琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
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琵琶湖の湖底から
(2009/01)

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09/01/31

■断続的に運転を見合わせ JR湖西線(京都新聞電子版)
 滋賀県の湖西地方で31日朝から、風速30メートルの強風が吹いたため、JR湖西線は堅田−近江塩津間で断続的に運転を見合わせた。同日午後9時45分ごろ、平常運転に戻った。
 JR西日本によると、特急2本を含む上下計69本が運休、計65本が遅れ、約1万9000人に影響が出た。大阪と北陸方面を結ぶ特急は東海道線を迂回(うかい)して運行した。

■強風でJR湖西線乱れる(nikkansports.com)
 大津市の琵琶湖西岸で31日朝、風速30メートルの強風が吹き、JR湖西線は堅田−近江今津間で断続的に運転を見合わせた。
 JR西日本によると、31日正午時点で上下計39本が運休、計20本が遅れ、約1万1000人に影響した。大阪と北陸方面を結ぶ特急は琵琶湖の東回りで運行した。(共同)

■減らせ琵琶湖への汚水 大津の下水道方式改善へ工事(Chunichi Web滋賀)
 強い雨が降ると未処理の汚水が琵琶湖へ流れ出す大津市の中心部と膳所地区の古い下水道方式を改善する工事が30日、本格的に始まった。2013年度完成予定。完成すれば琵琶湖への未処理水の放流量が3分の1になり、琵琶湖への負荷は現在主流の下水道方式を整備したのと同レベルになる。
 下水道の方式には、雨水と汚水を同じ下水道管に流す合流式と、別々の下水道管をつくる分流式の2種類がある。現在は分流式が主流となっている。しかし、1961(昭和36)年度に整備が始まったJR大津駅や県庁を中心とする大津市中心部と膳所地区では短期間で整備できる合流式となっている。2カ所合わせて155ヘクタールで、1万2000人が住んでいる。
 合流式は雨が一定以上降り、処理能力以上の流入水があると、未処理水をそのまま琵琶湖に流さざるを得ない。合流式の地域では年60日ほど、未処理水を琵琶湖に流している。
 今回の工事は、処理能力を超えた水をいったん貯水する管を埋める。その水を同市由美浜の水再生センターに集め、処理する。大津市中心部では内径2・8メートルの下水管を2・9キロ配管。膳所地区では内径2・2メートルの下水管を1・3キロ埋める。
 工事完成後、未処理水の放流は年10日前後になる。未処理水の放流量は現在の83万8000立方メートルから28万9000立方メートルと3分の1に。琵琶湖にかかる負荷も化学的酸素要求量(COD)で4割以上、生物化学的酸素要求量(BOD)で6割以上改善し、分流式を導入して雨水をそのまま琵琶湖に流している地域と同程度の負荷に収まる見込み。
 膳所地区の事業費は25億7000万円。来年2月に同地区が完工してから、市中心部の工事を始める。
 30日は水再生センターで、下水道管を埋める穴を掘る掘削機の発進式があった。目片信市長は「早期の改善を求められている」とあいさつ。目片市長らが地下16メートルに設置された掘削機の発進ボタンを押した。(増村光俊)

09/01/30

■合流式下水道の地下トンネル掘削開始 大津・琵琶湖への環境負荷減(京都新聞電子版)
 大津市の旧市街地を中心に残る、雨水と汚水を一つの管で流す「合流式下水道」の処理前の水を、大雨などの際に一時的に貯留する地下トンネルの掘削工事が30日始まった。現在は容量を超えると、汚水がそのまま琵琶湖に流れ出していたが、その頻度を大幅に減少できる。
 現在、下水道は「分流式」が一般的だが、最も早い1960年代に整備された同市の大津地区(96ヘクタール)と膳所地区(59ヘクタール)では合流式を採用。1時間平均で1・6ミリ以上の降雨で、貯留能力をオーバーし、未処理排水が琵琶湖に流れ出すことから、環境負荷の大きさが問題視されている。
 計画では、大津港から膳所城跡公園までの湖岸道路(4・2キロ)の地下に、直径2・2−2・8メートルのトンネルを整備し、下水管の容量を超えた水を、最大1万4000立方メートルプールする。
 完成後は、年間平均で約60回あった未処理水の放流回数を、従来の5分の1程度にまで減少でき、生物化学的酸素要求量(BOD)を6割、化学的酸素要求量(COD)を4割減らすことができるという。
 この日、水再生センター(同市由美浜)で行われた式典で、目片信市長ら関係者が、地下16メートルに設置されたトンネル掘削機「シールドマシン」の始動スイッチを入れ、工事開始を祝った。
 市は、2009年度中に同センターから膳所城跡公園(1・3キロ)の工事を終える予定で、総事業費は25億6900万円。引き続き、大津港までの2・9キロ区間の工事に着手し、13年度の完成を目指す。

■今春の花粉やや多め 飛散時期は平年並み 環境省予測(asahi.com)
 環境省は30日、今春の全国のスギ、ヒノキの花粉飛散量の予測(確定版)を発表した。飛び始める時期は、早いところで2月中旬ごろとほぼ平年並み。飛散量は、東北で平年よりやや多く、その他の東日本では平年並み、西日本では平年並みか、やや多くなる見込みという。
 都道府県別では、青森、岩手、宮城、山形、香川、高知、鹿児島などで平年の約1.5倍と多く、神奈川、石川、愛知や近畿・中国各地でも平年よりやや多い。
 東日本で多め、西日本で少なめだった昨春と比べると、東北、関東は同じかやや少なくなり、北陸、東海以西では多くなる傾向だ。ただ、症状が出る水準をほとんどの地域で超えるとみられ、環境省は「昨年より減りそうな地域でも量は多い。早めの対策を」と呼びかけている。
 環境省はホームページ(http://www.env.go.jp/)の花粉情報サイトに予測を掲載し、2月2日から飛散状況を速報する。

■飛散多く時期も早め スギ花粉の予測(紀伊民報AGARA)
 スギの雄花の目視調査を続けている県林業試験場(和歌山県上富田町)は、県南部の今春の花粉飛散量を例年より多めと予測している。飛散時期も早く、2月10日ごろから本格化するとみている。
 目視調査をしているのは、田辺市中辺路町石船と栗栖川、同市下川下の3カ所。各地点で40本のスギを決め、2001年から毎季12〜1月に定点観測しており、今季は1月24日に行った。この時季は雄花が黄色くなり、葉の色の緑が淡いことから観測しやすい。
 同試験場によると、栗栖川と下川下で例年並みだったが、石船でA(最も多い)とB(多い)が6割を占めた。ここ数年でも多い年になるという。
 スギの花芽形成に関連がある6〜8月に、降水量が少なく、気温が高く、日射量が多いと花粉を多くつける傾向があるといわれている。
 栗栖川(田辺市)のアメダス観測地点で見ると、昨年7月の降水量は188ミリと例年の4割程度しかなく、3カ月合計でも686ミリと平均を大きく下回った。日照時間はやや多く、気温は平年並みだった。

■守山の早咲き菜の花、開花遅れる 冠雪比良バックの撮影スポット(京都新聞電子版)
 守山市今浜町の琵琶湖岸に植えられている早咲きの菜の花「カンザキハナナ」の開花が遅れている。種まきの遅れと天候不順が原因だが、冠雪した対岸の比良山系をバックに写真が撮れるため、写真愛好者らの人気スポットになっており、市観光物産協会などには、開花時期を尋ねる電話が相次いでいる。
 湖岸の第一なぎさ公園の4000平方メートルに、守山市から管理委託を受けた市シルバー人材センターが毎年植栽している。
 通常は1月中旬から下旬が見ごろだが、同センターによると、同じ場所で夏に育てているヒマワリの開花が遅れたため、カンザキハナナの種まきが約2週間遅くなった。日照不足の影響も加わって、開花が遅れているという。
 公園には開花を期待していた写真愛好家らが訪れ、「比良に雪があるうちに撮りたい」と心配する人も。同センターは「天気のいい日が続いたので来週には咲き始め、見ごろは1カ月遅れの2月中旬か下旬になるのでは」と見ている。

■沿岸で強風、大しけの恐れ 西日本から東北、気象庁(Chunichi Web滋賀)
 気象庁は30日、発達中の低気圧の影響で30日夜から2月1日にかけて西日本から東北の沿岸や海上で風が非常に強く吹き、大しけとなる所があるとして暴風や高波に警戒を呼び掛けた。
 九州の南の低気圧が30日午後には四国沖を、31日は本州南岸を通って夜には関東の東海上に達する。
 九州北部では30日夜から31日にかけ、東北では31日朝から1日にかけ、関東では31日午後から1日にかけて沿岸や海上を中心に風が強くなる。予想最大風速は陸上で18−20メートル、海上で20−25メートル。
 また北陸や東北の太平洋側から関東地方にかけての沿岸では、31日は波の高さが6メートルの大しけとなる所がある。
 東北では大雪の恐れがあり、31日昼までの24時間での予想降雪量は多い所で40センチ。(共同)

■水産庁や漁業関係者160人が意見交換(Sponichi Annex)
 (財)全国豊な海づくり推進協会(服部郁弘会長)主催の「栽培漁業と遊漁を考える」という栽培漁業技術中央研修会が28〜29日、東京・大手町のサンケイプラザで、水産庁や全国都道府県の水産課、試験場、漁協などの研究者ら約160人が参加して開かれた。
 講師として水産庁の城崎和義釣人専門官が遊漁の現状を説明「漁業者との相互理解が大切」と話した。日本釣振興会の高宮俊諦副会長からは、同会が30余年間にわたって放流した実績と、大半がクロダイに限られたのは栽培状況が分からず稚魚入手が困難だったため、と今後の連携を要請した。
 このあと京大舞鶴水産実験所・山下洋教授のアメリカの遊漁と放流、群馬県上野村・松元平吉漁協組合長、京都府水産課・岩尾敦史主査、宮城県漁協志津川支所・高橋一実指導係長、山形県庄内総合支庁水産課・高木牧子技師らから、それぞれの栽培漁業への取り組み事例が報告された。参加者からは「放流に際しては、生物多様性を考慮して魚を選んでほしい」「国や県の公費放流に、釣り人はどんな対応ができるのか」といった質問もあり、かって神奈川県で行われた釣り人への協力金を望むような声も出た。

09/01/29

■「Google ビデオ」日本版が公開。動画検索機能に特化(Impess Internet Watch)
 グーグルは28日、インターネット上にある動画コンテンツを検索できる「Google ビデオ」ベータの日本版を公開した。利用は無料。
 「Google ビデオ」は、YouTubeをはじめ、インターネット上にある動画コンテンツを検索できるサービス。米Googleでは、同サービスの動画アップロード機能を終了する旨を1月14日付で発表するとともに、以降は動画検索機能に注力するとアナウンスしていた。
 日本版トップページは、米国版などと異なり、アップロードボタンは用意されておらず、動画検索機能に特化した内容となっている。機能面では、検索結果画面に表示された動画にマウスカーソルを合わせると、動画の説明と複数のサムネイル画像を表示。また、検索ボックスに入力中の文字から想定されるキーワードを候補として表示する「サジェスト機能」も備えている。
 なお、編集部で確認したところ、ニコニコ動画やeyeVioといった国内動画共有サービスも検索結果に表示されていた。

■ストップ!琵琶湖への下水(asahi.com滋賀)
【大津市が対策工事】
【83万立方メートル放流3分の1に】
 雨が降ると処理されていない下水を琵琶湖に流さざるを得ない地域が、県内では唯一、県庁周辺など大津市中心部に残っている。県全体の処理区域の1%にも満たないが、琵琶湖の負荷を極力軽くするために昨年から大津市が進めている工事が30日、本格着工する。完成する13年度には未処理の放流量を3分の1に減らせる。(日比野容子)
 下水道には合流式と分流式がある。合流式は雨水と汚水を同じ下水道管に、分流式は別々の下水道管に集める。合流式は分流式より短期間で整備できる長所があるが、雨が降って処理能力を超えると未処理のままの下水を放流せざるを得ない。河川の水質悪化の一因として、国も対策に乗り出している。
 県内のほとんどは分流式だが、大津市の一部にだけ合流式が残る。県内でいち早く1961年度に整備が始まったためだ。分流式が主流になったのは1970年ごろから。東京や大阪など早い時期に整備が進んだ地域は大津市と同様の問題を抱える。
 市下水道整備課によると、合流式を採用しているのはJR大津駅、膳所駅の琵琶湖側にある約155ヘクタールで約1万2千人が生活している。1時間に1.6ミリを上回る雨が降ると下水を未処理のままで琵琶湖に流す計算で、およそ2回に1回の降雨で放流していることになる。年間の放流量は約83万8千立方メートルに及ぶ。
 工事では処理能力を超えた下水をいったん地下にためる貯留管を建設する。膳所工区と大津工区にそれぞれ1本の貯留管をつくり、同市由美浜の水再生センターに流して処理する計画だ。膳所工区では30日から掘削を始め、直径約2.2メートル、長さ約1.3キロの貯留管を設置する。総事業費は約25億7千万円。来年2月に完成した後、大津工区の工事を進める。
 両工区が完成すると未処理の放流量は現在の約3分の1の年間約28万9千立方メートルに減り、琵琶湖にかかる負荷は化学的酸素要求量(COD)で4割、生物化学的酸素要求量(BOD)で6割減少する。同課は「放流先が琵琶湖という重要水域であることから一日も早く改善したい」としている。

■琵琶湖底の砂利採取穴から窒素やリン 滋賀県調査・水質悪化を懸念(京都新聞電子版)
 砂利採取などで琵琶湖の南湖にできた多数の穴から、窒素やリンが溶け出していることがこのほど、滋賀県の研究機関の合同調査で分かった。夏場になると一定の深さ以上の穴では底付近が無酸素になることが原因とみられ、水質悪化の恐れが指摘されている。
 調査は水産試験場、琵琶湖博物館、琵琶湖環境科学研究センターが合同で昨年度から実施。かつて盛んに砂利採取されていた草津市沖で南北3キロ、東西2キロの区間を調べた。
 その結果、南湖の最大水深6メートルよりも深い穴が266個あることが判明。水深11メートルの穴で水質を調べたところ、表層では水1リットル中10ミリグラムあった酸素が、底近くではゼロになっていた。底付近の窒素は表層の10倍、リンは20倍の濃度だった。
 このような現象が起きるのは、夏場の南湖では水深約6メートルを境に上が温かく、下が冷たい「水温成層」が出来るため。温度差がある水はまざりにくく、6メートルを超える深い場所には酸素が供給されずに酸欠状態となる。それに伴い泥の中で鉄などと結合していたリンや窒素が溶け出したとみられる。生き物も、一帯にいた貝類は穴の底では確認できず、ミミズなどしか見られなかった。
 水産試験場の森田尚主任専門員は「窒素やリンが下層にとどまっているなら大きな問題はないが、強風などで巻き上げられると一帯の水質悪化の原因になりかねない。穴の埋め戻しなど対策が必要だ」と話している。

■琵琶湖の遺体は草津の男性 死因は水死(京都新聞電子版)
 大津市今堅田1丁目の琵琶湖で27日に見つかった遺体は、大津北署の調べで28日、草津市の男性(45)と分かった。死因は水死だった。

09/01/28

■屋外広告物の許可基準了承 大津市景観審議会(京都新聞電子版)
 大津市の景観審議会が28日開かれ、4月からの中核市移行で屋外広告物の許認可権が移管されるのに伴い、市が示した独自の許可基準を了承した。現行の県基準を踏襲しながら、JR大津駅前と旧志賀町域の琵琶湖岸で、地域の性格や実情をふまえたより厳しい規制を盛り込んだ。
 許可基準によると、JR大津駅前広場と湖岸へつながる中央大通り(約600メートル)について、湖都の玄関口にふさわしい景観を誘導するため▽屋上広告物の高さは最大10メートルとし、かつ設置する建物本体の高さの3分の2以下に抑える▽壁面広告の高さは、建物の高さの2分の1以下にする−などと規定。設置個数も各1点に限り、周辺に調和した色彩にすることを求める。
 旧志賀町域の琵琶湖岸については、良好な自然景観を守るため、商業用の宣伝看板を禁止。自家用または道標、案内看板は掲出を認めるが、大きさや面積に上限を設ける。
 審議会では、大津駅前の規制について、委員から「同様の規制区域の追加も進めてほしい」との意見も出された。市は「まずは大津駅前で集中的に取り組むが、将来的には石山や瀬田など、主要駅周辺でも、実施を検討したい」としている。

■琵琶湖の厄介者「地産地消」 外来魚粉末を養鶏のエサに(asahi.com滋賀)
 トウモロコシなど輸入穀物の値上がりが続くなか、琵琶湖の外来魚、ブラックバスやブルーギルが養鶏飼料の原料として注目されている。生態系を乱す厄介者扱いだが、栄養価が高く、大量に調達できる点が歓迎され、一風変わった「地産地消」の試みが動き出した。
 京都府城陽市の養鶏場。10万羽のニワトリのうち、約700羽が魚粉入りの飼料をついばむ。琵琶湖でとれた外来魚を加工した魚粉1に対して、国産の玄米などが3の割合で混ぜ合わされた飼料だ。京都養鶏生産組合が5年前から実験的に与えてきた。
 これまでは原料の多くを輸入の大豆やトウモロコシに頼ってきたが、世界的な穀物高でこの2年間でエサ代は約1.3倍に上昇した。こうした穀物高に加え、魚粉の主原料になってきたイワシも漁獲量が減少し高騰している。
 外来魚の魚粉入り飼料も輸入穀物よりまだ5割高で安くはないが、組合の西田敏代表理事は「従来の飼料を与えたニワトリより肉に臭みが少ない。琵琶湖の外来魚がエサだという意外性にも反響がある。琵琶湖の漁師が喜んでくれるのなら一石二鳥だ」と話す。
 安定した供給が期待できることも追い風だ。滋賀県水産課によると、琵琶湖には約1600トンの外来魚が生息し、琵琶湖の固有種でフナずしに使われるニゴロブナなどの漁獲量を激減させてきた。県が補助する県漁連の外来魚駆除事業では、漁師らが毎年400〜550トンを捕獲する。かつては埋め立て処分していたが、99年からは魚粉に加工し、販路を探ってきた。
 外来魚の回収と加工を担う「淡海再資源化協同組合」(本部・大津市)は今年度は約400トンの外来魚から約100トンの魚粉をつくり、商社のほか、滋賀や京都の養鶏農家に出荷する計画だ。林市雄事務局長は「駆除対象なので『あら』だけでなく身も使え、高たんぱく質と評判がいい。琵琶湖の外来魚を地元で消費する『地産地消』の取り組みだ」と胸を張る。
 外来魚製の魚粉が、BSE(牛海綿状脳症)で使用が禁止された牛骨粉に代わる動物性たんぱく質源になることも裏付けられた。
 立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)の久保幹教授(環境微生物学)らの研究グループの実験では、粉砕したブルーギルに、納豆菌の一種を加えて約48時間発酵させると、栄養の吸収効率が高い飼料ができあがることがわかった。
 滋賀県特産の「近江シャモ」300羽に、この飼料を140日間与えたところ、通常のエサよりも体重が約1割増えた。味についても、100人中60人以上が「好む」と答えた。久保教授は「従来のエサよりも少量ですみ、コスト削減につながる」と期待している。(高久潤)

■フィッシングショーOSAKA2009、2月7・8日開催(Sponichi Annex)
 釣りファン待望の春の祭典「フィッシングショーOSAKA2009」が2月7、8の両日(業者日は6日)、大阪市南港・インテックス大阪6号館A、Bゾーンおよび3号館で開催される。今年の出展は119社。釣りシーズン開幕に向け、今年の新製品だけでなく、各社えりすぐりの人気商品を手にとってみる絶好の機会。また、初めて「マグロの解体ショー」が行われるほか、ファミリーで楽しめるイベントも多数。
 ☆こどもお祭り広場=釣り堀ゲーム、福袋釣り、金魚すくいなど。
 ☆お楽しみ大抽選会=抽選券付き手提げ袋500円の購入で、空くじなし。サオや電化製品、人気のゲーム機なども。
 ☆釣り具の即売会=関西の大型釣り具店がたくさんの商品を特別価格で。
 ☆フィッシングスクール=各ジャンルの釣り名人のトークが各日11時から40分を5回。
 ☆ジュニア&レディース体験マス釣り=特設プールでマスの引きを体感しよう。各日先着240人。整理券配布。持ち帰りクーラーバッグ付き500円。
 このほか初心者大歓迎の体験仕掛け&釣り方教室や魚拓教室なども。

09/01/27

■余呉湖でワカサギ釣り本番 週末には400人(京都新聞電子版)
 滋賀県余呉町の余呉湖でワカサギ釣りがシーズン本番を迎え、釣り人らが雪景色に囲まれたのどかな湖畔で釣りを楽しんでいる。
 近隣府県から釣り客が多く訪れる余呉湖は、週末には400人が釣りざおを並べる。毎年、春に放流している余呉湖漁協組合によると、今年は体長6−8センチほどの群れが多い。
 ワカサギは水温が下がると活性が上がり、例年、冷え込みの厳しい1月下旬から釣果が上がり始めるという。
 防寒着姿の釣り人らは携帯用ストーブで暖を取りながら、桟橋から垂らした釣り糸をじっと見つめ、ワカサギを狙っていた。
 早朝から40匹を釣り上げた夫婦は「寒かった」と手をこすり、さっそく近くの広場でから揚げにして、旬の味に顔をほころばせていた。

■琵琶湖で遺体見つかる 大津(京都新聞電子版)
 27日午前9時半ごろ、大津市今堅田1丁目の琵琶湖で、桟橋付近に男性の遺体が浮いているのを近くの男性(52)らが見つけ、大津北署に通報した。
 同署によると、男性は40−60歳で、身長約178センチ、短髪で中肉体形。着衣は黒っぽい下着のみで、目立った外傷はなく、死後2カ月ほどとみられるという。同署が死因と身元を調べている。

■被害者の顔 復元図公開 県警、琵琶湖の切断遺体(京都新聞電子版)
 琵琶湖岸で昨年5月以降、男性の頭部や両脚などが相次いで見つかった殺人、死体遺棄事件で、滋賀県警捜査本部(近江八幡署)は27日、警察庁科学警察研究所(科警研)が作成した男性の顔の復元図を発表した。ポスター2万枚を作製し、県内などに張り出して情報を求める。
 県警によると、現在約20人態勢で捜査を続けており、これまでに約140件の情報が寄せられたが、有力な手掛かりはないという。昨年8月ごろ科警研に復顔を依頼。頭蓋(ずがい)骨から輪郭線を設定して書き上げた。
 これまでの調べで、男性は50−60歳で身長170−180センチの肥満体形。死亡時期は4月末−5月上旬で、首を絞められて殺された、とみられる。左目尻の下にこぶがあり、鼻や下唇、下あごが削り取られているという。胴や両腕は見つかっていない。情報提供は捜査本部フリーダイヤル(0120)320027。

■被害者の顔、復元図公開、琵琶湖の切断遺体(msn産経ニュース)
 琵琶湖周辺で切断された男性の遺体が見つかった殺人事件で、滋賀県警は27日、警察庁科学警察研究所が頭蓋(ずがい)骨から作成した顔の復元図を公開した。身元は特定できておらず、県警が情報を求めている。
 男性は50〜60歳ぐらいで身長170〜180センチの小太り。昨年5月以降、琵琶湖岸などで両脚や頭部が見つかった。胴体や両腕は不明。
 情報は近江八幡署捜査本部のフリーダイヤル(0120)320027まで。

■カワウ:営巣地の樹木・漁業被害深刻、3万羽駆除へ 県、来年度の対策検討(毎日jp滋賀)
 営巣地での樹木被害や琵琶湖の漁業被害が問題となっているカワウについて、県は来年度に3万羽を駆除し、被害が問題化する以前の推定生息数の4000羽程度まで数年間で落とす対策計画を検討している。エアライフルや散弾銃による駆除が主で、来年度の駆除数は従来のピーク駆除数約1万8000羽を大きく上回る目標設定となる。
 県農政水産部と琵琶湖環境部が検討。カワウは竹生島(長浜市)と伊崎半島(近江八幡市)に営巣。近年の推定生息数(春季)は3万5000羽程度で、魚を食べられる漁業被害やフンによって樹木が衰弱する被害が問題となってきた。
 県は、昨年度まで県漁連が主体の営巣地での銃器駆除と、各市町による飛来地での銃器駆除に補助。営巣地での駆除が04年度に始まったことでピークの06年度には約1万8000羽を駆除した。しかし、「銃器駆除で水産被害軽減に一定の効果が見られたが、さらに大きな被害軽減にはつながらない」(県水産課)として、今年度の補助を取りやめ、大規模な銃器駆除がストップ。昨秋の調査では生息数が7万4000羽以上になった。増加について水産課は「営巣地での銃器駆除の取りやめも一要因とは思うが、外から新たに加わったり、魚が豊富だったことなどさまざま要因が重なったと思われる」としている。
 県が検討する計画では、エアライフルや散弾銃を用いて来年度は3万羽を、翌2010年度以降は生息数の7割程度を、それぞれ駆除の目標とし、約4000羽に抑え込みたい考えだ。【服部正法】

■澄んだ井の頭池に 来月28日セミナー 住民と浄化策議論(Yomiuri On Line東京)
 井の頭公園の開園100周年を迎える2017年を目標に、園内にある井の頭池の水質浄化に取り組む民間団体や自治体の関係者らが集まったセミナーが2月28日、武蔵野市の井の頭自然文化園で開かれる。昔ながらの澄んだ水を取り戻すために、それぞれ何ができるのか。地域住民にも参加を求め、意見交換する場を設けており、主催者側は「セミナーをきっかけに、浄化活動に取り組む市民のすそ野を広げたい」としている。(大垣裕)
 井の頭池は、豊富なわき水に恵まれ、江戸時代は市民の飲み水として利用されていた。1960年代までは、池の底が透き通って見えるほど澄みわたっていたが、宅地化が進んで地下の水位が低下し、わき水が枯渇するようになって水質も悪化した。
 最近では、ブラックバスやブルーギルといった外来魚による生態系の破壊も深刻な問題になっている。
 水質浄化への関心が高まったのは2004年秋。大雨が続いて大量のわき水が池に流れ込み、池の一部で底が見えるほど水がきれいになったからだ。06年7月には、都や武蔵野市、三鷹市などの自治体と民間団体が連携して、「井の頭恩賜公園100年実行委員会」を発足。10年単位の長い視点でかつての美しい池の復活に取り組み始めた。
 池の水を汚さないように、コイやカモに餌を与えないよう呼びかけているほか、プランクトンを利用した水質浄化装置を設置。わずかずつだが、水質は改善されているという。
 これまでも、同様のセミナーなどは開催されてきたが、今回は同実行委のメンバーではない地域住民の参加を募り、水をきれいにするための解決策を意見交換して発表するワークショップも行う。
 これに先立ち、第1部では、水辺の環境保全に取り組むNPO法人「環境文明21」の加藤三郎代表の基調講演や、池の観察を長年続けている東大総合研究博物館協力研究員の須田孫七さんらの講演もある。
 主催する同実行委事務局の都西部公園緑地事務所では、「じっくり時間をかけて取り組むためにも、もっと多くの市民に関心を持ってもらいたい」と参加を呼びかけている。
 セミナー「よみがえれ 井の頭池 都市の水辺環境を考える」は午後1時から。入場無料。応募の締め切りは2月14日。講演は定員150人、ワークショップは50人。問い合わせは、同事務所工事課((電)0422・47・0198)へ。

■3月20日スタート 新名神・甲南IC(京都新聞電子版)
 滋賀県の嘉田由紀子知事は27日午前の記者会見で、甲賀市の新名神高速道路甲南インターチェンジ(IC)が3月20日午後3時から使用開始となることを明らかにした。地元要望を受けて県が関連道路を整備し、企業や観光客誘致での波及効果を見込んでいる。
 甲南ICは信楽IC−甲賀土山IC間(16・9キロ)のほぼ中間地点に新設され、昨年2月の新名神開通時に先行オープンした甲南パーキングエリア(PA)と近接している。
 総工費は約34億円で、県と国が半分ずつ負担した。
 嘉田知事は会見で、「関西で初めて設置される地域活性化を目的としたICで、甲賀地域の振興に役立ててもらいたい」と期待を述べた。

09/01/26

■アメリカナマズでバーガー 駆除指定魚で新特産品開発(Yomiuri On Line滋賀)
 駆除の対象に指定されているアメリカナマズなどを使ったご当地バーガー「行方バーガー」を行方市麻生商工会(平野毅会長)が開発し、25日、市内の精肉店で先着200人に無料で振る舞われた。
 行方バーガーは「なめパックン」(480円)と「ぶたパックン」(380円)の2種類。なめパックンに使っているのは、地元霞ヶ浦に生息する外来魚のアメリカナマズ。在来種のワカサギなどを食い荒らすため、漁師の悩みの種となっている。
 同商工会はこれまでにアメリカナマズを使った生ハム「湖(かわ)ふぐ」を商品化しており、そのノウハウを生かしながら新しい特産品の開発を進めた。「ナマズとパンは合うだろうか」という不安もある中、何度も試作を重ねた。脂分の多いカマ肉を使用しているが、牛肉などに比べて低カロリーで、さっぱりした味が特徴だ。
 ぶたパックンも、地元産の豚肉で作ったメンチカツを使っている。いずれも行方産のわさび菜やレタス、トマトなどの野菜をトッピングしている。
 無料提供は、この日オープンした同市麻生の「ミート&フーズ旭屋」で行われた。同店には午後2時のお披露目前から多くの市民らが列を作り、200個はあっという間になくなった。なめパックンを食べた市立麻生小5年の坂本竜一朗君は「魚や野菜がいっぱい入っていて、おいしかった」と笑顔を見せた。
 平野会長は「市内の農・工・商を連携させた商品。多くの人に食べてほしい」と話している。26日から旭屋で販売されるほか、行方市観光物産館「こいこい」などでも販売していく予定。問い合わせは同商工会(0299・72・0520)。

■琵琶湖浄化へ700人ヨシ刈り(Yomiuri On Line滋賀)
 琵琶湖岸のヨシを刈り取る「湖辺ルネッサンス〜大津のヨシ作戦」が25日、大津市雄琴であり、約700人が鎌を振るった。
 午前9時から約4000平方メートルのヨシ原で実施。気温2度と冷え込む中、軍手に長靴姿の参加者らは一斉に湖岸に足を踏み入れ、高さ3メートル近くに伸びたヨシを手際よく刈り、束ねてたいまつを作った。
 家族4人で参加した市立雄琴小3年、吉田圭一郎君(9)は「稲刈りに似ているけど、ヨシの方が大きくて難しい」と話していた。冬場にヨシを刈って新芽の成長を促すと、湖の水質浄化につながるとされ、毎年、市の主催で実施している。ヨシのたいまつは3月14日の「びわ湖開き」の夜、市内7地域の湖岸で点火される予定。

09/01/25

■におい抑えた ふなずし開発へ 滋賀の産学官連携(京都新聞電子版)
 滋賀県工業技術総合センター(栗東市)と県内の大学、製造業者が協力し、酸味とにおいを抑えた食べやすいふなずしの開発に取り組んでいる。産学官の連携で、湖国伝統の味の新たな販路拡大を狙っている。
 ふなずしはニゴロブナを塩とご飯で自然発酵させる滋賀の伝統食品。ニゴロブナの減少に伴ってふなずしの生産量も減り、滋賀農政事務所の統計によると、1981年の124トンから2005年は54トンにまで落ち込んでいる。
 しかし、近年、稚魚放流や漁獲サイズの規制などによってニゴロブナの生息数の回復傾向が見られる。県工業技術総合センターはこうした変化を受け、伝統食の消費者を増やすために滋賀県立大、滋賀大、県内の製造業者と連携し、より食べやすいふなずしを開発することにした。
 現在、センターが酸味のもとになる乳酸菌を採取して性質を調べている。その結果を基に滋賀大と協力して酸味が少なく、食べやすい製造方法を開発する予定。また、県立大とともに、ふなずしが整腸作用や疲労回復に効果があるとの伝承を科学的に立証する研究にも取り組み、消費拡大に役立てる。
 県工業技術総合センターのバイオ食品担当岡田俊樹主査は「産学官が連携したオール滋賀の態勢で、食べやすくしながらも、口の中でうま味が広がるようなふなずしを開発したい」と意気込んでいる。

■強風:膳所高ヨット部、岸に戻れず救助 琵琶湖で練習中−−大津(毎日jp滋賀)
 24日午前10時50分ごろ、大津市柳が崎の琵琶湖の沖合約2キロで、練習していた県立膳所高校ヨット部の関係者から「強風で部員16人が岸に戻れなくなった」と110番通報があった。消防の救急隊も出動したが、全員自力で戻ったり県セーリング連盟などのボートで救助された。いずれも救命胴衣を着けており、けが人はなかった。
 同市消防本部などによると、同部は事故の約1時間前から二人乗りセーリングヨット8艇と救助ボート1隻で練習しており、風でいずれも操縦不能になったという。うち5艇は自力で岸に戻り、3艇の6人がボートに救助された。
 彦根地方気象台によると、同市では午前10時半に5・4メートルの西風を記録。風雪注意報が出ていた。【稲生陽】

09/01/24

■強風で膳所高のヨット転覆 琵琶湖 16人全員無事(京都新聞電子版)
 24日午前10時45分ごろ、大津市柳が崎沖約2キロの琵琶湖で、膳所高ヨット部のヨット8艇が強風にあおられて転覆、1、2年生計16人が投げ出されたが自力で船を立て直したり、大学生の男子コーチ(20)のボートなどに助け出されて全員無事だった。
 大津署によると、生徒は救命胴衣を着衣していた。午前9時40分ごろに練習を始めたが、コーチは「最初はそんなに風が強くなかった」と話しているという。彦根地方気象台によると、市内には風雪注意報が発令されていた。
 湖に投げ出された1年の男子生徒(16)は「危ないところだった。船体が起きたり、転覆したりの繰り返しで戻れなくなった。普段より風が強かったが、試合が近いので練習していた」と話した。
 現場には救助のため、同署の警備艇や民間艇、市消防局の消防艇などが出動した。

■強風で高校のヨット転覆 16人けがなし、琵琶湖(Chunichi Web)
 24日午前10時45分ごろ、大津市柳が崎沖の琵琶湖で、滋賀県立膳所(ぜぜ)高の生徒16人が乗ったヨット8艇が強風にあおられて次々に転覆した。近くの船が水に投げ出された6人を救助、ほかの生徒は自力で船を立て直し、けが人はなかった。
 大津署によると、16人は同校のヨット部員。コーチや別の部員を含む計21人で琵琶湖に来て、午前9時40分ごろから約2キロ沖で練習していた。ヨットは2人乗りで、全員が救命胴衣を着けていた。
 彦根地方気象台によると、当時大津市には風雪注意報が出ていた。(共同)■JR湖西線が強風で遅れ 上下17本が部分運休(京都新聞電子版)
 JR西日本は、24日午前6時25分ごろ、大津市八屋戸のJR蓬莱駅で風速計が規制値の秒速25メートルを記録したため、湖西線和邇−北小松駅間で運転を1時見合わせたり、徐行運転した。
 このため、同日午前11時半までに上下29本が部分運休、38本が最大1時間10分遅れ、約1万8000人に影響が出た。大阪と北陸を結ぶ「サンダーバード」など特急電車21本を東海道線経由に切り替えた。

■死亡・行方不明者の7割、救命胴衣未着用 五管本部(神戸新聞ネット版)
 救命胴衣を着用していなかったため、海中でおぼれて死亡したケースが、第五管区海上保安本部管内(兵庫など近畿、四国の七府県)で二〇〇八年、海難事故などによる死者・行方不明者の約70%を占めることが分かった。冬場も釣りで海に出る人は多く、五管本部は注意を呼び掛けている。
 五管本部によると、衝突などの海難事故や船からの転落による死者・行方不明者は、〇八年一年間で二十六人。うち十八人が救命胴衣を着ていなかった。また、釣り中に海に落ちて死亡・行方不明となった人は十八人で、うち80%強が未着用だったという。
 昨年四月に改正された船舶職員法は、一人で漁船に乗る場合は救命胴衣の着用を原則として義務付けた。また、乗組員の数だけ救命胴衣を船に積まなければならないと定めた法律もある。しかし、周知徹底されておらず、十分に守られていないのが現状という。
 これを踏まえ、五管本部は漁協や海事関係団体を回ってチラシを配り着用を呼び掛け。さらに、海上保安庁としては全国で初めて、子ども用の救命胴衣を考案。海上保安協会を通じて海釣り公園などで販売しているが「子どもはすぐに体が大きくなる」などの理由で敬遠されがちという。
 五管本部警備救難部の原田敬司救難課長は「救命胴衣を着ているのと、そうでないのとでは、存命率に大きな差が出る。自分の命は自分で守る、との意識をもってほしい」と強調している。(安福直剛)■釣り大会:外来魚駆除へ−−あす、彦根・旧港湾付近(毎日jp滋賀)
 外来魚問題の啓発を目指す「冬だ!釣りだ!外来魚駆除釣り大会」が25日午前9時〜午後1時、彦根市の彦根旧港湾付近で行われる。無料。
 受け付け(正午まで)と駐車場は同市松原町の県立彦根総合運動場。小学生以下は保護者同伴で。
 荒天なら、中止する場合もある。問い合わせは県琵琶湖レジャー対策室(077・528・3485)。【服部正法】

■外来魚再放流禁止問題ようやく解決 長野(msn産経ニュース)
 平成15年に当時の田中康夫知事が実施を“棚上げ”にした長野県内での外来魚再放流(リリース)禁止は、紆余(うよ)曲折の末ようやく解決した。公共水域でのリリースは禁止となったが、解除規定もあり、バス釣りが観光資源の野尻湖(信濃町)では禁止が解除される。5年間にわたって宙ぶらりんとなっていた問題解決に安堵(あんど)する関係者も多いが、一方で禁止による効果など本質的な部分にまで議論を深められることはなかった。(高砂利章)
 在来の生態系への影響が懸念されるブラックバスなど外来魚について、平成17年に制定された特定外来生物法で他水域への移植を禁じているが、その場で生きたまま水に返すリリースは禁じられていない。
 独自にリリースを禁止している都道府県も10数自治体ある。長野県でも15年4月に県内水面漁場管理委員会(漁場管)が禁止を指示したが、当時の田中知事は「有効性が明確でない」として実施を延期。漁場管で改めて検討を重ねた結果、地元漁協から申請があった場合は解除ができる形でのリリース禁止が昨年6月から実施されている。
 県外から多くの釣り人が訪れ、バス釣りによる経済効果が「年間3億円」とされる野尻湖では、地元漁協が解除条件となっている流出防止策を湖からの流れ出しに施し、今春のシーズンスタートとともにリリースが認められる。網やスクリーン設置に約350万円かかったが、「リリース禁止は死活問題だった」と石田和夫組合長(48)。組合が16年に行ったアンケートでは、リリース禁止となれば「野尻湖にもう来ない」と答えた釣り人が4割、「来る回数が減る」が4割もいたからだ。
 漁協では外来魚を駆除して在来種のみで湖を活用する策も考えたが、「広く水深のある湖では駆除が非常に難しく、行政の支援を受けても根絶やしは不可能。税金の無駄遣いとなる可能性の方が高い。ならば地域活性化のために有効利用させていただいた方がいいと考えた」という。同じくバス釣り客で賑わう木崎湖(大町市)も、解除申請を検討している。
 「部分除外を含むリリース禁止」という結論に至るまでには、各方面の専門家が揃った漁場管で2年間にわたる議論が交わされた。「リリース禁止で本当に外来魚が減るのか?」というテーマが取り上げられたこともあった。例えリリースしても針にかかった魚の何割かは死ぬ。ならばリリース禁止で釣り人離れを招くと、結局は禁止前より外来魚は増えるのでという懸念だ。しかしこうした本質的な議論は深められることなく、結論のみが急がれた。
 禁止決定から間もなく、県民からの意見をネット上で募るコーナーに、小学生の子を持つ親から悩みが寄せられた。「リリース禁止をどう教えたらいいか分からない。『悪い魚だから殺すのは仕方が無い』と教えればいいのか」。外来魚の食用普及が進まない現状では、リリース禁止とは釣った魚を殺して捨てることを意味する。ただファッションとしてリリースをしたい釣り人もいる一方、無意味な殺生に抵抗を感じている釣り人も多い。「ブームが終焉するなか今回のリリース禁止がバス釣り離れにとどめを刺した状態」(県内釣具店)という。
 しかしここに大きな矛盾が生じる。リリース禁止の本来的な目的である駆除効果は、釣り人にたくさん来てもらわなければ発揮できない。なのに禁止の結果、釣り人は来なくなった。
 リリース禁止が釣り人を水から遠ざける目的だった時代もある。平成11年に実施した新潟県では「他水域への移植を防ぐためにバスを釣って欲しくなかった」(新潟県内水面漁連)。しかし特定外来生物法が施行された今、他の水域への移植は違法。こうしたなか、何のためのリリース禁止なのか、という議論は行われず、矛盾に満ちた結論だけが残った。

09/01/23

■クルーズ船「Kmegumi」披露 大津港で式典 28日運航開始(京都新聞電子版)
 琵琶湖汽船(本社・大津市)の新しい中型クルーズ船「megumi(めぐみ)」の披露式が23日、同市の大津港で開かれた。
 琵琶湖では、ビアンカ以来19年ぶりの新造船。定員約200人のチャーター船で、バイオ燃料や太陽光、風力発電を利用し、環境に優しい設計になっている。28日から本格的に運航を開始する。
 式では、船と同じ名前にちなみ、同市の本福寺保育園の仙頭恵ちゃん(6)らがテープカットし、集まった約90人が船に乗り込んだ。その後、恵ちゃんのドラの合図にあわせ、風船に空に放して出港。約30分のクルージングを楽しんだ。
 同社は24日に、県内の「めぐみ」さんとその家族46組を招待した「めぐみさんクルーズ」を行う。

■長浜の湖岸遺体、身元判明(京都新聞電子版)
 滋賀県長浜市公園町の琵琶湖岸で19日に遺体で見つかった女性は、長浜署の調べで22日、岐阜市の無職女性(58)と分かった。

09/01/22

■セミクジラ:定置網に 体長10メートル以上、くじらの博物館も「初めて」(毎日jp和歌山)
 太地町の太地水産共同組合が太地漁港沖に設置した定置網に17日朝、大型のクジラ、セミクジラ1頭が入った。組合によると体長10メートル以上で、初めてのことという。網から逃がすため、18日に組合員が定置網に行ったところ、既に逃げて姿はなかった。
 定置網は寒ブリ漁のため、沖合約1キロに設置。延長約500メートル、深さは50〜60メートル。17日午前6時ごろ、操業中の漁船から「クジラが網に入っている」と組合に連絡があった。組合員が定置網に急行し確認したところ、尾びれの大きさなどからセミクジラと分かった。時折、潮を吹き上げながら網の中を泳いでいたという。
 同組合職員、宮川雅紀さんは「小型のミンククジラが定置網に入ることはあるが、セミクジラは初めてだ。大きいのでびっくりした」と話した。
 町立くじらの博物館次長、白水博さんは「セミクジラは捕獲禁止になっている希少なクジラ。太地に来て30年以上になるが、初めて見た」と語った。【神門稔】

■県:09年度当初予算 知事査定協議を一部公開 編成の透明性向上へ(毎日jp滋賀)
 県は21日、09年度当初予算の知事査定協議の一部を報道陣に公開した。予算編成過程の透明性の向上を目指す嘉田由紀子知事の方針で実現した。全部局との査定協議までは公開せず、3部局のうち農政水産部との協議を公開した。
 県は従来、査定前の各部局の要求額と査定完了後に議会に示す予算案を公表してきたが、知事は「赤裸々なところこそ県民が知りたい。基本的には公開する」と、知事査定公開の考えを明らかにしていた。
 公開された農政水産部との協議では、但馬甚一部長らが来年度の琵琶湖南湖の漁場再生事業などの中身を説明。嘉田知事は「予算を削りたいと言ったら、どう説得するか」などと尋ね、同部側は「永久的な投資ではない。今必要な対策を行えば漁業発展につながり、(その後)維持できる。放置すれば衰退する」などと応じた。
 公開後、知事は取材に「予算の『見える化』の第一歩。財政的にぎりぎりの中で努力していることを県民に知ってもらいたい」とし、一部の公開となったことについては、「急激に行うと、担当が防衛しようとする。段階的にすべき。最初からすべてすることが効果的とは思わない」と述べた。【服部正法】

■春にかけても気温高め 気象庁の3カ月予報(Chunichi Web滋賀)
 気象庁は22日、2−4月の3カ月予報を発表した。冬型の気圧配置が長続きせず、全国的に気温は高めになるという。南米ペルー沖の海面水温が下がり、異常気象の原因とされるラニーニャ現象が発生しているとみられるが「影響は明確でない」という。
 気温は全国的に平年並みか平年より高く、北・東・西日本では2月、沖縄・奄美では3月が特に高めになる。
 降水量は北日本太平洋側で多く、東日本日本海側と西日本で少ない。北日本日本海側の降雪量は平年並みか少ない。
 各月の予報は次の通り。
▽2月 日本海側は平年同様曇りや雪、雨の日が多く、太平洋側は平年より曇りや雨、雪の日が多い。沖縄・奄美は平年同様曇りや雨の日が多い。
▽3月 天気は数日周期で変わる。
▽4月 天気は数日周期で変わる。西日本は平年より晴れの日が多い。(共同)

■西の湖一帯のヨシ雪害ずしり(asahi.com滋賀)
【生産者「収穫例年の2割」】
 近江八幡市の水郷地帯から安土町にかけての西の湖周辺のヨシ群落が大雪の重みで倒れてしまい、収穫できない被害が出ている。普段ならヨシ生産者が刈り取りを始める時期だが、ほとんど手がつけられていない。「収穫量は例年の2割程度に落ちる」と悲嘆する生産者もいる。
 昨年末の26日から27日にかけて雪が降り、近江八幡市を含む東近江地域に一時大雪警報が発令された。平野部で30〜40センチ積もったが、水分の多い重い雪でヨシの被害が広がり、街路樹の枝なども折れた。さらに今月11日と15日に降った雪が追い打ちを掛け、ヨシの商品価値がなくなってしまったという。
 近江八幡葭(よし)生産組合の西川幸彦理事長(74)は「年末ごろのヨシはまだ葉をつけているため、葉に雪が載って倒れた。大雪被害は過去にも経験しているが、これほどの被害は記憶にない」と話す。
 西の湖は昨年10月、国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されたばかり。約109ヘクタールに及ぶヨシ群落は全国有数の規模だ。ヨシは刈り取って切り株を焼かないと元気な新芽が出ないので、倒れたまま放置しておけない。安土町のヨシ業者竹田勝博さん(65)は「ここのヨシ群落は景観面、環境面でも大きく寄与しており、県は被害対策を考えてほしい」と訴える。

■知事査定を初公開 予算編成 透明化へ(Yomiuri On Line滋賀)
 県が編成作業中の2009年度当初予算案に絡み、嘉田知事は21日、作業の最終段階である「知事査定」を初めて報道陣に公開した。知事は「予算の『見える化』の第一歩」とし、予算編成の透明化を図る考えを強調した。
 この日、公開されたのは農政水産部の査定。但馬甚一部長が、〈1〉銃器駆除の再開などを盛り込んだカワウ対策事業(要求額約2400万円)〈2〉外来魚の稚魚の重点駆除などからなる有害外来魚ゼロ作戦事業(同約8000万円)〈3〉琵琶湖の固有種・セタシジミの種苗放流やヨシ帯の造成などが盛り込まれた南湖漁場再生事業(同約3億2500万円)――について説明した。
 予算案は、各部局が策定した予算要求書を基に、総務部が事業の必要性や要求額の妥当性を精査。そのうえで、知事と各部局が直接協議を行って予算案が最終的に決まり、09年度予算案は2月中旬に公表される。
 知事査定は22、23日にも行われる予定だが、公開は琵琶湖関連施策、温暖化対策、子育て支援対策に限定。また、農政水産部の要求通りに事業を進めるか否かについて、知事は「全体の歳入と歳出を見て判断する」と判断を保留した。
 予算案編成過程の透明度を高めようとする試みは各地の自治体でも行われている。鳥取県では、ホームページで各部局の要求額と実際に予算案に計上された事業費に加え、要求額や事業がカットされた場合の理由、財政当局と各部局の協議状況なども開示。県も一時同様の取り組みを検討したが、システム構築に費用がかかることなどから断念したという。

09/01/21

■海に飛び込み大騒動 新宮港へシカ迷い込む 船で捕獲し山へ帰す(南紀州新聞ネット版)
 新宮市佐野の新宮港第2期工事現場へ21日午前8時ごろ、ニホンジカの子ども(メス)が迷い込み、海に飛び込むなどの騒動があった。工事関係者らが船で捕獲し、駆け付けた鳥獣保護員らの手で市内の山へ帰された。
 県衛生環境課によると、工事関係者らがフェンスに挟まっているシカを発見し、助け出そうとしていたところ、暴れて海の中へ飛び込んだという。海に出ていた作業船で捕獲し、三輪崎漁港から陸へあげた。
 現場には通報を受けた警察5人、県担当者5人、鳥獣保護員2人の計12人が駆け付けた。シカは水に濡れて弱っていたが、近くにいた漁業関係者らが炭火で温めたところたいぶ元気になったという。
 鳥獣保護員らによると、シカは近くでは同市木ノ川の山中で生息しているが、国道42号を越えて港にまで来たという話は聞いたことがないという。「猟期に入っているので犬に追われて逃げてきたのでは」と話していた。

■嘉田知事が予算協議を公開 「外来魚駆除で雇用を」(Chunichi Web)
 滋賀県の嘉田由紀子知事は21日、2009年度の予算編成に向け、知事査定で担当部局と協議する様子を初めて報道陣に公開した。市民に透明性をアピールするのが狙い。この日は琵琶湖で生態系に影響を与える外来魚と、食害を起こす水鳥のカワウの駆除事業などについて話し合った。
 嘉田知事は「外来魚の駆除は人手がかかる。最近の雇用情勢を踏まえるとまさに『渡りに船』」と話し、今月初めに表明した約1000人の雇用創出をする緊急経済対策の中に事業を組み入れるよう提案した。
 担当部局は「少ない予算で自然豊かな琵琶湖を取り戻す」と駆除事業に約1億500万円の予算を要望。これに対し、嘉田知事は「財政が厳しい中でこれだけお金を入れる説得力が欲しい。わたしが決める」と述べ、事業の実施について自ら判断する考えを示した。
 嘉田知事は終了後「公開を意識して担当課が準備し、コンパクトで分かりやすい議論ができた」と成果を強調した。(共同)

■知事査定を初公開、幹部が交渉 滋賀県、予算編成めぐり(京都新聞電子版)
 滋賀県の新年度当初予算編成に向けた知事査定が21日始まり、その一部が初めて報道陣に公開された。「見える県政」を掲げる嘉田由紀子知事の意向で、予算編成をめぐって知事と県幹部が直接交渉する場面の公開は大阪府でも実施しているが、全国的には珍しいという。
 公開場面では、琵琶湖南湖の漁場再生事業(要求額3億2500万円)などを協議、農政水産部の但馬甚一部長らが「今なら(対策が)間に合う。必要最低限を要求している」と意義をアピールした。これに対し、嘉田知事は「県民が要求額を妥当と思えるよう工夫してほしい」と注文をつけ、予算計上の判断は持ち越した。
 終了後、嘉田知事は「予算の『見える化』の第一歩だ。財政がぎりぎりの時代だが、最小の予算で最大の効果を上げる努力をしていることを知ってほしい」と話した。
 また、公開範囲を一部に限った点については、「段階的にと思っている」と述べ、新年度以降はさらに拡大する考えを示した。
 知事査定は23日まであり、今後は子育て関連など2テーマが公開される。

■大阪のスーパーなどで熊野灘のナマコが人気 三輪崎漁港で加工に追われる 新宮市(南紀州新聞ネット版)
 新宮市の三輪崎漁港では今月はじめから地元の女性らが熊野灘で獲れたナマコの加工作業に追われている。作業員10人ほどが味付けなどをパックに詰め、大阪を中心とした関西圏に出荷している。作業は3月いっぱいまで行われるという。
 ナマコの加工は全国漁業就業者確保育成センターがすすめる「平成19年度キャリア活用型再チャレンジプラン支援事業」として2007年12月からスタート。旧東牟婁郡の11漁業協同組合で組織する熊野灘漁業振興協議会(海野益生会長)が大阪に本社を置くクイックベスト株式会社と協同で行っている。
 商品は2種類あり、古座川産のユズなどを使用した「味付けポン酢赤ナマコ」(120c)は一日約300`、生の「活赤ナマコ」(500c)は一日約200`箱詰めにして出荷しているという。
 海野会長は「ユズ、砂糖、しょう油などを使っている味付けは一カ月ぐらいかかって編み出しました。福岡や松山からも注文が入っています。特産品になってきました」と話していた。
 当初、中国や韓国へも出荷していたが、円高の影響で今は国内のみ。各地から注文が多く生産を増やしたいが手作業で加工しているため、増産は難しいという。
 歯ごたえがあり、お酒のつまみとして人気が高いというナマコは、肌に良いコラーゲンを多く含んでおり、最近、女性からも人気が高いという。ノリやかつお節をかけて食べるとさらにおいしいという。

■化女沼:NPOで保全・再生、あす検討委 ラムサール条約登録で(毎日jp宮城)
◇「年内に申請」の声
 ラムサール条約に昨秋、湿地登録された大崎市古川の化女沼の保全とワイズユース(賢明な利用)を進める地元組織として、環境NPO法人を立ち上げる話し合いが22日の「化女沼湿地保全活用検討委員会」を皮切りに始まる。沼の保全・再生に向け、手掛けるべき課題が多く、少なくとも今年中に新NPOの認証申請をしたいとの声も出ている。
 新NPOは沼の保全と利活用を恒常的に担保する担い手組織で、地元の関係者と自然や生き物の観察・調査にかかわる専門家らが構成主体となる。
 同市田尻のラムサール条約先行登録地の「蕪栗沼及び周辺水田」には、保全維持の中核組織としてNPO「蕪栗ぬまっこくらぶ」があり、人為的な沼環境悪化の防止▽絶滅危惧(きぐ)種の保護増殖▽マガンのねぐらの一極集中の緩和−−など適正な管理のための活動を行っている。
 化女沼でも、同様の役割を担う新NPOの早い組織化のため、同検討委での協議が望まれていた。同委は昨年9月設立で、沼の保全や産業活動との共生などの基本方針を検討する機関。実際の管理活動にかかわる部分は少ない。これまでの経緯から同委の12委員の多くが、新NPOに参加する公算が大きい。
 化女沼は10年余り前のダム化工事で、希少植物の絶滅・激減▽外来種のブラックバスとブルーギルが繁殖し魚種が貧相化−−など生態系が大幅に後退。多数の越冬ヒシクイが決め手になって条約登録が実現したのを機に、総合的な沼の再生を求める声が大きくなっている。【小原博人】

■野鳥観察:寒さに負けず 草津・常盤小5年生、琵琶湖岸で(毎日jp滋賀)
◇「コハクチョウを愛する会」に種類や生態学ぶ
 1年で最も寒いといわれる「大寒」の20日、草津市立常盤小の5年生約30人が同市志那町の琵琶湖岸で野鳥を観察。気温4度の寒さにも負けず、熱心に双眼鏡や望遠鏡をのぞいた。
 校区内に琵琶湖がある同小は毎年、5年生が環境学習で野鳥観察を実施。この日も、愛好者らでつくる「草津湖岸コハクチョウを愛する会」の寺田裕治さん(65)らから、湖に飛来する鳥の種類や生態などを学んだ。
 児童らは工事やレジャーボートなどの影響で年々渡り鳥が減少していることも学習。宇野紫音さん(11)は「鳥が来なくならないように、環境づくりに気をつけてほしい」と話した。【南文枝】

■初の「びわ湖検定」、スタンプラリー生かし1,700人合格−合格率は8割超(びわ湖大津経済新聞)
 昨年11月30日に実施された「第一回びわ湖検定」の合格者が1月15日、発表された。
 同検定は滋賀のシンボルである「びわ湖」を中心とした県内の自然環境、歴史・文化などに関する知識を問うご当地検定で、「滋賀の魅力を県内外に発信し、地域資源の再発見につながれば」(同検定実行委員会)と実施された。
 試験は当日実施のペーパーテストのほか、昨年9月10日〜10月19日の間に県内91カ所の観光施設や公共施設で行ったスタンプラリーの点数を加算(スタンプ1個=1点、最大20点まで)する方式で実施。3級=70点以上、2級=80点以上が合格となる。
 今回は3級=839人、2級=1,033人が受験し、うち合格者数は3級=805人、2級=897人だった。合格率はそれぞれ95.9%、86.8%。合格者には、合格特典としてカードを提示することで県内の博物館など18施設で入館割引が受けられる合格証カードが発行された。
 同検定実行委員会の担当者は「合格者の年代は小学生から中高年まで幅広く、3級では10歳未満の児童5人も合格した。受験者の多くが公式テキストなどを活用して熱心に勉強するだけでなく、事前に行ったスタンプラリーに参加したことが高い合格率につながったのでは」と分析する。
 2級を受験し合格した澤悠介さんは「ご当地検定がブームの中、第1回目の『びわ湖検定』に合格できてうれしい。スタンプラリーでも草津宿本陣や県立水環境科学館などいろいろなところを回り、今まで知らなかった良い場所も発見できた」と話し、「この検定をきっかけに滋賀県が盛り上がれば」と今後の広がりに期待を寄せる。
 次回実施は11月29日。

■外来魚駆除釣り大会 彦根で25日、参加無料(Chunichi Web滋賀)
 外来魚問題の理解を広めようと県は二十五日に「外来魚駆除釣り大会」を彦根市の彦根旧港湾付近で開催する。参加無料。
 受け付けと駐車場は県立彦根総合運動場。外来魚を受け付けまで持って来た先着二百人に外来魚を堆肥(たいひ)にして生産したサツマイモの焼き芋を振る舞う。
 午前九時−午後一時。釣りざおの無料貸し出しを先着二百人(一家族二本まで)に行う。餌の提供もある。荒天の場合は中止。
 琵琶湖のブラックバスとブルーギルの推定生息量は減少傾向にあり昨春の時点で約千五百トン。漁師が毎年、四百−五百トンを駆除しているほか、県内七十八カ所に設置された回収ボックスや回収いけすに釣り人が外来魚を入れる量も増えているためだという。
 事前申し込みは不要。問い合わせは県琵琶湖レジャー対策室=電077(528)3485=へ。(伊藤弘喜)

09/01/20

■琵琶湖汽船、新型クルーズ「megumi」進水式−園児ら70人を乗せ初出航(びわ湖大津経済新聞)
 琵琶湖汽船(大津市浜大津5、TEL 077-522-4115)の新型クルーズ船「megumi」の進水式が1月16日、大津市今堅田の杢兵衛(もくべえ)造船所で行われた。
 1989年に誕生した「ビアンカ」以来、約20年ぶりとなる新船は、太陽光と風力による発電ユニットを船体前部に設け、使用済みてんぷら油などの植物性廃食油を再資源化したバイオ燃料と軽油を混合した燃料で運航する。全長約35 メートル、幅約8メートル、速力約16ノット、定員は200人(座席120人・立席80人)で結婚式やイベント、環境学習などの目的に運航する。
 進水式には関係者ら約40人が出席する中、宮司が祝詞を奏上、びわ湖に献酒し安全を祈願した。船と港をつなぐ綱を手おので切る役には地元、本福寺保育園(同市本堅田)の園児で船と同じ名前の仙頭恵ちゃんが選ばれ、綱を切って進水式を締めくくり、午後には同園の園児約70人を乗せて初出航した。
 同船の船長に抜擢された豊田祉誠(よしみつ)船長は「注目度の高い大型船を任されて責任重大だが、いい意味で注目される船になっていってほしい。観光や環境学習、結婚式などさまざまな用途に使える船でたくさんのニーズに応えていきたい」と意気込みをみせる。「最新GPSを搭載しており、衛星からの航海計器の情報をお客様にも見てもらえる」とも。
 今月24日には、滋賀県在住の「めぐみ」という名前の人を無料招待し就航記念の運航を行う。応募締め切りは同19日まで。■琵琶湖:現状、脱温暖化の取り組みなど 大津でフォーラム、シンポジウム(毎日jp滋賀)
◇26日にフォーラム 31日にシンポジウム−−取り組みなどパネル討論
 琵琶湖の現状や脱温暖化の取り組みなどを考える県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)主催のフォーラム、シンポジウムが今月相次いで開かれる。
 26日午後1時、フォーラム「滋賀をモデルとする自然共生社会の将来像とその実現手法」が大津市打出浜の「コラボしが21」で開かれる。また、31日午後1時半、シンポジウム「琵琶湖の将来をどう描くか?〜水環境、生態系、それを取り巻く社会の視点から」が同所で行われる。
 フォーラムは、脱温暖化・環境共生社会のあり方や、2030年までに二酸化炭素排出量を5割削減する目標を掲げる県の取り組みやビジョンなどがテーマ。堀尾正靱(まさゆき)・東京農工大名誉教授の基調講演や、研究者やNPO関係者らによるパネル討論などがある。
 シンポジウムでは、井手慎司・県立大教授や西野麻知子・県琵琶湖環境科学研究センター総合解析部門長らによるパネル討論があり▽水環境▽生態系▽ 社会−−の三つのテーマから、琵琶湖の現状と将来を考える。琵琶湖を巡る論点について参加者にアンケートするなど参加型のプログラムになる予定。
 フォーラム、シンポとも無料で、定員150人。申し込みが必要で、締め切りはフォーラムが23日、シンポが26日。問い合わせは同センター(077・526・4800)。【服部正法】

■びわ湖会議:30周年・解散記念誌を発行 軌跡をたどる(毎日jp滋賀)
◇残金は寄付し、すべての活動中止
 有リン合成洗剤から粉せっけんへの転換を訴えた「せっけん運動」を推進し、昨年解散した「『びわ湖を守る水環境保全県民運動』県連絡会議」(びわ湖会議)がこのほど、その軌跡を振り返る「30周年・解散記念誌」を発行し、すべての活動を終了した。財産整理をして残った約112万円を、琵琶湖保全などに生かすために県が設けた「マザーレイク滋賀応援寄付」に寄付した。【服部正法】
 主婦の皮膚被害などから始まったせっけん運動は、77年5月に琵琶湖で淡水赤潮が大発生したことを契機に、湖の富栄養化を促進するリンの排出抑制を目指す運動として広がった。78年8月に同会議の前身「『びわ湖を守る粉石けん使用推進県民運動』県連絡会議」(石けん会議)が発足。粉石けんの使用率が上昇する中、80年に有リン合成洗剤の販売・使用・贈答を禁じる琵琶湖富栄養化防止条例が施行された。「石けん会議」は88年に「びわ湖会議」に名称を変えて活動を続けたが、リーダーの高齢化や温暖化など環境問題の多様化などを理由に、発足30年で解散した。
 解散記念誌は、30年間の活動記録や、解散を決定した昨年5月のパネル討論の内容などで構成。最後の議長を務めた吉良(きら)竜夫・元県琵琶湖研究所(現県琵琶湖環境科学研究センター)所長らが昨年12月、記念誌と寄付目録を嘉田由紀子知事に贈呈した。
 記念誌についての問い合わせは県環境政策課(077・528・3353)。

■ヨシの大半雪で折れる 西の湖業者「記憶ない被害」(京都新聞電子版)
 西の湖(滋賀県近江八幡市・安土町)の湖畔にあるヨシ原で、昨年末の大雪によって大半のヨシが倒れて折れる被害が出ている。ヨシ業者は「使いものにならない。30年以上やっているが、こんな被害は記憶にない」と頭を抱えている。
 西の湖のヨシ原では例年、1月から3月にかけて業者がヨシを刈り取り、ヨシぶき屋根やヨシ工芸の材料として出荷している。
 ところが、昨年12月下旬に約30センチの雪が積もり、雪の重みで大半のヨシが倒れた。さらに1月中旬、横倒しになったヨシの上に約10センチの雪が積もり、長さ3−4メートルほどのヨシが何カ所も折れた。
 例年は積雪で折れても1カ所で、切って利用してきたが、今年は何カ所も折れ、使用量の多いヨシぶき屋根用としては使えないという。同町下豊浦のヨシ業者竹田勝博さん(65)は「温暖化のせいか重いベタ雪が降った。在庫は少なく、県外から買わなければならないかもしれない」と話している。

09/01/19

■琵琶湖岸に女性遺体 長浜(京都新聞電子版)
 19日午後2時50分ごろ、滋賀県長浜市公園町の琵琶湖岸で、女性の遺体が浮いているのを、彦根市内の大学職員(45)が見つけた。
 長浜署の調べでは、遺体は40歳から60歳ぐらいで、身長約160センチ。黒い長袖シャツとズボン、ショートブーツ、スカーフを身に付け、ピアスとネックレス、腰部コルセット、現金約8万円入りのウエストバッグを装着していた。
 死後2日程度とみられ、目立った外傷や着衣の乱れはなかった。同署が死因や身元を調べている。

■ヘビや魚にも「右利き」「左利き」(Yomiuri On Line)
 世の中にはなぜ、右利きの人と左利きの人がいるのだろう。しかも人種や文化、時代を問わず、右利きが約9割と多数派だ。一方、野球やボクシングなど対戦型スポーツでは、少数派のサウスポーが有利というのが定説。生物にとって、右利きと左利きはどんな意味を持つのだろうか。
 日本学術振興会の細(ほそ)将貴・特別研究員(東北大学)が注目したのは、沖縄・八重山諸島に生息するカタツムリ。カタツムリは殻の巻き方が右巻きの種類が大多数だが、八重山諸島を含む東南アジアには左巻きのカタツムリが一部いることが知られている。
 研究の端緒は、「沖縄にはカタツムリだけを食べる変なヘビがいる」と友人に教わったこと。細さんは八重山諸島のイワサキセダカヘビなどカタツムリ専食ヘビの骨格標本を、国内外の博物館から借りて分析した。
 その結果、ヘビの下あごに生える歯の本数が左右で著しく異なることがわかった。例えば右の歯25本に対し、左の歯は16本といった具合だ。
 では、なぜ右の歯が多いヘビばかりなのか。この難問解決に救いの手を差し伸べたのが、信州大の浅見崇比呂・准教授だ。浅見さんは、右巻きのカタツムリが、たったひとつの遺伝子の突然変異で左巻きになることを発見。左巻きになった集団の繁殖にも成功していた。
 細さんは、提供された両方のカタツムリをヘビに食べさせてみた。すると、左巻きを食べ終わるまでに、右巻きの約1・5倍もの時間がかかっていた。
 このヘビは、カタツムリがはった跡をにおいで追跡し、背後から襲うことが多い。その瞬間、必ず頭を左に傾け、カタツムリの左後方から殻と胴体の間にかみつく。そして、数が多い下あごの右の歯でカタツムリの胴体を殻からえぐり出すようにしっかりと押さえ、右とは別に動く左の歯を抜き差ししながら胴体を引っ張り出す。
 しかし、左巻きのカタツムリを捕食するときは、押さえる歯の左右が逆になり、胴体を出すまでに歯を抜き差しする回数が、右巻きの場合より2〜3割増えていた。また、左巻きを食べようとすると、歯のない上あごまで殻に入ってしまい、上あごを外そうとカタツムリを振り回しているうちに落として、捕食に失敗する頻度も増えた。
 自然界では、こうした〈食べる―食べられる〉関係を通じ、双方が自分に有利なように競争していく「共進化」が知られている。このヘビは、数の多い右巻きのカタツムリを効率的に食べられるように進化したとみられる。
 それならなぜ、カタツムリは皆そろって〈左巻きの世界〉へ逃げ込まないのか。
 ひとつの答えは、カタツムリの生殖方法にある。右巻きと左巻きのカタツムリは、体の構造から交尾できないので、数の少ない左巻きは、互いに相手を見つけにくく淘汰(とうた)されてしまう。「だから、カタツムリの一部が左巻きに進化しても、残りの大半が右巻きのままなので、ヘビは左利きになる必要がなかったのでは」と細さんは見ている。
 魚や甲殻類の右利きと左利きを調べているのは、細さんが以前在籍していた京都大学の堀道雄教授のグループだ。アフリカ・タンガニーカ湖には、他の魚のウロコをむしり取って食べる魚が生息する。シクリッド(カワスズメ科)の仲間だ。
 堀さんらは、この魚の下あごの骨は左右の高さが異なり、口がどちらかにねじれて開く個体が同一種内で一定数ずついることを確認した。狙いを魚体の右左どちらかのウロコに決めて捕食効率を上げているらしく、右利きと左利きの比率は数年ごとに交互に増減していることも判明した。
 右利きと左利きの違いは、ヌマエビやブラックバスなどにもある。研究グループの竹内勇一・グローバルCOE研究員は、「捕食する側、される側にいったん左右の非対称が生じれば、そこで生存確率を高めていくために右利きと左利きが意味を持ち続けるのではないか」と考えている。(小川祐二朗)

■ワカサギ釣りピーク 余呉湖(Yomiuri On Line滋賀)
 余呉町の余呉湖でワカサギ釣りがピークを迎え、大勢の家族連れや釣りファンが桟橋に並び、釣り糸を垂らしている。3月末まで。
 余呉湖漁業協同組合が毎年、町内の川で採取した卵と、北海道から取り寄せた卵を孵化(ふか)させ、養殖池で成長させてから放流している。
 同湖北側の2か所の桟橋で釣りが可能。今年は体長8センチ程度が中心で、昨年よりやや小ぶりだが、平均50〜60匹、多い人で400匹ほどの釣果がある。水温が下がる2月中旬までが最もいい時期だという。
 期間中無休で、午前6時〜午後5時。入漁料は、高校生以上1300円、中学生以下800円、見学300円。さおや餌などは現地で購入出来る。問い合わせは漁協(0749・86・3033)。

■野生の姿追い“鵜の目タカの目” 草津・烏丸半島で野鳥観察会(Chunichi Web滋賀)
 日本野鳥の会滋賀支部主催の野鳥観察会が十八日、草津市の烏丸半島周辺であり、愛鳥家らが琵琶湖に飛来した渡り鳥やタカ類などの野生の姿を追った。
 観察会には、四十二人が野鳥観察用の望遠鏡や双眼鏡を持って参加。琵琶湖沿岸や農地を歩きながら、野鳥を探した。農地では、餌を探す小鳥を狙ってチョウゲンボウやハヤブサなどの猛禽(もうきん)類が姿を見せた。
 参加者は図鑑で種類を確かめながら、野鳥の行動を観察。家族で参加した神吉慈優君(日野小五年)は「(サギの一種で)珍しいクロツラヘラサギを見つけたい」と、熱心に望遠鏡をのぞいていた。
 支部の森田尚さんによると、今季の県内の渡り鳥飛来数は例年並み。烏丸半島はカモ類のミコアイサがよく集まる場所として知られているという。(林勝)

■大学生が「琵琶湖教室」 実験や観察、児童に指導(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖や周辺河川の環境について学ぶ体験教室が十八日、大津市黒津のウオーターステーション琵琶であった。
 滋賀大や立命大など県内の学生でつくるイベント企画グループ「瀬田川カフェ」の主催。市内の小学生を中心に児童十一人が参加した。
 水槽を琵琶湖に見立てて水の冬季循環を再現したり、瀬田川のミジンコやケイ藻などプランクトンを顕微鏡で観察した。瀬田シジミと折り紙でおはじきも作り、子どもたちは学生の指導を受けながら熱心に取り組んでいた。
 瀬田東小五年の角田陽君は「琵琶湖の深呼吸は知らなかったので勉強になった。また参加したい」と笑顔を見せていた。(曽布川剛)

09/01/18

■稚魚500匹を全国初生産 人工飼育のアカアマダイ(長崎新聞電子版)
 県総合水産試験場(長崎市)はこのほど、人工飼育したアカアマダイから採卵し、稚魚(四センチ)約五百匹を生産した。人工飼育のアカアマダイから種苗を生産したのは全国で初めて。今後は安定生産に向け技術の確立を進める。
 同試験場は二〇〇一年度からアカアマダイの種苗生産に取り組み、〇三年度に量産に成功した。しかし、アカアマダイの天然魚は水深一〇〇メートル前後の海底に生息しているため、生かした状態の水揚げが困難。加えて産卵期が九月下旬から十月上旬の台風シーズンと重なるため、しけが続けば出漁できず、採卵可能な状態の雌魚の安定確保が種苗量産の課題となっていた。
 白身のアカアマダイは軟らかく上品な味が特長。干物やみそ漬けに加工されることも多く、本県漁業の重要資源として、種苗放流による資源回復の要望が強い。長崎農政事務所によると、本県のアマダイ類の漁獲量は五百十トン(〇七年、概数)。全国千六百十トン(同)の三割近くを占め、全国一位。
 今回生産した種苗は、〇五年秋に対馬市上対馬町で水揚げした天然の親魚から採卵し、同試験場で約二八センチまで育てた人工飼育魚二十七匹から生まれた。採卵した卵から二万三千個がふ化し、このうち約五百匹が全長約四センチまで成長した。
 同試験場は、人工飼育魚から採卵した稚魚とは別に、天然魚から採卵した稚魚約千五百匹を生産。両者とも約一〇センチまで育て今年四月ごろ、対馬北部の海域に試験放流する予定。

■中国のGPSが2020年完成、空母戦闘群と連動(Yomiuri On Line滋賀)
【北京=佐伯聡士】中国が構築を進めている中国版GPS(全地球測位システム)「北斗」の地球規模の運用態勢が2020年までに整う見通しとなった。
 中国紙「中国国防報」などが伝えた。すでに衛星5基を打ち上げて軍民両用で地域的な運用が始まっているが、最終的に30基余りを使用する予定で、今年は一気に3〜4基の衛星を打ち上げる。
 米国のGPSに依存しない北斗の地球規模のカバーは、建造に向けて本格的な研究が始まった空母戦闘群と密接な関係を持つ。ミサイル駆逐艦、艦載機の精密誘導兵器などを駆使する空母戦闘群にとって、独自技術による測位システムは欠かせない。有事の際、米国がGPSをコントロールし、空母などが機能不全に陥る事態を避けるためだ。外交筋の間では「空母建造の時期は北斗の完成をにらんだもの」との見方が出ている。
 03年5月から正式に運用を開始した北斗は、中国とその周辺地域を対象に、軍だけでなく、漁業、気象、交通などの分野で幅広く利用され、昨年5月の四川大地震の際には軍の救援活動で威力を発揮したという。精度などレベルを大幅に向上させた第2世代の整備も07年4月から始まっている。
 衛星測位システムは、米国のGPSのほか、ロシアの「グローナス」が10年のシステム完成に向けて急ピッチで態勢を整えている。

■川づくりを考える会 遠賀川の外来魚試食 生態系保全など意見交換(西日本新聞ネット版)
 遠賀川の水辺環境について考える「生物の住みやすい川づくりを考える会」(国土交通省遠賀川河川事務所主催)が17日、遠賀川水辺館周辺(直方市溝堀1丁目)であった。参加した23人は、遠賀川で捕れた外来種の魚を試食し、生態系保全などについて意見を交わした。
 この日は、「直方川づくりの会」の渕上信好副理事長が、生態系を破壊する外来種のブラックバスやブルーギルを調理。塩焼きや薫製、空揚げにして振る舞われ、参加者は「思ったよりも、おいしい」と声を上げ、次々とはしを伸ばしていた。
 北九州市門司区の公務員崎野始さん(60)は「ブルーギルを食べたが、淡泊な味でおいしい。外来種については、持ち込まないのはもちろん、釣った魚も放さずに持ち帰ってほしい」と訴えた。

09/01/17

■国交省、地方高速料金の土日祝日上限1000円案を含む計画案公開 高速道路各社などで、パブリックコメントも募集開始(Impess Car Watch)
 国土交通省は1月16日、「高速道路の有効活用・機能強化に関する計画(案)」(以下、高速道路有効活用・機能強化計画)を公開した。あわせて、高速道路各社および日本高速道路保有・債務返済機構によるパブリックコメントの募集も開始された。
 高速道路有効活用・機能強化計画は、2008年10月30日の「生活対策」(新たな経済対策に関する政府・与党会議、経済対策閣僚会議合同会議)、および同年12月8日の「道路特定財源の一般財源化等について」(政府・与党)などにもとづいて、日本高速道路保有・債務返済機構と高速道路各社が作成したもの。
 その内容には、「生活対策」である、
・地方部の高速道路は、平日全線3割引
・地方部の高速道路で、普通車以下土日祝日上限1000円
・都市高速(首都高速道路、阪神高速道路)は休日区間最大500円
などを含み、さらに今後10年間の取り組みとして
・地方部の高速道路で現在実施中の深夜割引や夜間割引(現在実施中)
・圏央道、アクアライン、阪神高速湾岸線、第二京阪道路などとの環状道路迂回誘導割引・都市高速における事業者向け割引の拡充
・スマートICの整備
など多岐にわたる計画を公開している。
 また、この計画案に関するパブリックコメントの募集も開始した。募集期間は、1月16日〜1月25日の10日間。応募方法は、「高速道路の有効活用・機能強化に関する計画(案)に対する意見募集」のWebページ(http://www.ribenzoushin.jp/02/)から、また下記のあて先への郵送(1月25日の消印まで有効)となる。
〒105-0003 東京都港区西新橋2-8-6(住友不動産日比谷ビル)
独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構 企画部企画課 意見募集担当宛

■新クルーズ船進水 琵琶湖汽船(Yomiuri On Line滋賀)
 琵琶湖汽船(大津市浜大津)の新しいクルーズ船「megumi」(全長約34メートル、総重量約122トン)の進水式が16日、大津市今堅田の杢兵衛(もくべえ)造船所で行われた。4月頃からチャーター船として運航する。
 同社にとって19年ぶりの新造船で、式には関係者ら約40人が出席した。雄琴神社(同市雄琴)の稲岡宏宮司が祝詞を奏上し、豊田祉誠(よしみつ) 船長らとともに琵琶湖に向けて献酒。本福寺保育園(同市本堅田)の園児で、船と名前が同じ仙頭恵さん(6)が、船と港をつなぐ糸「支綱(しこう)」を手斧 (ておの)で切り、式を締めくくった。
 その後、船は園児ら約70人を乗せて、琵琶湖に初出航。冷たい風が吹く中、園児らは2階デッキに昇って歓声を上げていた。
 24日には、県内の「めぐみ」という名前の人たちを無料招待し、「めぐみさんクルーズ」を行う。19日まで募集。問い合わせは同社船舶営業部(077・522・4115)。

09/01/16

■青森〜鹿児島「2500円で可能」 高速値下げ正式発表(asahi.com)
 高速道路各社は16日、高速道路の値下げ案を発表した。青森〜鹿児島の日本縦断が「2500円で可能」などと、格安の利用プランも合わせて打ち出した。各社は、今回の値下げで交通量が5〜15%増え、観光客の3割増を見込む。実施は値下げの原資5千億円を盛り込んだ第2次補正予算案の成立後になる。
 現在、青森〜鹿児島を車で走るには、東北道、磐越、北陸、名神、中国、山陽、九州道を通るコースで通常3万9250円(片道)の料金がかかる。大都市圏を除き、休日利用が1千円となるので、京阪神圏の高速料金1500円を含め、計2500円になる計算だ。割引率は93・6%。
 総距離は約2千キロで、1日での走破は難しいが、今回の割引は高速道に入る際か出る際のどちらかが休日なら、適用される。休日を含んだ日程なら、各社は「日本縦断できる」と説明する。
 割引は、自動料金収受システム(ETC)を付けた車両が対象。東京、京阪神の大都市を除き、普通車は休日どこまで行っても終日5割引きで上限1千円となる。

■高速道の値下げ案を決定 休日は上限千円乗り放題(Chunichi Web)
 東日本高速など高速道路6社と国土交通省は16日、土日祝日の地方圏の路線で乗用車を上限1000円で乗り放題にするなど、高速道路料金の大幅値下げ案を正式発表した。パブリックコメント(意見公募)で国民の意見を聞き、値下げの財源として5000億円を盛り込んだ2008年度第2次補正予算案の成立後に2年間実施する。
 値下げは自動料金収受システム(ETC)の利用が条件。このため1万−2万円するETC車載器について、購入者に対する5250円の助成を08年度内から始める。
 土日祝日乗り放題の対象外で、別料金となる東名や名神高速の一部区間など東京・大阪圏でも、午前6時−午後10時に3割引きを導入。また首都高速(土曜日は除く)と阪神高速は全線で終日3割引きとし、首都高東京線なら700円が500円に下がる。本州四国連絡橋、東京湾アクアラインは上限1000円。
 こうした別料金区間を経由しても、前後の高速道路料金は二重徴収されない。例えば、青森道の青森東インターから北陸道や大阪圏の名神高速などを経由して九州道・鹿児島に行く場合、上限1000円に大阪圏の別料金1500円を加えた2500円だけで済み、従来の3万9250円から9割引き以上になる。(共同)

■不景気で飛べず? 鳥人間コンテスト、09年は休止に(asahi.com関西)
 読売テレビ(大阪市)は16日、同社制作番組「鳥人間コンテスト」の今年の開催休止を発表した。昨今の厳しい経済環境のもとで番組制作費を見直す中、安全飛行のためのセットや救助システムなどの予算が確保できないとして決断した。2010年は開催するという。
 手作りの人力飛行機で飛行距離を競う同コンテストは1977年から続く人気番組で、日本テレビ系列で全国放送されている。

■日本料理一年生 22時間目 練り物 葛について(asahi.com)
 「練り物って一体なに?」と思われる人も多いでしょう。具体例をあげると
1.「胡麻豆腐」のようにでんぷんの粉を使って練り上げたもの
2.豆類、栗、芋などをゆでて砂糖などを加え、練り上げた「きんとん」
3.和菓子の「あん」
4.卵黄に調味料を加えて練り上げた詰め物などに使う「黄身ずし」
5.魚のすり身をすり鉢ですりつぶして作る椀物の「しんじょ」
6.おでんに入っている「つみれ」
 こういったものを料理人は「練り物」といっています。どれも、作る過程に「練る」という作業が入っています。
 今回は、「胡麻豆腐」の原料になる「葛」について少しお話しましょう。葛は、マメ科の植物で、野山や川、高速道路の土手などに生えているつる性の植物です。時折、道路標識が葛のつると葉で覆われているのを見ることがあります。葛は秋の七草の一つです。野山に自生して30〜50年経ったものの根っこから、でんぷん質を抽出したのが葛粉です。ただ採取される葛粉は微量で、葛の根っこから、多くても1割程度しか採れないため「白い金」とも呼ばれています。また、葛の根は昔から風邪薬としても使われています。「葛根湯(かっこんとう)」って風邪薬、聞いたことありますよね。
 アメリカで日本料理をしている人が「日本から葛粉を仕入れるのは大変だから……」と葛の苗を持ち込んで植えたという話を聞いたことがあります。ところが、さきほどの道路標識の写真からも分かるように、葛は繁殖力が強いので、2〜3年で辺りは葛だらけになり「まるで植物のブラックバスだ。」と栽培をあきらめたとか。
 葛粉は、奈良県の吉野地方で産する吉野葛と呼ばれるものが有名です。日本料理で「吉野煮」、「吉野酢」というように吉野と名がつけば葛粉を使っている料理のことです。
 「葛」という言葉の語源を調べると、奈良県吉野郡吉野町国栖(くず)という地名が出てきます。小学館の『国語大辞典(新装版)』CD−ROM版で「国栖」を引くと、最初に出てくるのが「上代、日本各地に散在し、短身長肢で原始的生活様式によって朝廷から異種族と目された土着の先住民。」という意味です。
 吉野本葛及び製菓・食品材料の製造販売をされている「井上天極堂」の方にお話を伺ったところ「国栖の人達がつる草の根からでんぷんを採り、里に出て売っていたので、いつしかこのでんぷんを『くず粉』と呼ぶようになり、そのつる草を『くず』と呼ぶようになったといわれています。この『くず』に『葛』の字があてられたと考えられています。また、他に奈良県御所市戸毛は『葛村』と呼ばれており、現在でも駅名や学校名には『葛』の名前が見られ、この『葛村』ではかって葛粉が生産されていたと考えられます。今でも葛粉の製造を行う会社があります。」とおっしゃっていました。
 葛粉に、胡麻のペーストと水を加え、火にかけて練り上げ、粘りやコシを出したものが「胡麻豆腐」です。葛粉と水を火にかけて練り上げた中に、枝豆をゆでて裏漉したものを加えると「枝豆豆腐」ができ、えんどう豆を加えると「うすい豆腐」といわれます。他に、くるみ、うに、アボカドなどでも応用できます。

09/01/15

■琵琶湖岸放置のヨット 代執行で撤去へ 滋賀県方針、所有者に通知(京都新聞電子版)
 滋賀県は15日、大津市雄琴5丁目の琵琶湖岸に放置されているクルーザーヨット(全長約6メートル)一隻を行政代執行で撤去する方針を決め、所有者の安土町の男性に通知した。
 県によると、2006年7月にヨットが停泊しているのを確認。県条例や河川法に基づいて指導や警告を行ったが改善されず、現在は湖岸に打ち上げられたヨットが横倒しになりかけているという。
 代執行は2月16日に行うとし、それまでに所有者が自主撤去した場合は中止する。

■県:来年度予算・部局歳出要求 一般会計4905億円 RD対策に10億円(毎日jp滋賀)
 /滋賀
 県は14日、来年度予算について各部局の歳出見積要求額を公表した。一般会計総額は08年度当初比0・6%減の4905億円で2年連続で5000億円を下回った。RDエンジニアリング社(栗東市)の産業廃棄物処分場跡地の有害物質対策では、地元自治会の多くが不同意の県対策案に担当部が予算約10億円を要求した。種類では行政経費が同2・6%減。給与費は同1・2%増だが、退職手当以外は同0・4%減。公債費は1・7%増。
 組織別では、2造林公社の日本政策金融公庫への債務を県が肩代わりする償還金約20億円や、RD問題の対策費などで琵琶湖環境部が同3割増となった。
 RD問題では、県の対策案に地元7自治会中、同意は1、不同意が5、まだ回答していない自治会が1となっている。県最終処分場特別対策室は「栗東市の見解を聴いた上で、今月中をめどに知事が最終判断したい」としている。【服部正法】

■阪神ドラ1蕭が矢野に釣りの指導願い?(nikkansports.com)
 矢野さんの心も一本釣りだ! 阪神ドラフト1位の蕭一傑投手(23=奈良産大)が14日、矢野輝弘捕手(40)に野球、そして釣りの指導をお願いした。「野球で結果を出してからですが、遊びも教えてもらいたいという気持ちはあります」と照れ笑い。
 2人の共通の趣味は釣り。蕭が始めたのは1年前。友人に誘われ、琵琶湖でブラックバス・フィッシングに興じた経験もある。「そんなにうまくない。下手くそです」と苦笑いするが、決して嫌いな訳ではない。入寮時、友人からもらった1本数万円の釣りざおを自室に持ち込んだ。すでに「矢野は釣り好き」という情報もキャッチ済み。「うわさに聞いています。まずは名前を覚えてもらわないと。1年目なんで、とにかく野球に集中して結果を出して、誘ってもらえるようになりたい」。矢野の他にも、福原や関本が釣りを趣味としている。
 釣り場での「バッテリー結成」は、蕭にとってメリットが多い。魚がかかるまでの待ち時間が長く、会話の内容も自然と野球に傾くはず。不惑にしてなお現役バリバリの一流捕手から、投手のイロハを学ぶことができる。「まずはグラウンドでいろんな話を聞かせてもらえたら」。この日は新人合同自主トレ2日目。初の休日となる15日もランニングで体を動かす予定だ。がむしゃらに野球に打ち込めば、その先にお誘いが待っているかも。【佐井陽介】

■蕭一傑、結果出したら「矢野さんの釣りのお供させて」(Sponichi Annex大阪)
 先輩、フィッシングツアーにお供させてください−。阪神ドラフト1位の蕭一傑投手(23=奈良産大)が14日、矢野輝弘捕手(40)との“船上交流”を熱望した。
 「1年目は野球に集中したいが、結果を出して誘ってくれれば嬉しい。(釣りは)上手みたいですね。噂は聞いています」
 矢野が大の釣り好きというのはすでに調査済み。互いの趣味を共有しあえば、きっと会話も弾むはず。そうすれば、野球のことだけでなくプロとしての心構えも聞くことができる。ドラ1ルーキーにとってみれば願ってもないチャンスだ。
 昨年、友人に誘われて琵琶湖へブラックバス釣りに行ったのがきっかけだった。「うまくないんですよ。まだ2回しか行ったことないし、あまり釣れたことがない」と初心者だが、寮には自前の釣り竿を持ち込むほどだ。「釣りは置いといて、まずは野球をしっかりやりたい」。1軍で結果を出せば、雲の上の存在の正妻との楽しい一時が待っている。

09/01/14

■32年間で2度上昇 紀南沿岸の海水温(紀伊民報AGARA)
 紀南沿岸の平均海水温が32年前に比べ、2度以上上昇していることが和歌山県水産試験場(串本町)の調査で分かった。同試験場は、水温上昇が漁業に与える影響を調べるため、漁師への聞き取りなどを始めた。担当職員は「地球温暖化によるものかはいまのところ判断できない。近年、漁獲される魚種に変化が表れてきており、早急な対応が必要」と話している。
 試験場の漁業調査船「きのくに」が1975〜2007年に瀬戸崎(白浜町)―潮岬(串本町)間の12カ所で定点観測したデータを基に、平均値を割り出した。
 気温などの影響を受けにくい水深50メートル付近の平均海水温でみると、75年に19・0度だったものが07年に21・1度となり、2・1度も上昇した。海面付近でも同様の観測結果が出ており、75年より1・8度高くなっている。
 漁獲への影響は既に出ており、紀南沿岸で中型巻き網漁の主力であるマサバが減り、マサバより温かい海水を好むゴマサバの漁獲量が増えている。ゴマサバの値段はマサバより安く、漁師にとっては大きな問題となっている。
 県内で捕獲される魚類にも変化が起きており、琉球列島以南に生息する熱帯魚が頻繁に交じるようになっている。その数は年々増加傾向にあり、サイズも大きくなっている。04年にはオニアジ(アジ科)の成魚が田辺湾に大量出現し、06年にはバラクーダとして有名なオニカマスの成魚が白浜町の定置網に入った。 07年にはGTと呼ばれ南方の釣りで人気のあるロウニンアジの成魚2匹がすさみ町の堤防から釣り上げられた。
 同試験場は「将来、海水温がどの程度まで上昇するのか分からない。その時、即座に対応するため、聞き取りや熱帯魚捕獲の情報を集めていきたい。熱帯魚を捕獲した場合はぜひ連絡してほしい」と呼び掛けている。

■ウォーターボール:ぷかぷか浮かんで湖見よう 水上で体験学習−−大津(毎日jp滋賀)
◇3月中旬から、オーパル・オプテックス
 水が怖くても、ぷかぷか浮かびながら湖を見よう−−。琵琶湖での環境学習体験施設「オーパル・オプテックス」(大津市雄琴5)は3月中旬、人間が入れる巨大な透明ボール「ウォーターボール」を使った水中体験学習を始める。昨年12月には、親子連れ参加の試乗会も実施。環境学習への利用は全国初で、ボールに入るという目新しさもあって人気を集めそうだ。
 ボールは直径2・5メートル。厚さ0・5ミリの塩化ビニール製で、入る際にポンプで空気を満たして密閉する。体験学習で中に入るのは約15分間だが、協力する「日本ウォーターウォーク協会」(同市)の御舩泰秀理事長(47)によると、通常の活動なら、中で1時間程度は動けるという。イタリアのメーカーが陸上用に開発し、同協会が07年3月から水上で体験活動を続けてきた。
 オーパルの体験学習では、ボールをカヌーなどで沖へ引っ張り、中からデジタルカメラで撮影した画像を、ボールの外で採取したヨシやカワニナなどの貝殻と一緒にパネルに貼り付ける。こうした遊びを通じ、遠くからは青く澄んで見える琵琶湖の水が実は濁っていることを知ってもらったり、生態系を感じてもらう。全約1時間半、大人4200円、小学生以下3150円。
 ボールは、水深が浅くてもグラスボートのように使え、水の冷たい冬も気軽に入れるのが強みだという。
 昨年12月の試乗会には県内外から16人が参加。小さな子供も多く、歓声を上げて水中をのぞいた。家族で参加した岐阜県瑞穂(みずほ)市の会社員、関谷収さん(38)は「子供が小さいうちに自然に触れる体験をさせたかった」と話す。海水浴では、長男の直(すぐる)君(11)が水に潜れなかったが、「ウォーターボールなら」と、一緒に来た。直君は「潜るのは息が続かないから得意じゃないけど、今回は濡れずに水の中が見えて楽しかった」と笑った。
 御舩理事長は「川や湖は危ないからと、つい子供を遠ざけてしまうが、何とか湖に近付いてもらいたかった。小さな子供も体全体で琵琶湖を感じて」と話している。
 予約や問い合わせは同社(0120・17・6688)。【稲生陽】

■雪と舞う300羽/今津にユリカモメ(asahi.com滋賀)
 高島市では13日、降り続く雪が昼過ぎにみぞれに変わった。同市今津町今津の湖岸では、約300羽のユリカモメが雪と戯れ、乱舞する姿が見られた=写真、河村司郎撮影。
 同市今津町松陽台2丁目の澤忠起さん(69)が2年前から冬になると毎日、パンくずを持って湖岸を訪れ、ユリカモメを観察している。「昨冬は100羽程度だったが、昨年末から約300羽が飛来するようになった」という。
 澤さんが湖岸近くの駐車場に軽トラックを止めると、数百羽が澤さんの車の屋根や荷台に群がり、待ちかねたようにパンくずをねだっていた。澤さんはユリカモメが北国に渡る4月末まで観察を続けるという。

■厳しい寒さ、水鳥身を寄せ合う(Chunichi Web滋賀)
 強い冬型の気圧配置の影響で県内は13日、北部を中心に雪となり、平野部でも朝から断続的に雪が降り続いた。
 彦根地方気象台によると、各地の積雪量は彦根4センチ、米原市朝日と高島市今津町で11センチ、余呉町柳ケ瀬で37センチ。
 米原市池下の三島池では、マガモを中心にオナガガモやオシドリ、カイツブリなどの水鳥が、雪の中、身を寄せ合うようにして羽を休めていた。
 県内上空には14日夜、新たな寒気団が流れ込む見込みで、この寒さは15日ごろまで続くという。(大橋聡美)

09/01/13

■白浜沖で引き船行方不明 乗組員3人も(紀伊民報AGARA)
 12日午前11時45分ごろ、大阪市大正区の「丸徳海運」から第五管区海上保安本部(神戸市)に「白浜町市江崎沖を航行中のタグボート(引き船)から『船が傾いている』と連絡があり、その後連絡が途絶えたので捜索してほしい」と118番通報があった。タグボートには3人が乗っており田辺海上保安部などが巡視船艇やヘリコプターで周辺海域を捜索しているが、13日正午現在、見つかっていない。
 タグボートは丸徳海運所有の「第八きさ丸」(49・75トン、約20メートル)で、船長の武平勝美さん(65)=山口県山陽小野田市=と、機関長の飯森富蔵さん(61)=宮崎県日南市=、甲板員の内山修さん(63)=山口県長門市=が乗っていた。
 第八きさ丸は、台船(幅20メートル、長さ50メートル、積み荷なし)を直径70ミリのロープで引き、大阪市の大阪港を11日午後4時に出港。愛知県蒲郡市の蒲郡港に向かっており、12日午前8時ごろには、白浜町市江崎沖を通過した。
 台船は12日午後1時半ごろ、白浜町市江崎沖約27キロで漂流しているのを通りかかった船が発見し、五管本部に通報した。13日午後、大阪の民間会社のタグボートが大阪港までえい航する予定。
 118番通報があったころ、現場では北西から風速15メートルの強い風があり、高波が発生していたという。船長は操縦歴30年近くになるベテラン。ほかの2人も乗組員として20年以上のキャリアがある。
 通報を受け、同保安部と高知海上保安部(高知市)の巡視船艇、和歌山県防災ヘリなどが夜通しで捜索を続けた。
 
■熊野灘不漁続く 昨秋から水揚げ激減(Yomiuri On Line三重)
 県南部の熊野灘沖で、黒潮から派生し、広範囲にわたって時計回りに形成されている渦の影響とみられる不漁が、昨年秋頃から続いている。黒潮はプランクトンの餌となる栄養分をほとんど含まず、プランクトンを食べる魚が寄りつかないためで、漁業関係者は「昭和時代から考えても、こんなに不漁が続いたことはなかった」と頭を抱えている。
 黒潮は昨年5月から遠州灘沖で蛇行し始め、11月に伊豆諸島付近で一部が本流を離れ、渦を作り始めた。渦は大きく成長しながら、12月になって熊野灘に移動し、現在も沿岸の広い範囲にわたって停滞している。
 熊野灘沿岸の定置網漁船は軒並み不漁が続き、ほとんどの漁船で、12月の水揚げ量は、昨年同期の半分から3分の1にとどまった。尾鷲市の尾鷲魚市場では、日に数隻の定置網漁船が水揚げするが、最近2か月はほとんど水揚げがなく、寂しい競りが続いている。
 漁師の一人は「いつもならイワシが取れる時期。『冬枯れ』といって不漁が続くことはあるが、それでも2週間くらいのこと。不景気で漁価も下がっているのに」と顔を曇らせる。
 昨年夏は熊野灘沿岸でのアジの水揚げ量が例年以上に多かったことから、尾鷲漁協の長野規一組合長は「アジのおかげで年間の収支は合う」としながらも、「このままの状態が続けば厳しい。早く大漁になってほしい」と話していた。
 県水産研究所の久野正博主任研究員は「不漁の原因は黒潮だけとは言えないが、澄んで栄養分のない水質がマイナスに働いている」と指摘する。一方、昨年末には、県南部の沿岸の多くの定置網漁船でタチウオの水揚げが続いた。黒潮の影響で潮が動いたためとみられるといい、「悪影響ばかりではない」と話している。

■ゲリラ豪雨、見逃さぬ 関東、近畿などに高精度レーダー(asahi.com滋賀)
 局地的に突然起こる「ゲリラ豪雨」を迅速にとらえて被害を防ごうと、国土交通省はこれまでより最大で16倍の精度で雨を観測する雨量レーダーを10年度から導入する。データは携帯電話のサイトなどで公開する。ゲリラ豪雨に的を絞った大規模な観測・周知システムは初めてという。
 国交省によると、弾道ミサイル防衛システムにも使われる新型の「Xバンドレーダー」を関東、名古屋、近畿の三大都市圏と、昨年7月に局地的豪雨の被害があった金沢市周辺に2〜4基ずつ設置。それぞれ半径約60キロに届く電波が雨に反射し戻ってきたのをとらえ、雨の範囲や強さを250〜500メートル四方ごとの単位で把握する。
 同省が現在全国に設置する雨量レーダーでは1キロ四方ごとにしか雨をとらえられず、精度が4〜16倍に高まる。
 得られたデータは地図上に示し、1分ごとに更新してインターネットや携帯電話のサイトで公開する。これまではデータ更新も10分刻みのため、激しい雨が狭い範囲で突発的に降るゲリラ豪雨を把握するのが難しかった。
 川遊びや川の近くで工事をする人らが上流部で急な大雨が降っていないか確認するのに使ってもらうのが狙いだ。自治体へもデータを提供して避難活動などに役立ててもらう。将来は河川ごとに急な増水や洪水をいち早く予測して一般に知らせるシステムに発展させる計画で、仙台や広島、福岡などの中核都市にも範囲を広げる構想という。
 ゲリラ豪雨は近年、増加傾向にあるとされ、昨年は神戸市の都賀川で水遊びの子どもら5人が死亡する事故や、東京都豊島区で下水道内で作業をしていた5人が亡くなるなどの事故が相次いだ。(松川敦志)

■西の湖保護活動を報告 大津で環境考える討論会(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖の環境について考えてもらおうと、環境ボランティアグループ「ヨシネットワーク」は十二日、大津市浜大津の大津港に停泊している観光船ビアンカ船内でヨシ笛コンサートや、琵琶湖の内湖の「西の湖」に関する討論会を開いた。
 琵琶湖のヨシでつくった笛で愛好家たちが「荒城の月」「赤いスイートピー」などを演奏。
 討論会では、環境保護団体・東近江水環境自治協議会の丹波道明顧問が、近江八幡市と安土町にまたがる西の湖の環境を守る活動について報告した。
 かつて西の湖近くにあった内湖はすべて干拓によって姿を消し、面積が七分の一になったことを紹介。続いて丹波さんら琵琶湖の環境を守るために活動している団体の代表ら五人が「琵琶湖の水質をきれいにしてくれるヨシを手入れするため、採算に合う活用法を考えなくてはならない」「多くの人に西の湖を見に来てほしい」などと話し合った。(増村光俊)

09/01/12

■消防出初め式:湖に水の橋−−大津(毎日jp滋賀)
 大津市の新年恒例の消防出初式が11日、同市島の関の琵琶湖岸にあるなぎさ公園などで開かれた。多くの市民が見守る中、消防訓練が行われ、参加者はこの1年の防災に気持ちを新たにした。
 なぎさ公園おまつり広場では、消防車両47台、大津市消防局と消防団員など約1400人が行進し、県防災ヘリも上空を飛行。琵琶湖岸に整列して一斉放水をした。その後、泉恒彦・市消防団長が「33万大津市民の安全確保に全力を傾注し、災害に強い街づくりに鋭意努力する」と宣言した。
 会場には消防服を着ての記念写真や、消防車への体験乗車、地震体験コーナーなどが設置され、親子連れなどが楽しんだ。【後藤由耶】

■空手寒稽古:琵琶湖の水温0度、気合は負けず−−近江八幡(毎日jp滋賀)
◇新春、元気あふれ−−2歳から61歳まで
 近江八幡市沖島町の宮が浜で11日、空手道の極真会館滋賀河西道場(河西泰宏総師範)の初稽古(げいこ)があった。道場に通う参加者が上半身裸となり、凍てつくような琵琶湖の水に浸かり寒稽古に励んだ。
 寒稽古は、同道場の新春の恒例行事で、今年で20回目。2歳から61歳までの男女172人が参加。参加者は、雪の積もった浜辺でしばらく体をほぐしてから一斉に琵琶湖に入り、「えい、えい」と気合を入れ型や正拳突きなどをした。
 この日は朝まで雪で、琵琶湖の水温も0度。寒さに震え上がる子どももいたが、声援に歯を食いしばり頑張っていた。寒稽古は五回目という草津小5年の田中凌一朗君(10)は「気合が入り楽しかった。今年は1級目指し頑張りたい」と語った。【斎藤和夫】

■雪の湖岸 気合の寒げいこ(Yomiuri On Line滋賀)
空手道場の174人
 空手の「極真会館滋賀河西道場」(草津市)の寒げいこが11日、近江八幡市沖島町の琵琶湖岸で行われ、2〜54歳の男女174人が冷水に入るなどし、心身を鍛えた。
 道場ができた約20年前からの恒例行事。参加者らは数センチの雪が積もる湖岸で、型や組み手の練習をした後、約0度と冷え切った水の中へ。元気よく声を張り上げながら、スクワットや正拳突きをこなした。
 湖南市立下田小1年、杉山憧君?(7?)は「冷たい水からやっと上がって雪を踏んだら、もっと冷たくて、足の感覚がおかしくなった」と興奮した様子で話していた。

■高島で今冬一番の積雪 平野部30センチ 除雪に追われる(京都新聞電子版)
 滋賀県高島市内は11日、この冬一番の積雪を記録し、一面白銀の世界になった。平野部で30センチ、山間部で80センチの積雪を記録し、除雪サンデーになった。
 同市今津町の市街地では30センチ積もり、市民らは「この時期では普通の積雪だが久しぶり」と家の周囲の雪かきに追われていた。
 高島県事務所調べでは、安曇川町田中で38センチ、マキノ町蛭口31センチ、山間部では今津町杉山86センチ、マキノ町在原で83センチ、朽木市場64センチを記録。国道や県道など道路の除雪は26路線に42台の除雪車が出動した。

■残念…積雪で中止 近江八幡駅伝、安全に配慮(Chunichi Web滋賀)
 第55回近江八幡駅伝競走大会(近江八幡市・市教育委員会・市体育協会主催、中日新聞社後援)は11日、積雪のため中止となった。
 7部門に市内外84チームが登録していたが、前日からの雪が路上に積もり、選手の安全面への配慮と交通規制の関係から午前6時20分、主催者側が中止を決めた。
 積雪による中止は2001年の47回大会以来8年ぶりとなる。
◆招待選手ら昼食交歓会
 積雪で中止となった近江八幡駅伝競走大会に出場予定だった静岡県富士宮市の招待チームの選手と関係者約30人が11日、近江八幡市文化会館で開かれた昼食交歓会に出席し、同市の中学生らと交流した。
 両市は夫婦都市提携を結び、駅伝や富士登山などを通じて親交を深めている。
 この日は富士宮第三中学校の男女チーム、富士宮市陸上競技協会チームの選手らを、八幡西中学校の生徒や行政、体育協会の関係者らが迎えた。
 冨士谷英正市長は「皆さんの健脚を披露する機会はお預けとなりましたが、その分、来年頑張って」とあいさつ。富士宮市の渡井新二郎団長(59)は「招待されて、ことしは40回目の節目の年。力を発揮する場がなくなり残念ですが、温かく迎えていただき本当にありがとうございます」とお礼を述べた。
 3年連続区間賞を狙っていた、富士宮第三中の上倉利也選手(15)は「雪景色を楽しむことができ、良い思い出になりました」と話していた。(松瀬晴行)

■琵琶湖へ一斉放水 大津で出初め式、盛大に(Chunichi Web滋賀)
 大津市消防出初め式が11日、同市島の関の琵琶湖岸一帯であり、消防団員ら約1400人が参加、1000人以上の市民が見物に詰め掛けた。
 市民会館での式典では、自主防災会や消防団員の長年の活動がたたえられ、12団体、421人に表彰状や感謝状が贈られた。
 続いて湖岸や湖上で放水訓練があり、消防車43台、消防艇1艇、防災ヘリ1機が登場。琵琶湖に向かって一斉に放水した。
 泉恒彦消防団長が「多様化する災害に立ち向かうため、防災機関が英知を結集し、33万大津市民の安全確保に全力を傾注する」と力強く宣言し、訓練を締めくくった。(妹尾聡太)

■びわこマリーナで新年恒例の「初すべり大会」 滋賀(msn産経ニュース)
 大津市際川のびわこマリーナ沖の琵琶湖で11日、新年初めての水上スキーなどを楽しもうと「初すべり大会」が行われた。40年以上続く恒例行事で、今年は県内外から約30人の男女がウエットスーツに身を包み、勢いよく水しぶきをあげて湖上での初すべりを楽しんでいた。
 大会は「びわこ」や「歓迎」などと書かれた旗を持って、5人が並んで水上スキーをするフラッグパレードでスタート。その後、参加者は、ウェイクボードなどで、時速約40〜50キロのボートに引っ張られながら、湖面を滑走した。参加者の中には、今年の干支の牛をイメージした衣装を着て、参加する人もいた。
 この日の大津市は、未明に降った雪の影響もあり、肌寒い1日となったが、大津市雄琴の会社員、柊伸治さん(59)は「滑る前は寒いが、滑り始めると、気持ちよくて毎年参加している。今年は初めて4人並んで滑ることに挑戦した」と楽しそうに話していた。

09/01/11

■ハクチョウ:幼いハクチョウ悲し くちばしに釣り針と糸−−白井の防災調整池(毎日jp千葉)
◇立ち入り禁止なのに…「モラル守って」
 白井市清水口の防災調整池で、越冬するハクチョウの幼鳥一羽のくちばしに釣り針と糸が絡んで取れなくなっているのを地元の人が見つけた。同市と自然保護グループは「こんな被害が起きないようモラルを守って自然に接して」と市民に訴えている。
 この池は住宅団地の中にあり5900平方メートルの広さ。93年から毎冬シベリアからのオオハクチョウが飛来するようになった珍しい飛来地だ。地元の「白鳥の会」=鶴田敏子会長(63)=ら市民が朝と午後、農家からもらう未熟米やパンをまいて保護。今冬も9日現在オオハクチョウ16羽が羽を休める。
 1月1日朝、羽が薄茶色の幼鳥のくちばしに釣り針、糸やおもりが絡んだ状態で水面にいるのを発見。首を振るなどしても取れず3日午後姿を消した。
 同会は毎秋、飛来前にボランティアの清掃で空き缶やビニールなどごみ30袋分を回収。池には印西署や池管理者の都市再生機構が立ち入り禁止の看板を立てるが、夏場に釣りを目的に金網フェンスを越えたり壊して侵入する人が絶えず、そうした人が放置した針と糸が絡んだと見られる。鶴田会長は「ハクチョウが人間と共生する貴重な場所なのに残念。小動物でも命にかかわる事を知ってほしい」と話している。【武田良敬】

09/01/10

■コハクチョウ:ようやく妖精飛来 冠雪の山を背に優美な姿−−草津(毎日jp滋賀)
 琵琶湖の冬の風物詩・コハクチョウが、今年に入ってようやく草津市に飛来した。例年より約1カ月遅れ。冠雪する比良山系や比叡山を背景に水面に浮かぶ優美な姿で、湖岸を訪れる家族連れらを楽しませている。
 コハクチョウの飛来数などを記録している「草津湖岸コハクチョウを愛する会」によると、5日午前に6羽が飛来。約5時間とどまり、飛び去った。7、8日も2羽が数時間滞在したという。
 同市の湖岸は遠浅で水草が多く、冬に多くの渡り鳥が訪れる。コハクチョウは例年、30〜40羽が11月末に飛来し、2月下旬までいるが、今季は大幅に遅れた。温暖化で、同市以北でも餌を確保できたためと見られる。
 同会は、湖岸の工事や水上スキーなど環境の変化も影響していると推測。吉岡美佐子事務局長(61)は「今年は数も少なくて心配」と話している。【南文枝】

■環境省が生物保全事業公募 外来種駆除も対象に(農net日本農業新聞)
 環境省は、生態系を守る取り組みを支援する「生物多様性保全推進支援事業」の公募を始めた。アライグマやヌートリアといった農作物被害をもたらす外来生物の駆除も対象となる。地域の住民や団体で協議会をつくり、事業計画の策定をすることなどが条件で、協議会の運営や保全計画の策定に掛かる費用は全額、実際の駆除に掛かる経費は半額を補助する。1月末まで募集する。
 同事業は、地域住民や地方自治体、組合、特定非営利活動法人(NPO法人)、企業などが地域生物多様性協議会をつくり、(1)野生生物の保護(2)外来生物の防除(3)貴重な生態系の保護や再生――のいずれかの取り組みを国の委託事業とし、交付金を2年間支払う。支援の期間は必要に応じて延長する。

■クロツラヘラサギまた受難 足に釣り糸絡まり衰弱 福岡市東区(西日本新聞ネット版)
 福岡市東区の多々良川河口で7日、左足に釣り糸が絡まったクロツラヘラサギが見つかった。
 環境保護団体「ふくおか湿地保全研究会」の服部卓朗代表(52)によると、7日午前、釣り糸が左足に絡み付いた幼鳥が水辺にいるのを発見。左羽に血のようなものがにじんでいた。糸を気にして歩きにくそうで、飛ぶときもフラフラしているように見えたという。
 クロツラヘラサギは環境省のレッドデータブックの絶滅危惧(きぐ)1A類。世界で2000羽ほどしかいない。博多湾には冬の渡り鳥として飛来する。
 福岡県内では昨年11月、北九州市小倉南区の曽根干潟でくちばしに釣り糸が絡まって1羽が死ぬなど、この2年間で計3羽の死がいを確認。同12月には福岡市西区の今津湾で、釣り用のルアーと糸が絡んだ姿も見つかっている。県福岡農林事務所などは釣り人に注意を呼び掛ける看板を設けている。
 服部代表は「かなり弱った状態。死ぬ恐れもあるので、保護を検討したい」と話している。

■低気圧発達、日本海側で大雪 気象庁、注意呼び掛け(Chunichi Web)
 気象庁は10日、急速に発達する低気圧の影響で11日にかけて日本海側の地方で大雪となり、北日本の太平洋側でも雪を伴った強風が吹く恐れがあるとして雪による交通への障害や高波に対する注意を呼び掛けた。
 低気圧が急速に発達しながら三陸沖を北北東へ進んでおり、10日夜には北海道の南東海上を東北東に進む見込み。日本付近は強い冬型の気圧配置となり、全国的に風が強まるという。
 11日朝までの降雪量は北海道、北陸、中国地方の多いところで60センチ。関東甲信越地方でも40センチの見込みで、この後も降り続く。北日本の海上では20−25メートル、陸上では18−20メートルの強風が予想され、海上では大しけとなることが予想されている。(共同)

09/01/09

■びわ湖トラスト:NPO法人、高島市に事務所を開設 環境活動の拠点に(毎日jp滋賀)
◇琵琶湖研究支援
 琵琶湖の研究を支援しているNPO法人「びわ湖トラスト」がこのほど、高島市今津町今津に法人の事務所を開設。米国人画家のブライアン・ウイリアムズさん(58)=大津市在住=の琵琶湖の風景画が寄贈された。
 びわ湖トラストは、県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の研究予算削減で、水中探査ロボット「淡探(たんたん)」の運用が休止されたことを受け、今年4月に発足。先月19日には、募金を集めて淡探の調査再開につなげた。
 事務所を開いたのは、高島市教委が倉庫として使用していた2階建て建物の1階部分約60平方メートルで、淡探が採取したサンプルを保管できるスペースも確保した。
 同市安曇川町から眺めた琵琶湖を描いたウイリアムズさんの風景画は、縦約19センチ、横約75センチの水彩画で、事務所内に飾られた。同法人理事でもあるウイリアムズさんは「琵琶湖の環境問題はとても重要な問題。トラストの拠点ができ、とてもうれしい」と話した。【近藤修史】

■北日本太平洋側は暴風雪へ=日本海側は大雪、都心も初観測−気象庁(時事ドットコム)
 気象庁は9日、北海道と東北(北日本)の太平洋側では低気圧の影響で10日から11日にかけて暴風雪となり、西日本にかけての日本海側でも冬型の気圧配置が強まって大雪の恐れがあると発表した。
 関東甲信地方では、9日午前5時50分ごろ、東京・大手町の気象庁で初雪を観測した。平年より7日遅く、昨年より7日早かった。関東南部平野部では雪が雨に変わったが、北部山沿いや甲信では雪が続くという。
 低気圧は東海沖を東北東へ進んでおり、9日夜から急速に発達しながら関東・東北の太平洋沿岸を北上する見込み。

09/01/08

■琵琶湖固有種ビワマス 新たな商品開発 滋賀の水産会社、高島屋、料亭 コラボ(京都新聞電子版)
 琵琶湖固有種のビワマスを通じて琵琶湖の魅力を発信したいと、京都市下京区の京都高島屋と滋賀県の水産会社、料亭などが協力し、ビワマスの新しい商品を作った。同百貨店の催事の特別企画として8日、販売が始まり、関係者は新たな産品に育てたいと期待を込めている。
 きっかけを作ったのは高島屋で食品の催事を担当する伊藤憲太郎さん(33)。食べ歩きが趣味の伊藤さんはビワマスの評判を聞いて昨年6月、琵琶湖の沖島を訪ね、地元だけで消費されていることや、外来魚や河川の環境変化の影響で漁獲量が減っていることを知った。
催事で13日まで販売
 伊藤さんはそのおいしさを伝えることで、琵琶湖の食文化や環境問題への関心を高められないかと商品化を企画。趣旨に賛同した木之本町の料亭すし慶がサバずしの要領で棒ずしにし、彦根市の木村水産と北海道のスモークサーモン製造会社・王子スモークが薫製を協力して作った。
 いずれも脂がのった夏に水揚げし冷凍したビワマスを使う。大量生産できないが、3社とも今回の催事をきっかけに新しい産品に育てる考え。3社の関係者たちは「消費者にビワマスを知ってもらい、琵琶湖の水産資源を大事にする輪を広げたい」と話している。催事は13日まで。

■小西和人氏死去 週刊釣りサンデー元会長(Chunichi Web)
 小西 和人氏(こにし・かずひと=週刊釣りサンデー元会長)7日午前7時、急性心不全のため大阪府吹田市片山町1の1の2704の自宅で死去、81歳。徳島市出身。葬儀・告別式は親族で済ませた。
 徳島新聞、毎日新聞の記者を経て76年に週刊釣りサンデー社を創設、釣り師として知られた。環境問題に取り組み、大阪市の08年夏季五輪招致に反対する「大阪オリンピックいらない連」代表を務めたほか、吉野川河口ぜき建設の反対運動でも先頭に立った。(共同)

■結構いけまっせ、ブラックバス 淡泊な白身でぷりぷり(Chunichi Web)
 泥臭いかな、と思ったがにおいはない。硬いかな、とも思ったけれど、身はぷりぷりしていて、味も弁当によくフライで入る白身魚とほとんど変わらない。滋賀県で琵琶湖の生態系に深刻な影響を与えるブラックバスの料理が「おいしい」と好評だ。
 生態系への影響が大きいとして、外来種被害防止法で「特定外来生物」に指定されているブラックバスは琵琶湖でも毎年大量に捕獲されるが、鳥の餌か捨てるだけ。「それではもったいない」と県庁食堂「かいつぶり」の井上三郎支配人(64)はなんとか食べられないかと試行錯誤を重ねた。
 難敵は独特のぬめりと泥臭さ。井上さんは塩もみしてから水洗いし、ショウガなどが入った酒を振ることで克服。今では揚げ物やいため物に使い、普通の白身魚と変わらぬ味に、ブラックバスとは知らずに食べている人も多いという。
 思いがけぬ効能も。小島朝子滋賀短期大学名誉教授(調理学)によると、ブラックバスは良質の脂を含み、血中コレステロール値を下げるタウリンも多い。小島教授は「適切に下処理すればおいしい。食物として利用する価値はある」と話している。
 ブラックバスは北米原産の外来魚で、釣り目的などで広まった。そのうちオオクチバスは1974年に初めて琵琶湖で確認され、80年代に急増。県の推計では現在、約350トンが琵琶湖に生息しているという。(共同)

■ハクチョウの幼鳥くちばしに糸 千葉県白井市の調整池(Chunichi Web)
 オオハクチョウの飛来地としては日本最南端といわれている千葉県白井市の調整池で、地元のボランティア団体「白鳥の会」がくちばしに釣り糸が絡まった幼鳥1羽を見つけたと8日、発表した。
 白鳥の会によると、幼鳥は昨年11月に飛来したうちの1羽で、12月31日までは異常がなかったが、1月1日朝の餌づけの際に釣り糸が絡まっているのが分かった。幼鳥は釣り糸を外そうともがいていたが、3日以降は姿が見えなくなったという。
 調整池はフェンスで覆われ、立ち入り禁止の看板も設置されており、侵入した何者かが釣りをした際に釣り糸などを残した可能性が高いという。
 白鳥の会の鶴田敏子代表は「かわいそうというだけでなく、怒りが込み上げてくる。二度とこのようなことがないようにしてほしい」と話している。(共同)

■元週刊釣りサンデー会長の小西和人さん死去(asahi.com)
 小西 和人さん(こにし・かずひと=元週刊釣りサンデー会長)が7日、心不全で死去、81歳。葬儀は親族で行う。
 徳島新聞と毎日新聞の記者を経て、1976年に釣り専門誌「週刊釣りサンデー」を創刊。大阪湾の環境保護運動に取り組む市民団体「大阪湾会議」代表幹事や「大阪オリンピックいらない連」代表も務めた。

■訃報:小西和人さん 81歳 死去=釣り専門誌「週刊釣りサンデー」元会長(毎日jp)
◇「釣りサンデー」を創刊
 小西和人さん 81歳(こにし・かずひと=釣り専門誌「週刊釣りサンデー」元会長)7日、死去。葬儀は親族で営む。
 毎日新聞などで記者生活を送った後、「週刊釣りサンデー」を創刊。大阪湾の環境保護運動に力を注ぎ、大阪市の五輪招致反対運動にも取り組んだ。

■ガソリン、4年7か月ぶり110円割れ…下げ止まりの見通し(Yomiuri On Line滋賀)
 石油情報センターが7日発表した全国のレギュラーガソリン平均店頭価格(5日時点、1リットルあたり)は、前回調査の昨年12月22日に比べ3・8円安い106・8円だった。
 平均店頭価格が110円を下回るのは2004年5月31日以来、約4年7か月ぶりだ。昨年8月4日時点の過去最高値(185・1円)から78・3円下がった。
 ハイオクガソリンは3・9円安い117・7円、軽油は3・3円安い102・7円、灯油(18リットルあたり)は45円安い1247円だった。
 都道府県別のガソリン平均店頭価格で最も安かったのは群馬で、102・7円だった。
 ガソリンはこれで、調査のなかった12月最終週を除いて21週連続で下落した。ただ、中東情勢の悪化などにより年明けから原油価格が急騰している。一部の石油元売り会社では来週以降のガソリン卸価格を引き上げる予定で、「下げ止まりは近い」(関係者)との見方が多い。

09/01/07

■ガソリン、110円割れ 平均価格、4年7カ月ぶり(毎日jp滋賀)
 石油情報センターは7日、レギュラーガソリンの5日現在の全国平均小売価格が、前回調査した昨年12月22日時点と比べ1リットル当たり3円80銭安の106円80銭になったと発表した。110円を割り込むのは、2004年5月下旬以来、約4年7カ月ぶり。
 景気後退でガソリンの節約志向が根強い中、顧客を囲い込もうと、ガソリンスタンド同士が激しい値下げ競争を展開。石油元売り大手が、原油価格の下落を背景にスタンドへの卸価格を下げ続けていることも大幅下落の要因となっている。
 小売価格を90円台まで下げるスタンドも各地で増加。全都道府県で平均価格が下落、平均価格100円台が42都道府県、110円台は5県にとどまった。
 ただ、中東情勢の悪化懸念などで原油相場の下落は一服しており「小売価格が下げ止まる可能性も出てきた」(業界関係者)との指摘もある。
 ハイオクの全国平均価格は3円90銭安の117円70銭、軽油は3円30銭安の102円70銭。灯油は18リットル入りの店頭価格が45円安の1247円だった。(共同通信)

■箱根「町の魚」にワカサギ(神奈川新聞カナロコ)
 箱根町は今年三月一日、芦ノ湖の釣り解禁日に「町の魚」をワカサギに指定する。同町の木「ヤマザクラ」、花「ハコネバラ」、鳥「キツツキ」に続く指定。県内で、自治体の「魚」を指定するのは小田原市に続いて二例目。
 芦之湖漁業協同組合(大場基夫組合長)が昨年の町議会三月定例会に提出した「町の魚にワカサギを」という内容の陳情書がきっかけ。町は識者を交えた制定委員会を立ち上げ、町民から募集したところ、ニジマスやブラックバスなど五百七十六通が寄せられた。
 このうちの約75%をワカサギが占め、「町の魚」に選ばれた。町は今後、四つのシンボルのマークを作り、広報紙など印刷物に掲載して周知するという。
 芦ノ湖のワカサギは「神奈川の名産百選」の一つで、毎年十月の刺し網漁解禁日に宮内庁に献上されている。二〇〇七年には、同漁協が確立した「芦ノ湖方式」と呼ばれる稚魚の種苗技術が、高いふ化率を評価され農林水産大臣賞を受賞した。
 県内では、小田原市が特例市への移行をきっかけに、市民の環境保全意識を高めてもらおうと市の魚を公募。〇一年三月、上位になったメダカとアジを「市の魚」に決めた。

■釣り糸絡まったヘラサギ見つかる 絶滅危惧種、福岡市の川で(Chunichi Web滋賀)
 福岡市東区の多々良川の河口付近で7日、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているクロツラヘラサギ1羽が、脚などに釣り糸が絡まり、けがをしているのを同市の環境保護団体が見つけた。
 「ふくおか湿地保全研究会」の服部卓朗代表によると、午前10時半ごろ、群れから離れたクロツラヘラサギを発見。左の脚から翼の真ん中付近まで釣り糸が絡んでおり、出血もあった。日没前に群れは越冬地とみられる同区の人工島地区に戻ったが、1羽だけしばらくもがいていた後、苦しげに飛び去ったという。
 服部代表は「明日以降に再び飛来すれば、保護の措置を福岡県などに申し入れたい。釣りはマナーを守ってやってほしい」と話している。
 クロツラヘラサギは環境省のレッドデータブックで「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」に指定されている。(共同)

■「食」のエコツーリズム大会=滋賀・高島(時事ドットコム)
 観光を通じて地域の環境・文化を守る「エコツーリズム」のイベントとして、滋賀県高島市の食生活にスポットを当てた「全国エコツーリズム大会inびわ湖高島」が、2009年2月5日から7日まで同市全域で行われる。08年4月のエコツーリズム推進法施行後、全国各地で関連行事が催されているが、同市によると「食」をテーマにしたものは全国初という。
 05年に旧高島郡5町1村が合併して誕生した高島市は、近畿圏内の豪雪地域として知られる一方、琵琶湖淡水文化圏ならではの豊かな味覚に恵まれている。大会は5日の開会式・シンポジウムに続いて、6日から7日にかけ、市内6コースで1泊4食のツアーを実施。農水省の郷土料理100選に選定された鴨鍋や鮒(ふな)ずしなど、高島の厳しい冬が育てた各地域の家庭料理、郷土食を体験する。
 同市は1月16日締め切りで、大会の参加者を募集している。一般の参加費はシンポジウムなどが8000円、エコツアーは1万5000円から。大会の詳しい内容と申し込み方法は同市ウェブサイトまで。【もぎたて便】

■コハクチョウ、飛来遅し 草津沖への南下 温暖化影響か(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市の琵琶湖に飛来するコハクチョウの到着が今季、例年になく遅れている。新年に入ってようやく飛来が確認され、観察する市民グループは「地球温暖化による暖冬の影響ではないか」と推測している。
 観察を続けている「草津琵琶湖岸コハクチョウを愛する会」によると、南湖へは昨年10月下旬に守山市沖に飛来した。例年は11月中に草津市の湖岸まで南下するが今季はほとんど姿を見せず、今月5日、ようやく6羽が飛来した。
 同会では7年前から飛来数や時期を記録しているが、これまで最も飛来が遅かった2005年シーズンの12月中旬を大幅に更新した。会の吉岡美佐子事務局長(61)によると、今季は暖冬の影響で全国的にコハクチョウの南下が進んでいないといい「草津でも遅れているのでは」とみている。
 昨年12月に短時間飛来したが、すぐ飛び去っている。水上スキーや釣り船などが近くを通過したためとみられ、飛来の遅れは、暖冬とともに周囲の環境の変化が影響している可能性もあるという。コハクチョウは3月には北への渡りを始めるため、会のメンバーは「渡りまで静かに過ごして」と願っている。

■冬はアマダイ!<和歌山・熊野灘>(Sponichi Annex大阪)
◆「不細工な魚ほどウマイ」と決まってます◆
 面構えがおっかない、あるいは顔の細工がまずい魚ほどうまいと相場が決まっている。目の位置と体形のアンバランスが不細工ゆえにアマダイもうまい!和歌山県新宮市に脂の乗ったアマダイを釣らせてくれる船があった。(鱗匠会・平井 忠)
◆三輪崎漁港から30分ほどの深場◆
 ひと塩した焼きアマダイの半身をしゃぶり尽くしてから、お頭を茶わんに放り込み、熱湯を注ぎ骨を解体しながら脂の玉が浮かぶスープを楽しんだ子供のころのちゃぶ台風景を思い出しながら、海から昇るご来光にシャッターを切る。
 ここは、新宮港の最奧、三輪崎漁港から出船して30分ほど走った宇久井沖の深場。魚探のデジタルモニターは水深110メートルを示している。
 夏はカジキを追う服部宏次船長が操る「ワイルドキャット」の冬場の釣りものはアマダイ。冬ほど海が穏やかになる熊野灘はアマダイとアカムツが漁の対象で、釣れるアマダイの大半はアカアマダイ。まれにシロアマダイも交じる。
 服部船長から渡された道具立てはパイプテンビンに点滅タイプの乾電池式集魚ライト、オモリは80号。集魚ライトの「点滅式」が他船とは違うマル秘アイテムである。
 アマダイを意識した丸海津15号3本バリにはハリ持ちのよい加工オキアミの2Lサイズを刺す。仕掛けの全長は4メートル、エダスも短めの40センチとし根掛かりすれば少しずつ短くなる。
 怖がる魚じゃないので絡み防止が一番、仕掛けは単純で短めがよい。漆黒の海底で魚を寄せるのはライトが担い、マキエは行わない。
 砂泥底の上をパラシュートアンカーでゆっくり流す。午前7時過ぎ、同船の常連、稲葉正さんに35センチ級のアマダイがヒットした。25センチ前後のレンコダイもエサ取りなのだがキープ。身がしっかりしているので塩焼きでも煮物でも身に味がある。
 「アマダイは体を隠せる変化のある底にいる。オキアミを底から浮かさなかったら流し釣りなのでいつかは釣れる」
 船長も稲葉さんもサオ受けにロッドを預けたまま、レンコダイの合間にアマダイをポツポツ取り込む。
 しょうがないとは思うが置いてきぼり感は否めず焦っていると、「この釣り専門でやってくる大阪の人たちは手持ちでよく釣りますよ」
 船長の助言に電動リールに頼っていた置きザオ釣法を手持ちザオに変更、ひんぱんに底をたたく作戦で誘い効果もあってかアタリがはっきり出始め、レンコダイを連発、納竿間際に30センチ級のアマダイを取り込む。この釣りのコツみたいなものが見えたところで正午の納竿タイムとなった。
 釣果は3人合わせてアマダイ30〜46センチ7匹、レンコダイ15〜25センチ46匹、関西で沖オコゼとも呼ばれる不細工にしてこれまた絶品のイズカサゴ1匹、30センチ級カイワリ2匹。
 09年も食い気先行の釣行が増えそうだ。

■季節はずれカツオ豊漁 串本やすさみ(Yomiuri On Line和歌山)
 串本町やすさみ町の漁港で、季節はずれのカツオの豊漁が続いている。6日は串本漁港で約1.5トンの水揚げがあり、活気づいた=写真=。県水産試験場によると、1月にカツオが大量に水揚げされるのは2001年以来という。
 漁場は潮岬の西約5〜15キロ。重さ1.5〜2キロの小型が中心で、前日も5.8トンが水揚げされた。春先に黒潮に乗って北上する初ガツオでも、秋に三陸沖から南下する戻りガツオでもないとみられる。1キロ当たり580〜1490円で取引され、主に京阪神方面に出荷された。
 同試験場の竹内淳一・副主査研究員は「潮岬西岸に黒潮が近づき、潮目に漁場が形成されたと推測されるが、いつまで続くかはわからない」と話している。

■海からビッグなお年玉 すさみでカツオ豊漁(msn産経ニュース)
 和歌山県すさみ町沖合に5日から6日にかけてカツオの大群が回遊し、地元の約50隻のケンケン漁の漁船が急遽(きゅうきょ)出漁。1日で15トンを釣り上げる大漁となった。カツオ漁の最盛期は通常3〜4月で、漁師らは「新年早々、こんなにカツオが獲れるのは初めて」と驚いている。
 地元の遊漁船が4日、同町の沿岸わずか5キロ辺りを回遊しているカツオの群れを発見。翌5日には和歌山南漁協すさみ支所などに所属する漁船約50隻が出漁し、疑似餌を船形の板につけて高速航行しながら釣る伝統のケンケン漁を行い、計15トンを水揚げした。
 1日15トンは、ケンケンカツオ漁の最盛期でもなかなか獲れない量だという。6日も多くの漁船がカツオを求めて出港し、前日ほどではないものの脂の乗った7〜8キロの大物を含め約2トンを水揚げした。
 同支所などによると、今回カツオのいた水域は水温約20度と通常(約15度)より高く、黒潮の流れの一部が分離し、それに乗ってカツオが来たのではないかとみられる。同漁港の水産会社勤務、田所勝さん(66)は「1月初めにカツオがこんなに獲れるなんて、初めて見た」と驚いた様子。同支所では「漁師歴60年の古老に聞いても、1月のカツオの大漁は初めてのよう。漁師にとっては海の神様からのお年玉です」と大喜びだった。カツオは1キロあたり約1300円で名古屋や大阪方面へ出荷された。

09/01/06

■季節はずれのカツオ大漁 すさみ町で15トン水揚げ(紀伊民報AGARA)
 「すさみケンケン鰹」でブランド化を目指す、すさみ町周参見の和歌山南漁協すさみ支所で5日、この時季としては非常に珍しい大量のカツオが揚がった。約10トンもあり4月の最盛期に匹敵する。同支所見老津連絡所でも約5トンの漁獲があり、漁協関係者は「1月にカツオが大漁になるなんて漁協始まって以来の珍事」とびっくり。県水産試験場(串本町)も「この時季にこれだけ揚がる理由は分からない」と驚いている。
 この日、すさみ支所は初競りで、午後2時に約1・5トン、同4時には約8・5トンが揚がった。船着き場は水揚げする漁船で混雑し、漁協の計量台前には荷車や軽トラックの行列ができた。1匹の重さは1・5〜7・5キロとさまざま。最も高値が付いたのは約3キロのカツオで1キロ当たり1280円だった。
 漁師によると、前日の4日から釣れ出した。漁場は近く、沖合9〜15キロに19〜20度の潮が入ってきているという。
 同支所の岸正嗣参事は「本来初ガツオの走りは2月に入ってから。今回は『初ガツオ』とも『戻りガツオ』とも言えない」と困惑している。ベテラン漁師らは「こんなことは今までなかった。何か海で異変でも起こっているのか」と口をそろえる。
 県水産試験場は「黒潮北縁の膨らんだ暖かい海水部が周参見―串本沖に入り込んでいる。冷たい沿岸水との境辺りが漁場になったようだ」と話している。

■源氏物語千年紀記念し花壇設置へ 大津商議所 なぎさ公園に計画(京都新聞電子版)
 大津商工会議所は、昨年開催した「源氏物語千年紀in湖都大津」を記念し、物語にまつわる草花を植えた花壇を、大津市のなぎさ公園に設置する取り組みを進めている。商議所は「一連の取り組みを通じてはぐくんだ物語への思いを、形にして残したい」としている。
 昨年7月に千年紀事業の一環で開いた源氏物語と自然環境のかかわりを探るシンポジウムがきっかけ。物語に草花や樹木、竹など約110種類もの植物が登場し、フジバカマや紫草など絶滅が危ぶまれている品種もあることが紹介されたことから、「ゆかりの深い植物や環境を、次の1000年に引き継ぐシンボルに」と企画した。
 設置場所は、作者の紫式部が、幼少期、父の赴任に伴い、都から越前(福井県)に向かった際、琵琶湖を船で通った−とされる説にちなみ、湖岸のなぎさ公園を予定する。
 具体的な候補地や、管理の手法などについて市と協議しており、本年度内にも設置場所を決める。植栽する草花の絞り込みなども進める。

09/01/05

■琵琶湖南岸にコハクチョウ飛来 1カ月以上“遅刻”(msn産経ニュース)
 シベリアからの“帰省”の時期になってもなかなか姿を見せなかったコハクチョウが5日、滋賀県草津市の志那浜に飛来した。今季の第1陣は6羽。冠雪の比良山系をバックに湖上で羽を休めるコハクチョウ−という琵琶湖南部の冬の風物詩が、例年より1カ月以上遅れながらも見られることになった。愛好家らは「まずはひと安心だが、温暖化などの影響が心配」と話している。
 志那浜にやってくるコハクチョウの“顔写真”を毎年撮影している「琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会」によると、少なくとも4羽は昨年と同じ顔ぶれで、1羽は幼鳥という。
 飛来が遅れたのは、温暖化により南下途中の北海道を飛び立つ時期が遅れた▽琵琶湖の水位が例年より20センチ以上高く、エサの水草に首が届かない▽水上スキーが水鳥の越冬環境を脅かしている−の3点が考えられると同会は指摘。事務局長の吉岡美佐子さんは「今季はこのまま飛来しないのではという危機感があった。感動でいっぱい」と話していた。

■彦根城跡:内堀や中堀など、条例で魚釣り禁止へ 違反者には罰金も(毎日jp滋賀)
◇3月市議会に提案
 彦根市教委は国の特別史跡・彦根城跡の内堀や中堀などでの魚釣りを禁止する条例を市議会に提案する。条例の素案に対し今月6日まで市民など外部の意見を募集し、寄せられた意見を参考に今月中に条例案をまとめる。3月定例議会に条例案を提出し、承認されれば新年度から施行する予定だ。【松井圀夫】
 彦根城一帯(約49ヘクタール)は1962年に国の特別史跡に指定された。幅10〜30メートルの内堀(延長約1・7キロ)と中堀(同約2・8キロ)や大名庭園「玄宮園」の池(約7000平方メートル)には、コイやフナ、ブラックバス、ブルーギルなど、外来魚も含むさまざまな魚が生息している。市は城跡内の約20カ所に「告 釣りをするな」と書いた看板を設置しているが、早朝などに魚釣りをする人が増えているという。
 釣り針やルアーが石垣などに引っ掛かったまま残り、昨年春には、堀に放たれた黒鳥1羽が傷つく騒ぎも1件あった。堀沿いを散策する市民や観光客がケガをする原因にもなりかねないという。
 市教委文化財課によると、文化財保護法などでは特別史跡内での釣りを禁止する法的根拠がないといい、市条例で禁止することにした。同課は「独自の条例で城跡内の釣りを禁止するのは全国でも珍しい」としている。
 素案では、「堀内の魚類、は虫類や生物のさお釣り、投げ網による捕獲を禁止する」としている。違反者は1万円以下の罰金が課せられる。
 市は現在、市のホームページや市教委文化財課、彦根城管理事務所で素案を提示中。条例の内容について幅広く意見・提案を募集している。問い合わせは同課(0749・26・5833)。

■古里あとに日常へ 県内でもUターンピーク(Chunichi Web滋賀)
 古里で正月を迎えた人たちのUターンが四日、ピークを迎え、鉄道、高速道路でラッシュが本格化した。 (小西数紀、伊藤弘喜)
 〇…米原市のJR米原駅では、お土産を提げた家族連れや見送りの人たちで込み合った。JR東海関西支社によると、午後四時現在、新幹線自由席の最大乗車率は上りで150%、下りで110%。指定席は上りが、ほぼ満席だった。
 福井県越前市の会社員川崎正勝さん(64)は、神奈川県相模原市に住む長女由起さん、孫隼君(4つ)を妻とホームまで見送り「家で食べた焼き肉がおいしかった」と語る隼君に「またおいでね」と手を振っていた。
○…県内の高速道路は三日が渋滞のピークで、四日は目立った渋滞は起きなかった。
 日本道路交通情報センターによると、四日は夕方に名神高速道上り線の草津パーキングエリア付近で三キロ程度の渋滞が生じただけで、目立った混雑はなかった。
 今年は、年末年始の休暇を長く取ることができる休日の配置だったため帰省時期が分散、例年より渋滞が少なかったとみられる。

09/01/04

■2月5、6、7日は「ニゴロブナの日」 催しで地域資源見直そう(京都新聞電子版)
 滋賀県高島市は2月5、6、7日を語呂合わせで「ニゴロブナの日」として日本記念日協会に登録した。ニゴロブナを原料とするふなずしがおいしい季節で、食などの地域資源をもう一度見直す日として今後、イベントなどを展開する。
 本年度は、市内で「全国エコツーリズム大会inびわ湖高島」を催す。開会式や講演、討論会、交流会のほかに、旧6町村ごとに1泊2日で冬の食を味わう、6つのエコツアーを用意、利用者に評価をしてもらい、今後、定期的なツアーとして企画する。
 エコツアーには、地域で目玉になる場所や冬の食べ物、体験を組み合わせており、8月から地元のまちづくり団体やボランティアガイドらが練り上げた。
 食は、発酵食の味覚(マキノ)、湖漁師の賄(まかな)い料理(今津)、猟師の味(朽木)、郷土料理と竹釜飯(安曇川)、かばたの家庭料理(新旭)、棚田料理(高島)でほかでは味わえないものも多い。
 3日間の同大会の参加費は8000円。ほかに1泊目の宿泊費や2泊目のエコツアー参加費(1泊4食1万5000−2万1000円)が必要。問い合わせ、申し込みは高島市商工観光課TEL0740(25)8514。

09/01/03

■においなど「市民感覚」も調査 草津の会社、南湖の水質チェック(京都新聞電子版)
 滋賀県草津市内のプラント設計会社が5年前から、琵琶湖(南湖)の水質などの調査を独自に続けており、このほど結果をまとめて、滋賀県など関係機関に配布した。市民も交えた調査では「琵琶湖への関心を高めてもらうきっかけになれば」と、においや見た目といった「市民感覚」も取り入れている。
 調査に取り組んでいるのは「システムエイト」(草津市青地町)で、環境への貢献の一環として2003年から始めた。県が行っている沖合での調査と異なり、唐崎神社や琵琶湖博物館など、南湖岸の8地点を対象に、社員が水中のリンやチッソなどの成分を調査し、県などに参考データとして送っている。
 また、市民も調査に加わってもらい、見た目やにおいを調べる感覚調査も実施した。水草の異常繁殖などの影響を受け、一般に水質が良いとされる西岸の快適性が東岸より劣るとの傾向が出るなど、行政の調査だけではとらえきれない部分も取り上げた。
 調査を担当している同社の野村潔さん(62)は「市民に関心を高めてもらうことで、湖の水質改善につながれば」と話している。

09/01/01

■湖岸の景観、数値で評価 県琵琶湖センター 現状応じ対策提言(京都新聞電子版)
 琵琶湖岸の景観の美しさを数値で評価するシミュレーション手法を、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が31日までにまとめた。主観で評価されがちな景観の対策効果を、客観的に示せる。湖岸では地域によりマンション開発などが進むが、シミュレーション評価で、現状に応じた対策も提言できるとしている。
 シミュレーションは、2007年に県民約320人へのアンケートで得た湖岸の景観要素を点数化し、これをもとに湖岸線を500メートル単位で評価し、地図データにまとめた。
 さまざまな景観要素が写っている湖岸の写真24枚を示して5段階の評価を得た上で、同センターがヨシ帯などの自然景観にはプラス、人工護岸などはマイナス−など要素ごとに点数を加減し、評価した。
 その結果、同じ人工護岸でもコンクリートに比べ石張りの方が好感を持たれた。大津市の比良地域のように、自然景観ではない建造物でも伝統的街並みと認識されれば高い評価が得られた。その一方で、ヨシ帯が単なる雑草と見られ評価を下げたケースもあった。
 こうした評価を基に、湖岸線を「自然豊かで景観がいい」から「人工的な景観で、中から低程度」の4区域に分類。現在は評価が高くない地点も、護岸の石張りへの変更や公園緑地整備などを行うことで点数を上げることが可能になる半面、整備をしない場合は点数が大幅に下落するとの見通しも示した。
 県は年度内に、湖岸沿いの景観対策を担う大津市など7市とともに、対策の方向性を共有する協議会を立ち上げる予定で、シミュレーションは、統一的な景観整備方針を考えるきっかけになる。
 同センターの佐藤祐一研究員は「数値化によって、行政の対策にも説得力が生まれる」と期待している。

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