの全ムービーをチェックできるアーカイブチャンネルとしてBiwako Bass Channelを設けました。この先、内容次第でチャンネルを増やしていくつもりです。

 YouTubeには先進的な機能がほかにもいろいろあります。キャプション機能もその一つ。アップしたムービーに字幕を追加することができます。試しにBiwako Bass Channelの紹介ムービーに字幕を付けてみました。字幕付きでムービーを観る方法は、YouTubeのムービービューワの右下にある上向きの矢印のボタンをクリックして出てくる一つ上のボタンから【キャプション機能をオンにする】を選びます。

 ムービーに字幕を追加する方法は、表示させたい文章とタイムコードを書いたテキストファイルをアップするだけ。テキストファイルの内容は、実際には下のようなものです。これをUTF-8エンコードのプレーンテキストファイルにして、.subか.srtの拡張子を付けてアップするだけだから至って簡単。パソコンと根気さえあれば誰でもできると思います。

0:00:27.000,0:00:28.500
ああ、こいつは50です

0:00:31.500,0:00:32.500
そやから、いつものことですよ

0:00:32.500,0:00:35.000
若い子がのたうち回ってるときは年寄り強いから

0:00:48.000,0:00:49.000
どうですか

0:00:49.000,0:00:52.000
なんすか ずっと見てるじゃないすか ダメですよ!!

 ただし、口パクと字幕のタイミングをうまく合わせようと思ったら、実際の再生具合を見ながらタイムコードを調整してやらないといけません。そのためには、書きなおしたファイルを何回もアップしなおすことになります。上の字幕の場合は、5回ぐらいアップしなおして、やっとまあオーケーかなと言うか、こんなもんでかんべんしてよと言うべきか、ごらんの通りのレベルにできあがりました。

 字幕にはいろいろ面白い使い方があると思いますが、聴覚障害者にはとてもありがたい機能ですよね。バスフィッシングの世界のごく一部かもしれませんが、聴覚障害者のために字幕付きのDVDを増やそうなんて話もあります。ただし、お金も時間もかかることですから、何でもかんでも字幕を付けろと言われると、ちょっと辛いところもあるんですよねえ。例えばDVDとかをたくさん売ってお金が儲かってるんだったら、社会還元の一つとしてそういうことはすべきでしょう。少しぐらい儲けを減らしてでもやるべきです。その反対に、このBassingかわら版のように、ほとんどボランティア同然でお金も時間もないメディアはどうすればいいか……。

 YouTubeの字幕をうまく使えば、この問題を解決できるかもしれません。聴覚障害者を応援したいと強く思ってるバスアングラーがムービーを観て、字幕とタイムコードを書いたテキストファイルを作って、例えばバスフィールドを通じて届けていただければ、それをYouTubeにアップすることは簡単です。タイムコードの修正などにかかる手間は、作っていただいたデータさえしっかりしていれば大したものではないと思います。

 このやり方でムービーに字幕が付くか付かないかは、それこそムービーの内容にかかってくるでしょう。このムービーこそ聴覚障害者にも観てほしいと支援者に思ってもらえるだけの内容があるかどうかがすべてです。もちろん、すべてのムービーに字幕を付ける必要はありません。そこで選択の力が働くとすれば、字幕付きのムービーを集めたチャンネルを作ることで聴覚障害者だけでなく広く一般のバスアングラーのためにもなるはずです。そこへ利権やお金の力で割り込んでくるムービーも出てくるかもしれませんが、そんなノイズはネットの世界ではあたりまえのこと。善意かお金の力かは観る人が観ればわかることだし、それを隠しようがないのもまたネットの世界ですからね。そこは最初の発想で、少しでも多くのムービーに字幕が付くのはいいことだと、そういう風に納得できればそれでいいわけです。こういうのが本当に賢いネットの利用の仕方であり、本当のボランティアだと思うんですけど、いかがでしょうか。

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