琵琶湖の湖底から
(2006/10)

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■琵琶湖岸全域で産卵調査 来春、市民グループら 在来魚の生態特定へ 06/10/01 京都新聞電子版
 国土交通省琵琶湖河川事務所などが運営する「水のめぐみ館 アクア琵琶」(大津市)と、市民グループ・琵琶湖博物館うおの会(草津市)は来年3月から、琵琶湖岸全域で在来魚の産卵調査を始める。琵琶湖の水位変動の影響を受ける魚の産卵時期や場所を把握することで、同事務所は環境に配慮した瀬田川洗堰(大津市)の水位操作に生かしていく。
 うおの会のメンバーが在来魚の産卵期に当たる3月から8月にかけて湖岸を回り、コイやフナ類、ホンモロコなどの産卵の規模や場所、日時を特定する。
 調査結果は「アクア琵琶」のホームページで公開するとともに、琵琶湖河川事務所では調査結果をもとに、産卵が集中する時期に合わせた効果的な水位操作を目指す。
 現在の洗堰操作は、急激な水位低下で卵が干上がるのを防ぐため、4月初めから8月末までの間、降雨などで水位が最も上昇した日から7日間は水位を維持している。
 ところが、同事務所が本年度、高島市など3カ所で実施した調査では、コイやフナの産卵時期は4、5月に集中し、6月以降の産卵は確認できなかったという。
 琵琶湖河川事務所は「魚類の産卵に重要な時期がより明確になれば、操作の参考になる」としている。

■岩国でアリゲーターガー捕獲 06/10/03 中国新聞ネット版
 岩国市横山の吉香公園の堀池(長さ約120メートル、幅約20メートル)で、5月から目撃されていた外来種の肉食魚「アリゲーターガー」が2日、捕獲された。大阪市の市自然史博物館で標本にされる予定。アリゲーターガーは北米原産の淡水魚。強力なあごと鋭い歯を持ち、水辺の子どもに危害を加える恐れがある。捕獲したのは体長約110センチ、重さ約9キロ。ペットが捨てられたとみられている。

■美味淡水魚で関西目指せ!  ホンモロコを埼玉特産に 06/10/03 Chunichi Web Press東京新聞
 埼玉県は、琵琶湖原産の美味で知られるコイ科の魚「ホンモロコ」を休耕田で養殖、関西市場進出を目指し、県の特産ブランドにするプロジェクトを農家と協力して進めている。
 ホンモロコは、煮たり焼いたりすると淡泊な味わいで骨が軟らかく、関西では料亭で使われる高級魚。琵琶湖での漁獲は、外来種侵入の影響で1970年代の200−300トンから、2004年度には5トンに激減した。
 埼玉県では郷土料理に使う淡水魚が減り、代用で90年代から県東部の農家を中心に養殖を開始。現在は約50戸が全国一の年間約18トンを生産しているが、大半を地元で消費。関西の半値の1キロ約3000円程度で売られている。
 県は「天然魚に負けない、本場の客が納得できる味を目指す」と水産研究所で養殖技術の改良に挑戦。関西で好まれる12センチ前後の体長にそろえて出荷、京都などの料亭に売り込み、農家の収入増を目指す。
 一方、滋賀県は“本場物”の絶滅を食い止めようと08年度から3年計画で琵琶湖への稚魚の大量放流を計画中。県の担当者は「魚は天然がおいしい。養殖に頼らずにホンモロコ復活を目指す」と対抗意識を見せている。(共同)

■親水公園のブラックバス 3回目も捕獲なし 南幌 06/10/03 北海道新聞ネット版
【南幌】町内の親水公園に生息する、外来魚ブラックバスの駆除を目的とした道による今年三回目の捕獲調査が二日行われ、一、二回目に続き魚は見つからなかった。道は十月下旬にもう一度実施し、捕獲されなければ調査を終了する方針で、事実上の「絶滅宣言」となる。
 引きが強くルアー釣りで人気のブラックバスは、繁殖力が強く在来魚を食べることから生態系への影響が大きい。同公園でも釣り人が放流したとみられる魚を二○○二年に道が確認し捕獲調査に着手。○三、○四年に計百五十匹以上を捕まえた。しかし○五年は七匹と急減し、今年は六月、九月に続いて今回の調査でも見つからず、駆除された可能性が高まっている。
 ブラックバスの放流は道が内水面漁業調整規則で禁止したほか、昨年六月に外来種被害防止法が施行され規制が強化された。道の担当者は「公園に監視カメラを設置し、町と協力してパトロールを実施したことも効果があったのだろう」と話している。(荒木太郎)

■琵琶湖の「ふなずし」救え 滋賀県が資源回復計画 06/10/04 京都新聞電子版
 滋賀県の特産「ふなずし」の材料で、琵琶湖の固有種ニゴロブナの漁獲量がピーク時の20分の1近くに激減し、県は4日、「ニゴロブナ資源回復計画」をつくり、本格的な資源回復に乗り出すことを決めた。
 ピーク時の1960年代に推計500トンだった漁獲量は94年以降は30トン前後に落ち込んでいるが、本年度から6年間の取り組みで80トンに戻すのが目標だ。
 ニゴロブナは琵琶湖岸のヨシ帯などでふ化し、2、3年で全長25センチ前後に成長する。ふなずしは、魚とご飯を発酵させ、古代から伝わるとされる特産。独特のにおいで正月料理や酒のつまみとして親しまれてきた。
 これまでは漁業者が自主的規制として、捕獲は全長18センチ以上に制限してきたが、計画では当面22センチに強化、さらに25センチへの引き上げを検討する。ニゴロブナの商品価値は産卵前が高いため、卵を持たない6−12月を新たに禁漁期間とし、放流量を増やす。
 外来魚の増加やヨシ帯の減少を防ぐなどの環境改善にも取り組む。
 天然のニゴロブナにこだわったふなずしを作っている老舗の経営者北村ひろ子さん(65)は「最近は中国産や養殖に頼る業者も多い。うちは伝統を守っているので、このままでは店を続けるのは限界。早く昔の環境を取り戻して」と訴える。
 県水産課は「ふなずしが高すぎて買えなくなっている。“庶民の味”を取り戻したい」と話している。(共同通信)

■外来魚から生態系守れ 29日に釣り大会 06/10/05 佐賀新聞ネット版
 生態系を壊すとして外来魚の流入が問題になる中、昨年秋に武雄市の保養村・池の内湖で大規模な駆除実験に取り組んだ実行委員会の地元メンバーが、「武雄温泉保養村の環境を考える会」を立ち上げた。継続的に外来魚の駆除を進める方針で、活動の第1弾として29日に釣り大会を開催する。
 昨年11月、同湖では貯水58万トンをすべて抜いて手作業で外来魚を取り除いた。調査の結果、在来種の卵を食べる北米産のブルーギルがはびこっていた実態が明らかになった。現在はフナやコイが戻り、水も澄んだ状態。最近になってブラックバスが見つかったものの、ブルーギルは確認されていないという。
 「考える会」は地元住民の保養村協力会や、宿泊施設などの保養村会、武雄野べら愛釣会、佐賀水ネットの4団体で構成。環境保護や観光振興、青少年育成など、池の内湖の活用と保全を考えていく。
 代表の1人でペンションを経営する宮崎正信さん(54)は「子どもたちが自然体験できる空間にしていきたい」と話す。今後は3−5年おきに湖の水を抜くほか、外来魚を投入しないよう呼びかける看板や、外来魚が発生しても流れ出すのを防ぐ金網の設置を予定。
 釣り大会は29日午前7時からで、定員は先着200人。一般や親子の部など6種目があり、参加費は高校生以上500円。申し込みはペンションピクニック、電話0954(20)0044へ。

■野鳥保護 釣り糸回収 県獣医師会西濃支部が清掃活動 06/10/05 Chunichi Web Press岐阜
【西濃】県獣医師会西濃支部(松岡繁威支部長)は4日、大垣市米野町の広芝池で、釣り糸や釣り針、空き缶などのごみの回収に取り組んだ。
 野鳥が誤って針を飲み込んだり、糸に絡まったりして傷付く事故を防ごうと、毎年取り組んでおり、18回目。清掃奉仕には、西濃地方の獣医師ら関係者約30人が参加した。
 広芝池は大垣市南部にあるコイやフナなどの釣りの名所。周辺には、サギやカモ、セキレイ、ヒヨドリなどの野鳥が飛来する。
 参加者は袋を手に岸辺一帯を歩き、約1時間にわたって釣り糸やごみなどを拾い集めた。複雑に絡まった釣り糸が何本も見つかり、釣り針付きの糸も目立った。
 ペットボトルや空き缶などポイ捨てされたごみは昨年より多く、袋はすぐいっぱいに。マナーの悪さに、参加者は「野鳥保護のためにも心ない行為はやめてもらいたい」と顔をしかめていた。(堂畑圭吾)

■絶滅危惧の「ウシモツゴ」 守る会、関・下有知小児童に稚魚200匹贈る 06/10/05 Chunichi Web Press岐阜
【中濃】絶滅が心配される淡水魚「ウシモツゴ」の里親になるための学習会が4日、関市下有知小学校(辻壽子校長)であり、「ウシモツゴを守る会」(三輪芳明代表)の会員13人から児童へ、稚魚約200匹が手渡された。
 守る会は、市内の自営業者や大学教授、県世界淡水魚園水族館「アクア・トトぎふ」、県・市の職員らでつくる保護団体。同会が「ウシモツゴの里親になって育ててほしい」と提案し、実現した。飼育用の水槽がなかったため、卒業生の関喜美子さん(85)=同市平和通=や、校医ら4人が2個を寄贈した。
 学習会には5年生71人が参加し、同会メンバーから飼育に関する説明を受け、稚魚を受け取った。ポリ袋に入ったウシモツゴが登場すると、児童から「おーっ」と歓声があがり、飼育方法について、会員らをたじろがせる鋭い質問も飛んでいた。
 ウシモツゴは、ため池や用水路などにすむ体長7センチほどの小魚。用水路改修やブラックバスなどの放流で激減し、環境省は絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧(きぐ)種IA類」に指定している。(田中富隆)

■ニゴロブナ復活へ 漁獲制限サイズ引き上げ 滋賀県が来年1月から 06/10/06 京都新聞電子版
 湖国の珍味「ふなずし」の原料となるニゴロブナの復活に向けて、滋賀県は来年1月から、漁獲制限サイズを現在の全長18センチ以下から22センチ以下に引き上げる。漁業者が自主的に設定していた禁漁期間も明文化し、6年後に現在の3倍の約250トンの資源量を目指す。漁獲制限や放流強化による琵琶湖の固有種復活作戦は、セタシジミやホンモロコに続いて第三弾となる。
 ふなずしは、ニゴロブナをコメで漬け込み、発酵させるなれずしの1種。漁獲量は、1960年代に約500−400トンあったとされるが、産卵場所の減少や外来魚の食害などの影響で、近年は十分の一以下に当たる約30トンに落ち込んでいる。
 県の漁業調整規則は全長15センチ以下の漁獲を禁じ、2001年度には漁業者が自主規制で18センチ以下と厳しくしたが、漁獲量は回復していない。
 ニゴロブナは、卵を持つ雌がふなずしの原材料として貴重とされている。産卵を始める2歳魚の全長は平均約20センチになるといい、従来の規制では一度も産卵しないまま捕獲される可能性が高かったという。
 このため、確実に一度は産卵させようと、県は漁業調整委員会の答申を受けて漁獲制限サイズの引き上げを決め、資源回復計画を策定する。計画には、漁業者が01年度から自主的に設けた6月1日から12月31日までの禁漁期間も盛り込む。
 県水産課は今後、全長25センチ以下の漁獲禁止も検討していく。

■海岸ゴミを拾った後に散乱 「過剰な演出」フジ収録中止 06/10/07 asahi.com
 フジテレビが人気アイドルグループ「V6」出演のバラエティー番組「Viva Viva V6」の海岸ロケで、一度拾ったゴミを撮影のために再度散乱させるなど、過剰な演出をして現地で問題視され、収録を中止したことが7日、分かった。
 フジテレビによると、神奈川県鎌倉市の腰越海岸で4日に収録を計画。番組中の「罰ゲーム」で海岸清掃を課すため、スタッフが事前に拾い集めたゴミを海岸に置き直した。現地はボランティアが清掃活動をしている場所でもあり、目撃した人がスタッフに注意。フジ側は謝罪した上で収録を中止したという。
 フジの広報部は「皆さんに不快な思いをさせて大変申し訳ありません。演出が度を超したことは確か。再発がないよう制作スタッフに厳重注意しました」としている。

■6年ぶり堤干しで自然の恵みに感謝 東彼杵 06/10/09 長崎新聞WEB NEWS
 江戸時代、捕鯨で名をはせた深沢儀太夫が私財を投じて造った東彼東彼杵町平似田郷の三井木場(みいこば)堤で八日、六年ぶりとなる堤干しがあった。
 堤干しは数年に一度、堤の水を抜いて底にたまった土砂を除去し、育ったコイやフナを捕まえて自然の恵みに感謝する伝統行事。同堤は現在も地域住民の貴重な農業用水として活用されており、堤干しには関係者五十人以上が集まった。
 堤は一カ月かけて少しずつ水を抜き、この日はほとんど干上がった状態。男衆が数時間かけて残った水を放流しながら、勢いよく跳ねるコイやフナを網や手で捕まえた。
 中には体長六〇センチを超す大物のコイがいたが、人為的に持ち込まれたとみられる外来魚のブラックバスも目立ち、住民たちは「フナやコイの稚魚を食い荒らす厄介者。生態系が崩れる」と話しながら、一匹ずつ取り除いていた。捕まえたコイは現地で競り落とされた。

■ボート転覆、3人不明 女性の水死体発見 茨城・霞ケ浦 06/10/09 asahi.com
 9日午後3時15分ごろ、茨城県行方市の霞ケ浦の沖合でボートが転覆しているのを、ボートの試運転をしていた男性(40)が見つけ、通報した。
 県警土浦署によると、ボートを所有している東京都国分寺市の会社員男性(35)と、同乗していたとみられる20歳代の男女2人の行方が分からなくなっているという。同日早朝には、オレンジ色のライフジャケットを着けた20〜30歳代の女性の水死体が見つかっていることから、同署で関連を調べている。
 調べでは、転覆して見つかったのは釣り用のボート。霞ケ浦湖畔の土浦新港駐車場でボートと同じ男性が所有する牽引(けんいん)用乗用車も見つかった。家族によると、男性は7日の午後10時ごろ、「同僚と土浦に釣りに行く。月曜日には戻る」と言って、出かけたらしい。9日夕方になっても、帰宅していないという。

■女性遺体発見、2人不明か  茨城・霞ケ浦で転覆ボート 06/10/10 Chunichi Web Press東京新聞
 9日午前6時半ごろ、茨城県かすみがうら市牛渡の沖約7キロの霞ケ浦で、ワカサギ漁をしていた女性(64)が、ライフジャケットを着た女性の遺体を発見、土浦署に通報した。午後3時15分ごろには、この女性が乗っていたとみられる東京都国分寺市の男性(35)所有のバス釣り用ボートが転覆しているのが見つかった。
 茨城県土浦市の土浦新港で8日早朝、「男性2人と女性1人がボートで出発した」との目撃があり、同署は男性2人も転覆に巻き込まれた可能性があるとみて捜索する。
 調べでは、同港の駐車場でボートけん引車が接続された国分寺市の男性名義の乗用車も見つかった。男性は家族に7日夜「会社の同僚と土浦に行き9日に戻る」と言って出掛けたという。
 車内には別の男性の免許証もあった。遺体で見つかった女性は年齢25−35歳ぐらいで身長約160センチ。土浦署が身元の確認を急いでいる。(共同)

■霞ケ浦に男女3遺体  転覆ボートも見つかる 06/10/10 Chunichi Web Press東京新聞
 9日午前6時半ごろ、茨城県かすみがうら市牛渡の沖約7キロの霞ケ浦で、ワカサギ漁をしていた女性(64)が、ライフジャケットを着た女性の遺体を発見、土浦署に通報した。同日午後から10日朝には、転覆したボートと男性の2遺体が相次いで見つかった。
 女性の遺体は東京都渋谷区笹塚、会社員関坂歩さん(29)と判明。ボートは東京都国分寺市の男性(35)所有のバス釣り用で、同県土浦市の土浦新港で8日早朝「男性2人と女性1人がボートで出発した」との目撃があり、同署は関坂さんら男女3人が乗ったボートが転覆したとみて、男性2人の身元確認を急いでいる。
 調べでは、同港の駐車場でボートけん引車が接続された男性名義の乗用車も見つかった。男性は家族に7日夜「会社の同僚と土浦に行き9日に戻る」と言って出掛けたという。車内には別の男性の免許証もあった。(共同)

■男性2遺体は東京の会社員  霞ケ浦のボート転覆 06/10/10 Chunichi Web Press東京新聞
 茨城県警土浦署は10日、茨城県・霞ケ浦で同日朝見つかった男性2人の遺体は、釣りに訪れていた東京都国分寺市泉町、会社員黒川律さん(35)と東京都八王子市諏訪町、会社員吉富玄洋さん(26)と確認した。
 調べでは、黒川さんと吉富さんは会社の同僚で、9日に霞ケ浦で遺体で見つかった東京都渋谷区の会社員関坂歩さん(29)は、2人の会社の取引先に勤めていたという。
 黒川さんは7日夜、家族に「同僚と土浦に釣りに行く」と話して出掛け、9日に黒川さんのボートも霞ケ浦で転覆した状態で見つかった。同署はボートが転覆し、3人が湖に投げ出されておぼれたとみている。(共同)

■ボート転覆3人死亡 霞ケ浦 06/10/10 Chunichi Web Press東京新聞
 九日午前六時十五分ごろ、茨城県の霞ケ浦で、ワカサギ漁師がトロール網に女性の遺体が引っかかっているのを発見。同日午後三時十五分ごろには、約十キロ離れた湖上に転覆して漂流しているバス釣り用ボートが見つかった。男性二人と女性一人がボートで釣りに出たとの目撃情報があったことから県警土浦署でさらに捜索したところ、十日午前八時すぎ、沖合で男性二人の遺体を見つけた。
 調べでは、ボートの所有者は東京都国分寺市の会社員黒川律さん(35)で、家族に「会社の同僚二人と釣りに行く」と告げて七日午後十時ごろ出かけたという。遺体の女性は同僚の渋谷区笹塚二、会社員関坂歩さん(29)と確認された。見つかった男性二人は黒川さんと、もう一人の同僚の東京都八王子市諏訪町、会社員吉富玄洋さん(26)ではないかとみて土浦署で確認を急いでいる。
 ボートが同港を出た八日の霞ケ浦は、低気圧の影響で荒れ模様だったという。

■水没の軽ワゴン車から白骨遺体 長浜港 身元の確認急ぐ 06/10/10 京都新聞電子版
 10日午前9時ごろ、滋賀県長浜市港町の長浜港で、琵琶湖底に軽ワゴン車とワゴン車が水没しているのを長浜消防署の潜水隊員が見つけた。軽ワゴン車内には白骨化した遺体があり、長浜署は身元の確認を急いでいる。
 調べでは、軽ワゴン車は岐阜ナンバー、ワゴン車は名古屋ナンバーで、約10メートル離れていた。ともに車内にヘドロが大量に入っており、長浜署は水没して数年が経過しているとみている。

■事件・事故:水没車から白骨化遺体 06/10/11 Mainichi Interactive滋賀
 10日午前9時ごろ、長浜市港町の長浜港で、車のようなものが水没しているのを停泊中の県の学習船の船長の男性が発見した。長浜署や長浜市消防本部のアクアラング隊が調べたところ、深さ約4メートル付近に灰色の乗用車を発見。その車から約10メートル離れたところに灰色の軽乗用車があり、後部座席から白骨化した成人とみられる遺体を見つけた。軽乗用車は岐阜ナンバーで、水没から相当の時間が経過しているとみられる。同署は所有者と遺体の身元確認を進めている。

■ふなずしの材料「ニゴロブナ」 漁獲高減少で県が規制サイズ変更 06/10/11 Chunichi Web Press滋賀
【広域】「ふなずし」に用いられる琵琶湖の固有魚「ニゴロブナ」の漁獲高が年々減少しているため、県は来年1月から漁獲規制サイズを体長18センチ以下から22センチ以下に引き上げ、資源保護を図る。
 2011年度までの6年間で禁漁期間の徹底や種苗放流を進め、90トンと推計されるニゴロブナの資源量を250トンを目標に増加に努める。
 県の漁業調整規則では、15センチ以下のニゴロブナの漁獲は禁じられている。01年からは、漁業者らが18センチ以下の漁獲を自粛し、6月から12月は禁漁期間として漁を控えている。
 県は今後、来年1月から、22センチ以下の漁獲を自主規制するよう漁業者に要請する。22センチまでに育ったニゴロブナは生後2年半ほど。2年で産卵を始めることから、産卵前の漁獲の制限が狙い。
 県水産課では「自主規制のため一般の釣り人に罰則は及ばないが、漁業者からの声があれば、一般にも罰則を適用するような措置も検討したい」としている。
 県の統計によると、ニゴロブナの琵琶湖での漁獲量は1988年の198トンをピークに年々減少。97年には18トンにまで落ち込んだ。翌98年から県は放流を強化させるなどしているが、漁獲量は横ばいで昨年は40トンにとどまっている。(本安幸則)

■凶暴カミツキガメ 柏で2匹初めて発見 06/10/11 Chunichi Web Press千葉
 手賀沼沿いの公園など柏市内で九月から十月にかけ、外来種の「カミツキガメ」二匹が捕獲されていたことが十日、分かった。県内では印旛沼周辺にカミツキガメが生息するとみられるが、柏市での発見は初めて。
 柏市環境保全課によると、九月三日、手賀沼沿いの北柏ふるさと公園(呼塚新田)で、甲長約一〇センチのカミツキガメを通行人が捕まえ、柏署に届け出た。十月三日には、市街地のふじ第三公園(藤心)で、同約二八センチのカミツキガメを通行人が発見し、柏署に通報。駆け付けた同署員が捕獲した。けが人はなかった。二匹とも公園で発見されたため、捨てられたペットとみられる。
 約二十キロ離れた印旛沼周辺ではカミツキガメが繁殖し、大量に生息すると推定されている。異なる水系のため、手賀沼水域に移動してきた可能性は低いという。
 ただ、県自然保護課は「自然条件としては、手賀沼でもカミツキガメが繁殖する可能性はある」としており、柏市は「絶対に捨てないで。見つけたら触らず、市役所に連絡してほしい」と呼び掛けている。
 カミツキガメは、北米南部から南米北部が原産地。甲長五〇センチにも成長し、人にかみつくこともあるほか、定着地の生態系に影響を及ぼすと考えられている。(冨江直樹)

■琵琶湖いきもの図鑑:/24 ブルーギル “美味”高血圧に効力!? 06/10/12 Mainichi Interactive滋賀
◇ブルーギル(体長10〜20センチ台 サンフィッシュ科)
 ブラックバスと同じ北米原産。琵琶湖では90年代に急増して、沿岸域で多くを占めるようになりました。名前は『青いえら』という意味。木の下などにいて落ちてくる昆虫を食べるのが好きですが、何でも口に入れようとします。好奇心がいっぱいなので、釣りでも簡単に釣り上げられます。水草ばかり食べていたり、卵を食べていたりと場所に応じて何でも食べることができるのが勢力を伸ばした要因といいます。また雄は湖岸の産卵場をしっかりと守っています。
 ブラックバスと同様、琵琶湖本来の生態系を崩すという理由で問題になっていて、琵琶湖で釣って再び琵琶湖に戻す「再放流」は県の条例で禁止されています。捕まえたものを飼料にするなど減らす努力(駆除)が続けられていますが、白身で、フライなどにするととても美味。特に、高血圧防止にもききめがあるというタウリンを多く含み、その量はヒラメやマサバを上回ります。ビタミンEもたくさん含まれていて栄養たっぷり。調理する時は背びれのトゲなどに注意しなくてはなりませんが、食べて減らすのもよい方法です。捕まえて、食べようという呼び掛けも行われています。【岡村恵子】

■事件・事故:水没車内の遺体は岐阜の男性 06/10/12 Mainichi Interactive滋賀
 長浜市港町の長浜港沖で10日、水没した車両から見つかった白骨遺体は、11日までに岐阜県大垣市の自営業の男性と確認された。男性は59歳だった03年7月から行方不明になっており、家族が家出人捜索願を出していた。(長浜署調べ)

■藺牟田池のブルーギル 胃からベッコウトンボ 環境省調べ 06/10/12 南日本新聞373news.com
 環境省鹿児島自然保護官事務所は11日までに、国内希少野生動植物種に指定されているベッコウトンボが多数生息する薩摩川内市の藺牟田池で、昨年実施した外来魚の捕獲調査結果をまとめた。ブルーギル1匹の胃からベッコウトンボの成虫の羽が見つかった。同池で外来魚によるベッコウトンボの捕食が確認されたのは初めて。
 調査は2004年に続き2回目。同事務所は、外来魚がベッコウトンボをエサにしている可能性があるとみて、捕食状況の調査を県環境技術協会に委託。同協会は昨年の5、11月にオオクチバスやブルーギルなど計902匹を捕獲。そのうち任意に選び出した148匹の胃の内容物を調べた。
 同事務所の田畑慎之介自然保護官は「確認数が少なく、今回の結果から外来魚による食害状況を判断するのは難しい。ベッコウトンボだけでなく、周辺の生態系を守るためにも地域と連携し、外来魚の防除事業を進めていく」と話した。

■住民らが「考える会」設立 池の内湖の環境守ろう 武雄市の観光拠点に 06/10/12 西日本新聞ネット版佐賀
 武雄市の武雄温泉保養村内にあるため池「池の内湖」の環境を守り、観光情報の発信や子どもの自然学習の場として活用しようと、地域住民と保養村の宿泊施設、釣り愛好家らが結集し、環境を考える会を設立した。29日には第1回の釣り大会を開催する。
 池の内湖は、福岡市の大濠公園の池とほぼ同じ広さで周囲約2キロ。市内最大の農業用ため池で満水時の面積は約10ヘクタール、貯水量は58万トン。池を含めた保養村は自然環境に囲まれ、周囲にはペンションや保養施設、県立宇宙科学館が点在しており、武雄市の観光拠点の1つになっている。
 県は今年4月からブラックバスなどの特定外来種の再放流を禁止する規制を実施しているが、地元の市民団体などは昨年11月、子どもたちの総合学習と観光情報発信を兼ね、池の水を抜いて魚の生態調査と外来種駆除を実施。この結果、在来種の稚魚が多く見られるようになった。また、武雄高校科学部も魚類調査を行い、全国大会で発表するなどした。
 このため、今後も活動を継続しようと、関係者が集まって「武雄温泉保養村の環境を考える会」を設立。具体的には(1)ため池の維持管理のため3年‐5年間隔で水抜きをする(2)特定外来種の駆除を継続(3)毎年釣り大会を開き、子どもたちの健全育成に努める‐などに取り組む。また、特定外来種の投入、リリース禁止の看板を設置し、池の放水路から外来種が下らないよう金網も設ける。
 釣り大会は午前7時から午後4時まで。会費は大人500円、中学生以下無料。

■湖上マラソンなど6事業実施を決定 滋賀県、海づくり大会関連で 06/10/13 京都新聞電子版
 第27回全国豊かな海づくり大会(来年11月10、11日)の関連イベントを企画する湖(うみ)づくりキャンペーン推進大会の総会が12日、大津市内の県庁で開かれ、カヌーやボートを使った湖上マラソンなど、大会当日までに行う6事業の実施を決めた。
 総会には、委員である県内の市民団体のメンバーら約60人が出席。事務局が事業概要を発表した。
 事業は琵琶湖産の食材を使った料理教室▽県内6会場で行うフナ稚魚放流リレー▽水上マラソン大会▽一斉清掃活動▽外来魚駆除釣り大会▽ヨシ刈りヨシ植体験の6つ。
 このうち水上マラソンは、来年9月17日に実施。県内のボートやカヌーのクラブチームが事業主体となり、瀬田川−近江大橋−琵琶湖漕艇(そうてい)場のショートコース(約5キロ)と、漕艇場−雄琴を往復するマラソンコース(約25キロ)の2コースで行う予定。
 6事業は委員の採決の結果、事務局案通り実施することが了承された。

■オオクチバス一斉駆除 若狭町・三方湖 06/10/13 Chunichi Web Press福井
【嶺南】若狭町の三方湖で外来種のオオクチバスが近年急激に増加し、コイ、フナなどの在来種を食い荒らして生態系が崩れる危険性があることから、地元の鳥浜漁協は11日夕から12日昼にかけて、同湖でオオクチバスの一斉駆除活動を行った。
 オオクチバスは肉食で魚や昆虫などを食べ、繁殖力が強い。三方湖では2000年秋に初めて見つかった。03年に44匹、05年は355匹が確認され、今年は9月末までに833匹が捕獲されている。
 滋賀県の琵琶湖ではオオクチバスが在来種を食い荒らす被害がひどく、三方湖でもこのまま放置すれば、漁業にも打撃を与える可能性が強い。個々の漁業団体による駆除活動は三方湖で過去にも行われていたが、急激な増加に危機感を覚え、今回漁協として初めて、一斉駆除を行った。
 5カ所の水中に、刺し網11枚とワタリガニ捕獲用のかご50個を仕掛け、オオクチバス59匹を捕獲した。
 同漁協の松村勇組合長(70)は「やはりたくさんすんでいる。このままの状態だとどんどん増えてしまう」と顔を曇らせた。(伊藤隆平)

■低気圧:「台風並に発達」はなぜ?その仕組みと怖さ 06/10/14 Mainichi Interactive
 6日から8日にかけて宮城県・女川港沖でのサンマ漁船転覆や北アルプスなどでの遭難が相次いだ。原因は「台風並みの低気圧」。気象庁が「これほどの被害は近年では記憶にない」と驚いた強烈な秋の嵐だった。どういう仕組みで発生し、どんな怖さを秘めているのか。【五味香織】
 先週の低気圧は、本州の南に延びた秋雨前線上で発生した。6日ごろから急速に発達し、本州の太平洋沿岸を北上した。中心気圧は5日午後3時は996ヘクトパスカルだったが、宮城県沖に達した7日夜から翌8日未明には964ヘクトパスカルになっていた。
 現在、南海上にある強い台風18号が14日正午時点で960ヘクトパスカルだから、確かに「台風並み」だったことが分かる。また、台風の定義は「最大風速(10分間平均)が17.2メートル以上」。今回観測された最大風速は、北海道えりも岬38メートル▽宮城県女川町30メートル▽千葉県銚子市26メートルで、風力も台風並み。東京都心でも最大瞬間風速で28メートル(6日夕)だった。
 6日から8日にかけて各地で相次いだ海と山の遭難による死者は計24人以上、14日朝現在で21人が行方不明のままだ。
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 なぜ、「台風」とは呼ばないのか。台風と低気圧の「姿」が異質だからだ。一般に台風は赤道付近の海洋で発生。高い海水温による上昇気流で発生した積乱雲がまとまって渦巻き状になったものだ。一方、今回の低気圧は、南からは台風16、17号が変わった熱帯低気圧から暖かく湿った空気が吹き込み、北からは偏西風の蛇行に伴い南下した寒気が入り、寒暖の差が大きい空気がぶつかって急速に勢力を拡大した。
 この場合、低気圧は台風のように渦巻き状にはならない。つまり、気圧が低く、暴風を伴っていても台風ではない。また台風の暴風や大雨が渦の範囲で主に起こるのに対し、この手の低気圧は風雨が広範囲に、しかも比較的長時間に及ぶ。「低気圧という言葉のイメージと違い、台風より被害が大きくなることもある」(気象庁天気相談所)という。今回、気象庁も暴風警報などを重ねて発令、警戒を呼びかけた。
 しかし、船の転覆は相次いだ。竹内謙介・水産大学校教授(海洋物理学)は「海上の風速は60〜70メートルに達することもある。遭難したのは逃げるタイミングを逃したか、エンジンなどのトラブルでは。多少無理をしてでもと考える事情があったのかも」と推測する。
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 山の遭難も相次いだ。7日には富士山などでも初冠雪が観測された。上空に寒気が入ったため、山も強雨が吹雪に変わった。登山雑誌「山と渓谷」の神長幹雄編集長は「今のような季節の変わり目は気圧配置などによって、暖かな夏山にも厳しい冬山にもなり得る。登山の際は数日前から天候をチェックする必要がある」と呼びかける。
 「たかが低気圧」と、油断はできない。

■釣り情報 滋賀・琵琶湖 バス2人で20匹 06/10/14 nikkannsports.com
 フランスのルアーメーカー「セビル社」のオーナー兼デザイナーのパトリック・セビルさんと3日、滋賀・琵琶湖で関根健太プロのガイドでバスフィッシングを楽しんだ。当日はウイードが多くタフコンディションだったが、朝一番から午後5時まで釣り2人で35センチ前後のアベレージサイズを中心に42センチまでを20匹以上キャッチ。ウイードが枯れる10月後半ごろから本格的な秋のビッグバスシーズンを迎える。【日刊FPC・小林雅史】
 午前6時過ぎ、山ノ下湾に到着。ベタなぎで濁りが入り、水面近くまでウイードが伸びている。さっそく私はバズベイトをスローリトリーブ。パトリックも表層をミノーで探るが反応がない。ガイドの関根プロも徐々にボートを南下させ次々にポイントを変えていくがダメだ。
 同8時ごろ、赤野井沖へ移動。ここも同様のウイードエリアだが東風が吹き、水質は良い。パトリックがサオを立てて、小型のミノーを棒引きすると表層を意識したバスがコンスタントにヒット。だが、30センチ級ばかり。正午までポイント移動を繰り返しサイズアップを狙ったが大型は食わず休憩した。
 午後2時前、堅田漁港でよく釣れているとの情報が入り急行。再開すると、水面を引くミノーをひったくるアタリが連発。35センチ前後のレギュラーサイズながら入れ掛かり、2時間ほどで15匹ほどキャッチ。パトリックも「よく釣れるので楽しい」と日本のフィールドのバスの濃さに驚いていた。
 こうなると狙うはランカーのみ。同4時過ぎ、堅田漁港南側の天神川沖に入った。同所は、夕方にベイトがたまりやすく、それを追う大型も回遊する。狙い的中。シャッドミノーを水面近くでジャーキングさせると強烈なバイト。魚体を半分以上、水面に出してドッカーンとランカーが食ってきた。だが、首を振り一瞬で反転。ウイードに潜られ痛恨のバラシ。パトリックは小型のペンシルベイトをドッグウォークさせ、心地よいバイトを堪能。40センチ級を3連発させ「トレビア〜ン」とグッドスマイルだ。その後も懸命にキャストを繰り返したが、ランカーのヒットはなく同5時に終了した。
【今後の見通し】南湖はウイードが非常に多く難しい状態が続いているが、ウイードが枯れる10月後半ごろから本格的な秋のビッグバスシーズンを迎える。ルアーはスピナーベイトやバズベイト、大型のノーシンカーワームに加え、秋の定番であるミノーがお勧め。
【交通】名神高速道路の京都東ICを出て西大津バイパスを経由し、仰木雄琴ICを下車。県道315号線に入り北雄琴の交差点を左折、国道161号線を北上。ホームセンター「アヤハディオ」手前がアークロイヤルボート。
【問い合わせ】「アークロイヤルボートクラブ」 電話077・573・5533。「オリーブ」(日刊銀鱗倶楽部加盟店) 電話077・594・5739。

■はびこる外来魚確認 相馬高生、専門家と調査 06/10/14 河北新報社Kolnet福島
 福島県相馬市の相馬中村城跡の堀で14日、相馬高生物部の生徒たちが、専門家とともに既存の生態系に悪影響を与えるとされるブルーギルや、ブラックバスなど外来魚の生態調査を行った。
 調査には同高の生徒9人、県内水面水産試験場で外来種を担当する佐久間徹主任研究員、外来魚駆除に取り組む自然保護グループ「阿武隈生物研究会」(相馬市)の池田洋二さんが参加した。
 今回は外来魚を捕獲し、9月末にマーキングした100匹の外来魚の割合を調べ、堀全体の外来魚の個体数を推定するのが目的。生徒らは計160匹の外来魚を捕まえ、うち11匹にマーキングを確認、かなりの数の外来魚が生息していることが分かった。
 同高は文科省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されており、松川浦などの身近な環境問題の研究に取り組んでいる。合同調査も同高の呼び掛けに専門家らが応じて実現した。
 同高1年の熊川匡崇さん(16)は「身近な所でこんなに外来魚がいることに驚いた。堀に外来種を持ち込む人がいることが問題だと思う」と話した。研究成果は12月に開かれるシンポジウムなどで発表する。

■嘉田知事が講師に 県立大で琵琶湖の環境など語る 06/10/15 Chunichi Web Press滋賀
【湖東】嘉田由紀子知事は十四日、県立大(彦根市八坂町)の公開特別講義の講師として教壇に立った。
 知事と研究者の立場から、琵琶湖の環境や治水政策について語り、市民や学生ら約二百人が耳を傾けた。
 知事は、高度経済成長に伴う水辺の暮らしの移り変わりに触れ、「人々が最も失ったのは、水とのかかわり。遠くなるにつれ、判断は専門家や行政に依存していった」と分析した。
 水害についても「行政がダムを中心とした治水事業を進めたことで、住民の危機意識が弱くなった」と指摘。「ダムでは洪水は防ぎきれない。洪水に強い地域社会づくりが必要。壊滅的な生活被害を防ぐために、川や琵琶湖と近い関係を取り戻してほしい」と、ダム凍結をあらためて訴えた。七月の就任前までは、京都精華大教授だった嘉田知事は「久しぶりの講義で、つい熱が入ってしまった」と話していた。(築山栄太郎)

■ダイバー16人が琵琶湖を清掃 ごみ134キロを回収 06/10/16 Chunichi Web Press滋賀
【湖南】「琵琶湖湖底クリーンアップ作戦」と題し、全国から集まったダイバーたちが15日、大津市におの浜周辺の琵琶湖に潜り湖底の清掃活動をした。
 釣り愛好家らでつくるNPO法人「日本釣り環境保全連盟」が企画。美しい水辺環境を取り戻そうと、全国の河川や湖、ダムなどで清掃活動に取り組んでいる。
 5年目となる琵琶湖での活動には神奈川や愛知、高知各県からダイバー16人が参加。約40分間、ビニール袋を手に潜って、湖底の空き缶や瓶、釣り人が残したルアーなどを回収。ごみの総量は134キロに上った。
 ダイバーによると水深は約1・5−2メートルほどだが、視界は悪く、2、3メートルほどという。初参加の名古屋市中川区の会社員長谷川誠さん(30)は「ごみはかなりあると思うが泥に埋もれ見えなかった。水草にも泥が積もり、かわいそうなほどだった」と汚れた湖底環境を嘆いていた。(本安幸則)

■来春の花粉は少なめ、日本気象協会が予報 06/10/16 asahi.com
 日本気象協会は16日、07年春のスギ・ヒノキの花粉飛散量予報を発表した。全国的には過去10年の平均より少なく、今春に比べると、東日本や東北で多く、西日本は少なくなる見込みという。
 飛散量は、前年の夏の気象の影響を強く受けると言われる。猛暑で日照時間が多い場合は花芽が成長し、花粉の量が増加する。冷夏で日照不足の時は減少するという。
 今年は、花粉の量の増減に最も影響を与える7月の日射量や日照時間が全国的に少なく、あまり増えないと予測。東日本や東北では今年、記録的に少なかったため、その分、来春は多くなり、平年並みだった西日本は来春は少ないとみている。

■植樹:水源地守ろう 県漁連が広葉樹120本−−高島・想い出の森 06/10/18 Mainichi Interactive滋賀
 琵琶湖の水源にある森林を守ろうと、県漁業協同組合連合会は17日、高島市朽木柏のグリーンパーク想(おも)い出の森で、組合員らによる植樹に取り組んだ。市内を流れる安曇川流域の4漁協などから約40人が参加。山の保水力を高める広葉樹の苗木約120本を植えた。
 県水産課によると、漁業者中心の植樹は県内で初めて。朽木林業研究会の指導を受け、安曇川上流のグリーンパーク敷地内にある約500平方メートルの山に植樹した。
 参加者は、スコップなどで30センチほど穴を掘った後、コナラやクリ、コブシなどの苗木を丁寧に植え、腐葉土をかぶせる作業を繰り返した。安曇川下流でアユのヤナ漁に従事する北船木漁協の木村常男さん(58)は「昔に比べて山の木が減って琵琶湖に注ぐ川の水量が激減している。山の再生の力になりたい」と話していた。【近藤修史】

■漁連の印鑑偽造で元会長ら逮捕 容疑で滋賀県警 06/10/18 京都新聞電子版
 彦根市漁業協同組合連合会の印鑑を偽造したなどとして、滋賀県警捜査二課と彦根署は18日、私印偽造・同不正行使などの疑いで、奈良市南紀寺3丁目、元同漁連会長藤野清容疑者(68)と、彦根市地蔵町、同漁連環境保全委員会事務局長村長人之容疑者(46)を逮捕した。同漁連は1億円を超える背任容疑で藤野容疑者を告訴しており、県警は追及する。
 調べでは、2人は共謀し、同漁連の理事会の承認を得ていないのに、昨年2月、彦根市内の印鑑販売店で同漁連の印鑑など3本の作製を依頼して偽造し、同4月に大津地方法務局彦根支局で、「登録の印鑑と印鑑カードを紛失した」とうそを言い、偽造した漁連の印鑑に改印した疑い。
 県警によると、藤野容疑者は昨年9月、この印鑑を使って彦根市内の銀行で当座預金口座を開設し、同10月ごろまでに1億数千万円分の小切手を乱発したとして、同漁連が今年2月に背任容疑で告訴した。藤野容疑者は昨年11月、同漁連会長を解任された。2人は容疑を認めているという。

■彦根市漁連元会長:私印偽造容疑などで逮捕 環境委事務局長も 06/10/19 Mainichi Interactive滋賀
 彦根市漁業協同組合連合会名義の印章を勝手に作成し、法務局に公正証書として登録したとして、県警捜査2課と彦根署は18日、元同漁連会長、藤野清容疑者(68)=奈良市南紀寺町3=と建設業で同漁連環境保全委員会事務局長の村長人之容疑者(46)=彦根市地蔵町=を私印偽造・不正行使、電磁的公正証書原本不実記録・供用の疑いで逮捕した。
 調べでは、2人は漁連理事会の承認を得ず05年2〜3月、同市内の印鑑製造店で漁連名義の三つの印鑑を勝手に作り、4月初旬、大津地方法務局彦根支局で「登録の印鑑と印鑑カードを紛失した」とうそをついて、印鑑の一つを公正証書に登録した疑い。
 藤野容疑者は同年9月、偽造した印鑑で金融機関の当座預金口座を開設し、口座から複数回で一億数千万円分の小切手などを振り出したとして、11月に同漁連が会長を解任。同漁連は今年2月、背任容疑で告訴していた。県警は小切手の使途などについても追及する。【蒔田備憲】

■琵琶湖いきもの図鑑:/25 ワカサギ 増えた原因はナゾ 06/10/19 Mainichi Interactive滋賀
◇ワカサギ(体長6〜15センチ キュウリウオ科)
 羽衣伝説のある余呉湖(余呉町)で、冬の風物詩として知られるワカサギ釣り。焼き魚、天ぷらなど美味で知られ、毎年、県内外から多くの人が集まっています。
 漢字で書くと「〓」。「公魚」とも書くのは、江戸時代に霞ケ浦(かすみがうら)(茨城県)を治める麻生藩から将軍家に年貢として納められたことが由来のようです。細長い体はきゃしゃなつくりで、あごが目の下まで開いています。
 琵琶湖には、大正〜昭和初めの食糧増産期に放流されましたが、うまく定着するところまでは至りませんでした。ところが90年代半ばごろから、放流はしていないのに、年によって多量の漁獲が報告されるようになりました。30〜40メートルほどの深いところで取れているようです。
 県水産試験場の井出充彦さんは「余呉湖から下って来たとも考えられないし、増えた原因は不明」と話しています。【森田真潮】

■単年度収支額4年連続マイナス 滋賀県05年度決算・一般会計 06/10/19 京都新聞電子版
 滋賀県は19日、2005年度の決算を明らかにした。一般会計は歳入額、歳出額とも前年度を下回り、単年度の収支額も4年連続でマイナスとなった。
 一般会計は歳入5068億6400万円(前年度比5・4%減)、歳出5026億8200万円(同4・9%減)。この差額から使途が決まっている事業に充てる分を除いた実質収支は10億3200万円、ここから前年度の実質収支を差し引いた単年度収支は1億7300万円のマイナスとなった。
 歳入では、国の三位一体改革などの影響で義務教育費国庫負担金や地方交付税が大幅に削減された半面、法人2税の増収などで県民税が増加、県債(借金)も事業費の減少などで抑制した。歳出では、人件費や公債費などの義務的経費が減少、琵琶湖環境科学研究センター(大津市)など大型事業の終了で投資的経費も抑制された。
 特別会計(13会計)は歳入1777億8700万円、歳出は1726億5500万円で、実質収支は42億1300万円、単年度収支は17億1600万円のマイナスだった。
 決算は同日から始まった県議会の決算特別委員会で審議されている。

■国内原産魚オヤニラミを外来種指定 滋賀県、生態系保護で異例の判断 06/10/19 Chunichi Web Press
 琵琶湖を抱える滋賀県は18日、国内原産の淡水魚「オヤニラミ」を、条例で放流を禁じる指定外来種として規制する方針を固めた。県内の生態系を守るためで、国内原産の生物を外来種として規制するのは、全国でも極めて異例。
 オヤニラミは、京都府以西の本州、四国、九州の河川に生息する全長約10センチの淡水魚。観賞魚として人気があり、環境省は絶滅危惧(きぐ)類に指定している。
 同県自然環境保全課によると、県内では琵琶湖に流入する河川で生息を確認。県内固有の生態系に影響するおそれがあるとして、同県が「ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例」での規制を検討していた。
 条例で外来種に指定されると、野外に放つことは禁止され、飼育や販売に届け出が義務付けられる。違反者には最高で1年以下の懲役、または50万円以下の罰金刑が科される。
 琵琶湖博物館の桑原雅之専門学芸員(魚類学)は「外来種は外国から来た生物と定義されがちだが、国や都道府県の境は人間が決めたもの。もともといない生物が入れば、生態系は乱れるおそれがある」としている。
 指定外来種候補には、外国原産のハクビシンやピラニアなど14種も選ばれており、県民や関係者への意見聴取を踏まえて本年度中に決定する。

■地元の池で外来魚を駆除 亀岡・大内地区住民ら周辺清掃 06/10/21 京都新聞電子版
 京都府亀岡市東本梅町大内地区の住民たちが20日、維持管理が行き届いていなかった地元の「奥の原池」に生息する外来魚を駆除し、周辺を清掃した。釣り人が放置したごみの処理や池を囲む林の荒廃に困っていた住民たちは「昔のようにきれいな姿になってほしい」と作業に取り組んだ。
 同地区では、地域全体で環境保全型の農業を進める国のモデル地区に指定されたことから、地元の農業者や水利関係者などが「環境資源保全隊」を結成し、地区の環境整備を進めてきた。
 同隊は大型の外来魚を目当てに訪れた釣り人のごみが増えたり、池を囲む木々が水中に倒れ込んでいたことなどから、池の整備に取り組もうと9月中旬から池の水を抜いていた。
 この日は小学生たちを含め約100人が参加。池(縦約50メートル、横約150メートル)の周囲の木々を取り払い、釣り人たちが捨てたルアーや釣り針などを回収した。
 その後、池底に残った水の中から外来魚のブラックバスとブルーギル、100匹余りを網で引き上げ駆除した。外来魚のほかには、釣り人が持ち込んだとみられるヘラブナしかおらず、住民たちは「昔はモロコやエビがたくさんいた池だったのに」と表情を曇らせた。
 同隊では、今後、数年ごとに水を抜いて整備を続けいきたいとしており、隊長の中西一三さん(62)は「農業用水や防火用水としてお世話になっている大切な池。生き物がたくさんすむようになれば」と話していた。

■バスは食べて駆除 山形学院高生が副知事に振る舞う 06/10/21 河北新報社Kolnet
 「バスは食べて駆除すっぺ」をキャッチフレーズに昨年から、駆除したブラックバスの調理に取り組んでいる山形学院高(山形市)の生徒が20日、県庁を訪れ、後藤靖子副知事に自慢の料理を振る舞った。
 調理したのは、部活動「小さな親切運動の会」の調理科2年高橋塁さん(16)、八巻翔さん(17)、太田泰寛さん(17)の3人。切り身をヨーグルトに30分程度漬けることでバス独特の臭みを抜き、空揚げに仕上げた。
 試食した後藤副知事は「白身魚の空揚げと変わらない感じ。ブラックバスと言われないと分からない」と褒めた。
 生徒3人は「ヨーグルトに漬ける時間配分が難しい」「さすがに刺し身はだめだった」と、試行錯誤した経緯を紹介。「「バスはまずいというけれど、水質の悪い沼に住めば、臭みが増すだけ。ちょっした偏見があるのでは」と強調した。
 同高の生徒は昨年、山形県山辺町の大沼でバスを駆除し、初めて調理した。今年も山形市内の沼を中心に駆除している。

■ヘラブナ釣りの名所に 金沢・大場町の河北潟周辺 石川へら会、来月4千匹放流 06/10/25 北國新聞ネット版
 河北郡市と金沢市の釣り愛好家でつくる「石川へら会」が来月五日、金沢市大場町の河 北潟周辺の通称八間川でヘラブナ約四千匹を放流する。親子が安心して魚釣りを楽しめる 空間を創出するのが狙いで、日本へら鮒釣り研究会北陸地区によると、同潟周辺でレジャ ー用にヘラブナを大量に放流するのは初めて。会員らは県内有数のヘラブナの釣り場にし ようと、身銭を切って確保した資金で魅力あふれる環境づくりを進める。
 放流するヘラブナは奈良県大和高田市産で、体長二八―三○センチの成魚。宮崎尚範会 長=金沢市若宮=や田辺徳久副会長=津幡町津幡=ら会員が立ち合う中、放流する。
 関係者によると、河北潟はかつて全国有数の釣りの名所と言われた時期もあったが、ブ ラックバスなど外来魚による捕食や県外業者による産卵期のフナの大量捕獲などを背景に 、同潟に生息するヘラブナやマブナなどが近年、減少傾向にあるという。
 同会は同潟周辺の貴重な自然や資源を次代に残そうと、創会三十周年を迎えた五年前に ヘラブナを放流する話が持ち上がり、会員約二十人がヘラブナの放流資金を確保するため 毎月五百円を積み立ててきた。
 日本へら鮒釣り研究会北陸地区の連義光相談役によると、同潟周辺では戦後間もなく食 料用にヘラブナを放流したケースはあったが、釣り用でこれだけ大量に放流するのは初め てという。
 石川へら会は、河北潟より源流にヘラブナを放流した方が効果的と考えて河北潟排水機 場近くの八間川に放流する。田辺副会長は「親子が気軽に魚釣りを楽しめる環境づくりを 進め、愛好家のすそ野拡大につなげたい」と語った。

■コンパス:「濠(ほり)の魚を獲(と)るな。違反した者は… 06/10/25 Mainichi Interactive滋賀
 「濠(ほり)の魚を獲(と)るな。違反した者は罰せられます」−−。彦根城の内堀、中堀の各所に彦根市役所と彦根署連名の告知板が立っている。ところが最近、朝の散歩時に釣りをする若者を時々だが見かける。近くを通りかかると、「魚を獲ってはいかんぞ」と声を掛けるようにしているが、岐阜や京都などの他府県ナンバーの車を止めて釣っている若者は「知らなかった」と素直にやめる。ところが先日、滋賀ナンバーの車のカップルに声を掛けると、男性が「おっさん、だれ。何の権限があるのや」と食ってかかってきた。堀のコイやフナは彦根市が放流したもので、告知板の存在も知っていたと言うから“確信犯”だ。女性に「うるさいからやめよ」と言われて立ち去ったが、そのマナーの悪さに何とも言えない悲しさを覚えた。【松井圀夫】

■この冬は全国的に高めの気温 気象庁3カ月予報 06/10/25 asahi.com
 気象庁は25日、11月〜来年1月の3カ月予報を発表した。全国的に気温は高めの予想で、暖冬傾向となっている。
 予報によると、今後3カ月は、日本付近は高気圧に覆われやすいという。東日本、西日本、南西諸島は、気温が平年より高い確率が50%、北日本は40%で、気温は高めの予想となっている。

■愛好家ら意見交換 「四国釣り人サミット」開催 06/10/25 SHIKOKU NEWS
 四国四県の釣り愛好家らが集まり、釣りに関する諸問題を話し合う「第一回四国釣り人サミット」が二十五日、香川県庁であった。釣り人口の減少や魚を食い荒らす鳥の対策などについて意見交換。今後も連携して課題の解消を目指すことを確認した。
 サミットには、四県内の釣り団体代表や釣り具メーカー社員、行政担当者ら約二十人が参加。呼び掛け人の松原剛県釣り団体協議会長が「四国の釣り好きが横のつながりを持つ絶好の機会。悩みや問題点を共有し、釣り界を盛り上げよう」とあいさつした。
 参加者は「会員数の減少が顕著。家族で楽しめるイベントなどで底辺の拡大を図りたい」「漁業者と釣り人のトラブルを防ぐように調整する必要がある」などと意見を述べた。全国的に問題となっているカワウによる漁業被害も議題に上り、香川県の担当者がカワウの特徴のほか、生息状況や駆除効果の調査など香川県の取り組みを紹介した。
 参加者は、今後もサミットを継続して開き、交流を深めることを申し合わせた。次回は来年度に徳島県で開かれる予定。

■ホンモロコ養殖を視察 加須、羽生で知事とことん訪問 06/10/26 WEB埼玉
 上田清司県知事が二十五日、「とことん訪問」で、羽生市の自動車部品メーカー「曙ブレーキ」と、加須市内の食用魚「ホンモロコ」の養殖場、県農林総合研究センター水産研究所を視察した。
 曙ブレーキでは、会社の歴史説明を受けた後、部屋の仕切りのないオフィスなどを視察。県の産業支援体制などについて、意見を交わした。
 加須市不動岡の休耕田を利用したホンモロコ養殖場では、エサやりを体験。上田知事は「県内の生産量は年間十八トンで、全国一。から揚げなどは、お酒にもよく合いますね」と話した。
 水産研究所に到着すると、ホンモロコの雑魚煮やから揚げを試食。県食用魚生産組合と意見交換し、県養殖漁業協同組合の開く観賞魚の競売を見学した。

■環境考える釣り大会を初開催 武雄市 06/10/30 佐賀新聞ネット版
 「武雄温泉保養村釣り大会」が29日、武雄市の池の内湖であった。地元住民や周辺の宿泊施設などが集まり、外来魚の駆除などに取り組む環境グループが初めて企画。大勢の親子連れが参加して、互いに協力しながら魚釣りを満喫した。
 池の内湖は周回2キロで貯水量は58万トン。10月に立ち上がった「武雄温泉保養村の環境を考える会」が、子どもたちに自然体験してもらおうと実施した。参加者はコイやヘラブナ、ブルーギルなど魚種別に釣果を競い合った。
 池の内湖は昨年11月、手作業で外来魚を取り除いたものの、再び流入が確認されているという。同会の代表の一人、宮崎正信さんは「子どもたちが遊びながら環境を考える機会にしてもらえれば」と話した。

■外来生物ウチダザリガニを314匹駆除 06/10/31 苫小牧民報
 カニかごなどを用いて支笏湖で行われていた外来生物ウチダザリガニの今季の駆除作業が終了した。環境省支笏湖自然保護官事務所などによる駆除数は314匹。同事務所は「予想していたよりも多い」と話している。
 支笏湖のウチダザリガニは数年前から地域の住民によって存在が指摘されていた。昨年の夏、専門家らが生息を確認、湖の東側で営巣地も見つかっている。今年7月には同事務所などが潜水調査を行い、湖底の石の間などで2―10センチの個体を捕獲。子供も見つかったことから支笏湖で繁殖していることが確認された。
 湖周辺の沢には絶滅危惧(きぐ)種のニホンザリガニが生息しているが、ウチダザリガニによって、その生息域が狭められる可能性もあることから、同事務所がカニかごを用意し、8月末から捕獲してきた。
 事務所の捕獲が191匹。ほかに湖畔でダイビング指導しているブルーノート(小野寺昌道さん経営)が、ボランティアで捕獲したものが123匹いた。来シーズンの駆除活動について、同事務所の齋藤純一自然保護官は「可能であれば早い時期から取り組みたい」としている。

■中学生が清掃、園児は放流 長浜の琵琶湖岸で環境保全 06/10/31 京都新聞電子版
 滋賀県長浜市の琵琶湖岸一帯で31日、中学生がボランティアで清掃活動を展開し、幼稚園児がヘラブナを放流するなど、環境保全に一役買った。
北中3年がボランティア
 長浜市の北中3年生229人は、総合学習の一環として「琵琶湖岸周辺でのボランティア活動」を実施した。昨年は社会福祉施設などでボランティアを活動したが、今年は身近な琵琶湖を対象にした。
 生徒たちは、この日の現地活動までに、何ができるかを自分たちで話し合った。外来魚の駆除▽ごみ拾い▽草刈り−など、それぞれの目的を定めた生徒たちは6、7人ずつ約40グループに分かれ、港町から祇園町にかけての長浜港や岸辺に出向いて活動した。
 豊公園の湖岸を訪れたグループは、湖面いっぱいに広がる藻に驚いた様子だった。堀遥那さん(15)は「おばあちゃんが昔の琵琶湖はもっときれいだったと言っていた。少しでもきれいにしたい」と作業を続けていた。
長浜北幼稚園ではヘラブナ放流
 長浜北幼稚園の年長組の46人は港町の長浜港を訪れ、20−30センチに成長したヘラブナの成魚200キロ、約700匹を琵琶湖に放流した。
 日本釣振興会滋賀県支部が、魚資源の保護・増殖を目的に、隔年で県内各地を回り、地元の園児らを招いて20年以上続けている。
 バケツにヘラブナを5、6匹ずつ入れてもらった園児は、岸壁から次々と放流した。中には、ヘラブナを手でつかんで「ぬるぬるしてるけど、かわいい」と話して、琵琶湖に放す園児もいた。水中に放たれたヘラブナは元気に泳ぎ回り、子どもたちは「もっと大きくなってね」と見送っていた。

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