琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
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琵琶湖の湖底から
(2009/12)

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09/12/31

■元日も強風や雪に注意 北陸や群馬では1メートルの雪も(asahi.com)
 発達する低気圧の影響で、31日は強い冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に風と雪に見舞われた。空の便や鉄道も一部が運休し、帰省や行楽の足が乱れた。気象庁によると冬型の気圧配置は1日も続く見込みで、強い風と雪に警戒を呼びかけている。
 日本航空は、強い風の影響を受けた中部空港発着便など計38便が欠航、1日も6便の欠航を決めた。全日空は日本海側の空港の発着便を中心に計24便が欠航し、1日も鳥取、富山発の一部の便の欠航が決まっている。
 JR東日本によると、日本海側の強風を警戒し、31日は札幌―大阪間のトワイライトエクスプレスなど夜行の特急、上下計12本が運休した。
 31日未明から雪が降った広島県内では、午前8時ごろに山陽道下り線で観光バスや乗用車など約40台がからむ事故が発生。影響で、山陽道の福山西IC(広島県福山市)から中国道の美祢西IC(山口県美祢市)間の約250キロが一時通行止めとなった。夜になって東北道も花巻IC(岩手県花巻市)―青森IC間で雪のため通行止めになった。
 気象庁によると、1日午後6時までの24時間で予想される降雪量は、北陸地方と群馬県で100センチ、東北地方は80センチ、長野県で70センチ、北海道で50センチとなっている。東海地方では平野部でも雪が積もる見込み。

■日本海側中心に大雪、1日も強い冬型続く(Yomiuri On Line)
 北海道付近で低気圧が発達した影響で、日本列島は31日、強い冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に大雪や強風に見舞われた。
 気象庁によると、午後7時現在の24時間降雪量は、岐阜県飛騨市で66センチ、富山市59センチ、長野県小谷村54センチなど。水戸市や静岡市などでは初雪を観測した。
 交通機関も乱れた。全日空は同日夜までに、大雪となった富山空港の発着便を中心に24便の欠航を決め、日本航空グループも49便の欠航を決めた。JR東日本は、日本海側を走る夜行列車の12便を運休とした。
 気象庁によると、1日も強い冬型の気圧配置が続き、東日本や北日本では大雪、暴風、高波に警戒が必要となる。
 1日午後6時までの24時間降雪量は、北陸地方と群馬県で100センチ、東北地方で80センチ、長野県で70センチと予想されている。

■大みそかの天気、大荒れ=日本海側大雪、太平洋側も強風−交通に影響、警戒を(jiji.com)
 大みそかの31日、日本列島は北海道付近にある低気圧が発達し、強い冬型の気圧配置となり、日本海側を中心に大雪となったほか、太平洋側でも強い風が吹いた。航空、鉄道、高速道路が影響を受け、帰省や行楽の足が乱れた。気象庁は、1月1日にかけて大荒れの天気が続くとして、警戒を呼び掛けた。
 日本航空によると、愛知県の中部国際空港の発着便が強風のため多数欠航。全日空によると、富山、鳥取両空港の発着便が大雪のため欠航となった。JRは、日本海側の路線を中心に、強風や大雪で特急や夜行列車の運休、在来線の遅れが相次いだ。高速道路は、中国道や山陽道、広島道、大分道などの一部区間が一時、通行止めとなった。
 気象庁によると、北日本(北海道と東北)と東日本、西日本日本海側では、陸上の予想最大風速が15〜20メートル、海上は20〜25メートル。北海道から山陰までの日本海側では、波の高さが6〜7メートルの大しけとなる。
 1日午後6時までの24時間降雪量は、多い所で、北陸と群馬県が100センチ、東北が80センチ、長野県が70センチ、岐阜県が60センチ、北海道と近畿北部が50センチ、中国が35センチ、山口県が20センチ。

■スズキなど12種が「絶滅恐れ」 岐阜県レッドデータブック改訂(Chunichi Web)
 岐阜県が県内で絶滅の恐れがある野生生物について見直しを進めている「県レッドデータブック(動物編)」に、スズキ、マハゼなど海水と淡水が混じる汽水域の魚や、サツキマスなど海と川を行き来する回遊魚計12種類が新たに掲載されることが分かった。見直しを担当する専門家は、長良川河口堰(ぜき)(三重県桑名市)の運用で多くの汽水域が失われたと指摘。「海のない岐阜で、貴重な海とのつながりが切れつつある」と警鐘を鳴らす。
 釣りの対象魚で、食卓にも上る身近なスズキやマハゼが県のレッドデータブックに掲載されるのは中部地方で初めて。
 新たに掲載される魚類は18種。このうち汽水魚や回遊魚の絶滅危惧(きぐ)種(2類)はシラウオ、クルメサヨリ、カジカ(小卵型)の3種類▽準絶滅危惧種はサツキマス、スズキ、マハゼなど6種類▽情報不足種はサクラマスなど3種類で、全体の7割近くを占めた。
 2008年の現地調査でシラウオやマハゼ、スズキは河口堰のない揖斐川や木曽川では確認されたが、長良川では確認されなかった。サツキマスは漁協が養殖魚の放流を続けているにもかかわらず、漁獲量は激減しており、掲載種となった。
 同ブック改訂調査検討委員会魚類部会長の古屋康則・岐阜大准教授(水産学)によると、長良川は河口から上流20〜30キロの海津市付近まで汽水域が延びていたが、河口から5・4キロ上流に設置され、1995年に運用の始まった長良川河口堰で堰上流が淡水化。「県内の汽水域の3分の2が消滅し、汽水魚の中でも上流に上る魚がダメージを受けた」と指摘する。
 魚類部会員で、汽水域の生態系に詳しい向井貴彦同大准教授(魚類生態学)は「汽水域は上流から流れてきた有機物や栄養塩類をヨシなどの植物やプランクトンが吸収し、それらをハゼなどの小魚が食べるという自然の浄水装置としても重要」と話す。
 県は本年度中に掲載種の生態や生息状況、減少した原因などをまとめ、公表する方針。
 長良川河口堰管理所は「どういう根拠で見直しがされているのか分からず、コメントのしようがない」と話している。
 【レッドデータブック】 絶滅の危機にある動植物をリストアップした報告書。岐阜県では2001年に作成し「絶滅」「野生絶滅」「絶滅危惧1類」「同2類」「準絶滅危惧」「情報不足」「大切にすべき地域個体群」の7ランクで判定。07年3月から改訂作業を進めている。

09/12/30

■元日にかけ強まる冬型の気圧配置 気象庁、警戒呼びかけ(asahi.com)
 気象庁は30日、大みそかから元日にかけて日本列島は強い冬型の気圧配置となり、東日本、北日本と、西日本の日本海側では風が非常に強くなる見込みと発表した。同庁は、大雪による交通障害や暴風、高波に警戒を呼びかけている。
 同庁によると、31日は北日本の上空5千メートルに零下39度以下の強い寒気が流れ込み、翌1日にかけて全国的に冬型の気圧配置になるという。31日夕までの予測降雪量は多いところで、北陸地方で70センチ、東北地方の日本海側と、長野、岐阜で50センチ、北海道、山陰で40センチ、近畿北部と山口で20〜25センチ、四国で10センチ。
 東日本、北日本と西日本の日本海側では31日から1日にかけて風も非常に強く、沿岸部や海上を中心に最大風速は18〜20メートルと予測。北日本の日本海側から山陰にかけては波の高さが6〜7メートルの大しけになるという。

■天気:元日にかけ大荒れに 冬型強まり猛吹雪や路面凍結(毎日jp)
 気象庁は30日、暴風と高波、大雪に関する気象情報を発表した。北日本の上空に強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる影響で、31日から1月1日にかけて北日本や東日本、西日本日本海側では大荒れとなる見込みで、「猛吹雪や路面凍結、雪崩などに警戒が必要」と呼びかけている。
 発達中の低気圧が日本海上を北東に進んでおり、31日朝には北海道付近に達する見込み。31日から1月1日にかけて北日本から西日本日本海側で予想される最大風速は、陸上18〜20メートル、海上20〜25メートル。北日本から山陰の日本海側沿岸では、波の高さ6〜7メートルの大しけになるという。
 また、中国や東海では平野部でも雪が積もる恐れがある。31日午後6時まで24時間の予想降雪量(最大値)は▽北陸70センチ▽東北日本海側、長野県、岐阜県50センチ▽北海道、山陰40センチ▽近畿北部、山口県20〜25センチ▽四国10センチ。【福永方人】

■元日にかけ大雪や暴風に警戒=強い冬型の気圧配置−気象庁(jiji.com)
 気象庁は30日、日本付近は31日から1日にかけて強い冬型の気圧配置となり、北日本などで大雪や暴風になる恐れがあるとして、警戒を呼び掛けた。
 同庁によると、日本海中部を北東に進む低気圧が急速に発達し、31日朝に北海道付近に達する見込み。日本付近に強い寒気が流れ込み、1日にかけて冬型の気圧配置が強まる。
 西日本の日本海側や東・北日本では陸上で18〜20メートル、海上で20〜25メートルの非常に強い風が吹く見込み。東・西日本の日本海側と北日本では、31日から1日にかけて大雪となり、中国地方や東海地方の平野部でも雪が積もる恐れがある。

■年末年始:渋滞予想 名神で25キロ 年末割引なしで分散化(毎日jp滋賀)
 県警交通規制課は年末年始の交通渋滞予想を発表した。年末はETC休日特別割引が適用されないため、渋滞は分散化するが、適用される年始は例年以上に渋滞するとみている。交通情報の確認は日本道路交通情報センター大津センター(077・522・1141)へ。【前本麻有】
 主な渋滞予想は次の通り。
 ◆名神高速(5キロ以上)【上り】大山崎JCT−瀬田東IC=2日25キロ【下り】瀬田西IC−京都南IC=2日10キロ
 ◆京滋バイパス(同)【上り】宇治西IC−瀬田東IC=2日15キロ、3日10キロ
 ◆一般道路(3キロ以上)【国道1号・京都方面】大津市逢坂1−別保3=2日5キロ【同・三重方面】大津市大江3−同市膳所=2〜3日4キロ【国道8号・京都方面】東近江市簗瀬町北−愛荘町長野=1〜3日3キロ【同・米原方面】彦根市外町−同市犬方町=1〜3日4キロ【国道161号・高島方面】大津市柳が崎−大津港口=1〜3日3キロ【西大津バイパス・京都方面】長等トンネル−大津市南志賀=2〜3日4キロ【国道306号・多賀大社方面】多賀町多賀−甲良町池寺=1〜3日5キロ【県道下鴨大津線・近江神宮方面】大津市神宮町−柳が崎=1〜3日3キロ【県道大津草津線・浜大津方面】近江大橋料金所−草津市矢橋運動公園前=2〜3日3キロ

■帰省ラッシュがピーク 新幹線、空の便は満席(Chunichi Web)
 年末年始を古里で過ごす人たちの帰省ラッシュが30日、ピークを迎え、新幹線や空の便は終日混雑が続いた。
 東海道新幹線は30日午前から、東京から博多方面へ向かう下りでのぞみを中心に自由席乗車率が100%を超え、最高は150%に。東北新幹線の下りも午後に入り、つばさが最高150%に達した。東海道、東北、秋田、山形、上越、長野の各新幹線の指定席は31日午前までほぼ満席。
 日航と全日空によると、羽田などの主要空港から地方へ向かう便はほぼ満席となった。
 日本道路交通情報センターによると、高速道路の下りは30日午前7時15分に関越道の高坂サービスエリア(埼玉)付近で約17キロ、午前9時に東名阪自動車道の四日市インター(三重)付近で約12キロ渋滞したが、年内は割引が適用されないこともあって帰省は分散化し、大きな渋滞はなかった。
 鉄道、航空各社の上りのピークは1月3日、高速道路は2日と3日の見込み。(共同)

■ペットを里親へ 多摩川の生態系守る「おさかなポスト」、利用好調/川崎(神奈川新聞カナロコ)
 飼い続けることができなくなった魚などを一時保護し、小中学校などの“里親”に引き渡す「おさかなポスト」が、多摩川沿いの稲田公園(川崎市多摩区)に設置されている。在来種以外の生物を川に放すことで川などの生態系が乱れるのを防ぎながら、魚などとの触れ合いで子どもたちに命の尊さを学んでもらうのが狙い。同ポストを管理する川崎河川漁協総代の山崎充哲さん(50)は、「各区役所にポストを設置するなど、この試みを広げていきたい」と意気込んでいる。
 きっかけは2004年の夏。多摩川の近くで、男の子が泣きながら歩いていた。手には金魚の入った袋。不審に思った山崎さんが事情を聴くと、男の子は「面倒を見ないとお母さんに怒られ、金魚を捨てに来たの」。そう答えた男の子に、山崎さんは「川に捨てないで。おじさんがいけすで預かってあげる。そうすれば君も、金魚に会いに来られるだろ?」と慰めた。
 おさかなポストは、同公園内にある同漁協のいけすの一部を利用して設置。入れられた魚は山崎さんが回収し、必要な場合は治療などを施した後、市内の幼稚園や小中学校、高齢者施設などの里親に引き渡される仕組みだ。最初は年間数百匹が入れられたが、増加傾向が続き、09年には約8千匹に。里親の数も徐々に増え、ある小学校では、不登校だった児童が、水槽を見るために登校するようになるなど「子どもたちのコミュニケーションのきっかけとなっている」(山崎さん)という。
 しかし、ポスト設置の背景はそれだけではない。山崎さんによると、現在多摩川にいる水生動物約200種のうち、もともと多摩川にいた在来種は約40種。残りの外来種などが多摩川で繁殖することで、「川や周辺の生態系に連鎖的に影響している」(山崎さん)。
 現実に、多摩川で捕獲されたブラックバスの体内から、しばしばアユの死骸(しがい)が見つかっているほか、観賞用などとして飼育されるグッピーが多摩川で繁殖し、メダカの生息域を狭めているという。「川に捨てた一匹が生態系の乱れを招き、何千匹の在来種を殺しかねない」と危機感を募らせる。
 「一度飼育した生き物は、自然に返さないのがモラル。飼い始めた時の気持ちで最後まで育ててほしい」と山崎さん。一方で、「愛着ある生き物を手放すのは、切羽詰まった状況だから。どうしても飼えなくなったときの最後の手段に、ポストを活用してほしい」と、生き物の命と多摩川の生態系を守るポストの活用を呼び掛けている。
 ポストの利用時間は午前10時〜午後4時ごろ。毎週月曜は休み(月曜が休日の場合火曜)。

■世界の高校生、水問題を論議 2月に滋賀でフォーラム(京都新聞電子版)
 国内外の高校生が湖国に集い、水を巡る問題の打開策を探る「高校生国際みずフォーラム」が、来年2月に滋賀県守山市の市民ホールや立命館守山中・高で開かれる。高校生を中心に約1千人が来場して研究発表や議論を重ね、「持続可能な社会」の実現へ共同宣言をまとめる。
立命館守山高が企画
 理数教育を重点実施する文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール」に06年度から指定されている立命館守山高が、水資源や環境について研究する高校生の発表や交流の場として企画した。
 参加者は同高1、2年全員や3年の一部をはじめ、水をテーマにした研究に熱心な膳所高(大津市)や八幡工業高(近江八幡市)、桂高(京都市)など国内8校と中国、韓国、米国などの海外11校の生徒や一般来場者ら。会期は2月20〜21日の2日間で、全体会をはじめ、「水と生物」「水とくらし」「水と科学」をテーマにした3分科会などを開く。
 立命館守山高の生徒は、琵琶湖におけるブルーギルの生態や高島市内などにあるわき水の台所「川端(かばた)」の調査結果などを発表する予定。共同宣言は2日目の全体会で発表する。
 同高では、09年4月に発足した生徒運営委員会を中心に準備を進めている。11月には当日までの残り日時を知らせるタイマーを校内に設置し、本番までのムードを高めている。
 生徒運営委員長の2年大野由美子さん(16)は「世界各地で起きている水問題についての情報や考え方を参加者が共有し、社会に発信するフォーラムにしたい」と話している。

09/12/29

■帰省ラッシュ始まる 新幹線は混雑、高速道は渋滞少なめ(asahi.com)
 ふるさとで年末年始を過ごす帰省ラッシュが29日、始まった。今年は長引く景気悪化に加え、連休が取りづらい曜日配列や高速道路割引の影響で分散化傾向が強まっている。東京発の新幹線や空の便は混雑したが、高速道路は例年のような渋滞はなかった。
 JR各社によると、東京駅では東海道新幹線「のぞみ」の指定席がほぼ売り切れ、自由席でも大半が乗車率100%を超えた。東北・上越新幹線でも指定席は完売が多く、午後2時8分発の「つばさ119号」の自由席乗車率は160%に達した。新幹線での帰省ピークは30日で、Uターンは1月3日の見込み。
 羽田空港から各地に向かう飛行機も満席が目立った。
 一方、日本道路交通情報センターによると、東日本の高速道路では午後8時現在、20キロを超える渋滞はなかった。最長は午後6時20分の東名高速下り磐田IC(静岡県磐田市)の14キロ。例年混雑し、正午ごろに20キロと予想していた東名高速下りの大和トンネル(神奈川県大和市)では最大でも3キロ程度だったという。
    ◇
 福岡市のJR博多駅は、荷物を抱えた家族連れや出迎えの人たちで混雑した。鉄道も空の便も、下りのピークは30日になる見通し。
 福岡空港も29日から混雑が本格化。東京、大阪、名古屋からの便は30日まで込み合う。上りは3日がピーク。
 高速道路はETC搭載車の上限千円割引が年末はなく、1月1〜5日のため、年始に渋滞が集中する見込み。
 主な渋滞は九州北部の九州自動車道で予想されている。
 《下り》2日=正午、若宮インターチェンジ(IC)付近を先頭に30キロ。
 《上り》2日=午後5時、若宮IC・25キロ▽午後8時、広川IC・35キロ▽3日=午後5時、八幡IC・45キロ▽午後8時、広川IC・40キロ。
 45キロの渋滞は今回の年末年始で全国最長となる見通し。

■帰省ラッシュ始まる 紀南の観光地では少なめ(紀伊民報AGARA)
 正月をふるさとで過ごす人たちの帰省ラッシュが始まった。年末年始、和歌山県の白浜町や田辺市の観光地では宿泊施設の満室が目立つが、曜日の並びから例年に比べて予約が少ないところもある。
 白浜温泉の旅館・ホテルの宿泊は「29日から1月2日まで満室かほぼ満室」(白浜温泉旅館協同組合)というものの、「2日はまだ空きが目立つ」という施設もある。曜日の並びの関係で、込み合う期間が例年より1、2日少ないという施設が多い。「客からの問い合わせが極端に減っている」「3日以降はさっぱり」という宿泊施設の声も多く、不景気やインフルエンザなどで、旅行を控える傾向にあるとみている。
 一方、町内のサファリパーク「アドベンチャーワールド」は、双子パンダが誕生した昨年よりは少なくなるとみているが、例年並みかそれ以上の人出を予想している。正月三が日は開園時間を30分早めるという。
 田辺市本宮町の熊野本宮観光協会によると、加盟している約30の宿泊施設で、29日から1月2日までがほぼ満室になっている。宿泊のピークは1日だが、1月3日は例年に比べて空きが目立っているという。
 JR西日本和歌山支社によると、特急電車で大阪方面から紀南地方に向かうピークは31日。昼までに出発する電車に集中しており、全体では約6割が予約で埋まっている。Uターンのピークは1月3日。18本の特急電車を運行するが、65%は予約済み。このうち4本は予約率が9割を超えているという。
 白浜町堅田のJR白浜駅では29日午前11時〜午後4時台の京都、大阪方面からの特急電車指定席はほぼ満席だが、昨年同時期に比べて利用客は約3割少ないという。
 白浜駅に到着した大阪市の会社員男性(38)は「家族とアドベンチャーワールドへ行くつもり。予定を詰め込んで昨年と同じぐらい遊びたい」、大阪市から出身地の田辺市本宮町へ帰省した会社員女性(31)は「地元の友人と遊ぶなどゆっくり過ごしたい」と話した。
 南紀白浜空港(白浜町)の東京発白浜行きの便は29日昼、30日の朝と昼、31日の昼の便が満席だが、1月1〜3日の便はまだ空席がある。日本航空インターナショナル(JAL)によると、不景気の影響からか昨年より少なめという。Uターンは1月2日から4日までが全便ほぼ満席になっている。
 日本道路交通情報センターによると、29日午前11時現在、阪和自動車道の南行きは下津トンネル(海南市)を先頭に4キロ渋滞している。

■正月用伊勢エビなど完売 活気あふれる三輪崎漁港 海産物の直売大盛況(南紀州新聞ネット版)
 三輪崎漁業協同組合(海野益生組合長)は29日、新宮市の三輪崎漁港内・市場で「海産物の直売(朝市)」を開催した。年末特別企画として正月用の伊勢エビ、マグロなどを格安で販売し、港は活気あふれた。
 地元で獲れたイカ、サザエなどの鮮魚や貝類のほか、干物やウニご飯などが格安で販売されるとあって、会場には開店の午前10時前から大勢の人が並んでいた。
 開店と同時に約50`(約300匹)用意された伊勢エビをはじめ、メバチ、ビンチョウマグロなどの目玉商品は飛ぶように売れ、すぐに完売してしまった。
 今年3月から始まった海産物の直売は基本的に毎月第1日曜日に開かれている。今回は特別に正月前に開かれた。
 自らも商品の販売で忙しそうに走り回っていた海野組合長は「朝市もだいぶ定着してきて、皆さんに楽しみにしてもらっています。毎回300人から500人の人でにぎわっています。ウニご飯や味付けナマコ、チリメンジャコなどの商品が人気ですね」と笑顔で話していた。
 来月の朝市は休み。次の開催は2月7日(日)午前10時からの予定。

09/12/28

■厳寒年越し、初日の出微妙 北・東日本は強風、大雪も(47NEWS)
 気象庁は28日、年末年始(29日〜来年1月4日)の天気予報を発表。初日の出は関東や東海、九州南部を中心に太平洋側で期待できそうだが「風が強く、雪雲が太平洋側まで抜けてくるので、条件良く見られる所は限られる」という。
 寒気と冬型の気圧配置の影響で北日本(北海道、東北)と東日本(関東甲信、北陸、東海)を中心に31日から来年1月2日ごろにかけて風が強まり、日本海側は大雪になる恐れがある。
 交通機関が乱れ、帰省客らへの影響も予想され、予報課の村中明主任予報官は「高速道路や鉄道、航空、船など広範囲に大きな影響が出る可能性がある」としている。高い山では31日以降に天候が急速に悪化、気温が下がり風雪が強まる見込みで、雪崩にも注意が必要という。
 気温は、平年並みか高い北海道を除き31日から急速に下がり、その後は平年より低い状態が続くとみられる。

■鴨川で乱舞 ユリカモメ(京都民報Web)
 寒風吹く鴨川にはたくさんのユリカモメたちが小魚をねらい、日向ぼっこなどしています。大津市の琵琶湖沖で一夜を明かしたユリカモメたちは、早朝に逢坂関あたりをこえて山科川や鴨川に飛来し、朝食や昼休みをします。
 鴨川で越冬する鴨たち(ガンカモ科で最近は日本でも数匹のかわいいヒナを連れた姿が見られます)はアジア各地から飛来します。
 ユリカモメ(カモメ科)は、黄色いくちばし、頭など全体は真っ白で背中は薄いグレー(夏羽は頭部は黒褐色)で、カムチャッカ半島などユーラシア大陸北部から渡ってきます。春になると繁殖のためにカムチャッカ半島に帰っていきます。北区の賀茂川上流から伏見区の下流までのいたるところで群生しており、写真は七条大橋から1つ上の松原橋付近で撮影したもの。子どもたちが投げる餌にユリカモメたちが群がっています。(仲野良典)

■年末の大渋滞なしか 高速道や主要幹線道予想(Chunichi Web滋賀)
 県警交通規制課は年末年始(29日〜1月3日)の県内の高速道路や主要幹線道路での渋滞予想を発表した。
 ETC休日特別割引の影響で、年始(1〜3日)は車両が集中するが、年末(29〜31日)は平日で割引が適用されないため、帰省による大渋滞は発生しないと予想している。
 交通渋滞情報は日本道路交通情報センター大津センター=電077(522)1141=へ。
◇最大5キロ以上の渋滞予想
【名神高速】29日前10〜後8(下り線)八日市−栗東インターチェンジ(IC)間10キロ▽29日前11〜後1(下り線)草津ジャンクション(JCT)−大津IC間5キロ▽2日後3〜3日前3(上り線)大山崎JCT−瀬田東IC間25キロ▽2日後3〜7(下り線)瀬田西IC−京都南IC間10キロ
【京滋バイパス】2日後3〜3日前4(上り線)宇治西−瀬田東IC間15キロ▽3日後5〜7(上り線)宇治西−瀬田東IC間10キ
 【国道1号】2日前11〜後2(京都方面)逢坂1丁目−別保3丁目で5キロ
【国道306号】1日〜3日前9〜後5(多賀大社方面)多賀町多賀−甲良町池寺で5キロ

09/12/27

■高速上限制の採用を表明 国交相、車種別に料金設定(Chunichi Web)
 前原誠司国土交通相は27日午前、2010年度予算案に盛り込まれた高速道路無料化に向けた社会実験の実施に合わせて、走行距離が長くなっても料金が同じになる上限料金制を採用する意向を明らかにした。
 テレビ番組出演後、記者団に答えた。
 地域や曜日を限定せず、普通車、軽自動車、トラックなど車種別に上限を設定して、来年6月をめどに実施する考え。ただ、首都高速と阪神高速については、上限制の対象外とする方針。
 また前原氏は、羽田空港の利便性向上に向けて新幹線を乗り入れる構想に言及したが、JR東海はダイヤの混雑状況などを理由に検討の申し入れを断ったという。(共同)

■正月三が日:県内の人出予想、初詣で130万人−−県警(毎日jp滋賀)
 県警地域課は、正月三が日の人出予想を発表した。県内の主な神社・仏閣15カ所への初詣で客の数は計約130万人。
 10万人以上の人出が予想されるのは、多賀大社(多賀町)47万人▽近江神宮(大津市)15万人▽長浜八幡宮(長浜市)15万人▽日吉大社(大津市)10万人▽太郎坊宮(東近江市)10万人。【前本麻有】

■えんぴつ日記2009・岐阜:/4 ウシモツゴ放流(毎日jp岐阜)
◇「60年代の自然」求めて
 「外来魚のブラックバスによって在来魚がすめなくなった池の生態系を昔のように戻したい」。環境保護団体「美濃生態系研究会」の会長、三輪芳明さん(58)は、環境省レッドリストの絶滅危惧(きぐ)1A類に指定されているウシモツゴ(コイ科)を放流できる池を関市周辺で探している。ウシモツゴや二枚貝の保護を通じて1960年代の自然の復活を目指しているのだ。
 私の子どものころがちょうど60年ごろ。当時は友達と川で泳ぎながら魚を追い、池では大勢の人がフナやモロコ、タナゴ釣りを楽しんでいた。ところが、今はほとんどの池でブラックバスが繁殖し、釣り人はルアーによるバス釣りばかり。三輪さんの気持ちがよく分かる。
 ウシモツゴは県内でも関市周辺のため池に細々と生息しているだけ。11月と12月、県内で最も古いかんがい用ため池・中池(関市黒屋、719年建造)と坂田池(同市池尻)で、地元自治会などが相次いで池干しをした。三輪さんら研究会のメンバーも協力したが、捕獲されたのはブラックバスとブルーギルばかり。中池に以前から生息していた在来魚はほとんどいなくなり、谷の水が流れ込む最上流部に、動きが速く捕食されにくいオイカワがいただけ。「ドジョウすらいなかった」と、三輪さんは嘆く。
 池の状態に危機感を感じた三輪さんは04年、関市内でウシモツゴを20年前から飼育していた地元の人から20匹を譲り受けて繁殖させた。以来、在来魚が消えた池に放流し続けている。今月10日には、同会や県河川環境研究所などで構成する「ウシモツゴを守る会」が提供したウシモツゴ約500匹を、美濃市立大矢田小学校4年生の協力で、学校近くの大池に放流した。
 この日、大矢田小は、ウシモツゴを飼育している同市内の藍見小学校からウシモツゴの寄贈を受け、市内2校目の飼育校となった。少しずつだが在来魚保護の輪は広がり、現在では関市周辺でウシモツゴが生息する池は7カ所に増えた。
 活動を続ける三輪さんには、バス釣り愛好家から「釣り場を奪わないでほしい」「池干しの後、バスを池に戻して」などの電話がかかる。しかし、三輪さんは「バスと在来魚は共存できない。昔のように魚がわき出るような豊かな川や池にしたい」と力を込める。私も未来の子どもたちが、身近な池や川で日本在来の魚を追うことができる自然が戻ることを願っている。【宮田正和】=つづく

09/12/26

■横転フェリーの重油抜き取り終了(Yomiuri On Line)
 三重県御浜町沖のフェリー「ありあけ」(7910トン)横転事故で、運航会社「マルエーフェリー」(鹿児島県奄美市)は25日、熊野市の県熊野庁舎で開かれた関係自治体や漁業関係者でつくる事故関係者連絡会議(尾鷲海上保安部主催)で、船体からの重油の抜き取り作業が終了したと報告した。
 委託を受けた業者によると、船内からは同日までに一部海水が混じった油計502キロ・リットルを回収。船体から南に約200メートル四方の海底に散乱している貨物や食品、海岸に漂着した樹脂粒の回収とともに、海面に漂う油膜を放水で拡散するなどの作業は引き続き行うとしている。

■4分割解体案に漁業者反対 「当事者の意見を軽視」 フェリー横転事故 佐田組合長「年内に見通しを」(紀南新聞ネット版)
 御浜町沖の熊野灘で発生したフェリー「ありあけ」横転事故で、紀南、熊野両漁協や自治体、県漁連などは24日、紀宝町鵜殿の紀南漁協で事故対策連絡会議を開き、フェリー会社から現場で4分割して運び出す案が示されたことについて、漁業関係者らは「騒音で周辺から魚がいなくなる。漁民の意見を軽視している」と反発し、会社側への不信感をあらわにした。
 会議では、2件の4分割案と、現場の海岸へ船体を引き上げて陸で解体する3案が提示され、船体の早期撤去に最も現実的な案として大阪のサルベージ会社の4分割案が説明された。出席者によると、引き上げ案は船が座礁している磯をさらに破壊し、漁場被害を大きくする可能性が高く、4分割案のうち実績を考慮して同社の案が選ばれたという。
 提案は、船体を輪切りする形で4つに分割して台船に乗せ、運び出す計画。担当者は、回収しきれなかった燃料の重油がもれることを防ぐため、タンク部分には手を加えないなどと説明した。さらに、来年1月中旬から2月中旬までに積み荷を運び出して船体の切断をし、遅くとも4月末までに完了する、という工程を示した。
 同提案に対し、佐田美知夫・紀南漁協組合長は「現場解体には以前から反対。18日に解体案で決定ではないという話を聞いていたので、抗議した」と険しい表情を見せた。また、「各案の具体的な工法の説明が不十分。(えい航案も含め)漁民が困らないよう手法を荒い直すことを要求した」と話した。
 年の瀬が近付く中で、漁師からは早期操業再開を求める声が強く、佐田組合長は「1日も早い撤去が願い。年内には方針に見通しを立てたい」と述べた。

■「いつもの楽しみができてよかったよ」 三輪崎漁港の足湯が再開 地区住民らでにぎわう(紀南新聞ネット版)
 源泉ポンプの故障により、2か月ほど前から休止していた新宮市の三輪崎漁港内にある足湯(交流施設)が25日から再開し、地区住民らでにぎわっている。利用時間は午前10時から午後4時まで。30日から1月3日までは休業する。

09/12/25

■大戸川・丹生ダム 現状維持で計上 京滋、各分野で事業費(京都新聞電子版)
 2010年度政府予算案が25日に閣議決定され、京都、滋賀関係でも各分野で事業費が盛り込まれた。
 ダム整備事業では、国直轄の大戸川ダム(大津市)と水資源機構の丹生ダム(余呉町)は事業継続の再検証対象となり、現状維持を中心にそれぞれ7億7300万円と3億6千万円がついた。
 国直轄の天ケ瀬ダム(宇治市)の再開発は継続となり、工事用道路の整備で3億5100万円を計上した。
 また滋賀県の北川ダム(高島市)も再検証の対象。継続となった京都府の畑川ダム(京丹波町)とともに、国の補助額は本年度末までに決める異例の事態となった。(東京支社編集部)
 その他の京滋関連の主な事業は次の通り。
京都
【学研都市】国立国会図書館関西館が求めていた施設費8400万円は認められなかった。運営経費は要求額から7千万円減の14億7千万円が計上された。
【京都国立博物館】平常展示館の緊急建て替え工事費に39億9200万円が要求通り盛り込まれた。
【農業農村整備】11年度完了の亀岡地区の国営農地再編整備事業(要求額2億1千万円)と10年度完了の南丹地区の森林総合研究所営農用地総合整備事業(同14億7千万円)の予算計上額は、いずれも本年度末までに決定する。
【知的クラスター創成事業】京都など13地域で進めているが、行政刷新会議の事業仕分けで「廃止」と判定。財務省は地域の混乱を避けるため、現在の事業は継続とした。他の事業と合わせ「地域イノベーションクラスタープログラム」として総額120億円を盛り込んだが、各地域への予算額は今後決める。
滋賀
【琵琶湖保全】水質汚濁メカニズムの解明調査などに取り組む琵琶湖等湖沼水質保全対策高度化推進調査は4300万円、気候変動による水質への影響を解明する調査は1160万円でほぼ要求通りについた。
【農業農村整備】滋賀県湖東平野の「かんがい排水事業のための地区調査」(要求額9600万円、新規)は金額は未定だが、調査費の計上は決まった。

■日本一の起重機船が着岸 新宮港 ケーソン据え付け工事(紀南新聞ネット版)
 4100トンをつり上げる能力を有する国内最大の海上起重機船(クレーン船)「海翔」=全長120メートル、幅55メートル、高さ123・5メートル=が22日、新宮市佐野の新宮港に着岸した。同港で進められている沖合の防波堤のケーソン据え付け作業で使用するため。
 20日に入港する予定だったが、うねりがあったため2日遅れとなった。今回の据え付け作業で、防波堤2基のうち1基(延長300メートル)のケーソン据え付けが終わる。来年度に上部工・型枠設置や消波ブロックを設置し、仕上げる計画だという。
 作業では、重さ2400トン、延長約60メートルのケーソン=箱型のコンクリート製の基礎構造物=4箱を据え付ける。作業は天候が良ければ4日で終えることができるという。
 防波堤建設工事は、港内の静穏度を高め、大型船舶の岸壁利用促進を目的に平成13年度から着手した。沖に延長300メートルと150メートルの2基の防波堤を造る計画で、同16年度からケーソンを据え付けている。

■熊野灘のフェリー座礁:「現場解体」案を提示 会社が連絡会議で(毎日jp三重)
 熊野灘で起きたフェリー「ありあけ」(7910トン)の横転、座礁事故で、船を所有するマルエーフェリー(本社・鹿児島県)は24日、紀宝町鵜殿の紀南漁協であった関係機関連絡会議で、船体を4分割し、台船で遠くの処分場へ運ぶことで来年4月までに撤去するなどの3案を提示した。しかし、えい航による撤去を求めてきた漁業関係者らは「説明資料が不十分で納得できない」とし、詳しい資料の再提出を求め、結論は出なかった。
 会議には地元漁協や市町、県、尾鷲海上保安部などから約50人が出席。同社の田中秀生常務らが撤去案について説明した。
 同社は、船体が海底の岩盤に当たっており、さらに横転で船体が損傷し浮力も失われているため、えい航することは不可能などと説明した。4分割案が示された後、会議は非公開となった。県などによると、七里御浜海岸に引き揚げ解体するなどの案が出されたが、漁協関係者らから批判が相次いだという。
 すべての漁の操業停止が続く同漁協の佐田美知夫組合長は会議後、「25日か26日に詳しい資料が出される。早く操業したいという組合員の願いは大きい。それを見て協議したい」と、厳しい表情で話した。【汐崎信之】

■三重県沖のフェリー座礁、来年4月にも撤去 運航会社が地元に提案(msn産経ニュース)
 三重県沖のフェリーありあけ座礁事故で、運航会社マルエーフェリー(鹿児島県奄美市)は24日、地元漁協や県で構成する連絡会議に対し、船体を現場で4ブロックに切断して運び出す撤去作業を、来年4月15日をめどに完了させる案を提示した。
 同社によると、作業は1月中旬から開始し、約1カ月で船内に残された車などの積み荷を運び出した後、船体を切断。3月上旬から順次クレーンでつり上げ、台船に載せて撤去する。
 24日の連絡会議では、「えい航できない根拠が不十分」などの異論が出たほか、陸地に揚げて解体する方法も提示されたが、会社側は「現場で解体した方が早期に撤去できる」と理解を求めた。紀南漁協(三重県紀宝町)の佐田美知夫組合長(65)は記者団に「現場解体には反対だが、1日も早く撤去し漁業を再開したい」と話した。

■遺体:伊予港の海中にお年寄り 釣り人が通報(毎日jp愛媛)
 22日午後10時ごろ、伊予市灘町の伊予港で、釣りをしていた松山市の男性(30)のルアーに何かが引っかかり、水面付近まで浮いてきた。釣り糸が切れ付近が暗かったため何かは確認できなかったが、男性は遺体のように思えたため、伊予署に23日午前6時ごろ通報した。同署などが海中を捜索したところ、同11時40分ごろ、ズボンの左後ろポケットにルアーが引っかかった男性の遺体が見つかった。
 伊予署によると、遺体は伊予市下吾川、無職、酒井晴見さん(79)。今月14日午後10時ごろ、伊予市内の同港近くの居酒屋を出た後、行方が分からなくなっていた。遺体に目立った外傷はなく、同署は死因などを調べている。【柳楽未来】

■ミンククジラ 3トンかかった…和歌山・串本漁港(Yomiuri On Line和歌山)
 和歌山県串本町樫野埼沖の熊野灘に張った定置網に23日、重さ約3トンのミンククジラが掛かり、串本漁港に水揚げされた。体長約5・8メートルで、胴回りは約3メートル。午前10時頃、地元の水産会社が沖合約2キロに仕掛けていた定置網に紛れ込んでいるのが見つかった。尾びれをロープで結び、漁船で引っ張って運び、クレーンで陸揚げした。
 同漁港にクジラが水揚げされるのは珍しく、大勢の見物人が見守る中、地元の仲買業者が353万円で競り落とした。解体して主に大阪方面に出荷されるという。水産会社の堀口春樹社長は「毎年1〜2頭は網に掛かるが、今回のはかなり大きめ」と話していた。

■クリーク清掃&生物調査(毎日jp佐賀)
 佐賀市兵庫町の堀立(ほりたて)公民館付近のクリークで23日、たまった泥を除去する「ごみくい」があり、約150人が参加、バケツリレーで泥を陸地にあげた=写真。同時に生物の調査も行い、クリークから外来種のブルーギルやブラックバス、ミシシッピアカミミガメが見つかった。
 約30年前まで、佐賀平野のクリークでごみくいは農閑期に行われ、くみ上げた泥を乾かして肥料に用いていたが、化学肥料の普及で次第に行われなくなったという。佐賀大2年、福田昂洋(たか・ひろ)さん(20)は泥まみれの姿で「泥にはまったとき、見知らぬ人が手を差し出してくれた。参加して良かった」。

■水の事故:ため池に転落、小6男子死亡 山梨・北杜(毎日jp山梨)
 23日午後0時半ごろ、山梨県北杜市長坂町大八田の観音第一ため池に子供が転落したと、近所の男性から119番があった。県警北杜署によると、転落したのは同市立高根西小6年の男児(12)で、午後2時20分ごろ水底に沈んでいるところを救出されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。
 同署によると、男児は同級生3人とブラックバス釣りに訪れ、岸に座っていたところ足を滑らせて転落した。棒を差し出して助けようとした別の児童も池に落ちたが、自力ではい上がった。
 同級生が近くの工場へ駆け込み、工場の男性が119番した。
 同署の調べでは、池は約100メートル四方ですり鉢状になっており、一部に薄い氷が張っていた。同校は22日が2学期の終業式だった。同級生の男児(11)は「足が速くて明るい子だった」と声を落とした。
 現場は、中央自動車道長坂インターチェンジの北東約750メートルで、住宅や畑が広がる地域。【中西啓介、水脇友輔、山口香織】

■小6ため池転落死(Yomiuri On Line山梨)
冬休み初日の悲劇 近くの作業員救助届かず
 北杜市長坂町大八田の農業用ため池に同市立高根西小6年五味龍生君(12)が転落して死亡した事故は、冬休み初日に起こった悲劇だった。近くの工場作業員の男性が五味君を救おうと、池に飛び込んで試みたが、池の水は冷たく、男性もおぼれそうになりかなわなかった。22日に終業式をしたばかりの同小の河西俊英校長は、「危険な場所には行かないように指導していたが……」と沈痛な表情で語った。
 北杜署の発表によると、五味君は同じクラスの男児3人と23日正午頃からブラックバスを釣りに現場に来ていた。4人が釣り場を探しながら氷を割るなどして遊んでいたところ、五味君が足を踏み外して池に転落。助けようとした男児も足を踏み外し転落したが、自力ではい上がり無事だった。
 2人が転落した際、ほかの男児のうちの1人が近くの工場に助けを求めに駆け込んだ。工場の男性作業員が119番し、工場関係者計約15人が現場へ行った。
 五味君はすでに沈んで見えなかったため、同工場の藤田恭史(やすひと)さん(34)が作業服のまま池に入った。だが、池の底に敷いてあるビニールに足をとられておぼれそうになり、同僚に助けられた。藤田さんは「想像以上に水が冷たく、呼吸ができなくなった」と話す。
 消防隊員による救出活動は、五味君の祖父武吉さん(80)が「どうか助かってくれ」と号泣する中で行われた。だが、転落から約2時間後に水底から引き上げられた時には既に心肺停止状態だった。
 武吉さんによると、五味君は絵を描くのが得意で、敬老の日には毎年、似顔絵を描いてプレゼントしていた。武吉さんは、「私が足が痛いというと、一生懸命マッサージしてくれる優しい子だったのに」と言って声を詰まらせた。
 ため池は農業用に利用され、広さは約1万平方メートル、最深部で5、6メートル。ブラックバスなどの魚が放流され、休日には釣り人や子供たちが訪れていた。柵や立ち入り禁止などの看板はなかった。
 23日夜に記者会見した高根西小の河西俊英校長は「五味君は体育に熱心で市内の陸上大会の走り幅跳びで上位に入るスポーツマンだった。児童には池など危険な場所には近づかないよう指導してきたが、非常に残念」と述べた。
 同校は24日夕、全校の保護者を集めて付近の遊び場になりそうな危険個所について注意を呼びかける。また、市に対し、今回の事故現場も含めて池に柵をつけることを要望するという。

09/12/23

■雑記帳:定置網にクジラ、「Xマスの贈り物」と地元笑顔(毎日jp)
 本州最南端の和歌山県串本町の紀伊大島で23日、定置網にミンククジラが掛かった。地元の漁協組合員が午前10時ごろ気付いたが、衰弱しており間もなく死んだ。
 体長6メートル、胴回り3メートル、体重3トンの丸々太った雄。商業捕鯨は禁止されているが、定置網に掛かったものは食用可能。同町では年1、2頭しか掛からない。
 めったに手に入らない高級肉。353万円の高値で地元の水産加工会社が落札した。季節外れのカツオ豊漁に沸く串本漁港。さらなる「クリスマスプレゼント」に一同笑顔だった。【山本芳博】

■池の氷割り転落、釣りの小6男児死亡(Yomiuri On Line)
 23日午後0時25分頃、山梨県北杜市長坂町大八田の農業用のため池に子供2人が転落したと、近くの工場の作業員から119番があった。
 2人のうち、同市高根町、市立高根西小6年五味龍生君(12)が約2時間後に池底から救出されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。もう1人は自力で陸地にはいあがり、無事だった。
 北杜署の発表によると、五味君は、同級生3人とブラックバス釣りに訪れ、水面に張った氷を割っている際、足を滑らせて転落したらしい。

■寒さも我慢 ワカサギ釣り 余呉湖、太公望にぎわう(京都新聞電子版)
 厳しい冷え込みとともに、滋賀県余呉町の余呉湖のワカサギ釣りが、例年になく早くからにぎわっている。数が多く体長も大きいといい、釣り場では太公望が寒さを我慢して釣り糸をたれている。
 余呉湖漁協によると、ワカサギは水温が下がると岸によってエサの食いも良くなる。例年、1月中旬〜2月中旬までが最盛期だが、今期は12月中旬から活発に。釣果は、それまでの10倍の300匹に増え、体長も通常より大きい8〜10センチとなっているという。
 湖に浮かぶ釣り場では、週末になると防寒服を着込んだ親子連れやグループが釣り場に訪れ、きらめくワカサギを次々に釣り上げている。中には500匹以上の釣果をあげて喜ぶ男性もいるという。

■「琵琶湖保全に」県へ3000万円寄付 近江鍛工・最高顧問の坂口さん(Chunichi Web滋賀)
 近江鍛工(大津市)の最高顧問、坂口昇さん(89)が22日、県のマザーレイク滋賀応援基金に3000万円を寄付した。
 坂口さんは県庁を訪れ、嘉田由紀子知事に寄付目録を手渡した。嘉田知事は「琵琶湖の保全に大切に使わせていただきます」と感謝状を贈った。
 坂口さんは「私がやってこられたのも多くの皆さんのおかげ。社会のために使ってほしい」と話した。坂口さんは1996年から県に現金や医療機器などの寄付を続けており、総額は1億7100万円に上る。(林勝)

■森林や湖沼保護を促進 環境省、NPO支援の新法(Chunichi Web)
 環境省は22日、民間非営利団体(NPO)などが、森林や湖沼など豊かな生態系を持つ私有地の保全に取り組みやすくするための「生物多様性保全のための民間活動促進法案」(仮称)を制定する方針を固めた。来年の通常国会への提出を目指す。来年10月に名古屋市で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開かれるのを受け、地域の自然保全活動を活発化させるのが狙い。
 法案は、森林やため池などの所有者が、相続の関係から自治体に寄付する際などに、第三者機関が生物多様性の観点から重要性を認定。保護、管理に取り組む近隣のNPOを紹介する。また企業が所有する森林などを、周囲で保全活動する市民団体が維持管理を請け負うことができる基準づくりをする。
 昨年、生物多様性基本法が制定されており、環境省は農林水産省、国土交通省と協議し包括的な新法をつくりたいとしている。

09/12/22

■スマートIC着工へ/名神高速・湖東三山(asahi.com滋賀)
 愛荘町の名神高速道路に建設予定のETC専用「湖東三山スマートインターチェンジ(IC)」が、近く着工される。今夏に国から設置許可が出された後、公共工事の抑制を掲げる民主党への政権交代で事業の行方が注目されたが、県は国の方針が変わっていないことを国土交通省から確認し、工事の開始を決めた。25日、現地で起工式がある。
 スマートICが設置されるのは彦根―八日市IC間(21.3キロ)のほぼ中間にある秦荘パーキングエリア(PA)付近。2003年、地元の愛荘町や彦根市など2市4町が期成同盟会を設立し、観光の活性化などを掲げて誘致運動を展開。自民党政権時代の今年6月、国交省から設置許可が出たが、その後の民主党政権の誕生で実現を不安視する声も上がっていた。
 今回着工するのは、県が担当する国道307号からETC料金所までのアクセス道路310メートルの工事。料金所から高速までの接続道路(上り160メートル、下り420メートル)は高速道路機構が建設し、料金所は中日本高速道路会社が設置する。
 総工費約19億円のうち、県が約5億円、高速道路機構が約11億円、中日本高速が約3億円を負担。1月から県道建設のための造成工事が始まり、他の工事も順次着工される予定で、2013年度の供用開始を目指している。

09/12/21

■「110」はエラー番号、年末年始の間違い「110番」に要注意(ImpressケイタイWatch)
 KDDIは、au携帯電話の年末年始の利用について注意喚起のメッセージを公開した。
 年末年始の1月1日午前0時前後から最大2時間は、例年通り通話やメールが利用しにくくなる可能性がある。これは、「明けましておめでとう、今年もよろしく!」といった新年の挨拶がこの時間帯に集中するのが原因だ。KDDIではこの時間帯の利用を控えるようメッセージを掲載し、回線状況によっては一時的に利用を制限する旨を案内している。
 さらに、メール送信できなかった場合のエラーメッセージとして、「送信できませんでした(110)」と表示される場合があるが、誤って110番通報しないよう呼びかけている。なお、通信エラーの表示を見て誤って110番通報してしまったケースは、2006年に発生した。KDDIでは翌年から周知徹底を強め、2007年以降はこうしたケースはKDDI側に報告されていないとしている。
 通信事業者では通信システムのダウンを防ぐため、混雑した場所などで一時的に通信制限をかける場合がある。繋がらなかったといって何度もトライすると、かえって携帯電話網に負荷をかけてしまう可能性もあり、携帯電話を使った年末年始の挨拶は、年明け早々を避けて行うことが望ましいだろう。

■草津市:事業仕分け 市民ら判定、7事業「不要」 改廃検討へ(毎日jp滋賀)
 無作為に選ばれた市民らが判定員を務める草津市の事業仕分けが20日、同市役所であった。仕分け対象となった21事業のうち、補助金など7事業が「不要」と結論されたほか、「水生植物公園みずの森」の運営について「民間が実施すべき」と判断された。市は結果をもとに、今後の事業改廃を検討する方針。
 事業仕分けは同市では初めて。同日は市民57人が判定員として参加し、仕分け人を務めた自民党の河野太郎衆院議員や他都市の職員らの質疑を参考に、次々と仕分けた。参加した同市大路の会社員、山下芳則さん(42)は「国の仕分けを見て参加することにした。こんなに無駄があるとは驚き」と話した。
 ただ、不要とされた7事業は、家庭用生ごみ処理容器の購入補助や中国・上海への中学生派遣交流事業などで、事業費ベースでは計4037万円(今年度)にとどまった。行政刷新会議の事業仕分けに参加し、同日も仕分け人を務めた山内敬・前高島市副市長は終了後、「市の説明は丁寧だったが、対象とされた事業がいずれも小粒。農業や建設などの分野で、もっと大きな無駄があるのでは」と注文をつけた。【稲生陽】

■草津市事業仕分け/「不要」「民間」8件(asahi.com滋賀)
【市民目線で初判定/「現行のまま」はゼロ】 
 行政の無駄遣いを洗い出し、公共事業の意義を検証する草津市の「事業仕分け」が20日、市役所であった。選ばれた老若男女の市民が「行司役」を務め、対象の21事業に無駄があるかどうかについて判定した。現行のままでよいとされた事業はゼロ。8事業が「不要」か「民間が実施」とされる、厳しい結果が示された。(安田琢典)
 非営利のシンクタンク「構想日本」の自治体職員や学識者らが「仕分け人」となり、無作為抽出した2千人の市民のうち希望した18〜77歳の56人が判定員。仕分け人と市の担当者とのやりとりを聴いて、納得できる言い分の方に「軍配」を上げる。この方法による事業仕分けは、全国で埼玉県富士見市に次いで2例目だという。
 この日、約450人の市民らが傍聴した。費用対効果や採算性に主眼を置く仕分け人の指摘に対し、市側は啓発活動や市民との協働の意義を強調した事業もあり、議論がかみ合わない場面も見られた。
 1986年から実施している「生ごみ処理容器購入補助事業」も対象となった。市は年間にごみ60トン分を減らしていることや市民の環境意識の高まりを主張。だが、仕分け人から「収集車1台分のコスト削減にすらつながっていない」とただされ、「不要」と判定された。
 05年に全国初の「熱中症の予防に関する条例」を基に、携帯電話のメールなどを使って市民に「警報」を流す情報提供も俎上(そじょう)に。年間8万8千円の事業で、メールの登録者は年々増えているが、仕分け人は「いくら情報を提供しても救急搬送者が減らず、効果が疑問」など指摘し、こちらも「不要」に。
 また、市立水生植物公園みずの森の運営については、仕分け人は「明らかに不採算で、経営感覚がない」。市は「希少な植物の栽培など学究面での効果もある」などと反論したが、「民間が実施」と判定された。
 判定員として参加した男性(76)は「市民にきちんと説明されていない事業が多い。近隣市がやっているから、ではなく、草津として独自に事業を選択してほしい」と話した。橋川渉市長は「市民参加の行政を進める手段」と今回の事業仕分けを評価し、来年度以降の予算編成に反映させる考えを示した。

■市民が21事業判定 草津市、初の仕分け公開(Chunichi Web滋賀)
 草津市は20日、初の事業仕分けを公開で実施した。500人の傍聴者が見守るなか、市民が参加して21事業の必要性を判定した。
 仕分け対象は、外部評価で見直しが指摘された直営事業。市が無作為抽出した後、希望した18歳以上の市民56人が判定員となり、「不要」から「現行維持」まで6段階で事業を最終評価した。
 1事業につき30分かけて議論。担当職員に質疑する仕分け人は、各地で仕分けを主導するシンクタンク「構想日本」に加わる自治体職員が務めた。
 水生植物公園みずの森については、市側が「希少植物も栽培し、学術的価値がある」と説得したが、仕分け人は「入場料収入が全収入の2割しかなく、経営感覚に欠ける」と厳しく追及。「民間実施」と判定された。
 ほかにも、生ごみ処理容器購入補助金など7件が「不要」と判断され、直営からの見直しが指摘された。「現行維持」はなかった。
 判定員を務めた会社員、田中創さん(22)は「税金の使われ方が知りたくて参加した。的確な議論に基づいて判定できた」と話した。
 市は、仕分けの結果を踏まえ、来年度予算に反映させる。(添田隆典)

09/12/20

■草津市で市民が初の「事業仕分け」 「不要」7事業、継続ゼロ(京都新聞電子版)
 草津市は20日、公共事業の見直しや民間委託などの必要性を市民が公開の場で判定する初の「事業仕分け」を市役所で行った。市民や関係者ら約450人が見守る中、無作為抽出した市民2000人から決まった56人の市民判定員が、計21事業に「不要」「民間委託」など6区分の評価をした。
 市民判定員が事業仕分けを判定する方式は国内では埼玉県富士見市に次いで2例目。
 事業仕分けは、担当職員が事業内容や経過を説明、非営利政策シンクタンクの質疑委員5人が質問し、市民判定員が評価した。対象は2007年度以前から実施され、市の行政システム改革施設運営外部化検討部会で見直しが指摘されている事業などが選ばれた。
 水生植物公園みずの森(下物町)運営事業では、担当職員が観光施設とともに希少植物の保全などをPRした。質疑委員は「予算に対して全体の2割しか入場料収入がない。経営感覚がないことに問題がある」などと費用対効果を重視した意見が相次ぎ、市民判定員が「民営化実施」と判定した。
 結果の内訳は、「不要」が7事業、「民営化」が1事業で、現行通り市が継続する事業はゼロだった。市は、結果を来年度以降の予算に反映させる方針。

■初積雪:彦根城も雪化粧 長浜13センチ、米原6センチ(毎日jp滋賀)
 冬型の気圧配置が強まった19日朝、県内では湖北の各地で初積雪が観測された。彦根地方気象台などによると、午前7時現在で彦根市が4センチ、米原市朝日は6センチ。長浜市でも13センチを観測した。国宝・彦根城天守も雪化粧。新雪を踏み冬の景色を楽しみながら散歩する市民の姿が見られた。
 彦根城管理事務所は職員ら約40人で内堀に架かる表門橋や城山への道路などの除雪作業をした。内堀沿いの「二季咲桜」の前では、雪をかぶった薄ピンク色の花の風情を楽しむ人もいた。市内での初雪は平年より10日遅く、昨年より7日早い(同気象台調べ)。
 長浜市内では肩をすぼめ、雪道に足元を気にしながら行き交う市民の姿や、住宅前の道路の除雪に汗を流す光景も。ガソリンスタンドでは、タイヤ交換の車の列もみられた。【松井圀夫、野々口義信】

■千円高速「ガス欠」急増 増える渋滞、減るスタンド(asahi.com)
 高速道路の大幅な割引が始まった今春以降、高速道路を走行中に燃料がなくなった自動車から日本自動車連盟(JAF)に出動を求めるケースが急増している。割引で利用者が増え、渋滞が多発した影響という。景気低迷で高速道のガソリンスタンドが減っていることも、追い打ちをかけているようだ。
 「予想外の渋滞でガソリンがなくなってしまった」「なんとかパーキングエリアまでたどり着いたが、次の給油所までもちそうもない」。JAFには4月以降、高速道を走行中の会員からのこんな連絡が相次いでいる。
 いまのところガス欠による事故の報告はJAFに寄せられていないが、走行中に本線で止まれば追突される恐れがある。故障などで路肩に停車中の車が追突された例は過去にあり、極めて危険だ。
 JAFによると、燃料切れによる出動はここ数年、減少傾向にあった。ところが、高速道で「一律千円」の割引が始まった3月末以降、状況は一転した。4月は前年比約11%増の1289件。割引のある土曜、日曜が突出して多い。その後も前年を上回るペースで出動が続き、夏休みの8月には1769件で前年を25%も上回った。お盆期間(8〜16日)に限ると36%も増えている。単に高速利用者が増えただけではなく、「これまで高速道を使うことが少なかったドライバーが、燃料消費のペースを読み違えた」といったケースもあるという。
 さらに、最近の給油施設の減少も関係しているとJAFはみている。
 高速道路各社では旧日本道路公団時代からの指針で、おおむね50キロごとに給油施設があるサービスエリア(SA)を設置してきた。しかし、最近は景気低迷や原油価格の高騰で、採算がとれなくなった給油施設の閉鎖が相次いでいる。東北自動車道の下りでは今年3月末、花輪SA(秋田県)の給油施設が閉鎖された。これにより、岩手山SA(岩手県)から青森東インターチェンジ(IC)まで、約156キロも給油施設がない状態になっている。東日本高速道路の管内では05年以降、8カ所の給油施設がなくなった。
 九州・沖縄でも今春、24カ所のうち7カ所が休止や廃止に。九州自動車道下りの宮原SA(熊本県)から宮崎ICの約140キロなどで給油施設がなくなった。JAFによると、こうした「空白地帯」でガス欠を起こすケースが目立っている。西日本高速道路は「利用の少ない給油施設はやむなく閉鎖したが、残っている施設はできる限り維持してゆきたい」と話している。
 気温が下がる12月は、バッテリーがあがってしまうトラブルに対応する出動がもっとも多い季節でもある。JAF広報部は「万が一のためにJAFが控えているわけだが、安全のためにも高速の利用前に燃料の残量と、バッテリーの状態をチェックして」と呼びかけている。(佐々木学)

09/12/19

■この冬一番の寒さ 田辺市山間部で積雪(紀伊民報AGARA)
 冬型の気圧配置が強まった19日、和歌山県南部の各地でこの冬一番の冷え込みとなった。田辺市中辺路町栗栖川などで初積雪が見られ、同市龍神村では氷点下3・7度(午前2時37分)を記録した。午前中は山間部でチェーン規制が行われ、交通網にも影響が出た。
 和歌山地方気象台によると、この冷え込みはしばらく続き、潮岬でも日中9度ぐらいまでしか上がらない日が続くとみられている。22日から最高気温が10度を超えて暖かくなると予測している。
 19日の龍神村以外の県南部の最低気温は、栗栖川(田辺市中辺路町)氷点下2・1度、西川(古座川町)氷点下0・2度、新宮市1・3度、潮岬2・8度、南紀白浜2・9度となった。田辺市消防本部(田辺市新屋敷町)の調べでも午前4時に2・8度を記録した。
 田辺市本宮町に向かう国道311号は同市中辺路町栗栖川辺りから雪景色。民家前では雪だるまを作る子どもの姿が見られた。山の木々は樹氷で真っ白になり、落葉した同市中辺路町福定の大イチョウも巨大なオブジェのようにそびえていた。
 19日午前中に出された山間部でのチェーン規制は、国道311号(近露―本宮)、国道425号(小又川―奈良県境)、国道371号(宮代―龍神)、県道田辺龍神線(秋津川―柳瀬)など。

■那智山は白銀の世界に 今年1番の冷え込みに(紀南新聞ネット版)
 強い冬型の気圧配置の影響で19日の明朝、紀南地方では今年1番の冷え込みをみせた。これに伴い、那智勝浦町那智山に初雪が降り、熊野那智大社(朝日芳英宮司)や那智山青岸渡寺(高木亮享住職)が雪化粧し、白銀の世界となった。

■南紀州地方にも寒波到来 世界遺産の地もうっすら雪化粧(南紀州新聞ネット版)
 この冬最大級という寒波が襲った日本列島。南紀州地方でも18日に山間部で初雪が降り、翌19日の早朝は熊野の山々がうっすらと雪化粧した。
 18日は大雲取山付近で数aの積雪が確認された。この日は新宮市観光ガイドの会(西田晴胤会長)の会員ら15人が参加して「大雲取越」のうち地蔵茶屋から那智高原まで約7`を歩く古道ウオークがあった。道路の凍結や岩から滴る清水がそのまま氷柱(つらら)になるなどの現象がみられ、参加者らは震え上がっていた。
 19日早朝、那智勝浦町の那智山一帯はうっすらと雪化粧。熊野那智大社境内では1〜2aの積雪があり、朱色と白の鮮やかな風景を描き出した。

■待ってました!銀世界(asahi.com滋賀)
【びわ湖バレイオープン】
 県内は18日、強い寒気が流れ込み、高島市今津町や大津市南小松で最低気温が零下を記録し、この冬一番の寒さとなった。この日オープンした大津市のスキー場「びわ湖バレイ」は一面の銀世界となり、スキー客が初滑りを楽しんだ。
 彦根地方気象台によると、県内各地の最低気温(18日午後8時現在)は高島市今津町で零下2.3度、大津市南小松で同1.2度。湖北地域では雪が降り、余呉町柳ケ瀬では積雪10センチを記録した。寒気はさらに強まり、19日午前中を中心に湖北、湖西地域で大雪の恐れがあるという。

■初氷:彦根市内で観測 今冬一番の冷え込み(毎日jp滋賀)
 彦根地方気象台は18日、彦根市内で初氷を観測したと発表した。同気象台の敷地内の観測施設で早朝、薄く氷が張ったもので、昨年より11日、平年より18日遅いという。彦根市内の最低気温は0・5度(平年2・3度)で今冬一番の冷え込みだった。【松井圀夫

■動植物保全を豪で学ぶ…豊岡高1、2年渡航 コウノトリに生かす(Yomiuri On Line関西発)
湿地での生態や野生復帰発表
 文部科学省がスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定した兵庫県立豊岡高の1、2年生計30人が18日、湿地や絶滅の恐れのある動物の保全活動を学習するため、オーストラリアへ出発した。同校の田上圭児教頭は「海外の自然保護などを通じ、コウノトリの保全活動を外からの大きな視点で見られるようになってほしい」と期待している。
スーパーサイエンス高指定、5泊6日に30人
 同校は2006年度に科学技術系の人材育成などを目指すSSHに指定され、コウノトリの餌場となる湿地の調査などをテーマに理数系の知識を重点的に学んでいる。08年7月には希望者を募り、生徒9人がドイツなどを訪れ、シュバシコウの保全活動を見学。09年度はNPOコウノトリ湿地ネットの役員から湿地づくりの話を聞き、兵庫県豊岡市城崎町の戸島湿地で外来魚を捕獲するわなの設置を手伝うなどして研修してきた。
 オーストラリアでは、湿地保護に関するラムサール条約の登録湿地・ハンター河口湿地で動植物の生態などを学習、調査し、豊岡市での保全活動と比較。コウノトリ野生復帰の取り組みを発表する。シドニーの動物園では生息数が減っているタスマニアデビルの保護活動を聞く。
 生徒たちは5泊6日の日程で渡航して23日に帰国。来年、同校などで成果を発表する。1年の西浦拓也君(16)は「戸島湿地などに行き、興味がなかったコウノトリ保護活動を若者が引き継がなければと思った。豊岡市民のヒントになるようオーストラリアで学んできたい」と話した。

■オセアニア原産「スッポンモドキ」の死骸発見 飼育者が逃がす?(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖博物館は18日、大津市下阪本の琵琶湖岸で、オセアニア原産の水生カメ「スッポンモドキ」の死骸(しがい)が見つかったと発表した。
 スッポンモドキはパプアニューギニアなど熱帯地方の淡水に住むカメの仲間。前脚がウミガメのような形をしているのが特徴で、国内ではペットとして流通している。甲羅の長さが50センチを超えて成長することもある。琵琶湖で見つかったのは初めて。
 15日、市内の高校生が湖岸に打ち寄せられているのを発見した。今回見つかった個体の甲長は17・5センチだった。
 世界自然保護連合のレッドリストで絶滅危惧(きぐ)2類とされているほか、ワシントン条約でも取引に認可が必要とされている。
 陸上で生活しないため、同館は飼育者がわざと逃がした可能性があるとみている。動物愛護法でペットのほ乳類、鳥類、爬虫(はちゅう)類を捨てると、50万円以下の罰金が科せられる。
 琵琶湖博物館では「寒い冬の琵琶湖で生き延びることはできず、生態系に影響はない。ただ、感染症を持っている可能性もあり注意が必要」と話している。(小西数紀)

■スッポンモドキ、琵琶湖岸で発見 絶滅危惧II類に分類(京都新聞電子版)
 琵琶湖博物館(草津市)は18日、外来種の水生カメ「スッポンモドキ」が大津市下阪本の琵琶湖岸で見つかった、と発表した。
 スッポンモドキは熱帯オセアニア原産で、IUCN(世界自然保護連合)のレッドリストで絶滅危惧(きぐ)II類に分類されている。
 同館によると、15日昼ごろ、湖岸で釣りをしていた近くの高校1年生(15)がカメの死骸(しがい)(体長約18センチ)を発見し同館に連絡した。同館は「ペットとして飼っていたものを逃がしたが、水温が低く死んだのでは」と話している。死骸は同館が引き取り、標本にする。

09/12/18

■東北沖の群れが南下? 熊野灘で季節はずれのカツオ豊漁続く(Yomiuri On Line関西発)
 和歌山県串本町沿岸の熊野灘で、季節はずれのカツオ漁が9月下旬から続き、串本漁港では、今月に入ってからもほぼ連日のようにまとまって水揚げがある。県水産試験場の統計では、17日現在で、すでに12月の過去最高の漁獲量を大きく上回っており、研究者らも「なぜこの時期に」と首をかしげている。
 漁場は樫野埼の東約10キロの海域で、体長40センチ前後、重さ1〜1・5キロの小型が中心。秋に三陸沖から南下する「戻りガツオ」は、餌をたっぷり食べて重さが3キロ前後あり、脂がよく乗っている。ただ、例年なら、漁期は9月から11月頃の間のうち2週間ほどで終わる。
 しかし、今年は9月下旬以降、天候不良で取れない時期もあったが、断続的に水揚げが続いている。同試験場によると、12月の田辺、すさみ、串本の3漁港のカツオの水揚げは、2000年の20・8トンが過去最高だったが、今年は串本漁港だけで、17日までに約34トンを記録している。浜値は小型が1キロ当たり400〜600円で、中型(体長約50センチ、重さ2キロ以上)なら1100〜1800円で取引されたこともあったという。
 同試験場の御所豊穂研究員は「いわゆる戻りガツオにしては、型が小さい」と指摘し、「潮目に餌となるイワシやサンマが多いため、漁場が形成されたと見られるが、今後、気温が下がれば、一気に取れなくなる可能性もある」と分析する。
 水産総合研究センター遠洋水産研究所(静岡市)「かつお・びんなが研究室」の魚崎浩司室長によると、今季、東北沖などで水揚げされたカツオの群れは、例年と比べ、小型が主体だったといい、「群れの一部が南下した可能性もある」と話している。

■19日朝、太平洋側で積雪も 日本海側は大雪か 気象庁(asahi.com)
 気象庁は18日、北日本から西日本の日本海側では19日にかけても大雪になるとの予報を発表した。日本海上空の寒気が19日午前にかけて北日本を通過し、冬型の気圧配置がさらに強まるためで、18日よりも寒くなる所が多いという。東海や東北では雪雲が流れ込みやすく、太平洋側でも雪が積もるところがある見込み。
 19日午後6時までに予想される降雪量は北陸と岐阜県で80センチ、東北の日本海側で70センチ、近畿北部で60センチ、北海道、長野、群馬両県で50センチ、山陰で40センチ。

■外来種のスッポンモドキが琵琶湖で初確認(msn産経ニュース)
 滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)は18日、外来種のカメ、スッポンモドキの死骸が琵琶湖岸で見つかったと発表した。琵琶湖で確認されたのは初めて。観賞用に飼育されていた個体が放され、水温の低下に対応できず死んだとみられる。
 15日に大津市下阪本の湖岸で高校生が死骸を見つけ、同館が回収した。甲長約17・5センチ。同館は骨格標本にして保存する予定。
 スッポンモドキは、スッポンの近縁種で、オーストラリアやニューギニア島などの熱帯の河川に生息している。平成17年にワシントン条約付属書に掲載されてから、流通量が少なく価格が高騰しているという。
 水槽の中でよく泳ぐため、日本でもペットとして人気があるが、50センチを超え、飼育が困難になることもあるという。

■「廃止、縮減」滋賀県で73事業 政府の「農水」仕分け点検(京都新聞電子版)
 滋賀県は、政府の行政刷新会議が行った農業・水産分野の事業仕分けが県事業に及ぼす影響を17日までにまとめた。廃止や事業費縮減、自治体の判断に任せるとされた事業には、環境こだわり農業や魚類の生息環境を確保する琵琶湖保全事業など県の重要施策も含まれており、県は国の来年度予算案編成を注視している。
 県の集計によると、事業仕分け結果のうち、林業を除く農林水産省関係事業分の仕分け対象は86事業。内訳(重複含む)は廃止が32、縮減が41、自治体の判断に任せるなどが7、市町などへの移管が6だった。
 このうち、減農薬を進める環境こだわり農業やニゴロブナの稚魚を育てる「魚のゆりかご水田」などを行っている「農地・水・環境保全向上対策」は、事業費を1割程度縮減したうえで事務費を削減するとされた。本年度予算で県は約9億8千万円の国庫補助を受けている。
 琵琶湖・南湖でセタシジミの生息やホンモロコの産卵の環境を整える湖底の砂地造成や湖辺のヨシ帯造成をしている水産基盤整備事業も2億5千万円の補助を受けているが、1割程度の縮減とされた。また、県内2カ所で整備を進める農道整備事業は廃止とされた。
 県農政水産部は「例えば『縮減』でも、事業のどの部分が削減されるのかまったく分からない」としたうえで、「環境こだわり農業など滋賀県が全国トップの事業もある。国の動向を注視したい」と語った。

■氷魚の甘露煮、販売ピーク 湖国の冬の味覚(京都新聞電子版)
 毎年、この時季に琵琶湖で行われるアユの稚魚「氷魚(ひうお)」漁に合わせ、滋賀県内の食品製造会社などでは甘露煮にする作業に追われている。
 氷魚は体長約3センチで、エリで捕獲される。体が氷のように透き通っており、まだアユ独特の苦みがなく淡泊な味が特徴だ。甘露煮にするほか、湯がいて三杯酢でも食べ、湖国の冬の味覚の一つになっている。
 県漁連によると、近年、アユ苗用の氷魚の需要が減ったため、今年は初めて今月14日〜24日に限って食用専用の漁を行い、例年より流通量が増えているという。
 野洲市吉川の「鮎家(あゆや)の郷(さと)」では従業員らが連日、その日に仕入れた氷魚を甘露煮にする作業で忙しい。大きな釜でしょうゆ、みりんなどとともに30〜40分煮る。花井和義工場長は「冬の風物詩でもある珍しい味。今週中が販売のピークで、年内には売り切れます」と話す。同店では釜揚げで味わうこともできる。

■寒さ一気/信楽で零下3.8度(asahi.com滋賀)
 冬型の気圧配置の影響で、県内は17日朝、厳しい寒さに見舞われた。彦根地方気象台によると、この日の最低気温は信楽の零下3.8度。大津も1.1度で、ともにこの冬一番の冷え込みとなった。
 余呉町柳ケ瀬では午前10時までに積雪6センチを記録。湖北から湖西にかけての山々は雪をかぶり、近江八幡市の西の湖園地からは、ふもとまで白くなった伊吹山が望めた。
 同気象台は「18日夜から一段と強い寒気が流れ込み、19日は県南部でも雪の降るところがありそうだ」と話している。

09/12/17

■「救命胴衣未着用に罰金」島牧漁協が自主ルール 小樽で転覆事故対策会議(北海道新聞ネット版)
【小樽】今年に入り、後志・石狩管内で1トン未満の1人乗り小型漁船の転覆事故が多発しているため、小樽海保は16日、緊急対策会議を小樽港湾合同庁舎で開いた。同海保は、各漁協関係者に対し、操業方法の改善などをまとめた「海難防止重点5策」を提案。島牧漁協は救命胴衣の未着用に対して、今月から罰金を科す自主ルールを設けたことを明らかにした。(郡義之)
 海保や両管内の7漁協などから関係者約20人が出席した。
 重点5策では、救命胴衣の着用や携帯電話の所持など自衛策の徹底や、漁業者の動静確認の徹底などを挙げている。特に漁業者の動静確認では、1隻だけで操業するケースが多く、事故の発見が遅れることがあるため、リーダーとなる指導船を中心とした集団操業の導入を提案している。
 各漁協は今後、同海保の提案を受けて具体的な対策を講じていくことにしている。
 島牧漁協の自主ルールは、救命胴衣未着用の場合に、1万円以上の罰金を科すというもの。違反を重ねると罰金も増え、3回以上で罰金だけでなく、10日間の漁業権停止の処分とする。
 組合員の通報を受けて、漁協が事実確認し、当事者の弁明を聞いた上で処罰する仕組みだ。
 同様のルールは宗谷漁協(稚内市)や雄武漁協(網走管内雄武町)、歯舞漁協(根室市)にもある。

■カツオ、時季外れの豊漁 串本漁港(紀伊民報AGARA)
 和歌山県串本町の串本漁港でカツオの水揚げが好調だ。12月に入って、悪天候の日を除いて連日2トンを超え、多い日は8トン近く揚がるなど漁港は活気づいている。和歌山東漁協は「12月にこれだけ捕れるのは初めて」という。
 同漁協によると、例年「戻りガツオ」のシーズンは10月後半から始まり、11月末ぐらいまで。その後は水揚げがなく、昨年12月も20キロしか捕れていない。しかし、今年は戻りガツオが11月初めから同月末まで捕れた後、春サイズと呼ぶような体長40センチ、重さ1〜1・9キロくらいのカツオの水揚げが続いている。
 12月1日に4・3トン、2日に5・3トンとまとまった水揚げがあり、その後、3日から6日にかけては天候の影響で320〜645キロだったが、7日以降は2トンを超え、14日には最も多い7・8トンの水揚げがあった。12月は15日までで、計約43トンの水揚げがあった。
 同漁協は「今年は春の水揚げが少なかったが、1月からずっとカツオの水揚げがあり好調。いま捕れているカツオは小ぶりだが、味もよい」と話している。
 同町にある県水産試験場によると、12月の田辺、すさみ、串本の3港のケンケン漁によるカツオの水揚げの合計は、10日時点で33・4トン。これまで最大だった2000年12月の20・8トンをすでに上回って過去最高になっている。

■定置網に思わぬ大物!? 尾鷲でミンククジラ水揚げ(Chunichi Web三重)
 定置網に思わぬ珍客−。16日午前8時ごろ、尾鷲市の熊野灘に張った定置網にミンククジラが掛かっているのが見つかった。
 体長は6メートルで、重さ2・6トン。ミンククジラはナガスクジラ科に属し、ひれが白い特徴がある。
 クジラは同市九鬼町の漁業会社「九鬼定置漁業」が同町の沖合300メートルに張った網に、アジやスルメイカなどと一緒に入っていた。発見時にはすでに衰弱しており、まもなく死んだ。漁師が尾びれにひもを結び岸壁まで運び、クレーン車で陸に上げた。
 水産庁によると、定置網に入ったクジラはできるだけ逃がすようしなければならないが、弱っていたり、死んだりした場合は食用にしてもよい。クジラは地元の水産加工会社が295万円で競り落とし、和歌山県に運ばれた。
 同社の網には2年前にも6頭のクジラが掛かっており、今年は初めてという。同社の漁師尾崎忠行さん(65)は「クジラは親子そろって泳ぐ性質があるから、また掛かる可能性もある。けが人が出ず、網も破られなかったので一安心」と胸をなで下ろしていた。(福田大展)

■日本海側中心に大雪の恐れ 気象庁が警戒呼びかけ(asahi.com)
 気象庁は17日、日本海側を中心として、18〜19日に大雪になるとの予報を発表した。同庁によると、北日本の上空に零下40度の寒気が流れ込んで冬型の気圧配置が強まり、週末にかけて寒さが厳しくなるという。太平洋側でも雪の積もるところがある見込みで、路面凍結などへの注意を呼びかけている。
 18日午後6時までに予想される降雪量は、北陸と東北の日本海側で80センチ、長野、岐阜両県で50センチ、北海道、近畿北部、山陰で40センチ、四国、九州北部で15〜20センチ。

■名神高速道路:秦荘PAにETC専用、湖東三山IC着工へ 25日、起工式(毎日jp滋賀)
 名神高速道路の彦根−八日市インターチェンジ(IC)間の秦荘パーキングエリア(PA)にETC(自動料金収受システム)専用の湖東三山スマートIC(仮称)が設置される。誘致活動を続けてきた湖東三山インターチェンジ建設促進期成同盟会は25日、起工式を行う。
 同盟会会長の村西俊雄・愛荘町長は12月定例議会で「議論が集約され、ようやくゴーサインが出た」と述べ、アクセス道路の工事に着手すると報告した。 高速道路のIC間の距離は平均約10キロだが、彦根−八日市間は21・3キロ。このため彦根、東近江の両市と同町など周辺4町が期成同盟会を設立し、誘致活動を展開。今年6月に国土交通省の設置許可が出たが、民主党政権が公共事業の見直しを掲げたため、地元は実現を不安視していた。
 同盟会によると、着工するのは県が建設する国道307号から料金所までのアクセス道路約310メートル。料金所から名神高速までの接続部分(上り約160メートル、下り約420メートル)は中日本高速道路が行う。総事業費約19億円のうち国が約11億円、県が約5億円、中日本高速が約3億円を負担する。早ければ10年度にIC本体工事に着手し、13年度の供用開始を目指すという。
 愛荘町は「高速道路が無料化されても、アクセス道路はそのまま使える。これで旧秦荘町時代から30余年間の念願だったICが実現する」としている。起工式は25日午前10時から愛荘町の県立アーチェリー場で行われる。【松井圀夫】

■「琵琶湖虫」ユスリカの従来種激減 生態系変化裏付け(Chunichi Web滋賀)
 1970年代から90年代にかけて琵琶湖の南湖に大量発生し、「琵琶湖虫」と住民を悩ませたアカムシユスリカが近年激減し、代わって欧州からの外来とみられる別種が大量発生していることが、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)などの調査で分かった。
 琵琶湖虫は湖にすむユスリカの仲間の総称。琵琶湖の富栄養化が問題となった70年代後半以降、毎年秋になると南湖の湖岸で体長1センチほどのアカムシユスリカが大量発生していた。釣り餌に使われるアカムシの成虫で、特別な害はないものの、壁に大量にとまったり、干した洗濯物に紛れ込んで住民が不快に感じていた。
 それが2000年に大量発生して以後は急激に減少。ここ4、5年はほとんどみられなくなった。
 代わって大量発生し始めたのはコナユスリカの一種。体長1ミリ程度で、4月から10月にかけて発生。欧州原産とみられており、観賞用に輸入された水草から国内に入り繁殖した可能性が高い。
 06年から08年に同センターと信州大が実施した調査で初めて見つかり、湖岸のコンクリート壁に大量に付着しているのが確認された。飛ぶことはあまりなく、岸壁にしがみついて生息し、住民でも繁殖に気付いていないという。
 大量発生するユスリカが入れ替わった原因は、90年代後半から始まって深刻な状態になっている南湖の水草の異常繁殖。水草の繁殖により、アカムシユスリカの幼虫の餌となる植物プランクトンが少なくなり、すみかとなる湖底の泥地が減ったため。コナユスリカの生態は詳しくわかっていないが、幼虫がこの水草をすみかにしている可能性があり、大量発生につながっているとみられる。
 琵琶湖環境科学研究センターの西野麻知子総合解析部門長は「アカムシユスリカが減り、これまで頻繁にあった住民からの苦情がなくなった」と胸をなで下ろす一方、「水草の異常繁殖により、南湖で生態系の『レジームシフト(構造変化)』が起きていることが、ユスリカの変化からもがうかがえる」と環境の変化を指摘している。(小西数紀)

09/12/16

■平野部山沿いで初雪 紀南地方、寒い週末に(紀伊民報AGARA)
 上空に寒気が入り込んだ影響で16日、紀南地方の平野部の山沿いでも初雪が舞った。田辺市秋津川や同市上秋津の高尾山山頂付近なども白くかすんだ。潮岬(串本町)と新宮では今季最低気温を観測した。
 和歌山地方気象台によると、潮岬は1月上旬並みの5・6度(午前8時)、新宮は5・8度(同)となった。このほか、田辺市龍神村2・3度、同市中辺路町栗栖川3度、古座川町西川3・5度だった。
 予想では16日午後から17日にかけて冬型の気圧配置が強まり、県南部は晴れるが寒くなるという。18日からはさらに冬型が強まり、19日は最高気温7度、最低気温氷点下1度と予測。20日も最高8度、最低0度で寒い週末となりそうだ。

 高野龍神スカイライン(国道371号)は積雪や路面凍結の影響で、冬季の間、午後5時から翌朝7時まで全線通行止めとなり、日中はチェーン装着の規制がある。

■列島真冬並み、多摩で初雪の可能性も 桜島では初冠雪(asahi.com)
 「西高東低」の冬型の気圧配置が強まった16日、列島は1月下旬から2月上旬の真冬並みの寒さとなった。日本海側を中心に雪が降った。東京都心のこの日朝の最低気温は4.8度とこの冬一番の冷え込み。日中の気温は8度程度にまでしか上がらない見込みで、神奈川・箱根や東京・多摩地区では初雪の可能性がある。
 寒さは週末にかけて続き、日本海側では大雪になる恐れがあり、四国や九州でも雪が降る見込み。太平洋側でも西日本を中心に雪が積もる所が出てきそうだ。
     ◇
 九州地方に寒気が流れ込んだ影響で、福岡、佐賀県境にある脊振山で16日、初冠雪を観測した。福岡管区気象台によると平年より12日遅いという。午前9時現在の最低気温は福岡県添田町で2.0度、同県飯塚市で3.3度、福岡市でも5.9度と寒い朝となった。この寒気の影響で、九州北部は18日から20日にかけて平地でも雪が降る可能性があるという。
 鹿児島市の桜島でも16日、初冠雪を観測した。北岳と南岳の山頂は粉砂糖を振り掛けたように雪で覆われた。小規模噴火も繰り返しており、噴煙や水蒸気が火口から上った。鹿児島地方気象台によると平年(16日)並みで、昨年よりは10日遅い。
     ◇
 近畿地方も16日、上空に寒気が入った影響で山沿いの一部に雪が降った。大阪、奈良の府県境にある金剛山(標高1125メートル)では、山頂付近で午前7時45分に零下3度まで下がり、約5センチの積雪を記録した。大阪府千早赤阪村によると、初冠雪は昨年より約1カ月遅い。
 大阪管区気象台によると、16日午前の最低気温は大阪市5.2度、京都市5.3度、神戸市7.1度、奈良市3.8度、大津市5.7度。和歌山市は4.3度、兵庫県洲本市は3.7度で、今季最低を記録した。週末にかけて冬型の気圧配置が強まり、厳しい寒さとなる見込み。

■釣り具盗難 ご用心(Yomiuri On Line和歌山)
車や船から 今年56件 中古店やネットで換金
 マイカーやプレジャーボート、漁船から、釣り具が盗まれる被害が県内で相次いでいる。持ち主が釣りをしている間に車内を荒らしたり、夜間に船内に侵入したりする手口で、中古釣具店やネットオークションで換金しているとみられる。被害のなかには、無施錠のまま、高価な釣りざおやリールを置いていたケースも目立っている。(仁木翔大)
 県警捜査1課によると、今年に入ってから、12月14日現在で56件(約300万円相当)の釣り具盗被害が発生。多くが無人の乗用車内や、係留中の船内から持ち出す手口という。7月に窃盗容疑で逮捕された御坊市の無職の男(33)は、その後の調べで、3年間に県内と大阪府、三重県で計64件の釣り具盗事件の容疑が判明した。中古釣具店などで換金していたといい、「プレジャーボートは鍵がかかっておらず、簡単に侵入できた」などと供述しているという。
 和歌山市内にある中古釣具店には、月に150人前後の客が釣り具を売りに来るという。買い取りの際には身分証明書の提示を求めるなどし、本人確認をするが、男性店長(27)は「釣り具には製造番号が書かれていないことが多く、盗品を見分けるのは難しい。相手を信用するしかない」と明かす。一方、購入者の身元は確認しないので、盗品と分かっても追跡は困難という。この店では、定価の2割から半額で買い取っており、電動リールなどの人気商品は、数万円になることもある。
 釣り具盗は、こうした相場も熟知しているとみられる。別の店の店長は、なじみ客から、「5、6本、釣りざおを置いていたのに、高級品だけが盗まれた」と聞いたことがあるという。
 県警捜査1課の担当者は、釣り人の「大丈夫だろう」という油断が被害につながっていると指摘。「釣り具は施錠できる場所に保管し、釣りをしている間は目の届く位置に置いておくなど、管理に気をつけてほしい」と呼びかけている。

09/12/15

■フェリー横転事故 21日に休業補償を支払い 有村社長が漁協に回答 船体撤去の方針まだ決まらず(紀南新聞ネット版)
 御浜町沖の熊野灘で先月13日、フェリー「ありあけ」が横転・座礁した事故で、同船を所有するマルエーフェリー(本社・奄美市)の有村晃和社長が14日、紀宝町の紀南漁協を訪れ、操業停止中の漁師に対する当面の生活資金補償について、今月20日までの分を21日に支払うことを伝えた。
 同漁協などは9日、漁業関係者の必要資金の確保、現場解体ではなく早期に現場からえい航・撤去し破壊した漁場の完全復旧を行う、安全宣言は漁協と協議して行い風評被害対策に努める−ことについて文書で回答することを求めていた。
 会合には、漁協幹部や県、市町の担当課長ら約20人が出席。有村社長は改めて謝罪し「誠心誠意、対応に当たりたい」などとあいさつした。片岡秀詔・熊野漁協組合長は「漁民が一日も早く安心して生活ができるようしてほしい。(生活補償は)満額回答でないと引き下がれない」と強い口調で詰め寄った。
 会社側はこのほか、撤去・解体や積み荷の回収の手法がまだ決定していないことを説明した。

09/12/13

■熊野灘のフェリー座礁:事故から1カ月 漁業関係者、漁できぬいらだち(毎日jp三重)
◇損傷進む船体、えい航撤去は困難か
 熊野市沖の熊野灘で起きたフェリー「ありあけ」横転・座礁事故から13日で1カ月を迎える。船体は御浜町の七里御浜海岸に横たわったままで、漁に出られない漁業関係者はいらだちを強める。漁協や地元自治体は、さらなる重油漏れなどを懸念し、現場での解体を避けるよう所有者のマルエーフェリー(鹿児島県)に要求しているが、船体の損傷が進んでおり、えい航撤去は不可能との指摘が出ている。【岡大介、汐崎信之】
●なお残る重油
 撤去について同社はこれまで、現場での解体を一度は示唆した。有村和晃社長が4日、県に呼ばれ現場解体を避けるよう求められた後も、「えい航がベストかもしれないが、(可能か)まだ分からない」と慎重姿勢だった。
 背景には、座礁した船体が自重に耐えきれず「かなり損傷が進んでいる」(尾鷲海上保安部)状況がある。あるサルべージ関係者は「船体をそのままえい航するのは、まず無理」とし、「現場解体を避けるのであれば、船体を三つほどに輪切りして台船に乗せ、別の場所に移すのではないか」と話した。
 重油の除去作業も終わっていない。事故当時、船体に残っていたとみられる重油500キロリットルのうち、10日現在で418キロリットルは抜き取られた。だが、デッキなどに付着した油の除去に手間取り、完全除去にはさらに時間がかかるとみられ、撤去作業を始める見通しすら立たないのが実情だ。
●「年越せない」
 一方、事故による重油流出などから、地元の紀南漁協(紀宝町)は10〜12月が最盛期のイセエビ漁を含むすべての漁をストップしている。熊野漁協(熊野市)も定置網漁などの一部操業停止を余儀なくされている。
 紀南漁協の佐田美知夫組合長は「漁業者の多くは借金をしながら操業再開を待っている」と窮状を訴えるが、有村社長は「撤去には来年半ばまでかかるかもしれない」と漁協側に伝えている。マルエーフェリーは漁協組合員に対し「つなぎ資金」の提供を申し出ているものの、80代の組合員は「この程度で年が越せるか」と憤りを隠さなかった。

■続く休漁、広がる影響 フェリー横転から1カ月(Chunichi Web滋賀)
 3重県御浜町沖でフェリー「ありあけ」(7、910トン)が横転、座礁した事故から13日で1カ月。船体は海岸から約200メートル沖合に横倒しになったままで、撤去のめどは立っていない。燃料重油の海面への流出で、地元漁師は休漁を余儀なくされ、影響は仲買人や飲食店にも及んでいる。
 現場周辺を漁場にする紀南漁協(同県紀宝町)は、事故直後から伊勢エビ漁などの全面休漁が続き、熊野漁協も大型定置網を引き揚げるなど、漁獲量は大幅に減少。漁師たちは経験のない補償交渉に不安を抱え、船体撤去の方法や時期についても心配する。紀南漁協の佐田美知夫組合長は「その場で解体となれば、魚はいなくなってしまう」と、沖へのえい航を強く求めるが、技術的な問題もあり、どうなるかはわからない。
 また、漁獲量の減少により、アジなどの競り値が2〜3倍に跳ね上がり、仲買人や小売業者を悩ませている。水谷水産(同県熊野市)の水谷徹社長は「値上がり分を卸値や店頭価格に反映させられない。赤字で売り続けるわけにもいかず、早く安全宣言を出してほしい」と訴え、商工会議所などと連携して、漁業関係者の資金繰りの支援を自治体に求めている。
 同市のすし店「海宝」店主、阿部直樹さん(44)は「地元産の魚が減り、仕入れ値も少しずつ上がっている」と嘆き、忘年会や新年会のシーズンを前に、十分な量のネタを確保できるか気をもむ。
 横転したフェリーには計約500キロリットルの重油が入っており、事故直後から南西方向に幅400〜500メートル、長さ7キロにわたり流出した。11月18日に始まった燃料タンクの重油の抜き取り作業は、12日までの作業で、残りは約80キロリットルほどになっている。

09/12/12

■御浜町沖フェリー事故から1か月 切実な思いの仲買業者 事故が憎い 男の意地で店を存続(紀南新聞ネット版)
 御浜町下市木沖の熊野灘で発生したフェリー「ありあけ」横転事故から今月13日で1か月を迎える。船体横転と船内からの油流出被害で、紀南、熊野両漁協の定置網漁や伊勢エビ漁など全面操業停止となり、漁師たちは大打撃。そして、ここに来て被害の代償が、仲買人や小売業者の足元まで忍び寄っている。このままだと半分近くはつぶれると取りざたされている現状だ。閉店も視野に入れつつ必死に耐えしのぐ御浜町阿田和の仲買業者の男性(55)に今の胸中を聞いた。
漁協とともに連鎖反応
 11月13日午前5時に御浜町下市木沖の熊野灘で座礁・横転した大型フェリー事故で、妻と20になる長男の3人暮らしの生活は一転した。この仲買業者は、利益全体の約8割を、入札権を持っている紀南、熊野両漁協からの魚に頼っていた。自宅隣りの広さ約20平方bある作業場で、ハマチやアジ、伊勢エビなど地元で取れた魚介類を中京市場に送っていたが、今はない。座礁した船体からの油流出で、阿田和と木本の計4か所の定置網が壊滅状態となり、さらに全船操業停止に追い込まれたことで連鎖反応を起こしてしまった。
収入は7分の1になった
 事故から1か月経過したが、船体をどうするか、流出油の撤去終了日時など見通しはたっていない。次第に在庫の魚も減り、家計も苦しくなってきたという。「今までやったら、朝8時ごろから漁港に入札に行き、入札で落とした魚を持ち帰り、家族で箱詰めする作業していた。午後8時ごろまで仕事していたが、今は仕事がないので、夕方には店を閉めてしまう」と肩を落とす男性。月平均で70万円強の収入があったが、今は10万円前後。「手も足も出ないというのはこの事だ」と憤る。
稼ぎはわずか、今は辛抱
 作業場には普段、70〜80個の出荷用発泡スチロール箱に、ぎっしりと地元の魚が詰められているが、今は野積みされている状態。月3万円のリース契約をしている製氷機だけが、静かな音を立てながら、氷を作り続けている。現在は遊木(熊野)や太地、串本の漁港から知り合いを通じ、わずかな魚を仕入れている。ただ、入札権がないため、仕入れる際に5%の手数料がかかり頭の痛いところだ。男性は「油流出後、アジがキロ単価で200円だったのが、わずか1日で2倍の400円に。たちうおも100円から400円に跳ね上がる始末。悔しいが辛抱の時。男の意地だ」と小さい声でつぶやく。
事故が憎い、日雇いも
 事故を起こしたフェリー会社によると、海が元の状態に戻るには、最低でも来年6月末までかかる状況だ。見通しが立たない漁再開に家族は腹をくくる。男性の妻は「子どもの学費は何とか支払うことができたが、もう駄目。2月には生活費が尽きる。外に出てパートする決意をできている」と目を潤ました。男性も「事故が憎い。妻にはこれ以上負担をかけさせたくない。一時的に休店することもやむを得ない。ただ、私も日雇いなども考えている。60年間やってきた仲買業を3代目の僕でつぶす訳にはいかないから」と今後を見据えていた。

09/12/11

■【フェリー横転】船体に巨大穴 曳航困難、撤去は来夏まで(msn産経ニュース)
 熊野灘で11月13日、フェリー「ありあけ」が横転した事故で、三重県御浜町沖に座礁したままとなっている船体に最大約10メートルの穴があいていることが11日、わかった。地元漁協などは油の流出被害の少ない曳航(えいこう)による撤去を求めているが、穴が拡大するおそれがあるとして、現場での解体が濃厚となっている。事故から13日で一カ月を迎えるなか、撤去は来年夏までかかる見通し。この間に油や積み荷が流出する可能性もあり、地元は不安を募らせている。
 フェリーを所有するマルエーフェリー(鹿児島県奄美市)などによると、11日までの潜水調査で、右舷中央付近に複数の穴があいていることが判明。最大の穴は岩礁に突き刺さった格好で、座礁した際の衝撃で開いたとみられる。
 撤去には、ドッグ内に曳航して解体し、油の流出を防ぐのが最良というが、それには船体を立て直して浮力をつけなければならず、この際に船体が折れる危険があるという。
 また、船体を立て直すことができても、穴を塞ぐのに最長2カ月かかり、大型海上クレーンを使っても状態を保つのは不可能とみている。このため、現状のまま積み荷を搬出し、ガスバーナーで船体を3分割してクレーンでつる方法による現場解体案が浮上した。
 しかし、現場解体は安全を確認しながら実施するため、来年夏までかかる見通し。油を抜いても残った分の流出は避けられず、積み荷の飼料などが海を汚染する可能性が高いという。
 撤去をめぐっては、県や地元漁協などがマルエー側に現場解体の回避を要請中。最盛期を迎えている伊勢エビ漁に支障が出ている紀南漁協は「解体の騒音でエビや魚が戻ってこなくなる」と懸念している。

■紀南で激しい雨 新宮で時間雨量40.5ミリ(紀伊民報AGARA)
 前線を伴った低気圧の影響で、県南部でも10日昼から11日昼すぎにかけて激しい雨が降った。新宮では時間雨量(11日午前1時20分まで)40・5ミリを記録した。
 和歌山地方気象台によると、新宮東牟婁地方で激しく、時間雨量は新宮以外でも、潮岬(串本町)で35・5ミリ、色川(那智勝浦町)で32ミリと多かった。
 10日午後3時の降り始めから11日午前11時までの紀南地方の積算雨量は、新宮165・5ミリ▽色川92・5ミリ▽西川(古座川町)79・5ミリ▽潮岬78ミリ▽本宮(田辺市)72ミリ▽南紀白浜59ミリ▽日置川(白浜町)54ミリ▽栗栖川(田辺市)50・5ミリ。
 県南部では今後、11日の夜には雨がやみ、12日は晴れ時々曇りの予報となっている。気温は穏やかで、日中は20度近くまで上がる見込み。

■熊野灘のフェリー座礁:熊野商議所など、安全宣言へ対策要望−−3市町、県に(毎日jp三重)
 熊野灘で横転、座礁したフェリー「ありあけ」の事故で、熊野商工会議所(森岡崟会頭)と御浜町商工会(宇戸平正敏会長)、紀宝町商工会(門地秀味会長)が連名で10日、熊野市など3市町と県などに対し、地元産魚介類の安全宣言を早期に出せるよう対策を求める要望書を提出した。
 事故後、紀南・熊野両漁協が定置網の操業を停止するなどし、漁獲量は7〜8割減になっている。仲買・小売業者にも影響は広がっているという。
 熊野市役所で森岡会頭が、河上敢二市長に要望書を提出し、「事故は地域経済全般に深刻な打撃を与えている」と対応を求めた。河上市長は「フェリー会社にしっかり伝えたい」と答えた。
 要望書は仲買・小売業者を含む漁業関係者への特別金融制度による貸し出しの実施も求めている。
 事故現場と周辺では船からの重油抜き取りと流出重油の処理が最優先で行われている。同市水産・商工振興課によると、船内の重油約510キロリットルのうち、9日までに407キロリットルが抜き取られた。【汐崎信之】

■海に重油、イセエビ激減…三重フェリー事故1か月(Yomiuri On Line)
 三重県御浜町沖のフェリー「ありあけ」横転事故から13日で1か月を迎える。船体は現在も海岸から約200メートル沖合に座礁し、横倒しになったままで、付近の海上には流出した燃料の重油が浮かぶ。
 例年なら、年末年始に需要の高いイセエビ漁が盛んな時期だが、休漁を余儀なくされている地元漁師からは、「これでは生活が成り立たない」と悲鳴が上がっている。
 漁に出ても、油まみれのイセエビでは市場へ出せないと、事故直後から休漁が続いており、第4管区海上保安本部によると、油は10日現在も、船体から南西約2キロの海域に広がっているという。
 現場に最も近い紀南漁協(三重県紀宝町)では例年、10月〜翌年3月のイセエビの水揚げ量は約17トンに上るが、今年は1トン弱にとどまる。同漁協所属の漁師・南久司さん(60)は「1年の稼ぎのほとんどをイセエビ漁に頼っているので、今後の生活が不安だ」と肩を落とす。
 周辺の3か所で行っている大型の定置網も、油のために海中へ設置できず、定置網漁をしている御浜町の水産会社は「従業員が16人いるので、一刻も早く操業できる状態にしてもらわないと、死活問題だ」と頭を抱えた。すし店などに魚を卸す小売業・東秀和さん(74)も、「漁がなくなり、アジなどの近海の鮮魚の競り値が3倍以上に跳ね上がっていて、赤字続き」とため息をつく。こうした漁業被害については、被害額が確定しないため、補償に関する話し合いが進んでいない。
 一方、運航会社「マルエーフェリー」(鹿児島県奄美市)は船体の早期撤去を目指しているが、船内の重油の抜き取りが終わらず、撤去作業開始のメドも立っていない。
 ありあけに積載されていた重油は約500キロ・リットル。委託を受けた業者が10日までに計418キロ・リットルを回収し、燃料タンク内は空になったものの、今後は、タンクの破損個所から船内に漏れ出た油を手作業で集めるという。
 ただ、現場での解体作業については、地元漁師らが強く反対。紀南漁協・佐田美知夫組合長(64)も「船は漁場となっている磯の上に乗った状態。そこで解体すれば、騒音や振動で魚はいなくなる」と心配している。
 4管や三重県尾鷲市の尾鷲海上保安部は、客を乗せて航行中のフェリーが横転するという事故の重大性から、業務上過失往来危険容疑などで捜査している。
 立件には、巨大な波が確認されていない状況でなぜ船体が急傾斜したのかという原因の解明が必要で、押収した船体構造の書類や運航データを海上保安大学校(広島県呉市)の造船工学の専門家に送り、分析を進めている。

■本格的シーズンに弾み 大物クロマグロ2匹水揚げ 221キロと191キロ 勝浦港(紀南新聞ネット版)
 那智勝浦町の勝浦港で10日、221キロと191キロの大型のクロマグロが水揚げされた。岸壁には大勢の仲買人らが集まり、クレーンでつり上げて市場に運びこむ作業に見入った。串本町古座港所属の「第八徳栄丸」(森口朋也船長)が八丈島近海で、はえ縄漁で捕った。関係者は「今シーズン初。本格的なマグロシーズンに向けて弾みがついた」と喜んだ。
 マグロは水揚げ後すぐに、勝浦漁業協同組合の職員らが内臓やエラを除いて計量し、尾ビレを切り落として肉質を確認した。職員は「脂が乗り、肉質は上等。東京築地ではまずまずの値が付くだろう」と話していた。この日はキハダやビンチョウなどのマグロも揚がり、いずれも脂の乗りは上々だという。
 仲買人によると、同港でのクロマグロ水揚げはこれから増加し、2〜3月にピークを迎える。今のところ、全国的に知られる青森県大間産が順調に揚がっていることや、不況の影響もあり、50〜100キロの大きさが流通しやすく、200キロ前後になるともてあまし気味になり、やや値が下がる傾向にあるという。2匹のクロマグロは同港で5290〜6330円の値が付いた。

■琵琶湖で氷魚漁始まる(Chunichi Web滋賀)
 琵琶湖の冬の風物詩「氷魚(ひうお)漁」が、湖一帯で始まり、早朝から漁船が沖合に繰り出している。
 氷魚は、アユの稚魚。10日午前6時すぎ、朝焼けの空が伊吹山をうっすら染める中、湖北町今西を出港した漁師の杉本剛さん(52)ら5人の舟が、1・5キロ沖合に仕掛けられた「えり」と呼ばれる定置網に向かった。
 吐く息が白い。冷たい水しぶきを浴びながら、全員でたぐる網。ぐいっ、と引き寄せると、名前の通り氷のような透き通った2〜3センチの氷魚がキラキラと跳びはねた。「酢としょうゆを混ぜて食べるとおいしいよ」。杉本さんの顔に笑みが広がった。
 この日までに捕れた稚魚は約30トン、主に河川放流用として県内での養殖に向けられる。14日からは、一般への販売用となる。(浅井弘美)

09/12/10

■221`のマグロ水揚げ 勝浦漁協今期初・古座港の徳栄丸(南紀州新聞ネット版)
 生鮮マグロの水揚げで日本屈指を誇る、 勝浦漁協の魚市場で10日、 今シーズン初となるクロマグロが水揚げされた。 221`と191`の2本。 いずれも古座港の第8徳栄丸 (森口朋也船長) が9日、 八丈島近海ではえ縄漁法で釣り上げた。
 午前9時過ぎに同船が入港・水揚げした。 競りの結果、 221`の方は116万9090円、 191`の方は120万9030円の値がついた。
 森口船長 (46) は、 「これだけの大物は、 自分ではなかなか釣れない。 幸先のよいはじまりだ」 と喜ぶ。 仲買人の中田勝康さんは 「いよいよシーズン到来。 景気がよければもっと高値がつくのだが」 と話した。

■船も電気動力の時代 燃料代ガソリンの2割充電施設に課題(Yomiuri On Line愛媛)
 電気自動車のように蓄電池で動く「電気船」のテスト運航が9日、宇和島市の宇和島港で行われた。県などの協力を得て、漁船としては国内初の電気船の開発を進めている同市のIT関連会社「アイティオー」(伊藤清重社長)の製品で、来年春の実用化を目指している。静かで燃費が良い一方、充電設備の整備などの課題も指摘された。
 同社は2007年1月頃に電気船の開発に着手。この日テストしたのは、ガソリンタンクの代わりに蓄電池を載せ、船外機のエンジンを電気モーターに置き換えた船。同社や県、県漁連の関係者らが順に乗り込んで港内で運航し、始動がスムーズなことや、走行音が静かなことを確認した。
 同社によると、魚介類の養殖などに使う小型船は1日4時間、年間220日稼働する場合、年45万〜50万円のガソリン代が必要だが、電気船の電気代はその2割程度で済む。10時間の充電で最大4時間の運航が可能という。ただ、家庭用の電源では充電できず、見学した漁業者らは「充電施設の整備がカギを握る」と話していた。

■エルニーニョ現象なお継続中 列島、早くも暖冬の兆し?(Chunichi Web)
 気象庁は10日、南米ペルー沖で海面水温が上がり、異常気象の原因となる「エルニーニョ現象」が、春にかけて持続する可能性が高いとの監視速報を発表した。
 エルニーニョは、日本に暖冬をもたらす傾向がある。10日現在、初雪が福島(平年11月24日)、金沢(同11月27日)、富山(同11月28日)などで観測されておらず、国内トップクラスの豪雪地・青森県の酸ケ湯の積雪も平年の4割前後の約30センチにとどまっている。
 世界的には、欧州西部に高温や多雨をもたらした可能性がある。ロンドン・ヒースロー空港の11月の月間雨量は、平年49・2ミリに対し約3倍の148・0ミリに達した。(共同)

■2月5〜7日・フィッシングショー大阪2010…インテックス大阪6号館、3号館(スポーツ報知ネット版)
 楽しい釣りイベント「フィッシングショー大阪2010」は来年2月5〜7日、大阪市住之江区南港のインテックス大阪6号館、3号館で行われる。主催の大阪釣具協同組合から8日、発表された。
 テーマは「水辺で出会う夢・感動」。釣り用品や関連商品を幅広く展示し、市場の動向を明確に表現することで、関係する業者とユーザーの情報交換を推進、釣り人口の底辺拡大と環境保全マインドの高揚、情報宣伝活動が目的。
 横浜で行われる「国際フィッシングショー」より早い開催となり、2010年の釣り具新製品の日本で一番早い公開となる。5日は業者商談日、一般公開は6日(土曜日)と7日(日曜日)、いずれも午前9時〜午後5時まで。
 (株)がまかつ、マルキユー(株)、(株)シマノ、ダイワ精工(株)などのメーカーが、自信の新製品を未発表新製品展示ブースで展示。出展企業数は前回と同じ119社、小間数は727。
 フィッシングスクール、ジュニア&レディース体験マス釣り、体験仕掛け&釣り方教室、体験魚拓教室、釣り具の即売会、お楽しみ大抽選会、マグロ解体ショー、こどもお祭り広場での釣り堀ゲーム、福袋釣り、金魚すくい、キャラクターすくい、スタンプラリーなどが行われる。
 入場料は一般1200円、中学生以下は無料。前売り券(1100円)は、有名釣具店、コンビニなどで15日から発売。最新情報公開のホームページアドレスはhttp://www.fishing.or.jp/

09/12/09

■熊野灘のフェリー座礁:県、緊急調査を開始 御浜町沖中心に漁業への影響把握(毎日jp三重)
 熊野市沖の熊野灘で起きたフェリーの横転、座礁事故で、県は8日から周辺漁場のイセエビなどへの影響を調べる緊急調査を始めたことを、同日開かれた県議会防災農水商工常任委員会で明らかにした。フェリーが座礁している御浜町沖を中心に、周辺の漁場の状況や漁業への影響を把握するとともに、船体撤去後の漁場回復に向けて基礎資料を得るために実施。調査結果は、今後の安全な操業再開を判断するための資料にするという。
 調査は、専門の調査会社に委託し、5日間程度かけて、熊野市の獅子岩沖から紀宝町の鵜殿港沖までの共同漁業権が設定された海域で行う。船体から重油や積み荷の一部が流出していることから、潜水調査などを行い、イセエビなど生物の分布や油の付着状況、積み荷や破損した船体の一部など漁業の操業に支障を与える物の散乱状況、海底地形と天然の岩礁の破損状況などを調べる。
 船体撤去完了までには長期間を要する可能性が高く、真伏秀樹農水商工部長は「周辺漁協は全面的に操業停止しており、イセエビ漁など漁業への被害はかなり出る」と説明した。また、フェリーの所有会社に、漁業者など関係者の理解を得るまで、独自の判断で安全宣言などの広報活動を行わないよう要請していることを報告した。【田中功一】

■フェリー事故の漁場被害を調査 県、岩礁状況など把握へ(Chunichi Web三重)
 御浜町沖でフェリー「ありあけ」が横転、座礁した事故で、県は8日、現場周辺の漁場に与えた影響の調査を始めた。流出した油による汚染の状況などを把握し、漁業再開に向けた課題を探る。
 民間の調査会社に委託し、5日間にわたってダイバー3人が潜って調べる。対象は現場付近の海岸沿い約20キロの海域。良好な漁場である天然の岩礁が破損していないか調べ、イセエビなどの分布と油の付着状況、フェリーの積み荷や船体の一部が散乱している状態を確認する。水質や海底の土壌のサンプル調査も行う。
 調査結果がまとまり次第、県、関係市町、県漁連、地元漁協などでつくる連絡会議に報告する。
 事故のため、地元の紀南漁協が全面的な休漁を余儀なくされているほか、熊野漁協もイセエビ刺し網漁など一部の操業ができなくなっている。県水産基盤室は「漁場の回復のため、運航会社が船体を撤去する前にひとまず現状を把握したい」と話している。
 8日の県議会防災農水商工委員会で、県議からは「被害額や今後の予定が決まる際の参考にもなる。しっかりとお願いしたい」「岩礁が削られたことで磯焼けの被害が起こることがある」と指摘があった。(木下大資)

■監督処分:湖岸を不法占用 京都の経営者に原状回復命じる−−県(毎日jp滋賀)
 県河港課琵琶湖不法占用対策室は8日、河川法による土地の占用許可を受けないまま高島市勝野の湖岸に建物などを所有している京都市左京区の会社経営の男性に対し、建物の除却や整地などの原状回復を命じる監督処分を出した、と発表した。
 県によると、男性は84年に建物の所有者になったが、占用許可申請を行わないまま現在まで土地の不法占用を続けている。建物は88平方メートルの平屋で、ベランダや、ボートを湖面に下ろしたりするレール斜路などもある。県はこれまで警告を重ねてきたが、男性が建物などの自主撤去に応じないことから、来年1月22日を期限とする原状回復命令を出した。
 同対策室が設置された05年度以降、監督処分は10件目。同対策室は現在、約30件の同種案件を抱えているという。【塚原和俊】

■「カジノ船で観光振興を」(Yomiuri On Line滋賀)
 嘉田知事は8日の県議会一般質問で、議員から観光振興策として琵琶湖に大型カジノ船を運航させることを“提案”され、「誘客手法の一つとして考えられる」と述べたが、導入には慎重な姿勢を見せた。
 奥村芳正議員(湖翔クラブ)の「全国に先駆けて、琵琶湖に大型カジノ船を浮かべてみては」という質問に答えた。知事は、カジノの誘客効果を認めながらも「観光振興の目的のみで導入の議論を行っていいのか」とし、多方面から議論、検討することが必要との考えを示した。
 自治体のカジノ構想は、東京都や大阪府などでつくる「地方自治体カジノ研究会」が2003年度、カジノ像や法制化などについて研究を重ね、国に実現を求めている。

■高島市(滋賀) 水田 再び魚の楽園に(Yomiuri On Line)
 「なれずしの起源は水田稲作と関係がある」と民族学者の石毛直道さんは語る。東南アジアでは雨期に川の水が田へとあふれる。「水が引く際に大量に捕れる魚の保存法として、なれずし作りが始まった」という。
 琵琶湖周辺でも、かつて似たことが起きていた。「昔は春先にコイやフナが産卵のため田んぼに上ってきていたんです」。針江地区の農家、石津文雄さん(61)はいう。餌となるプランクトンが豊富で外敵が少ない水田は、稚魚が育つには最適の環境だ。だが1960年代後半から、農業機械を使えるよう水田をかさ上げし、「水路との間の落差が大きくなって、遡上(そじょう)できなくなった」。
 ふなずしの材料になるニゴロブナが減った原因としては、外来魚のブラックバスやブルーギルによる食害が有名だ。水田の乾田化や、湖岸のヨシ原が埋め立てられたことで、産卵場所が減ったことも大きい。その結果、琵琶湖のフナ類漁獲量は65年の1104トンから、2007年には95トンにまで激減した。
 魚が産卵できる水田を取り戻そうと、県は06年度から「魚のゆりかご水田プロジェクト」を本格的に始めた。石津さんも参加農家の一人。水路に板をはめてせき止め、水位を10センチずつ上げて田んぼの高さまで階段状につなぎ、魚が遡上できる魚道を造る取り組みだ。
木おけに漬け込んだふなずしを取り出す北村篤士さん(喜多品老舗で)
 農薬の使用も控えめにする。石津さんが耕作する14・5ヘクタールの水田のうち、9ヘクタールは完全無農薬。ドジョウにサンショウウオ、ナマズ、カエル……。石津さんの田んぼは様々な生き物のすみかとなっている。
 「ニゴロブナをたくさん増やして、ふなずしを安く食べたいという下心もあるんです」と笑う石津さん。父親が漁師で、ふなずしは身近な食べ物だった。「子供の頃はにおいをかぐのも嫌やったけど、50代後半になってから無性に食べたくなって……」
 県はニゴロブナ稚魚の放流や、外来魚の駆除も同時に行っている。効果は少しずつだが見え始めてきた。
 石津さんの案内で針江地区を歩いた。集落を流れる川には、青々とした藻が髪の毛のようになびいている。手を浸すときりりと冷たい。
 民家の庭先にある小屋をのぞくと、パイプから地下水がわき出して、床のいけすへとあふれ出ている。「かばた(川端)」と呼ばれる水場だ。集落の約110戸に同じものがある。
 いけすの中には大きなコイが数匹、悠々と泳いでいる。自宅のいけす前で野菜を刻んでいた三宅嘉子さん(76)は「かわいいもんや。カレーを食べた後の鍋を入れると、全部ねぶってくれるんや」と笑う。まな板を水で流すと、コイが集まって野菜くずをぱくぱくと食べ始めた。
 いけすの水は外の水路につながり、そこから川へ、さらに湖へと流れ込む。人々の暮らしも、琵琶湖を取り巻く水の流れに無理なく溶け込んでいる。
アクセス
 東京から新幹線で京都まで2時間20分。JR湖西線で近江高島まで40〜50分。
お土産
 高島は竹製の扇子の骨の産地。全国の9割がここで作られる。昔ながらの手作業だ。安曇川(あどがわ)地区の「すいた扇子」((電)0740・32・1345)では夏扇、舞扇、飾り扇など各種を販売=写真=。大津絵、近江八景などを描いた「近江扇子」もある。
見どころ
 近江高島駅に近い勝野地区には、江戸時代の商家を活用した交流施設「びれっじ」=写真=がある。7号館まであり、飲食店や工房などに利用されている。中には築250年の建物も。古びた梁(はり)などに味わいがある。
問い合わせ
 びわ湖高島観光協会=(電)0740・22・6111。喜多品老舗=(電)0740・36・0031。

■琵琶湖博物館で「冬の水鳥」観察会−オリジナル図鑑作成も(びわ湖大津経済新聞)
 水鳥の飛来シーズンを迎え、滋賀県立琵琶湖博物館(草津市下物町、TEL 077-568-4811)で12月12日、観察会「水鳥を観察しよう 色トリどりな冬の鳥たち」が行われる。
 びわ湖は国内でも有数の水鳥の飛来地として1993年にラムサール条約湿地として登録され、毎年飛来する水鳥の数は約140種、10万羽に達する。観察会は毎年この時期の飛来シーズンに合わせて行われるもので、博物館のある烏丸半島やその周辺に訪れる水鳥を観察しその生態に親しむもの。
 当日は双眼鏡を使った観察会のほか、観察した水鳥のイラストに色をつけオリジナルの水鳥図鑑「発見ブック」を作成する企画なども予定している。
 同館の大依久人さんは「今年は特にバンやヒドリガモが多く飛来している」と話し、「季節に合わせてさまざまなイベントやワークショップを実施しているが、多くの水鳥が観察できるのはこの時期だけ。親子で水鳥をじっくり観察して、のんびりゆったりした気分になってもらえれば」と話す。
 開催時間は13時30分〜15時。参加無料だが常設展示観覧券が必要。定員は30人(小学4年生以下は保護者同伴)。

■魚釣り番組の爆笑失敗動画 これってマジ?釣り??(Jcastテレビウオッチ)
<テレビウォッチ>当探偵社でも何度か調査してきたYouTube(ユーチューブ)の「failblog」。衝撃笑劇の映像だけを集めるこの動画チャンネルは相変わらず好調で、破竹の勢いで再生回数を伸ばしている。
 今週にかけては、証拠を思いもよらぬ方法で隠匿することに成功した容疑者「Suspect Win」や、アメフトの試合中に、なぜか1人だけ銅像のように固まってしまってまったく動かない選手「Lineman Fail」などの動画が上位ランクインをはたした。
不運なのかドジなのか
 さらには、ばらばらとリリースされるfailシリーズの動画を集めたコンピレーション動画「Fail Compilation Nr 14 (November 2009)」もスマッシュヒットを記録し、その勢いはとどまるところがない。
 そんななかで、当探偵社は、fail勢のお株を奪うような動画を発見することに成功した。その名も「The best bloopers ever(史上最大のしくじり集)」。有り体に言えば、ケーブルテレビの釣り番組のNG集である。そう聞くとたかが知れてると思われるかもしれないが、この動画には笑える要素が多く含まれている。
 主人公は番組ホストのビル・ダンス。不運なのかドジなのか、ビルはとにかく漫画のような失敗を繰り返す。座ろうとすれば椅子のバランスが悪く、ひっくり返り、ピックアップトラックの荷台を閉めれば、釣り竿を挟んで折ってしまう。「繊細な」竿を紹介している最中に、肝心の竿を天井ファンに巻き込んでやはり折ってしまう。桟橋からは転落し、バギーに乗っても水に突っ込むなど、なにをやってもうまくいかない。撮影スタッフも負けじと、足を滑らせて崖から水面に転落したりする始末だ。
 もちろん、長年にわたって放送されている番組から厳選されたNG集なのだろうが、こうしたシーンだけを集めると、なんだかビルはヘマばかりやらかしてるように見えてしまう。
 動画の視聴者からは「これは本当に釣り番組なのか。釣り番組のフリをしたコメディー番組なのか」との疑問の声も寄せられている。(OP・コンチーネ)

09/12/08

■愛荘町ETC専用IC、近く着工 民主政権でも予定通り(京都新聞電子版)
 滋賀県愛荘町の名神高速道路に計画されているETC(自動料金収受システム)専用の「湖東三山スマートインターチェンジ(IC)」について、滋賀県は今月中旬に着工することを決めた。政権交代後、公共事業の抑制を掲げる民主党政権が事業を継続するかどうかが注目されたが、県は「国から事業中止の指示もなく、民主の政権公約にも沿う」と当初の予定通り建設を始める。
 着工するのは、県が建設を担当する国道307号から料金所設置を予定する地点までのアクセス道。料金所から名神高速までの接続は中日本高速道路が行う。総事業費は約19億円で、うち県が5億円を負担し、残りは国が11億円、中日本高速が3億円を拠出する。地元の愛荘町など2市4町の建設促進期成同盟会が、25日に起工式を予定地近くの県立アーチェリー場で行う。
 同IC建設をめぐっては、自民党政権時代の6月に国土交通省から設置許可が出されたが、8月の衆院選後、民主党政権が公共事業費の抑制方針を打ち出しため、地元市町から実現を不安視する声が上がっていた。
 県道路課は「高速道路の出入り口を増やす方針は民主党の政権公約にも盛り込まれている」としたうえで「仮に高速道路が無料化されても、アクセス道はそのまま使える」としている。同省近畿地方整備局も「ICについて見直し検討などの指示はなく、国の姿勢は設置許可を出した時と変わっていない」と話している。
 湖東三山ICは、八日市ICと彦根ICの中間につくる。同ICと同時に設置許可が出た蒲生スマートIC(東近江市)は、建設用地の一部が未購入のうえ埋蔵文化財調査も必要で、着工時期は未定という。

■欧州ウナギ:県内初確認、四時川のアユ簗場で アクアマリン、影響調査(毎日jp福島)
 いわき市のアクアマリンふくしま(安部義孝館長)は7日、同市の四時(しとき)川で、県内で初めて外来種のヨーロッパウナギの生息を確認したと発表した。今後、在来のニホンウナギにどんな影響があるか調査する。
 浜通りの河川に生息するウナギなど淡水魚の保全活動をする「アクアマリンふくしま弁財天ウナギプロジュクト」が10月15日、四時川のアユの簗場で、全長85〜92センチのウナギ3匹を見つけた。ヒレの一部を使って愛知県田原市の「いらご研究所」でDNA鑑定した結果、11月初めまでに3匹ともヨーロッパウナギと判明した。
 ヨーロッパウナギは70年代から、アメリカウナギとともに養殖用として稚魚が輸入された。既に他県の河川では生息が確認されていた。外来種だけに、ブラックバスなどのように、日本の生態系に大きな影響を与える可能性もある。【田中英雄】

■西の湖 不法係留一掃へ条例 安土町、来春施行へ(京都新聞電子版)
 滋賀県安土町は、西の湖東部の湖岸を港として管理し、係留船から使用料を徴収する「町舟だまり施設設置管理条例」を制定する。
豊浦港など 観光振興へ対策
 同町下豊浦の湖岸には漁船やボート、観光和船など約20隻が係留されているが、河川管理者である県の占用許可を得ていない不法係留が多いという。このため、町が占用許可を得て管理することにした。
 豊浦港エリアと観光和船桟橋エリアを対象に、漁船は水揚げ金額の0・05%、漁船以外は総トン数1トン当たり毎月200円の使用料を徴収する。管理は指定管理者に委ねる方針。
 開会中の12月定例町議会に条例案を提案しており、来年3月1日の施行を目指す。
 町産業振興課は「西の湖観光の拠点なので、観光振興に向け、まず不法係留を解消したい」としている。

09/12/07

■フェリー横転が原因か!? 事故でシラスまったく捕れず 保障問題で損害保険会社と平行線 新宮漁協(紀南新聞ネット版)
 三重県御浜町沖で先月13日に発生したフェリー「ありあけ」横転・座礁事故以後、新宮市の新宮漁業協同組合(中村誠二郎組合長)が漁場とする王子ケ浜(通称・大浜)の沖合からシラスがピタリと姿を消した。シラス漁の最盛期を迎える同漁協の組合員は「油の流出など、今回の事故が原因ではないのか」と怒り心頭だ。3日には、船体を所有するマルエーフェリー(本社・鹿児島県)の契約する損害保険会社に現状を訴えているが、事故との因果関係の有無で平行線をたどっている。
 新宮漁協によると、シラス漁は年中行われているが、最盛期は秋。特に、漁場付近ではしけの翌日に群れが集まり、大漁が期待される。事故があった13日は波の高さが3〜4メートルの大しけとなっていたにも関わらず、翌日にはまったくシラスの魚影が見えなかった。
 漁師歴20年以上のベテラン・中村組合長は、いなくなった最大の原因が油の流出と船体が横倒しになったことで潮の流れが変わったこと、の2点と推測する。事故当日、昼過ぎ以降には座礁した船体から流れ出たと思われる重油の異臭が漁場付近に漂っていたという。油は事故翌日には紀宝町鵜殿港沖合まで接近していたことも確認されており、上り潮で新宮まで流れてきた可能性も少なくないという。さらに、船体が潮流の変わりやすい沿岸付近で横倒しになったことの影響も否めないと話している。
 しかし、保険会社との損害交渉は実被害がないことから難航している。新宮市内の水産加工会社の男性は「事故翌日からシラスが捕れなくなったということが現実に起きている。それなのに、実被害がないからといって損害補償できないというのはおかしい」と異議をとなえる。本紙が保険会社に今後の対応を問い合わせたところ、マスコミへは話さないと、コメントを拒否した。
 中村組合長は「シラスはエサとなるプランクトンを口を開けて吸い込んでいるので油の影響がないわけがない。現状でシラスがこの最盛期にまったく捕れていないということが事故の影響だということを実証している」と話す。

■フェリー事故後、シラス不漁に 和歌山・新宮漁協が補償請求(Chunichi Web)
 三重県御浜町沖のフェリー「ありあけ」の横転、座礁事故で、現場から南西十数キロの和歌山県新宮市の王子ケ浜で、最盛期のシラス漁が事故後に不漁となり、同市の新宮漁業協同組合が、フェリーから流出した重油が原因として、フェリーを運航するマルエーフェリー(鹿児島市)側に補償を求めていることが分かった。
 同組合によると、シラス漁は三重県境の熊野川河口から王子ケ浜沿岸部が漁場。漁は年間を通して行われるが、10〜12月が最盛期で、年間水揚げ量の半分以上を占めるという。ところが事故があった11月13日以降に、魚群探知機に一切シラスの魚影が映らなくなった。事故後にも出漁はしているが、シラスがいないので、一度も網を下ろしていないという。
 ある組合員は「事故の翌日に三重県側から油の帯が流れてきた。シラスは海面付近を泳ぐので影響が出たのではないか」と話す。
 同組合の中村誠二郎組合長は「31年間、シラス漁をやっているが、こんなことは初めて。あの日以来まったく捕れないのは、事故の影響という証拠」と話し、今月に入りマルエーフェリーと契約する損害保険会社と交渉を始めたという。
 保険会社の担当者は「因果関係の証明は難しい。訴えがあったことは上層部に伝えてある」と話している。

■ため池の魚、エコに活用 明石高専生ら肥料化挑戦(神戸新聞ネット版)
 冬場、ため池の水を抜き、魚を捕る「ジャコ捕り」。外来種を駆除する効果もあり、近年、各地で復活しているが、数十年間も水を抜いていないため、増えすぎた魚の処理に困るケースも。明石高専建築学科(明石市魚住町)の研究室のアイデアで、魚を肥料や飼料に加工する初の試みが明石市のため池であった。(三津山朋彦)
 環境保全などを学ぶ学生たちが、播州に多いため池を研究。住民らからの聞き取りで、およそ40年前までは池の管理が行き届き、魚はもちろんヒシやハスの実も食材にし、池底の泥を肥料に使っていたことを知った。
 こうした循環型の資源活用の発想を現代に生かそうと、魚の肥料化に取り組むことにした。
 11月28日、同市大久保町江井島の谷池の水を抜いてヘラブナやコイなど約1トンを捕り、明石市公設地方卸売市場を通し、県外の取引業者に買い上げてもらった。魚は魚粉や有機肥料に加工。肥料は、江井島地区の畑に入れられる予定だという。
 関係機関の調整役を担った東播磨県民局企画調整部は「ため池密集地ならではのアイデア。今回は地元の好意で成功したが、恒久的に続けていけるよう仕組みを考えていきたい」と期待する。
 明石高専環境工学研究室の平石年弘准教授(44)は「ジャコ捕りをしても、大量の魚をほかの池や川に放流するケースが多い。ため池の魚を資源とみなして有効利用する方法を確立すれば、池の価値も高まる」と話している。

■淀川の在来生物守れ! 官民一体で取り組み(大阪日日新聞ネット版)
 淀川流域から国の天然記念物イタセンパラが姿を消して4年。大阪府は、官民一体で同川流域の在来魚の生息環境保全に本格的に乗り出した。本年度は初めて府民らの参加を募り、水質改善の効果がある外来水生植物の摘み取りを実施。12月からは緊急雇用対策の一環として外来生物駆除作戦を進めている。
外来水生植物の摘み取りを行う府民ら(大阪府水生生物センター提供)
国の天然記念物イタセンパラ(大阪府水生生物センター提供)
 淀川流域はかつてイタセンパラの一大繁殖地だったが、国土交通省近畿地方整備局の調査で2006年に1匹も確認できなかった。同省淀川河川事務所が重要な生息場所となるわんどの増加や、わんど内の環境を改善する実験を行ってきたが、いまだに確認ゼロが続いている。
 また大阪府水生生物センターの内藤馨主任研究員によるとイタセンパラだけでなく、「淀川流域にいる在来水生生物のほとんど、約20種類が数を減らしている」という。
 同省などは、今年11月までにイタセンパラの成魚を放流。密漁などを防ぐため放流数や場所は非公表とし、同センターがこの成魚が繁殖しやすい環境を整えようと官民一体の取り組みを進めている。
 外来水生植物の摘み取りはこれまでも実験的に行ってきたが、水質改善の効果が分かってきたため、本年度から初めて府民から参加者を募集した。6月と11月の2回実施し、各回一般府民や大阪商業大経済学部の学生ら約30人が参加。水面を覆うボタンウキクサなどを網ですくい、ボートにすくい上げた。
 12月からスタートした「外来水生生物駆除作戦」ではこういった植物のほか、オオクチバスなどの外来魚も駆除対象。外来魚がとどまりやすい藻場を人工的に作り、網で引き上げる仕掛けを3カ所に設置。厳しい経済状況の中で失業した人ら9人を雇用し、定期的な網の引き上げや外来植物の摘み取りを来年3月ごろまで行う方針だ。

■ヨシ刈り:来年もきれいな琵琶湖に−−東近江、高島(毎日jp滋賀)
 きれいな水をいつまでも−−。琵琶湖や河川に群生するヨシが刈り取りの時期を迎えている。ヨシは水中の有機物を吸収し、冬季に刈り取ることで翌年も浄化する力が高まるという。6日には企業やボランティアグループが水辺に入ってカマを振り心地よい汗を流した。
◇伊藤園の活動に、市民ら150人参加−−東近江
 大手飲料メーカー・伊藤園(東京都)が6日、東近江市伊庭町の湖畔に生えるヨシの刈り取り活動を開き、同社員や一般市民ら約150人が密生するヨシの中に分け入った。同社は琵琶湖の環境保全キャンペーンに取り組んでおり、刈り取った1・5トンは腐葉土として地元農家が使うという。
 湖沼や河川に群生するヨシは、春の新芽が1年間で3メートル以上に伸びる間に、水中のリンや窒素を栄養として吸収し、湖の浄化の一役を担っている。刈り取りは翌年の浄化作用を高めるためだ。
 長靴姿の参加者らはカマを片手にヨシの中へ。嘉田由紀子知事も合流した。ボランティアを募る同社のホームページを見て参加した京都市向日市の会社員、大松貴子さん(33)は「小さな活動だけど、琵琶湖が少しでもきれいになれば」と話した。
 伊藤園は昨年から、関西の2府6県を対象に日本茶飲料「お〜いお茶」シリーズの売上金の一部を琵琶湖の保全活動に寄付。昨年の寄付額は1085万円に上った。【後藤直義】
◇針江の湖岸も300人が一斉に−−高島
 高島市新旭町針江の湖岸でも6日、一斉ヨシ刈りが行われた。総面積約30ヘクタールのヨシ原のうち約3ヘクタールに地元などからボランティアグループや個人計約300人が出て、草刈り機やカマを使って高さ3〜5メートルにもなる枯れたヨシを刈り取った。
 参加したのは、「かばた」で知られる針江生水(しょうず)の郷(さと)委員会メンバーはじめ、近くの湖畔の郷(さと)自治会内愛湖会、ガールスカウト滋賀支部第30団や青年団体らで、個人参加の親子も見られた。コクヨ工業滋賀(愛荘町)からも環境推進グループリーダー、太田俊浩さんら約30人が針江地区で初参加した。
 同社ではヨシを混ぜた紙でメモ帳などを生産しており、刈り取ったヨシの一部を原料にするという。また、茅葺(かやぶ)き民家の屋根補修材としての活用の試みも。夏祭りのたいまつにも使われる。
 さっぱりしたヨシ原は来年2月中旬から3月上旬に火入れされ、春の芽吹きを待つ。【塚原和俊】

■琵琶湖の美 次代に/高島でヨシ刈り(asahi.com滋賀)
 高島市新旭町針江の琵琶湖西岸のヨシ群落で6日、同市主催のヨシ刈りがあった。市民や市職員ら計約300人のボランティアが約3時間をかけ、約3ヘクタールのヨシを鎌や草刈り機で刈り取り、束ねて丸だてにした=写真。
 針江地区内のヨシ群落は約30ヘクタールある。湖岸はコイやフナの産卵場に、陸地は野鳥の巣作りと繁殖の場になるなど、琵琶湖らしい景観を醸し出している。刈り取りは、新しい発芽を促すためで、刈り取り、束ねられたヨシは、円錐(えん・すい)状に立てて干された。一部はヨシ紙用として製紙会社に引き取られた。
 参加した同地区の前田啓子さん(64)は「ヨシ群落は水の浄化に欠かせません。きれいな琵琶湖を次代に引き継ぐため、毎年がんばっています」と汗をぬぐっていた。

■ヨシ刈りに300人が汗 高島の琵琶湖岸(Chunichi Web滋賀)
 高島市新旭町針江の琵琶湖岸で6日、ボランティアによるヨシ刈りが行われ、市内外から参加した約300人が汗を流した。
 ヨシは湿地帯に群生するイネ科の植物。鳥や魚の成育場所にもなり、水中のリンや窒素を吸収して浄化する作用がある。ヨシの生育を促し、環境に興味を持ってもらおうと、市が毎年企画している。
 参加者は高さ約4メートルまで育ったヨシを刈り取り、荒縄でくくって円すい状に立て掛けた。
 作業終了後には地元の無農薬米のおにぎりや豚汁が振る舞われ、疲れた体を癒やしていた。
 来年2月から3月にかけて害虫駆除と発芽促進のためヨシ焼きも予定している。(山口哲)

■湖上から「ハーバー存続を」 ヨット150隻パレード(Chunichi Web滋賀)
 県が売却を検討する県立柳が崎ヨットハーバー(大津市)の存続を求めるセーリングパレードが6日、同市の琵琶湖上で開かれた。琵琶湖で活動する24団体から300人が参加。快晴の下、約150隻の白い帆が活動拠点の存続を訴えた。
 県セーリング連盟などが主催。連盟は、県内で競技用小型ヨット専用のハーバーはほかにないとして、県立施設としての現状維持を主張し、存続を求める要望を行っている。
 ハーバーで行われた開会式では、琵琶湖ヨット倶楽部の長谷川和之会長が「パレードすることで、存続に向け利用者をみなが努力していくきっかけにしよう」とあいさつ。「ハーバーがなくなれば、琵琶湖の大切な文化であるヨットの灯が絶えてしまう」とする緊急アピールを採択した。
 パレードでは、大津市のなぎさ公園に並行する約500メートルのコースを周回。横断幕をかかげて、湖岸から琵琶湖を眺める人に賛同を求めていた。(曽布川剛)

09/12/06

■愛好家ら存続求め湖上デモ ヨットハーバー移管・売却計画(京都新聞電子版)
 滋賀県が民間などへの移管・売却計画を発表した県立柳が崎ヨットハーバー(大津市)の存続を求め、愛好家らが6日、大津市柳が崎沖の琵琶湖で湖上デモを行い、抗議の帆を掲げた。
 県セーリング連盟と利用者連絡協議会が開いた。小学生から高校、大学、社会人のヨットクラブ24団体が約150艇に分かれ、約3百人が参加した。
 デモに先立ち、「湖国で唯一無二の施設。ヨットの灯が途絶える。売却や廃止を示すことに大変な怒りを覚える」などとする緊急アピールを宣言した。
 ヨットは湖岸沿いの約1キロを1時間あまり周航し、「柳が崎ヨットハーバーの存続を」「ヨットは環境湖国滋賀県のシンボル」などと書いたのぼりを掲げて訴えた。

■ヨットハーバー存続を 琵琶湖、150隻が湖上デモ(asahi.com)
 財政難を理由に滋賀県が売却方針を打ち出している琵琶湖の県立柳が崎ヨットハーバー(大津市)の存続を求め、ヨット愛好家が6日、約150隻のヨットを繰り出し、大津市沖をデモ帆走した。
 ヨットハーバーを拠点に活動するNPO法人・滋賀県セーリング連盟などが呼びかけ、小学生から社会人までの約300人が参加。「ヨットハーバーの存続を!」などと書いたのぼりを掲げ、相次いで同ハーバーを出港した。
 県は11月、六つの公共施設と四つの外郭団体の廃止、14施設の売却・移管を盛り込んだ見直し計画の原案を公表。ヨットハーバーに関しては利用団体と売却について協議し、話し合いが不調に終わった場合は原則として廃止する、としている。
 県セーリング連盟の山田將人(まさと)会長は「ヨットハーバーは競技や普及の拠点としてかけがえのない存在。今後も存続を訴えたい」と話した。

■琵琶湖でヨットが帆走デモ ハーバー売却案に反対訴え(Chunichi Web)
 滋賀県が琵琶湖にある県立柳が崎ヨットハーバー(大津市)の民間企業への売却などを検討していることに反対を訴え、クラブを利用する社会人や学生ら約300人が6日、湖上でヨット約150艇を連ねて帆走デモをした。
 「ヨットハーバー存続を」などと書かれたのぼりを付けたヨットは、大津市におの浜沖を約1時間にわたり周航した。
 ヨットハーバーはセーリングなどの競技ができる県内唯一の施設で、北京オリンピック代表の松永鉄也選手が所属していた琵琶湖ジュニアヨットクラブなど13団体のほか、大会などを通じて年間約2万人が利用する。
 これまで運営費のうち年約300万円の赤字を県が補てんしてきたが、県は先月、民間企業に移管・売却する計画案を発表した。
 参加した二井谷和平君(14)は「琵琶湖に吹く風は海の風などとは違う。レースを練習する環境として絶対に残してほしい」と話した。(共同)

■ヨシ群落、湖岸に再生願い 野洲 市民ら苗2500株植え付け(京都新聞電子版)
 琵琶湖岸にヨシを植栽するイベントが5日、滋賀県野洲市の菖蒲漁港近くの浜辺であり、市民ら約350人が自然環境の再生を願って苗を植え付けた。
 同市の市民団体「びわ湖の水と地域の環境を守る会」や市などが、ヨシ群落の再生を目指して2年前から毎年開催。緑化活動を支援しているNPO法人「瀬戸内オリーブ基金」などの助成を受け、ヨシのポット苗や地下茎など計約2500株を植えた。
 参加者は植栽方法の説明を受けた後、スコップを手にポット苗を丁寧に植えたり、木づちでマット苗にくいを打ち込むなどした。
 また、近くの松林では、松の間伐材から作った木材チップを使い、幅約1・5メートルの遊歩道整備に取り組んだ。

09/12/05

■熊野灘のフェリー座礁:車両40両や食料品 所有会社、県に積み荷リスト提供(毎日jp三重)
 熊野灘で起きたフェリー「ありあけ」横転事故で、船を所有するマルエーフェリー(鹿児島県)は4日、積み荷の数量付きリストを県に提供した。食料品や車が大部分を占め、県は「危険物はない」としている。ただ、積み荷の一部が海中に散乱しているという情報があり、県は同社に早期撤去を要請した。
 積み荷は推定で計約3000トン。車両約40台のほか、米などの食料、酒、調味料などがある。事故直後、フェリーが座礁した御浜町などの海岸約6キロに粒状のプラスチック原料が漂着しているのが見つかっており、同社が積み荷の「レジンペレット」40袋の中身だったと確認した。
 また県によると、地元の漁業関係者が積み荷の一部が流出していると訴え、同社が調査している。県水産資源室は「船が一部損傷し、中身が流出しているようだ。漁場が荒れてしまうので、船体とともに早期に撤去するよう要請した」と話している。【岡大介】

■補償・船体撤去ともに具体案なし マルエーフェリー 有村社長が直接謝罪 紀南漁協が臨時総会開く(紀南新聞ネット版)
 三重県御浜町沖で先月13日、フェリー「ありあけ」が横転・座礁した事故で、同フェリーを運航するマルエーフェリー(本社・鹿児島市)の有村晃和社長が3日夜、紀宝町鵜殿の漁業活性化センターで開かれた紀南漁業協同組合(佐田美知夫組合長)の臨時総会に出席し、初めて組合員に直接謝罪した。漁業補償や船体の解体撤去についてはともに具体的な話はなく「言葉だけでなく文書にすべきだ」などと詰め寄る組合員もいた。
 有村社長は補償問題について「誠心誠意対応したい」と述べるにとどまった。さらに船体の撤去についても「海を元の姿に戻す義務があると考えているが、油の抜き取りを最優先に考えていたので、いままで話ができなかった」と弁明し、「もし、現場で解体するなら、来年6月末までかかりそう。えい航して撤去する可能性もある」などとあいまいな返答を繰り返すだけで、早期の操業再開を望む組合員の反発をかった。
 午後6時半からの臨時総会には、組合員や紀宝、御浜両町、県の関係者など約80人が出席した。有村社長は「申し訳ない」と頭を深く下げた。組合員のフェリーからの燃料油抜き取りや海底の調査、流出ごみ回収など、今後の対応が分かりにくいという指摘については「今後は、分かりやすく示していきたい」などと述べた。
 会社側は今後、(撤去)作業計画を作成、報告する意向を示し、補償問題についても、早急に漁協に書面で意思を示すことに同意した。
 また、総会では、紀南、熊野両漁協、紀宝、御浜両町と熊野市などが合同で、今月中に総決起集会を開くことを確認した。

■地元への対応不十分 県部長がフェリー運航会社非難(Chunichi Web滋賀)
 御浜町沖でフェリー「ありあけ」(7、910トン)が横転、座礁した事故で、真伏秀樹・県農水商工部長は4日、県庁を訪れた運航会社「マルエーフェリー」(鹿児島市)の有村和晃社長に対し、「地元への対応が不十分で、誠に遺憾だ」と非難した。
 真伏部長は、現場海域では船体から流出した重油などの影響で漁業者が操業できず、収入を失っている現状を指摘。会社側の対応窓口を一本化して漁業被害に迅速、的確に対応し、漁業者に必要な資金を手当てするよう求めた。
 さらなる漁場の破壊や二次災害を防ぐため、船体を現場では解体はしないとの前提で、撤去の工程や日程を漁業者に十分説明した上で作業を進めるよう要請した。船主責任保険など保険金の上限にかかわらず、損害賠償の責務を果たすことも訴えた。
 有村社長は「要請に真摯(しんし)に対応する」と述べ、船体の撤去方法は6業者から処理計画を募って検討していると説明した。「技術的、物理的に可能なら(船体を別の場所に)えい航したいが、船が大きいため簡単に結論は出せない」と話した。(平井一敏)

■また、漁に出られなくなる?=燃料免税廃止に危機感−漁業者団体(jiji.com)
 政府税制調査会による租税特別措置(租特)見直しで、漁船燃料に対する税還付措置が廃止される可能性が高まり、漁業者は危機感を強めている。
 来年3月に期限切れを迎える農林漁業用A重油に対する石油税の還付措置により、漁業者が主に使用する国産A重油は1キロリットル当たり2040円の課税分が全額還付されるため、実質免税となっている。
 来年4月以降の延長が認められなければ、その分が漁業者のコスト増につながる。「減速航行や集魚灯の光力削減といった省エネ努力が相殺されるばかりか、厳しい漁業者の生活をより圧迫する」と全国漁業協同組合連合会(全漁連)は指摘する。
 漁船用のA重油は昨年夏に同12万円を超える「異常な高騰ぶり」(同)で、全国の漁業者は「もう漁に出られない」と一斉ストに踏み切った。その後、価格はいったん下がったが、今春から再び上昇。同7万円近くに達しており、「多くの漁業者が採算割れ」と全漁連。今後も上がり続ける公算が大きいという。
 漁業はコストに占める燃料費の割合が高く、沿岸のイカ釣り漁ではおよそ4割を占める。遠洋のカツオ漁では増税に伴って、年間400万円の新たな支出が見込まれるなど、負担が重くのしかかるのは必至だ。
 間もなく終わるサンマ漁では、「今年は漁場が遠く燃料を多く使ったため、重油の単価が下がっても支出は増えた漁業者も少なくない」(サンマの漁業者団体)という。
 一方、最近は不景気で魚価が全般に低迷しているばかりか、大型クラゲの出現で水揚げを稼げない漁業者も多い。全漁連の幹部は「政府の漁業者に対する所得補償が具体化する前に、増税が決まれば先行きの見通しが立たなくなる」として、還付措置の延長を強く訴えている。

■ハクガンの幼鳥、29年ぶり飛来 湖北町の琵琶湖(京都新聞電子版)
 滋賀県湖北町の湖北野鳥センターはこのほど、国の天然記念物ハクガンの幼鳥1羽が、琵琶湖に飛来したのを確認した。県内での確認は29年ぶり2度目。飛来を知った愛鳥家らが早速訪れている。
 ハクガンは北極圏で繁殖するガンカモ科の水鳥で、体高約70センチ。成鳥は翼の先端だけが黒く、くちばしがピンクで全身が白い羽で覆われる。明治初期まで日本にも群れで飛来していたが、個体数の激減で見られる機会は極めて少ないという。
 確認したのは29年前と同じセンターの清水幸男所長。3日朝、増えたコハクチョウを数えていて気づいた。灰色の羽が多く、くちばしも黒いなど幼鳥の特徴が見られる。
 センターは「秋田や新潟に30羽ほどの群れが来ているようで、南下するコハクチョウの群れについてきた可能性がある。琵琶湖で越冬してくれるかも知れない」と話している。

09/12/04

■熊野灘のフェリー座礁:「撤去には来年半ばまで」 社長、紀南漁協などに謝罪(毎日jp三重)
 熊野灘でのフェリー「ありあけ」(7910トン)の横転・座礁事故で、同船を所有するマルエーフェリー(鹿児島県)の有村和晃社長が3日、座礁現場の地元・紀南漁協(紀宝町鵜殿)や御浜町役場などを訪ね、重油流出などで漁業や風評被害が出ていることについて関係者に謝罪した。この中で、有村社長は紀南漁協の佐田美知夫組合長に対し、「撤去は、来年半ばまでかかるかもしれない」との見通しを伝えた。
 また有村社長は報道陣の取材に対し、「年内に撤去する業者を選定したい」と語った。
 11月13日の事故発生以来、21日目になって初めて直接訪問での謝罪を受けた佐田組合長は、有村社長に対し「なぜ、こんなに遅いのか。組合員は対応をきちんとしてくれるのかどうかと心配し、憤慨している」と訴えた。
 また、熊野、御浜、紀宝の各役所で、有村社長は「大変な事故を起こし、おわびする」と陳謝し、「分かりやすい情報提供に努め、関係者の協力を得て撤去したい」などと話した。
 有村社長は3日夜、紀南漁協であった臨時総会に出席し、約80人の組合員らに謝罪した。同席した熊野漁協の幹部は「漁民一人一人の顔を思い浮かべ、誠意ある対応をお願いする」などと訴えた。
 事故の影響で、紀南漁協がすべての漁をストップ。熊野漁協(熊野市)は定置網など一部の漁を停止している。現在、フェリー会社から委託を受けた業者が船体の重油の抜き取り作業を続け、漁船などは漂流する重油をスクリューで拡散させる作業などを行っている。【汐崎信之】

■自治体と漁協訪れ謝罪 フェリー事故で運航会社(Chunichi Web三重)
 御浜町沖でフェリー「ありあけ」(7、910トン)が横転、座礁した事故を受けて、運航会社「マルエーフェリー」(鹿児島市)の有村和晃社長が3日、同町役場など地元自治体と紀南漁協(紀宝町)を訪れて謝罪した。有村社長が同町を訪れるのは事故直後に続き2回目で、船体の撤去について、海底の地形調査などが終わる10日をめどに業者の選定を始め、年内にはその場での解体かえい航かを含めた作業工程を公表する見通しを示した。
 同町役場で古川弘典町長と面会した有村社長は、「重大な海難事故を起こし、油の流出や浮遊物の漂着など、多大な迷惑をかけたことを心からおわび申し上げます」と頭を下げた。役場から見える横倒しのフェリーを指さした古川町長は、「考えられない事故。海の心臓部を直撃し、漁業など生活に大きな支障が出ている。住民は環境汚染など二次被害の不安を抱いており、一刻も早い撤去をお願いしたい」と訴え、詳細な積み荷リストや作業工程の公表、漁業者への誠意ある対応を求める要望書を手渡した。また、荒天で重油の抜き取り作業が中断することなどについて、説明が不十分だと指摘し、徹底した情報公開を求めた。
 紀南漁協では、佐田美知夫組合長と事故後初めて面会。佐田組合長は「一番困っている漁民を軽視しており、この会社に任せて大丈夫なのか不信感を抱いている」と不満をぶつけた。休漁を余儀なくされる厳しい現状を訴え、補償への責任ある対応や船体の早期撤去を強く求めた。撤去方法に関しては、作業日数などを考えて、解体よりもえい航が望ましいと求めた。
 有村社長は、熊野市の河上敢二市長と紀宝町の西田健町長も訪ねたほか、同漁協の臨時総会にも出席し、謝罪や現状報告をした。(鈴村隆一)

■年末は「上限千円」適用せず 地方圏の高速料金割引(Chunichi Web)
 国土交通省は4日、地方圏の高速道路を対象にした年末年始の料金割引について、年末の12月26〜31日は上限千円を適用せず、平日料金とすることを正式に決めた。逆に平日の1月4、5日は、2、3日の渋滞緩和のため上限千円にする。
 12月26、27日は土日。同省の意見募集では、両日の平日料金適用反対が賛成を大きく上回ったが、「貨物輸送量の多い年末に上限千円にすると、物流への影響が大きい」として方針を変えなかった。
 これを受けて高速道路3社が発表した年末年始期間(12月26日〜1月5日)の渋滞予測では、上りで10キロ以上の渋滞が発生する回数は3日が52回、2日が43回。下りは、2日が31回、12月29日が15回。上下線で計258回発生し、上限千円が未実施の昨年同期に比べ1・7倍となるという。
 最も長い渋滞は45キロで、東名高速大和トンネル(神奈川県大和市)付近で1月2日夕と3日夕、九州自動車道の八幡インター(北九州市)付近で3日夕に、いずれも上りで発生すると予測。(共同)

■歌手西川さんが琵琶湖保全に寄付 収益金などの一部250万円(Chunichi Web)
 滋賀ふるさと観光大使で歌手の西川貴教さん(39)が4日、滋賀県庁を訪れ、9月に同県草津市で開かれた野外イベントの収益金250万円を琵琶湖保全の活動基金として嘉田由紀子知事に手渡した。
 「イナズマロックフェス2009」と題したイベントは「琵琶湖の水を守ろう」をテーマに開かれ約3万人が参加。250万円はチケット収益金などの一部で、代表として西川さんが寄付した。
 目録を渡した西川さんは「もてなしの心を持つ滋賀県民の人柄を全国に伝えることができた」と笑顔。知事は「発信力でふるさとに大いに貢献してもらった。来年も開きたい」と話した。
 西川さんは同県野洲市出身。この日は草津市にも50万円を寄付した。(共同)

■湖北に珍客ハクガン飛来 県内29年ぶり確認(Chunichi Web滋賀)
 天然記念物のハクガン1羽が、湖北野鳥センター(湖北町今西)前の琵琶湖に飛来しているのが3日、確認された。センターによると、県内で観察されるのは、29年ぶり2例目という。
 ハクガンは、北米に分布するガンの仲間で体長70センチ前後、羽を広げると1・5メートル前後になるが、日本に渡ってくることは少ない。成鳥は全身が真っ白で、くちばしがピンク色だが、今回確認されたのは幼鳥で、灰褐色の羽毛が多く残り、くちばしは黒い。
 前回に続いて発見者となったセンターの清水幸男所長(58)は「今朝、飛来したコハクチョウの群れに付いてきたようだ。西日本に来るのは非常に珍しい」と話している。(近藤歩)

■冬の使者コハクチョウ 南湖に飛来 今冬初の確認(京都新聞電子版)
 琵琶湖に冬の訪れを告げる渡り鳥、コハクチョウが滋賀県草津市に今冬、初飛来したことが3日、環境ボランティア団体「琵琶湖草津湖岸コハクチョウを愛する会」により確認された。同会は、南湖での飛来の確認は今冬初めてとしている。
 コハクチョウはカモ科の鳥で、翼を広げると2メートルほどになる。夏は北極圏で暮らし、越冬のため日本へ飛来する。同会は野洲川河口より南の湖岸で、2000年からコハクチョウを観察を続けている。この日は、会員が草津市志那町沖の琵琶湖で、カモに交じって1羽が飛来しているのを確認した。
 昨年は南湖への総飛来数が最盛期の約20分の1に減少し、会員らが今年の飛来を危ぶんでいたが、例年通りの時期に初飛来した。同会の吉岡美佐子事務局長は「これから徐々に数が増えるはず。冬休みごろが見ごろでは」と話している。

■関・中池の外来生物一網打尽 池干しで水質浄化(Chunichi Web岐阜)
 関市塔ノ洞の農業用ため池「中池」で11月29日、水質浄化のため水をすべて抜く“池干し”が十数年ぶりに行われた。
 地元住民らでつくる「中池いけ干し実行委員会」のメンバーら約100人が参加。水が抜かれた池の底まで一斉に下りると、池の底にうごめく魚を全身泥まみれになりながら、次々と網ですくい出した。
 池には特定外来生物に指定されているブラックバスやブルーギルが大量に生息しており、環境保護団体のメンバーや岐阜大の学生らが中心となって駆除した。最終的にブラックバス1300匹とブルーギル4万匹が捕獲された一方、日本固有の生物はわずかで、在来種が外来種に追いやられている実態が浮き彫りになった。
 池は年明けまで干し続け、来春の田植えに合わせて貯水を再開する。石木和春実行委員長は「昔のような自然豊かな池に戻すため、これからも定期的に池干しを行いたい」と話した。(中尾吟)

■伊豆沼・内沼企画/バス駆除作戦(asahi.com宮城)
 伊豆沼・内沼の生態系を崩す「犯人」の一つに、外来魚のブラックバスが挙げられる。県伊豆沼・内沼環境保全財団によると、1996年から急激に増えたバスが小魚やエビ類を食べ荒し、ゼニタナゴなど伊豆沼・内沼の漁獲量は以前の3分の1に減った。財団や地元の伊豆沼漁協は、あの手この手のバス駆除作戦を展開。最近は明るい兆しも見えてきた。
 5月、財団の主任研究員・嶋田哲郎さんらが内沼でとったバスの胃の中から、予期せぬものが出てきた。野鳥のオオジュリンだ。
 ブラックバスは、ほとんどが正式にはオオクチバスという名の北米原産の魚で、水中の生物を食い荒らす。今回はそれにとどまらず、水面から跳び上がり、ヨシの茎にいる野鳥を捕らえた可能性が高いとみられる。バスが野鳥を捕食したことが確認されたのは01年11月の秋田県大仙市に続いて2例目という。嶋田さんらは改めて、バスの食欲のすごさに驚く。
 嶋田さんや財団の研究員・進東健太郎さんらは数年前、バスが増えた時期をはさんだ伊豆沼・内沼の漁獲量をもとにバスの食害状況と、魚や水草を食べる水鳥10種の飛来数を調べた。
 漁獲量は、90〜95年には年間28〜37トンあったが、バスが増えた96年以降は年11〜13トンに減った。なかでも沼に多く生息していたコイ科のゼニタナゴなどの小魚類は、15〜22トンから0・3〜1トンに激減していた。
 もともと小魚をエサにしていた水鳥も、飛んでこなくなった。コサギは94年の18羽から01年は2羽に、ミコアイサは同102羽から14羽になり、魚を食べない水鳥より大きく減少した。沼で繁殖するカイツブリも激減した。嶋田さんは「バスによって小魚が減り、コサギやミコアイサ、カイツブリも減った」とみて、この3種の飛来数に注目してきた。
 すると最近、変化が出てきた。先月25日の調査で、54羽のミコアイサが確認された。水中でも、バスの食害でほとんど姿を消していたヌカエビが、今春ごろから目立つようになった。
 「バス駆除作戦の効果に間違いない」。漁協長の遠藤吉雄さんは自信を深めている。駆除作戦は、漁協や財団が中心になって01年から始めた。バスの産卵期の春、約60センチ四方の棚を水中に沈めて石ころを敷き、そこで産ませた卵を引き揚げる「人工産卵床」を設置。孵化(ふか)した稚魚は、三角網で「網すくい」した。秋になって成長したバスは、小型の定置網や刺し網で捕獲。三段階の作戦だ。
 さらに先月、強力な「助っ人」が加わった。財団が導入した電気ショッカーボートだ。千ボルトの電流を水中に流して魚を一瞬気絶させ、浮いた魚のうちバスだけを捕獲する。11月17〜26日に早速、沼内のほぼ全域で試した。効率的な駆除方法を探るための分布調査で、結果の分析を進めている。
 この7年で組合員は40人近く減って131人になった――。そう嘆く遠藤さんだが、バス駆除の成果が目に見えてきたこともあり、「再びスーパーに沼の魚が並ぶ時が来るかも知れない。いや、そうしなければいけない」と話している。

09/12/03

■オオワシ、12年連続飛来…滋賀・湖北(Yomiuri On Line関西発)
 滋賀県湖北町に天然記念物のオオワシが越冬のため飛来し、野鳥ファンを喜ばせている。同町の湖北野鳥センターによると、12年連続で飛来している推定15歳以上のメス。体長は約1メートルで羽を広げると約2.4メートルにもなる。普段はセンター近くの山本山で羽を休め、1日に1、2度、琵琶湖でブラックバスや小型の水鳥を捕獲。魚を横取りしようと様子をうかがうカラスを威嚇している。
 センターの清水幸男所長(58)は「人間ならおばあちゃんの年齢。静かに見守って」と呼びかけている。

■“ご当地検定”の受験者減少(Chunichi Web滋賀)
 先月29日、「第2回びわ湖検定」が開催された。受験者数は第1回より減少する残念な結果となったが、近畿圏の“ご当地検定”もここ数年は軒並み減少傾向にある。
 “老舗”の京都・観光文化検定ではピーク時の1万2662人(第2回)が6870人(第5回)に減少した。今年のびわ湖検定の受験者数も1045人で昨年の6割弱にとどまった。
 考えられる要因としては、各地に似かよった検定が乱立したことや、魅力的な特典がないことなどがあげられる。日本全国で行われているご当地検定だが、その目的はなんだろうか。
 兵庫県の「明石・タコ検定」は、特産品である明石ダコのブランド名をアピールする狙いがある。また、「北海道フードマイスター検定」は、合格者に開業支援制度が用意されるなど、北海道の食材をPRする人材の育成を目指している。
 ご当地検定の目的は、その地域についての理解を深め、地元の観光振興、産業振興のきっかけにすることにあると思われる。そのためには、まずは「受験したい」と思わせる魅力的な特典を用意すること、さらには受験者の増加につながるような地域資源の発掘や、地域ブランドづくりの取り組みをすることで、地域の関心や愛着を持ってもらうことが大事だろう。(山西麻美)

09/12/02

■琵琶湖岸不法占有:役員らに支払い命令 県の撤去費用など−−地裁判決(毎日jp滋賀)
 大津市荒川の琵琶湖岸を不法占有していた不動産業「松の浦観光」(大津市)に対し、県が行政代執行による撤去費用など1356万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が1日、大津地裁であった。濱谷由紀裁判長は「原状回復の義務を怠った」として、同社の役員ら5人に計1208万円の支払いを命じた。
 判決は「5人は会社法や商法に基づき、不法占有を解消させる任務があった」と指摘。役員の責任に応じ、建物撤去費用のうち688万円と過去10年分の占有損害金507万円などを支払うよう命じた。
 県によると、松の浦観光は占有許可が失効した93年以降、マリーナ業者2社とともに琵琶湖岸を不法占有。県は06年9月、行政代執行により建物などを取り壊した。2社は費用を支払ったが、同社が支払わなかったため提訴していた。【後藤直義】

■琵琶湖周道路の清掃2年半 “今どき”若者仲間「エコラブ」(Chunichi Web滋賀)
 空き缶や食べ残しの弁当箱、たばこの吸い殻ばかりが目につく琵琶湖沿いの道路−。きれいな姿を取り戻そうと、東近江市の若者が毎月1回、湖周道路沿いでボランティアの清掃活動を続けている。スタートから2年半。「ごみじゃなくて、笑顔を拾っている」。そんな心意気を同世代の仲間に伝えられたらと願っている。
 携わるのは、金や茶髪にピアス姿など“今どき”の10〜30代の男女でつくる「エコラブ」。毎月1日午前7時半〜8時半まで、出勤前の10人余りのメンバーが、同市栗見新田町などで、湖周道路沿いののり面やコンビニ近くに投げ捨てられたゴミを回収している。
 きっかけは、約3年前から始めた自分のはしを持ち歩く「マイ箸(はし)」運動。「割り箸について調べてみると、ほとんどが中国からの輸入で、森林伐採により黄砂などが深刻化していることを知った」とエコラブ代表の小中儀明さん(33)=東近江市八日市本町。
 「それって、日本人としてダサい」と地元への恩返しも兼ねてマイ箸運動に加え、清掃活動を開始。毎夏には「エコラブごみ拾い」と題し、県内外から150人近い若者らが湖岸に集まり、会話を交えつつ、紙おむつやタンスなど不法投棄されたごみ拾いに汗を流す。
 「周囲は、自分たちをゴミを捨てる側の人間と見た目から判断する。でも、それは関係ない」と小中さん。「微力でも活動を続けていくことが大切。大津や栗東など琵琶湖の周りで活動が広がるように仲間を増やしていきたい」と意気込む。(古根村進然)

09/12/01

■5被告に賠償計1200万円 琵琶湖岸不法占用で大津地裁(京都新聞電子版)
 琵琶湖岸を不法占用したとして、業者に建物を貸し出していた大津市の「松の浦観光」の役員と元役員に対し、県が行政代執行した建物撤去費などを求めた訴訟の判決が1日、大津地裁であり、濱谷由紀裁判長は5被告に計約1200万円の賠償を命じた。
 判決で濱谷裁判長は「土地を原状回復させる義務を怠った」などとして、不法占用に関する責任を認め、代執行費688万円や役員の就任期間に応じた占用相当損害料などを負担するよう命じた。
 県によると、同社は大津市荒川の琵琶湖岸で、1989年ごろから水上バイクの格納庫や事務所として、県の許可を得ずに2業者に建物を貸し出した。県は2006年に施設を撤去、08年2月に約1350万円の損害賠償を求め提訴した。

■フェリー横転 県、連絡会議(Yomiuri On Line三重)
 御浜町沖のフェリー「ありあけ」横転事故で、県は30日、次長級の職員を集めて2回目の県危機管理連絡会議を開き、漁業や環境への影響について不安を訴える地元住民の要望に応えていくことなどを確認した。
 会議では、東地隆司・防災危機管理部長が「現地では、サルベージ会社や保険会社が情報提供の窓口となっているのが現状。『マルエーフェリー』が船主として誠意ある対応をしない場合は再度要請し、県としても地域の声に耳を傾けていく」と述べた。
 また、同会議と、地元の行政機関でつくる熊野地域関係機関連絡会議、県漁連や漁協を中心とする漁業関係機関連絡会議の三者が緊密に連携し、情報を共有していくことを確認した。

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