琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
(2010/04)

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10/04/29

■“大幅”日本新!バス9140グラム…和歌山・七色ダム(スポーツ報知ネット版)
 和歌山・北山村の七色ダムで10日、兵庫県の下田平浩さんが71センチ、9140グラムのブラックバスをゲット。16ポンドラインでのJGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)の日本記録は6・28キロなので、これを大幅に上回る。同協会のオールタックルでの日本記録は今年1月に琵琶湖で73・5センチ、10・12キロが出ている。
 まさかの奇跡が起きました。9日の金曜日の夜から琵琶湖に行く予定でしたが、いつも一緒に釣りに行く後輩の希望もあり10日、七色ダムに行くことになりました。
 BASSING―ROAD(TEL07468・6・0468)でヤマハのポケボー2馬力船をレンタルして西の川上流を目指しました。
 上流のシャローで、いつものJHを投げていると、後輩が60アップを発見! すかさず、横取りする形でバックシートからワンナップシャット4インチをキャストすると、もうバスの姿はなく、底を取ってから、シェイクを入れると急にラインがたるみました。
サイズは71センチジャスト
 合わせると急激な引き。何とか耐えて水面に浮いてきた時には、もう降参といった状態でした。その間、5、6分、必死の格闘でした。
 ハンドランディング後、ボートのライブウェルにバスが全部入らなかったので焦りましたが、バスボートで釣りをしていた方に助けていただき、バスを近くのボート屋さんまで運んでいただきました。
 検量(口閉じ尾開き)してみると71・0センチ、9140グラム(現認者・安村義樹)。何と、まさかのナナマル! しかも日本記録とは…。夢のようでマグレというか、奇跡というか、いまだに信じられません。
 今回、お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。後輩君、せっかく見つけた魚を横取りしてごめんなさい。(下田平浩)
 ◆下田平さんのタックル ロッド=アルリート701、リール=アルファス103、ライン=FCスナイパー16ポンド、ルアー=ワンナップシャット4インチ 若アユカラー、ジグヘッド=スウィングヘッド1/16(カルティバ)

■GW:渋滞予想 1、2日の名神で25キロ 緩和対策も呼びかけ−−県警など(毎日jp滋賀)
 中日本、西日本高速道路会社や県警は、ゴールデウイーク期間中(5月9日まで)の高速道路などの交通渋滞予想をまとめた。ほぼ例年並みで、名神高速道路では5月1日の上り線、2日の下り線で最長25キロの渋滞が発生する見込み。同社などは、事前の車両点検などを徹底するよう呼びかけている。
 また、高速道路の渋滞緩和のための心がけとして、上り坂で速度を低下させない▽車間距離を詰め過ぎない▽追い越し車線に集中しない−−ことを挙げている。渋滞などの問い合わせは、日本道路交通情報センター大津センター(050・3369・6625)。【南文枝】
 ◆主な渋滞予想
 ◇名神高速上り(東京方面)
 1日=大津−茨木25キロ(午前5時〜午後2時)▽米原−八日市15キロ(午前6時〜午後2時)
 2日=大津−茨木20キロ(午前6時〜午後3時)▽米原−八日市15キロ(午前6時〜午後7時)
 3日=瀬田東−大山崎25キロ(午前7時〜4日午前2時)▽米原−八日市15キロ(午後2〜8時)▽関ヶ原−米原15キロ(午後3〜10時)
 4日=瀬田東−京都南20キロ(正午〜5日午前3時)▽米原−八日市20キロ(午後1〜9時)
 ◇名神高速下り(大阪方面)
 2日=彦根−大垣25キロ(午前8時〜午後1時)
 4日=彦根−関ヶ原15キロ(午後2時〜5日午前2時)
 ◇京滋バイパス上り(栗東方面)
 2日=瀬田東−宇治西15キロ(午前6時〜午後2時)
 3日=瀬田東−久御山20キロ(午前8時〜4日午前2時)
 4日=瀬田東−宇治西15キロ(午後1時〜5日午前3時)
 ◇北陸道上り(米原方面)
 3日=米原−木之本15キロ(午後5時〜4日午前1時)
 4日=米原−敦賀25キロ(午後3時〜5日午前2時)
 *地名はIC。米原と瀬田東、大山崎、久御山はJCT。

■高速道渋滞25キロも GW期間中の予想(ChunichiWeb滋賀)
 県警交通規制課は、大型連休期間中(29〜5日)の県内道路の交通渋滞予想を発表した。
 主要一般道では連日、国道1号で夕方を中心に大津市内で4〜6キロ、国道8号では、彦根市や栗東市内で夕方に4キロの渋滞。国道161号(西大津バイパス)の京都方面では、29〜30日午後5時半ごろ横木1丁目〜滋賀里インターチェンジ(IC)で6キロ、1〜5日午後6時ごろ長等トンネル〜仰木雄琴ICで10キロと予想している。
 交通規制課は「交通量は例年通りを予想している。ラジオやVICS(道路交通情報通信システム)で最新の情報を得て、渋滞を避けてほしい」と呼び掛けている。交通情報は日本道路交通情報センター大津センター=電050(3369)6625=でも提供している。
◇高速道路でピーク時20キロ以上の渋滞予想
 ▽名神高速道路(上り) 1日午前5〜午後2時・大津−茨木IC間25キロ、2日午前6〜午後3時・大津−茨木IC間20キロ、3日午前7〜4日午前2時・瀬田東IC−大山崎ジャンクション(JCT)間25キロ、4日正午〜5日午前3時・瀬田東−京都南IC間20キロ、4日午後1〜9時・米原JCT−八日市IC間20キロ
 ▽名神高速道路(下り)2日午前8〜午後1時・彦根−大垣IC間25キロ
 ▽京滋バイパス(上り)3日午前8〜4日午前2時・瀬田東−久御山JCT間20キロ
 ▽北陸自動車道(上り)4日午後3〜5日午前2時・米原JCT−敦賀IC間25キロ

■春異変、日照不足は戦後記録的 天候不順の日本列島(ChunichiWeb)
 天候不順となった今春、4月の日照時間は27日までの暫定値で、北日本(北海道、東北)と東日本(関東甲信、北陸、東海)では、気象庁が統計を始めた1946年以降3位タイ、西日本(近畿―九州)は4位タイの短さとなる見通しであることが29日、分かった。3月は北・東日本の日本海側で戦後最短だった。
 4月は東京で観測史上最も遅い降雪を記録するなど、寒暖の差も顕著。同庁は、北極圏を中心とした高緯度の気圧が高く、日本など中緯度が低くなる「北極振動」による北からの寒気と、南からの暖気がともに強かったためと分析、春本番は5月に持ち越されそうだ。
 4月1〜27日の暫定値で北日本の日照時間は平年の83%、東日本は78%。西日本は76%。沖縄・奄美も69%で7位タイとなる見込み。
 春の異変の兆候は冬の終盤からみられ、2月25日に気温が150地点以上で2月として観測史上最高(過去タイ含む)を記録。一方、4月17日には関東で雪やみぞれが降り、東京都心や横浜などで69年の最も遅い降雪記録に並んだ。(共同)

■強風でボートやヨット4隻転覆・浸水 琵琶湖、3人が体温低下(京都新聞電子版)
 29日午前7時から午後0時45分にかけ、草津、守山、大津市沖の琵琶湖で、釣り用モーターボートとヨットの計4隻が転覆したり浸水した。男性計7人が近くのボートや漁船に救助され、岸まで泳いだ男性3人が体温低下で病院に運ばれた。滋賀県警によると、強風や高波が原因という。
 彦根地方気象台によると、29日未明から早朝にかけて寒冷前線が県内を通過。午前4時46分には大津市南小松で風速9・4メートルが観測された。

■琵琶湖の外来魚駆除量 最少 県漁連「小型魚の割合高く」(京都新聞電子版)
 滋賀県が取り組む琵琶湖の外来魚駆除促進対策事業で、2009年度の駆除量が02年度の対策強化以来、最少だったことが28日までに分かった。県は、ブラックバスやブルーギルといった外来魚の生息量減少が原因とみている。
 同事業は県漁業協同組合連合会が実施。県は02年度から、補助金を大幅に増額して駆除対策を強化した。02〜08年度までの駆除量は400〜541トンだったが、09年度は357トンにとどまった。
 県水産課によると、09年4月の琵琶湖の外来魚推定生息量は5年前に比べて、ブラックバスが100トン減の300トン、ブルーギルは500トン減の1100トンとなった。駆除を担当した県漁連関係者は、大型魚の捕獲が進み、小型魚の割合が高くなっているという。
 また、南湖を中心とした水草の異常繁茂で網などの漁具が使用できないことや、冬季に悪天候が続いて出漁できなかったことも駆除量減少の原因という。
 ただ、県が09年秋に実施した調査では、ブラックバスの0歳魚やブルーギルの1歳魚が08年より増加。今年は網で捕獲可能なサイズに成長するとみられることから、10年度の駆除量は増える可能性もあるという。
 県漁連は「外来魚の生息量が減り、ホンモロコなど固有種の漁獲が戻りつつある。一層、駆除に力を入れたい」としている。

10/04/28

■釣り:マナー守って 放置の糸・疑似餌を除去−−彦根(毎日jp滋賀)
 県と彦根市、日本釣振興会県支部などは、彦根市の彦根旧港湾の両岸の桜並木の枝などに絡みつき、景観を損ねている釣り糸や疑似餌などを除去した。
 旧港湾は、1年を通じてブラックバスやブルーギルなどが釣れ、休日を中心に多くの釣り客が訪れる。両岸には景観整備のために植えたソメイヨシノなど約60本が並ぶが、枝に絡んだ釣り糸や針、疑似餌などを放置して帰る人も多いという。
 国宝・彦根城天守を望みながら花見をできる場所もあり、花見シーズンには「枝に絡んだ針が危険」などの苦情が寄せられることもあった。担当者ら約25人は両岸を延べ約2キロ歩き、のぼり旗用の棒の先端にカッターナイフを取り付けた手作りの道具を駆使して丁寧に取り除いた。
 回収したのは疑似餌約130個と釣り糸がスーパー用の小袋2袋分。青木幸一・県環境部琵琶湖レジャー対策室長は「木のない場所を選ぶなどマナーを守って釣りを楽しんでほしい」と話していた。【松井圀夫】

■びわ湖で環境学習エコクルーズ−JTB西日本・琵琶湖汽船が共同企画(びわ湖大津経済新聞)
 JTB西日本は琵琶湖汽船(大津市浜大津5)と共同で4月21日より、JTB西日本の団体旅行企画「エコクルーズ船『megumi』で学ぶ びわ湖環境体験クルーズ」を販売している。
 同ツアーは、2008年4月から同社が展開しているエコロジーをテーマにしたツアーの一環。旅をしながらエコする「CO2ゼロ旅行」と、地球環境に対する意識を高めることを目的とした「エコ体験プログラム」で成る。昨年度は約2,500人の団体・グループが参加した。
 今回のツアーでは、「びわ湖を環境の聖地。さまざまな角度から環境を学んでいただければ」(琵琶湖汽船の船舶営業部の徳田俊哉さん)と環境学習船「megumi」に乗船し、小型水中ロボットによる湖底観察と環境学習の講座を受講する。「小型水中ロボットはお客さまが操縦し琵琶湖に潜らせる」と徳田さん。コースは、沖島を散策するコースと琵琶湖博物館に訪れるコース、近江舞子港を発着、多景島行きのコースのほか、長浜港発着、多景島行きの4コースを用意する。
 同社広報室の堤美耶さんは「旅をしながら地球環境にも貢献できる新しい旅のスタイル。一人でも多くのお客さまに環境問題に接していただければ」と参加を呼びかける。
 各コースとも10時出港。要予約。

10/04/27

■下り2車線化 阪和道海南―有田(7月16日から)(紀伊民報AGARA)
 西日本高速道路は26日、阪和自動車道下り線(和歌山県白浜方面)の海南インターチェンジ(IC)―有田IC間9・8キロを7月16日午前6時から2車線化すると発表した。
 同区間は2001年度に4車線化に着工。現在は上下1車線の対面通行だが、下り線を新設中の2車線道路に切り替える。
 同社によると、同区間の年平均交通量は1日2万8千台。大型連休や夏休みの混雑時は3万7千台を超える。今回の2車線運用で、下り線で年150回以上ある渋滞の解消や、上下線分離で安全性が向上すると期待している。
 車線運用変更に伴う工事で、海南ICの白浜方面入り口を6月16日から、下津IC出口を6月7日からそれぞれ7月7日まで閉鎖する。
 現在の道路を使用する上り線(大阪方面)は、2車線化工事のため、当面は1車線のみの利用となる。完成時期は未定。同社は「1日も早い完成を目指す」と話している。

■高速割引で今年も混雑 大型連休の渋滞予測(ChunichiWeb三重)
 県警は春の大型連休の渋滞が予想される4月28日から5月9日までの主な道路の渋滞予測をまとめた。29日から5月5日は、自動料金収受システム(ETC)搭載車は高速道路が1000円で乗り放題の「休日割引制度」が適用されるため、昨年に続き激しい渋滞が予想される。
 県内で最も混雑するのは、東名阪自動車道上り線の四日市インターチェンジ(IC)付近。5月2〜4日は最長40キロの渋滞となる見通し。(古谷祥子)
◆内宮周辺で混雑対策
 伊勢市や伊勢署、三重交通などでつくる伊勢地域観光交通対策協議会は、29日〜5月5日までの連休中、交通混雑が予想される市内の伊勢神宮内宮周辺で渋滞解消の対策を取る。内宮周辺に計1850台分の臨時駐車場を設けるほか、自家用車を郊外の県営サンアリーナに駐車してもらい、シャトルバスで内宮に送迎するパーク&バスライド(P&B)を実施する。
 P&B実施期間は5月1〜4日で午前10時開始。バスの最終便はアリーナ発が午後4時、内宮発が午後6時半。アリーナの駐車料金は1台1000円。伊勢二見鳥羽ラインに「サンアリーナIC(インターチェンジ)」を仮設する。
 P&B期間中はシャトルバスの専用レーン確保のため、国道23号の伊勢IC付近から内宮方面で1車線規制をするほか、伊勢自動車道の伊勢西ICと伊勢ICの出口規制、国道23号の宇治浦田町交差点から内宮前で車両通行禁止などの措置を取る。
 駐車場は、常設の浦田駐車場(約640台収容)に加え、臨時スペースを29日〜5月5日まで、五十鈴川河川敷など内宮周辺の5カ所に新設。駐車料金は1〜4日のみ1000円。
 詳細な交通案内図は市のホームページ(HP)で閲覧できる。検索は「伊勢市」。問い合わせは市交通政策課=電0596(21)5703=へ。5月1〜4日はP&B実施本部=電080(1377)6704=へ。(渡辺大地)

■近畿地方で強風、鉄道各線で運休や遅れ(asahi.com)
 27日午前、低気圧が接近した影響で近畿地方に強風が吹き、鉄道ダイヤが乱れた。JR西日本によると、琵琶湖線では、午前9時50分ごろに米原駅(滋賀県米原市)で風速が規制値の25メートルに達し、米原―草津間で約20分間運転を見合わせたほか、長浜―河瀬間で断続的にストップ。東海道、山陽、北陸の各線などでも一部が運休するなどし、計1万2500人に影響した。

10/04/26

■子どもたちブルーギル釣り挑戦 亀岡、生態系理解深める(京都新聞電子版)
 外来魚のブルーギルを釣り上げようと、南郷池に釣り糸を垂らすボーイスカウト亀岡ビーバー隊のメンバーたち(亀岡市南郷町)
 小学2年生以下の子どもたちでつくる「ボーイスカウト亀岡ビーバー隊」の隊員たちが25日、京都府亀岡市南郷町の南郷池で外来魚のブルーギル釣りや植物観察を行い、外来生物によって自然環境が脅かされている現状を学んだ。
 幼いうちから生態系に理解を深めてもらおうと、市文化資料館と同隊などが企画した。参加した隊員や保護者21人は、同館で外来魚が地域固有の魚を駆逐している状況について説明を受けた後、南郷池に釣り糸を垂らしてブルーギルがかかるのを待った。
 この日は魚の動きが鈍く、釣果はなかったが、市地球環境子ども村課の職員やNPO法人「亀岡人と自然のネットワーク」のメンバーたちと周囲に咲くタンポポなども観察し、植物界にも外来種が多いことも学んでいた。
 6月に再度、ブルーギル釣りを行う予定で、小学2年の岸本一輝君(7)と出村仁甫君(7)は「次は日本の魚を食べてしまう大きい外来魚を釣りたい」と誓っていた。

■セタシジミの復活願い放流 大津市の瀬田川などで祭り(京都新聞電子版)
 琵琶湖と瀬田川特産のセタシジミの復活を願う「セタシジミ祭」が25日、大津市の瀬田川などであった。地元の漁業関係者や市民らがシジミを放流し、湖上でシジミを獲って恵みに感謝した。
 1984年に同市で開かれた第1回世界湖沼会議を契機に激減していたセタシジミを復活させようと、瀬田町、湖南、勢多川の各漁協などが86年から年1回催している。
 この日、市民ら約70人は、同市唐橋町の県青年会館でセタシジミの生態や養殖の様子を学んだあと、近くの瀬田の唐橋に移動。セタシジミが増えることを願って橋の上から親貝約60キロを投げ込んだ。
 また、船で沖に出てシジミ獲りを体験したり、シジミ汁を味わった。水草を除去して耕した湖底ではセタシジミの成育がよいという講演を聞いた青山中1年の清松駿さん(12)は「水草が増えてシジミが減ることのないようにしないといけない」と話していた。
 瀬田町漁協によると、セタシジミは一時は漁ができないほどまで減ったが、現在は1日20キロほどの漁獲量があるという。

■セタシジミ 元気に育ってね(asahi.com滋賀)
【大津・瀬田川、祭りの参加者ら放流】 
 琵琶湖の固有種、セタシジミに親しむ「セタシジミ祭り」が25日、大津市の瀬田唐橋周辺など瀬田川一帯であった。「423(シ・ジ・ミ)」にちなんで毎年4月23日前後に地元の漁協などが主催している。
 参加者約70人は県水産課職員からセタシジミの説明を聞いた後、瀬田唐橋からシジミ約60キロを放流した=写真。シジミ汁とシジミ弁当もふるまわれ、湖岸でシジミざんまいの昼食を楽しんだ。
 セタシジミの漁獲量は昭和30年代は5千トン以上あったが、水草の異常繁殖や湖底の砂地の減少などで今は100トン以下に。セタシジミを増やそうと、県や漁協が協力して水草の除去などをしている。

10/04/25

■琵琶湖「命のゆりかご」 滋賀・草津で本社座談会(ChunichiWeb)
 中日新聞社は、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に向けて、識者が中部各地で話し合う「いきもの地球会議・第3回地域座談会」を、20日に滋賀県草津市の琵琶湖博物館で開いた。琵琶湖の豊かな生態系を生み出し、生き物たちの営みを支える「水」をテーマに4人が意見を交わした。
 出席者は、嘉田由紀子滋賀県知事(59)、歌手で滋賀ふるさと大使を務める加藤登紀子さん(66)、国連の水と衛生に関する諮問委員会委員の尾田栄章(ひであき)さん(68)、COP10支援実行委員会アドバイザーの香坂玲さん(34)。一般にも公開され、多くの聴衆が詰めかけた。
 4人は、嘉田知事の案内で琵琶湖の生き物を展示している博物館を見学した後、2時間にわたって議論。長年、琵琶湖研究に携わった嘉田知事は「琵琶湖にはガラパゴス諸島のように多くの固有種がはぐくまれ、何十万年もかけて進化してきた」と、生態系を守る必要性を強調した。加藤さんは開発や外来種の増加を懸念し、「生き物が多様な環境の中でこそ、人間も健全に生きられるのではないか」と呼び掛けた。

■ドライブウェイ 1週間遅れ開業 積雪で伊吹山(YomiuriOnLine滋賀)
 滋賀、岐阜両県境の伊吹山(1377メートル)のふもとから山頂付近までを結ぶ「伊吹山ドライブウェイ」(全長17キロ)が24日、冬季休業を終えて開業した。
 管理する日本自動車道によると、今年は山頂付近で例年の倍近い積雪があり、予定より1週間、開業が遅れた。
 岐阜県関ヶ原町の料金所には、23日夜から車が並び始め、24日早朝には約90台が列を作った。ドライバーらは午前8時のオープンとともに、9合目付近の駐車場に向け次々と出発。ドライブの後は山頂まで歩いて散策したり、絶景を楽しんだりしていた。
 25日は開業記念で通行料金が半額。営業時間は午前8時〜午後8時で、夏季は延長する。問い合わせは日本自動車道(0584・43・1155)。

10/04/24

■湖国の人たち:オピニオン’10 篠原徹さん(毎日jp滋賀)
◆琵琶湖博物館館長・篠原徹さん(64)=大津市
◇疑問発見型の展示を 誰もが楽しい場所に
 「分かっていないことを発見する場所にしたい」。今月1日の就任早々、ユニークな博物館構想を打ち出した県立琵琶湖博物館の篠原徹新館長(64)。博物館といえば、知識を身につける場所というイメージが強いが、そのココロは? 生態人類学が専門というが、どのような研究なのか。これまでの活動や、博物館運営にかける思いを聞いた。【南文枝】
 −−なぜ、生態人類学を研究しようと思ったのですか?
 大学を卒業後、蒜山(岡山県真庭市)にあった岡山理科大の研究所に就職しました。山歩きが好きで、ここぞとばかりに歩き回っているうちに、炭焼きなど、自然を相手に暮らしている人たちに出会いました。話をすれば、膨大な知識にただただ驚くばかり。食べられる植物は何か、それがたくさんある場所はどこか、いつ採りに行けばよいか−−などを、生きるための知識として知っているわけです。植物一つとっても、図鑑に載っている名前ではなく、独特の呼び方がある。なぜか、と疑問を持ち、野生植物の利用法の研究を始めました。
 −−印象に残った研究は?
 山口県萩市の見島の一本釣り漁師ですかね。なぜ海の中の魚が釣れるのか、という疑問から始まったのですが。我々だと、いきなり漁に出ても釣れずに、飢餓状態になってしまう。しかし、彼らはいとも簡単に釣ってきます。魚の生態を知り、海底の地形を見てきたかのように船を移動するのです。山の頂上などが重なるように見える場所を目印に探すらしい。天気が悪くて山が隠れてしまった時のために、何通りかを組み合わせて見つけるそうです。GPS(全地球測位システム)より詳しかったです。
 イラクの羊飼いの少年にも興味を引かれました。300頭ほどの羊を、頭やお尻など体の模様や色によって56通りに分けて、独自の名前をつけているのですよ。「頭が赤くて、お尻に斑点がある羊は自分の羊の中に3頭いる」などと覚えておけば、いなくなってもすぐ気付くわけです。
 −−地域によって、さまざまな違いがあるのですね。
 環境が変われば、自然とのかかわり方も違ってきます。それだけにまだまだ分かっていないことが多いです。世界中にどれだけの食べ物の種類があるかも、はっきりしていない。食材として使える植物もそう。研究テーマの多さに魅力を感じますね。物理や科学と違い、傾向はあっても、法則通りに動かないのも面白く感じます。
 琵琶湖は多様な生物がいるので、そこで暮らす人々も、さまざまな方法で自然と付き合っていると思います。個人的に、湖北地域の漁師などをテーマに研究してみたいです。
 −−博物館運営への意気込みは。
 市民参加型の研究など、現在取り組んでいるユニークな交流活動は発展させていきたいですね。「市民の新たな教養の場」としての博物館を目指します。子どもやお年寄りだけでなく、高大生や働き盛りの人が来ても楽しい場所にしたい。
 そのためには、展示の工夫が必要です。知らないことを教えてくれるのではなく、自分なりに問題を発見できる場所にしないと。例えば、昆虫のオサムシ。一般的に、生物は南に行くほど色が鮮やかになると言われていますが、オサムシは、北に行くほど華やかな色合いになります。それはなぜか。分かっていないことに目を向けて、疑問を持ってもらえるようにできればいいと思っています。
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提言
◇“未解明”に目を向けよう
 既に分かっていることを知ってもつまらない。何が明らかになっていないのかに目を向ける方が、探究心をかき立てられて面白い。教養を身につけるために博物館に足を運ぶのではなく、そこにある展示から、自分が解明したいと思う不思議を見つけてほしい。
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人物略歴
◇しのはら・とおる
 1945年生まれ。京大を卒業後、岡山理科大助教授や国立歴史民俗博物館副館長を経て人間文化研究機構理事。今年3月で退任し、4月から県立琵琶湖博物館長。専門は民俗学・生態人類学で、人と自然とのかかわりを人間側からの視点で追究。現場主義を徹底し、国内の小島から海外の村々まで出かけていく。著書に「アフリカでケチを考えた」(筑摩書房)、「自然とつきあう」(小峰書店)など。

■寄せ植えコンクールなど楽しむ 大津・なぎさ公園で花フェス(京都新聞電子版)
 花と緑に親しむ「おおつ花フェスタ2010春の緑化フェアー」が24日、大津市由美浜のなぎさ公園サンシャインビーチで始まった。来場者は花々に彩られた会場で、寄せ植えコンクールや植物の市場を楽しんだ。
 街の緑化を推進しようと、大津市と市公園緑地協会が毎年開いている。今回は41店舗が出店し、NPO法人や企業13団体・社が地球温暖化防止への取り組みをパネル展示などで紹介した。
 この日は、会場内の店で調達した草花を使って寄せ植えの出来栄えを競う「寄せ植えチャンピオン」があり、来場者がお気に入りの作品に投票していた。木材に手形を付けるクラフトコーナーもあった。25日も午前10時〜午後4時で開かれる。

10/04/23

■琵琶湖体験学習:「湖の子」出航式 まず高島4校の小5ら131人乗船(毎日jp滋賀)
◇ドキドキの1泊2日
 県内の小5が1泊2日の航海でマザーレイク・琵琶湖と環境を学ぶ県立びわ湖フローティングスクール「湖(うみ)の子」の今年度の出航式が22日、高島市の今津港に寄港した学習船「うみのこ」船内であった。
 同市立広瀬、安曇、青柳、本庄の4小の5年生と引率教師ら計131人が乗船し、学習室で同スクールや乗組員らと一堂に会して湖の子周航歌「希望の船」を合唱。児童を代表して安曇小の高木咲也香さんが「とてもドキドキしている。プランクトン観察が楽しみ」と述べた。船が桟橋を離れるとデッキの児童は「行ってきまーす」と、見送りの保護者に大きな声であいさつしていた。
 「うみのこ」による同スクールは83年に始まり、27年間に42万7000人の小5が航海。今年度は来年2月まで96航海(約1万5000人)を予定している。【塚原和俊】

■湖上の“教室”今年も出航(asahi.com滋賀)
【「うみのこ」に高島の小学生】
 琵琶湖を湖上から子どもたちに親しんでもらう学習船「うみのこ」(928トン)が今年も運航を始め、22日、高島市安曇川町の4小学校5年生117人が1泊2日の船旅に向け今津港を出航した。来年2月まで、大津を始め県内248校のほか、京都、大阪計6校の児童らが乗船する。
 琵琶湖の環境学習や他校の児童との交流を進める「びわ湖フローティングスクール」は1983年から実施。今年度は1泊2日の航海が94回、1日だけのものが3回予定されている。
 この日乗船した児童らは船上で綱引きなどをして交流するほか、大津市内でウオークラリーを楽しんだ後、大津港に停泊した「うみのこ」で1泊する。参加者を代表してあいさつした安曇小の高木咲也香さんは「この旅で琵琶湖やプランクトンのことをよく知りたい」と話した。

10/04/22

■ブラックバス駆除:25日から伊豆沼で(毎日jp宮城)
 県伊豆沼・内沼環境保全財団は25日朝からブラックバスの産卵を誘発する「人工産卵床」を沼に設置し、例年通り駆除活動を行う。市民ボランティアの「バス・バスターズ(退治人)」が活動の中心になる。産卵床の設置数は400個。
 バスターズは04年に登場し、行政とボランティアが協力して駆除に携わる「伊豆沼方式」を生み出し、ブラックバスが食べる在来魚の回復傾向をもたらした。産卵床は底に砂利を敷き、産卵環境を人工的にしつらえ、改良を重ねた装置。バスターズは毎週水、土、日曜日に産卵の確認や駆除作業を進める予定。【小原博人】

■遊歩道彩るシバザクラ(asahi.com滋賀)
大津市におの浜4丁目の大津湖岸なぎさ公園の「なぎさのプロムナード」でシバザクラが見頃を迎え、一面に鮮やかな濃いピンクの花を咲かせている=写真。同市公園緑地協会によると、約300メートルの遊歩道沿いに植えた5万株がほぼ満開となり、5月のゴールデンウイーク明けまで楽しめるという。

■琵琶湖研究を映像化(asahi.com滋賀)
【岡本巌さん顕彰し仲間ら】
 琵琶湖の水の流れ方などの研究で知られ、琵琶湖の自然を守る住民運動でも活躍した滋賀大名誉教授の岡本巌さん(85)=大津市大平1丁目=の研究や活動の業績をまとめた映像記録を制作しようと、岡本さんの活動仲間や弟子たちが「岡本巌先生映像記録の会」を発足させた。
 岡本さんは京大理学部卒。滋賀大教育学部教授(地球物理学)を務め、同学部長や同学部付属中学校長、県環境審議会委員などを歴任した。南湖から北湖への水の逆流など琵琶湖の水の動態などを研究したほか、「びわこ空港はいらない! 県民の会」の会長を務めるなど住民運動でも活動した。
 会は、成瀬龍夫・前滋賀大学長や遠藤修一・滋賀大教授、「滋賀・九条の会」呼びかけ人の川端俊英さん、作家の畑裕子さんら13人が呼びかけ人となって発足した。11日に大津市内で開いた発足式には呼びかけ人や賛同者ら11人が参加。30分の記録映像DVDを今秋までに完成させるため、約200万円の制作費の寄付を広く呼びかけていくことなどを話し合った。
 会の代表を務める島田耕さんは「岡本先生の研究の半世紀は、琵琶湖の開発から保存へと市民運動が繰り広げられた歴史でもある。ドキュメンタリーとしてまとめ次の世代へ引き継ぎたい」と話す。問い合わせは島田さん(077・592・0915)。

10/04/20

■「望星丸」が入港 東海大生ら74人が熊野体験 新宮市(南紀州新聞ネット版)
 東海大学海洋学部の海洋調査研修船「望星丸」(全長87・98b、総トン数1777d)が20日、新宮港へ入港した。実習生59人、教職員など15人の計74人が22日(木)まで滞在し、熊野三山巡り、古道歩きなどを体験する。
 同船の新宮港寄港は2006年、07年に続いて3回目。新宮港では田岡実千年市長をはじめとする市職員らが出迎え、地元特産品の「徐福茶」を差し入れた。学生たちを前に田岡市長は「熊野のすばらしい自然など、いろいろ体験してもらいすばらしい時間にしてください」とあいさつ。学生を代表して差し入れを受け取った坂本亮丞さん(21)は「熊野へ来るのは2回目です。補陀洛山寺と熊野曼荼羅絵解きを楽しみにしています」と話していた。
 実習生たちは着岸後、さっそくバス2台に乗り込み、熊野速玉大社や太地町立くじらの博物館などへ向かった。夜には船内に山本殖生・熊野三山協議会幹事を招いて熊野についての講演や熊野曼荼羅絵解きを聴く。
 翌21日には熊野那智大社、那智山青岸渡寺などを見学。22日午前9時ごろ、古仁屋港(鹿児島県奄美大島)へ向けて出港する予定。
 一行は19日に清水港(静岡県)を出港。新宮港、古仁屋港、名瀬港(鹿児島県奄美大島)を経て28日(水)に母港の清水港へ帰る予定。

■希少種 未来へ伝えるために(信毎Web)
 佐渡で放鳥したトキのつがいがいま、卵を温めている。初めてひなが生まれるかもしれない。
 野生から失われた動植物の復活には、大変な労力が必要だ。トキの例がよく示している。
 多くの動植物が絶滅の危機にある。世界の霊長類の場合、全体のほぼ半分の303の種や亜種に絶滅の恐れがある。オランウータンなどの危険度が高い。
 日本でも多くの希少種が生存を脅かされ、各地で生物の多様性が損なわれている。
 足元にしっかり目を向けたい。本紙に長期連載した「希少種はいま」からも痛感させられる。
 長野県版レッドデータブックによると、ごく近い将来に野生絶滅の危険性が高い種は数多い。脊椎(せきつい)動物ではイヌワシ、無脊椎動物はミヤマシロチョウ、植物ではアツモリソウなどだ。
 絶滅、絶滅危惧(きぐ)、準絶滅危惧から留意種などを含めると、レッドデータブックへの掲載は脊椎動物115種、無脊椎動物373種、植物992種にも上る。
 原因は、動物では多い順に▽開発▽森林伐採▽乱獲、密猟▽生息地の極限▽農薬−で、耕作放棄や草原減少、外来種もある。
 植物では、開発、自然遷移、産地極限、園芸採取、踏みつけ、森林伐採である。
 人がかかわる原因は、それぞれを根気よく取り除きたい。力を入れるべき課題を挙げる。
 まずは乱獲や密猟、踏みつけをなくすことだ。取り締まりを徹底し、立ち入り禁止区域の拡大も考えたい。希少種を守るため開発に待ったをかける住民の声にも、一層耳を傾けるべきだ。
 地球温暖化の影響もあって増殖したニホンジカが南アルプスのお花畑を食い荒らしている。ライチョウなど高冷地に適した動植物は生きにくい。実態をよく調べ、飼育も含めて長期的な生存計画を練るときである。温室効果ガスを減らすことも大切だ。
 里山は人に利用されることで環境を保ち、多くの動植物をはぐくんできた。人の流出や高齢化で荒廃し、特有の動植物が減っている。里山や農地の荒廃は、野生動物の人里への進出や農林業への被害の一因でもある。
 10月に名古屋市で、生物多様性条約の第10回締約国会議が開かれる。日本政府は自然環境を守りながら利用する里山の知恵を世界に訴える方針だ。県内各地で里山復活や利用の動きがある。国際会議で弾みをつけたい。

10/04/19

■ピンク一色 春模様 大津・なぎさ公園(京都新聞電子版)
 大津市におの浜4丁目のなぎさ公園でシバザクラが満開になり、濃いピンク色に染まった湖岸が、散策する人や訪れた観光客の目を楽しませている。
 シバザクラは北米原産でハナシノブ科の多年草。直径3センチ前後の花がサクラに似ていることが名の由来。16年前から市公園緑地協会が同公園内の湖岸に設けられた約300メートルの散策路「なぎさのプロムナード」にある1200平方メートル余りの花壇におよそ5万株を植えている。
 19日の大津は日中の最高気温が5月上旬並みの21・7度(彦根地方気象台調べ)で、9日ぶりに20度を超えた。春らしい日差しに映えるシバザクラを見ながら、お弁当を広げる人や携帯電話で写真を撮る人の姿が見られた。同協会によると、見ごろは5月の大型連休まで。

■トンネル掘削工事が再開 紀宝バイパス全線開通近づく(紀南新聞ネット版)
 予想以上の工事費増大に伴い、完成まで見込んでいた予算を使い果たし工事期間中の昨年12月3日以降から掘削工事が停止していた紀宝バイパスの紀宝トンネル=成川=で16日、掘削工事が再開した。第2期目の工期は、今年3月11日から平成24年3月16日までで、予算額は約12億5千万円(税別)。貫通後約1年で舗装整備などを行い開通させる見通し。車道幅6・5メートル(片側3・25メートル)の上下2車線と、歩道幅3・5メートルのトンネルが完成する。
 現在、トンネル全長683メートルのうち、熊野市方面の抗口から約390メートルまでの掘削が終了ており、残りの約290メートル分の掘削が開始。当初、同トンネル建設工事は、工期を19年11月29日から22年3月19日までとし、予算額20億5200万円(税別)で見込んでいた。
 しかし、地質がマグマが冷えて固まったような硬質の熊野酸性岩類(花崗斑岩〈かこうはんがん〉)のうえ、発破掘削の際に、周辺住民の身体に揺れを感じさせないほどの掘削工法を取り入れ、発破振動を0・1カイン以下に制御しながらの進行に、時間と費用を要したという。
 掘削工法は、トンネルの外周と平行に溝を掘り水をため、さらに、火薬を詰める穴を通常の10段から150段まで細かく増やし、1か所の火薬量を減らす方法で進み、場所によっては発破掘削や機械掘削を行う。
 振動の監視体制として、トンネル工事周辺の12か所に振動計を設置し、結果を週2回ほど、紀宝町役場に掲示する。
 ただ、同計画以前に、導水トンネル工事の際、地下水脈が変動し井戸水の渇水をはじめ、さまざまな問題が起きたため、住民の中から、発破振動で、硬質の熊野酸性岩類の上部の山肌崩落を心配する声も上がっていた。
 国交省の現場担当者によると、最新の技術で工事の振動を抑え、説明会や現地見学会の開催なども検討中だとした。
 紀宝バイパスは昭和47年度中に、国道42号の交通渋滞の緩和対策にと、紀宝町井田から新宮市の新熊野大橋までの延長4・5キロが事業化された。54年5月に新熊野大橋0・7キロが開通し、61年3月には井田から県道鵜殿熊野線と交差する区間0・94キロが開通。平成2年、同5年と順に、井田上野地区、飯盛地区で開通し、残る工事区間は紀宝トンネルのみとなっている。

■ブラックバスは高級魚!? 養殖タイ、輸入牛肉より高価(asahi.com関西)
 「生態系を乱す外来魚を食べて退治しよう」と滋賀県が提唱した琵琶湖のブラックバス料理が苦境に立っている。仕入れ値が高く、サンマやサバどころか、養殖のタイをもしのぐ「高級魚」だからだ。滋賀県庁食堂は、2年半続いた料理の販売を中止した。(大高敦)
 県庁食堂「かいつぶり」がバス料理をメニューから外したのは3月。業者から仕入れてきたが、値段が1.5倍になり、安い輸入牛肉よりも高くなったためだ。
 これまでは週替わりで、レモンムニエルやマスタードパン粉焼き、マカロニグラタンなど130種類のメニューを提供してきた。
 あっさりした味で多いときには1日20食以上が出る日もあった。しかし、1皿の値段は260〜300円。サンマ塩焼き(190円)やサバ生姜(しょうが)煮(160円)より高い。仕入れ値が下がれば復活させる考えだが、その見通しは立っていないという。
 一方、バス天丼(880円)を出している県立琵琶湖博物館(草津市)のレストラン「にほのうみ」の場合、仕入れ値は1キロ2千円以上。「養殖タイよりも高く、実は売るほど赤字」と平井芳章店長は打ち明ける。
 県は25年前から県漁連に補助金を出し、外来魚の駆除を進める一方、釣り人に「キャッチ・アンド・リリース」ならぬ「キャッチ・アンド・イート」を勧めてきた。
 しかし、県漁連の久保明彦総務部長によると、駆除の効果が出ているためか、琵琶湖のブラックバスは小型化し、調理に手頃な20〜30センチのバスが減ってきているという。
 さらに、ブラックバスは頭や背骨などを取り除き、三枚におろした状態で流通しているため、加工賃もかかる。こうした状況が、高値の背景にあるとされている。
県は「食べればおいしい白身魚」「高血圧防止に効果のあるタウリンが豊富」とPRしてきたが、市場には出回っておらず、イベント以外ではなかなか料理にはお目にかかれない。県水産課の担当職員は「おいしかったので販売中止は残念」と話している。
    ◇
 〈ブラックバス〉 北米原産で、和名はオオクチバス。肉食性のため、擬餌針(ぎじばり)による釣りが人気が高い。琵琶湖では1974年に滋賀県彦根市沿岸で初めて確認され、80年代以降、ブルーギルとともに生息数を増やした。ふなずしの材料になるニゴロブナ、ホンモロコなど琵琶湖固有種の魚への影響が深刻化し、滋賀県漁連は毎年350〜550トンの外来魚を捕獲している。琵琶湖では釣り上げたブラックバスやブルーギルを再放流することは条例違反となる。

■外来魚回収 最高の18.2トン 3年連続更新 ボックス・いけす持ち込み(YomiuriOnLine滋賀)
 県が琵琶湖岸に設置している外来魚回収用ボックス・いけすへの持ち込み量が、2009年度は18・2トンとなり、過去最高となった。3年連続の記録更新で、県琵琶湖レジャー対策室は「様々な取り組みによって、外来魚を釣って駆除する意識が定着してきた」としている。
 ボックス・いけすは、ブルーギルやブラックバスなど外来魚の再放流を禁じた条例(2003年施行)に合わせて設置。09年度の持ち込み量は前年度より0・8トン増加し、03年度と比べると約1・9倍だった。内訳は、ボックス(60か所)が16・6トン、いけす(30か所)が1・6トン。
 持ち込み量が増加した理由について、同室は▽子どもたちに駆除への協力を求めた「びわこルールキッズ」の募集範囲を県外にも拡大▽釣り人の多い場所にボックスを12基増設▽企業や団体による駆除釣り大会の実施――などを挙げている。

10/04/17

■熊野灘のフェリー座礁:切断撤去検討(毎日jp三重)
 昨年11月から御浜町沖で座礁しているフェリー「ありあけ」(7910トン)の撤去作業を見直すことが16日、紀南漁協(紀宝町)などへの取材で分かった。船体をさらに複数に切断して撤去することを検討しているという。
 ありあけは船体を4分割する作業中の先月9日、5メートル超の高波を受け、船体が崩落して多くが海中に沈み、船体後部が海上に残っている。崩落後、撤去業者の深田サルベージ建設(大阪市)は、船首部を海面から引き揚げず、海中を移動させて撤去することを検討していた。同社から撤去方法を見直すことが紀南漁協に伝えられたという。
 同漁協は「作業変更について今月末、深田サルベージ建設から詳しく説明を聞くことになった」と話した。【汐崎信之】

■大津湖岸なぎさ公園で「おおつ花フェスタ」−緑化呼びかける(びわ湖大津経済新聞)
 大津湖岸なぎさ公園サンシャインビーチ周辺(大津市由良浜)で4月24日・25日、「おおつ花フェスタ2010春の緑化フェアー」が開催される。主催は大津市公園緑地協会。
 同イベントは、「花と緑あふれるまちづくりを目指そう」と1975(昭和50)年から始まった事業で、毎年春と秋に行われている。
 会場では、花と緑に関するガレージセールの出店や、樹木や竹を利用したクラフト手作りコーナー、造園職人によるパフォーマンス、車いすに乗ったままでも体験できる園芸福祉コーナーのほか、ミニ電車コーナーなど子どもから大人まで楽しめるプログラムを用意する。
 24日には、公募により選ばれた参加者による「寄せ植えチャンピオン大会」を行い、一般来場者による投票を行う。投票日は24日13時〜、25日10 時〜。両日ともに先着500人までで、投票参加者には景品が当たる抽選券を進呈する。
 同協会企画課の薮下さんは「子どもから大人まで楽しめるこのイベントを通じて、市民の皆さまにもっと緑や自然について興味を持ってもらえれば」と期待を寄せる。
 開催時間は10時〜16時。雨天決行。

■伊吹山ドライブウェイ:開業、1週間遅れ24日に 通行料半額やプレゼントも(毎日jp滋賀)
 今月17日に開業予定だった伊吹山ドライブウェイ(全長17キロ)は今冬、積雪が多かったため除雪作業や道路補修に時間がかかり、1週間遅れの24日午前8時に開業する。
 伊吹山の山頂(1377メートル)を目指す山岳有料道路で、季節の草花や山頂から美しい琵琶湖を望む人気の観光スポット。開業日の24日と25日の2日間、通行料は半額(普通車3000円が1500円)で、グッズプレゼント(先着100台)や山頂・道茶屋での伊吹なべの振る舞い(先着300食)などの開業イベントもある。【桑田潔】

■カワウ対策協を設立 長浜市、竹生島の保全へ(ChunichiWeb滋賀)
 カワウの営巣やふんの害による樹木の枯死が問題となっている竹生島の保全を図るため、長浜市は16日、島内の関係者らとともに「竹生島カワウ対策事業推進協議会」を設立した。
 構成するのは、島内にある宝厳寺や売店組合、県自然環境保全課など7機関・団体。事業費の2分の1は国の補助を受け、残りを県と市で負担する。
 外部委託して、5月にカワウの生息数調査を実施。7月から9月末まで、銃器駆除や花火などを使った追い払いに取り組む。島内全体を巡る管理歩道も、来年3月末までにあらためて整備する。
 竹生島は、カワウの国内最大級の集団繁殖地となっており、樹木の被害は北部を中心に島全体に広がっている。(近藤歩)

■北米、キューバ原産肉食「ガー」 大府で捕獲外来魚、県内初の生息報告(YomiuriOnLine愛知)
 大府市のため池で捕獲されたワニのような口をした外来魚2匹が、北米原産の肉食魚「フロリダガー」とキューバの同「キューバンガー」であることを、豊橋市自然史博物館の坂本博一学芸員が確認し、同館研究報告(3月刊)に発表した。県内でガーの生息が正式に報告されたのは初めて。
 フロリダガーは大府市宮内町のため池で昨年1月、釣り人が体長50センチのものを釣り上げ、同館に持ち込んだ。キューバンガーは近くの別のため池で、一昨年7月に、やはり釣り人が体長68センチのものを捕獲した。
 いずれも細長い口に鋭い歯が並んでおり、別のガー科の仲間(5種類)と識別するため、坂本学芸員はエラの内部などを調べ、種類を特定した。
 地元の人たちが池の水を抜いて調べたが、ガーの仲間は見つからなかった。しかし、全国各地でアリゲーターガーなどが見つかり、名古屋市の堀川でもガーの目撃情報がある。豊橋市内では昨年9月にワニに似た生物の目撃情報が寄せられている。在来の小魚などを食べて、生態系を脅かす恐れもあり、坂本さんは「ガーの可能性もある。繁殖・拡大が心配」と話している。
<ガー> 恐竜が生きていた中生代から姿を変えておらず、古代魚と呼ばれる。日本でも観賞魚として飼育されているが、外来生物法の規制外。最大種のアリゲーターガーは体長2〜3メートルに成長する。

10/04/16

■竹生島カワウ対策、設立会議開く 長浜市と滋賀県(京都新聞電子版)
 長浜市と滋賀県は16日、琵琶湖八景の一つにも数えられた竹生島でのカワウのフン害防除対策を実務的に進める「竹生島カワウ対策事業推進協議会」の設立会議を開いた。
 同協議会の設置は、市が環境省に提出した「竹生島生物多様性保全推進事業」が、4月1日に採択されたのが発端。関係機関や団体などと連携した協議会の設置が補助の要件となっている。
 市は、県の総合対策計画検討協議会がカワウ対策の検討を進める機関であるのに対し、新たに設けた協議会については実務機関と位置づけている。
 主な事業計画は、カワウの生息状況などと植生被害のモニタリング調査や、飛来時期に行う音での追い払い。これらの対策を円滑に進めるため、初年度は全長500メートルの管理道路を整備する。
 設立会議では、規約などを承認し、役員を選出した。設置期間は3年で、初年度予算1700万円などを承認した。

10/04/15

■GW連続休暇は平均5・4日 昨年実績を0・3日下回る(ChunichiWeb)
 今年のゴールデンウイーク(GW)に主要企業が計画している3日以上の連続休暇は平均5・4日であることが15日、厚生労働省の調査で分かった。昨年実績を0・3日下回った。
 1月に1330社を対象に調査。回答を得た1116社のうち、1054社が連続休暇の予定があると答えた。このうち、予定日数が昨年より減ったのは263社。減少の理由は「暦の関係」が90・9%、「景気の影響」が3・4%など。
 最も長い連続休暇は12連休で、輸送用機械器具製造業など2社が予定。7日以上の連続休暇を予定する企業は22・4%で、業種別では製造業が36・5%、非製造業が7・6%だった。
 今年は30日に休みを取れば29日から5月5日まで7連休、5月6日と7日に休みを取れば1日から9日までの9連休となるが、30日を休暇予定としているのは22・8%。6日は2・3%、7日は1・7%にすぎなかった。(共同)

10/04/14

■三寒四温、極端過ぎる 北極寒気のいたずら、野菜高騰(asahi.com)
 暖かくなったり、冬に逆戻りしたように冷え込んだり。今年の春の天気は、とりわけ気まぐれだ。天候不順のあおりを受けて野菜は値上がりし、春物の服もなかなか出番がない。なぜ、こんな天気が続いているのか。
野菜は軒並み高騰
 東京都中央卸売市場によると、同市場で青果物の取り扱いが最も多い大田市場(東京都大田区)の今月2〜8日の取引価格は千葉県産ネギが5キロ1827円と、前年同時期と比べて約2倍に高騰した。
 高知産ナスは5キロ2646円と同じく4割高く、品薄傾向の茨城産ピーマンは150グラム121円、埼玉産の小松菜は500グラム187円で、いずれも3割近く高かった。
 農林水産省生産流通振興課によると、キャベツも愛知県内の強風被害や千葉、神奈川県産の春物の生育遅れで、平年比約2倍の値がついた。同課は「低温が続くと、今月末までは野菜の高値傾向が続くだろう」とみている。
 大手スーパー「イトーヨーカドー」を展開するセブン&アイ・ホールディングスの広報担当者は「葉ものを中心に高騰感はある」と話す。野菜のカット売り、バラ売りなどにより「価格の値上げ感を抑えたい」という。
 一方、日本橋高島屋(東京都中央区)によると、薄手のコートの売り上げが、4月に入って昨年の1.8倍になった。「カバンの中に入れてもしわができないタイプなど品ぞろえが増えたことと、天候不順の両方が影響している」とみる。ドラッグストアの「マツモトキヨシ」(千葉県松戸市)ではこの春、風邪薬の売り上げが約2割増。マスクや鼻炎薬など花粉症対策商品の売り上げは前年に比べて3割程度落ち込んだ。
 東京都立川市のスーパーで買い物をしていた同市の主婦(61)は「野菜が高い。ホウレン草やキャベツは買い控えて、安いモヤシで代用することが増えました」と苦笑い。夜に冷え込む日が多いため、「電気毛布を使い続けている」という。
 日野市の主婦は「3月に薄手のセーターやサンダルを買ったけど、まだ着ていない。冬物も片付けられない」とぼやく。雨の日も多いので、夫は出勤時に天気予報をチェックするのが日課になった。
 東京ガスによると、同社管内1都6県の4月のガスの使用量は、平年の使用量に基づく計画値に比べ3.5%ほど増えているという。同社は「気温や(湯沸かしに使う)水の温度が低いため」と分析している。
「犯人」は北極寒気
 気象庁によると、3月中旬までは日本の南海上の高気圧が平年より強く、南から暖かく湿った空気が入りやすい状態が続いた。このため、次々と低気圧が本州付近を通過。気温が高くなる一方、全国的に雨や雪の日が多くなった。
 ところが下旬になると、断続的に強い寒気が流れ込むようになり、1日ごとの寒暖の差が激しくなった。
 東京の3月の平均気温は、上旬が平年並みの7.5度、中旬は平年を3度上回る11.8度だったが、下旬は平年より約2度低い8.1度。4月に入っても不安定な天候は続き、前日との最高気温の差が10度前後になる日も。関東甲信地方では4月上旬の日照時間が平年の77%にとどまっている。
 同庁によると、寒気が流れ込む背景には、北極圏の寒気が中緯度地域に流れ込む「北極振動」の影響がある。この冬、北米や欧州などに異常低温をもたらした地球規模の現象だ。3月に入っていったん収まったが、下旬ごろから再び寒気を放出しやすい状態になっているという。今後1カ月の気温は、平年並みかやや低めで推移するとみられる。
 14〜17日にかけては全国的に気温が平年より5度前後低くなる見込み。同庁は霜などで農作物に被害が出る恐れがあるとして注意を呼びかけている。

■寒暖の差:原因は平年より強めの寒気と暖気のせめぎ合い(毎日jp)
 ゴールデンウイークごろの陽気になったと思ったら、冬の寒さに逆戻り−−。4月に入ってから、ジェットコースターのように寒暖の差が激しい天候が続いている。気象庁によると、平年より強めの寒気と暖気が日本列島付近でせめぎ合っているのが原因だ。強い冬型の気圧配置となった14日は、東北の日本海側に暴風雪警報が出されるなど、北日本を中心に大荒れの天気となり、けが人も出ている。日照不足も深刻で野菜の価格が高騰し、家計への影響も出ている。【飯田和樹】
 気象庁によると、東京の11日の最高気温は23.2度で、5月中〜下旬並みの暖かさとなった。一方、翌12日は3月下旬並みの14.3度までしか上がらないなど、日ごとの気温差が大きい。14日には、北日本の上空1500メートルで氷点下9度と、この時期としては強い寒気が流れ込んでいる。
 気象庁気候情報課によると、寒暖の差が激しい原因は、寒気と暖気双方の勢力が平年より強いことだ。北極付近の気圧が高く、日本など中緯度付近の気圧が低い状態が続いているため、北極付近の寒気が中緯度帯に流れ込みやすくなっている。一方で、太平洋赤道域東部の海面水温が高くなるエルニーニョ現象の影響などで暖気も強い。こうした状況は通常、「菜種梅雨」のころにみられるが、例年より長期間せめぎ合いを続けているのが今年の特徴だという。
 また、寒気と暖気に挟まれた地域は前線の通り道になりやすく、天候不順になる。東京では今月、13日までに日照時間が10時間を超えた日は1日だけで、昨年の7日に比べ大幅に少ない。日照時間ゼロの日が4日もあり、各地も同様の状況だ。
 気象庁が発表した低温情報によると、気温の低い状態は17日ごろまで続く見通し。気温は平年より5度前後低く、最低気温が0度前後となる所もある。
 気象庁気候情報課は今後について、「来週以降、強い寒気による低温の傾向は弱まる。だが、再び寒気が入ってくる可能性もあり、このような状況が終わるかどうかはまだ分からない」という。
◇野菜入荷量が1割減……東京都中央卸売市場
 最近の冷え込みや日照不足の影響で、東京都中央卸売市場では、野菜の入荷量が前年同期より約1割減少している。価格が高騰する野菜も目立ち、2〜8日の「週間市況」によると、千葉産ネギの5キロ当たりの価格は前年同期比93%増の1827円で、高知産ナスも5キロ当たり同37%増の2450円。キャベツやレタス、トマト、小松菜なども同10〜30%上昇している。
 価格高騰を受け、スーパーも対策に追われている。全国で「イトーヨーカドー」を展開する「セブン&アイ・ホールディングス」広報センターによると、価格を抑えるため、カット売りやバラ売りを増やした。同センターは「節約志向で食べきりサイズを求める人が増えており、お客様のニーズにも合っている」と話す。農家との直接契約を増やすことで、市場の影響を受けないようにもしているという。【松本惇】

■「放流をやめよう!」展:外来生物テーマに−−井の頭自然文化園(毎日jp東京)
 井の頭自然文化園(武蔵野市・三鷹市)は、人の経済活動や遺棄によって外来生物が身近な水辺に問題を引き起こしていることをテーマにした展示「放流の罪−放流をやめよう!」を開いている。5月23日まで。
 自然文化園に隣接する井の頭池でも近年、ブルーギルやカミツキガメなど外国産の生き物が見つかるようになった。会場ではアメリカザリガニやオオカナダモなど外来生物約25種を展示。外来生物が原因で(1)元々いる生き物が減ったり絶滅する(2)環境や生態系が変わり生物多様性が失われる(3)人の暮らしに悪影響を与える−−などと訴えている。
 また、自治体や漁協などが水産資源の保護や観光などの目的で放流した魚が川や池に与える危険性についても事例や写真で紹介。例えば、イワナやヤマメなどは数十万年から数百万年の長い時間をかけて生息地域に適応する能力を身に着けてきた。しかし、放流という人間の手による急激な生息地域の変化で、外来生物と同じ問題が生じる、と指摘している。
 自然文化園は「ペットは最後まで飼い、外国産だけでなく国内産でも放流はいけないという考えを定着させたい」と話している。【斉藤三奈子】

■水環境保全へ「琵琶の会」発足 県内8住民団体が結集(ChunichiWeb滋賀)
 水環境の保全に取り組む住民団体が連携する「ウォーターステーション琵琶の会」が設立された。国土交通省の施設「ウォーターステーション琵琶」(大津市黒津)を拠点にそれぞれの強みを生かして「湖都」を活性化させる。
 「琵琶の会」の発起人は、琵琶湖に飛来する渡り鳥を見守る「草津湖岸コハクチョウを愛する会」や、大津市田上地域の小魚を守ろうと活動する「ぼてじゃこトラスト」、川の清掃をする「瀬田川リバプレ隊」など8団体のメンバー。
 協力して施設でイベントを開き、より多くの人たちに水環境への親しみを深めようと活動する。手始めに7月に環境の学習体験イベント「水辺の匠(たくみ) おもしろステージ」を開催する。
 施設は2003年に琵琶湖から流れる瀬田川近くに開場し、水環境を保全し、琵琶湖の歴史を学ぶ住民の活動拠点として親しまれてきた。しかし、近年は利用者が減り、「このままでは廃止になってしまう」と存続を危ぶむ声もあった。このため発起人を中心に団体の枠を超えて集まり、1年前から会を作ろうと計画を進めてきた。
 29人が参加する中、「コハクチョウを愛する会」の事務局長の吉岡美佐子さん(62)が代表に選ばれた。吉岡さんは「これからがスタート。多くの仲間を増やして、活動を広げたい」と意気込んだ。今後も会員を募集している。問い合わせはウォーターステーション琵琶=電077(536)3520=へ。(滝田健司)

■強風でJR湖西線乱れる 滋賀、7000人に影響(京都新聞電子版)
 13日午後5時半ごろ、滋賀県長浜市西浅井町のJR湖西線近江塩津駅の風速計が規制値に達したため、同−永原間の運行速度を下げ、約1時間20分後に通常運行を再開した。さらに同7時ごろ、大津市南小松の近江舞子駅でも規制値に達し、同−北小松間で運行を見合わせ、約3時間後に再開した。JR西日本によると、上下15本が運休、同18本が最大約3時間半遅れ、約7千人に影響が出た。

10/04/13

■琵琶湖博物館:「新たな教養の場に」 篠原新館長が会見(毎日jp滋賀)
 1日付で県立琵琶湖博物館長に就任した篠原徹氏(64)がこのほど、草津市下物町の同館で会見。「新たな教養の場として、若者にも来てもらえる博物館を目指したい」と抱負を述べた。
 篠原氏は京大卒。国立歴史民俗博物館副館長や人間文化研究機構理事などを歴任した。篠原氏は、同館を「市民参加型で自然調査などを行うユニークな博物館」と評価。来館者数が減少しているのを受け、「働き盛りの人や高大生にも来てもらえるよう工夫したい」と話した。館長就任を機に大津市に越してきたといい、「歩いて近江を知り、人と自然のかかわりを研究したい」と意気込んだ。【南文枝】

■14〜17日、全国的に低温予報 気象庁が注意呼びかけ(asahi.com)
 気象庁は、14〜17日に北海道から九州にかけての広い範囲で気温が平年より5度近く下がるとする予報を発表した。農作物が霜などによる被害を受ける恐れがあり、同庁は注意を呼びかけている。
 また、北日本では14日にかけて風が強まり、東北日本海側では陸上で最大風速が20メートルに達すると予想される。このためJR東日本は特急「あけぼの」(青森―上野)の上下線など、13日午後から深夜にかけて出発する夜行列車計7本を全区間で運休すると発表した。

10/04/12

■琵琶湖に女性遺体 大津(京都新聞電子版)
 11日午後4時20分ごろ、大津市北小松の琵琶湖岸でうつぶせで浮いている女性の遺体を、ウェークボードをしていた大阪市中央区の会社員(24)らが見つけた。
 大津北署の調べでは、女性は身長約1メートル45センチで60〜80歳とみられ、茶色のジャケットと黒色のズボンを身につけていた。同署は死因や身元を調べている。

■桜前線 湖北へスーイスイ(asahi.com滋賀)
 県内の桜前線も湖北・湖西に達し、高島市マキノ町の海津大崎湖岸の桜も10日、満開になった。桜のシャワーを浴びるように並木道をゆっくり歩くカップルもいれば、ヨットやカヌーを浮かべ、湖上からの花見を楽しむ人たちもいた=写真。
 海津大崎のソメイヨシノは湖岸の県道沿い4キロにわたり約600本植えられている。これに加え、最近では病気に強い別種の幼木約160本も仲間入りしている。湖上の遊覧船花見に大阪市内から夫と長男と一緒に来た多賀カツ子さん(71)は「予想以上の美しさだった」と満喫した様子だった。

10/04/11

■陽気に誘われ花見満喫(YomiuriOnLine滋賀)
海津大崎に県外からも
 高島市マキノ町の「海津大崎の桜」が満開になり、10日、県内外から詰めかけた大勢の花見客らでにぎわった。昨年より1日遅い4日に開花。約4キロにわたって桜並木が続く県道は一方通行に規制され、花見客らは写真を撮ったり、琵琶湖岸で弁当を広げたりしていた。現地は11日も午前9時半〜午後5時に一方通行となる。
 びわ湖高島観光協会マキノ支所によると、15日頃まで楽しめるという。開花状況などの問い合わせは、同支所(0740・28・1188)。
「畑のしだれ桜」見頃
 甲賀市信楽町畑地区の春の名物「畑のしだれ桜」が見ごろを迎え、多くの観光客らを楽しませている。
 しだれ桜は高さ約12メートルで、推定樹齢400年以上。幹が空洞化するなど樹勢が衰えているため、同地区の住民が会をつくって保護活動に取り組んでいる。訪れた人たちは、弁当を広げたり、写真を撮ったりして楽しんでいる。
 15日まで、午後6〜9時にライトアップされる。

10/04/10

■琵琶湖の遺体、身元判明(京都新聞電子版)
 4日に滋賀県守山市水保町沖の琵琶湖で見つかった遺体について、守山署は10日、京都市下京区の無職男性(53)だったと発表した。

■河口に男性遺体 東近江の愛知川(京都新聞電子版)
 10日午前9時10分ごろ、滋賀県東近江市能登川町栗見出在家町の愛知川河口付近で、男性の遺体が浮いているのを釣り人が見つけ、110番通報した。
 東近江署によると、男性は20〜30代ぐらいで、グレーのパーカー上着に、黄色のジャージーズボン姿だったという。同署が死因や身元を調べている。

10/04/09

■高速4車線化、御坊―田辺は見送り 国交相「効果が不透明」(紀伊民報AGARA)
 前原誠司国土交通相は9日、高速道路の割引などに使う原資の一部を高速道路整備に転用することにより、2009年10月の補正予算見直しで全面凍結していた4車線化6区間のうち、関越道上越線の信濃町(長野県)―上越ジャンクション(新潟県)など4区間を整備すると発表した。近畿自動車道紀勢線の御坊―南紀田辺間の事業は見送られた。
 高速道路の料金割引などに充てる利便増進計画では、既に3兆円が手当てされている。このうち「上限千円」などで使われた5千億円を除く残り2兆5千億円の中から、1兆4千億円を道路整備に回すとした。建設に回すには道路整備事業財政特別措置法の改正が必要で、国交省は今国会に改正案を提出している。
 整備が見送られたのは近畿自動車道紀勢線のほか、長崎県の九州横断道長崎大分線(長崎―長崎多良見)で、「事業の効果が不透明」と理由を述べた。
 整備を進めるのは4区間以外では、09年4月の国土開発幹線自動車道建設会議で新規整備するとされていた東京外郭環状道路(関越―東名)、名古屋環状2号線(名古屋西―飛島)、茨城県の東関東道水戸線(潮来―鉾田)。
知事「甚だ遺憾」
 御坊―南紀田辺間の4車線化が見送られることについて仁坂吉伸知事は「甚だ遺憾。海南から南紀田辺までは全国でも1、2を争う渋滞区間。整備可能な区間から着手する方が効率が良い。政府が先にすべきだと考えている有田―御坊間も今年中に(事業着手に必要な)都市計画が決定する。田辺までの4車線化をできるだけ早く実現できるよう国に訴えていく」と述べた。
 田辺市の真砂充敏市長は「見送りは大変残念。御坊―田辺間は当初計画より2倍程度の利用がある区間。対面通行による人身事故が多く発生しており、4車線化は住民の悲願。今後も粘り強く要望を続けたい」と話した。

■熊野尾鷲道路に90億円 平成25年までの完成に期待大(紀南新聞ネット版)
 国の平成22年度当初予算が成立したことを受け、国土交通省事業の一部がこのほど確定した。「コンクリートから人へ」をキャッチフレーズとする民主党政権になって初めての予算で、政権交代の影響が懸念されたが、本紙関係地域では、高速・高規格道路の近畿自動車道紀勢線尾鷲北〜紀伊長島間に164億円(前年当初予算比14億円増)、同路線と連結する熊野尾鷲道路に90億円(同26億円増)とそれぞれ大型の予算が付けられた。
 両路線は、平成25年秋の伊勢神宮式年遷宮(しきねんせんぐう)に合わせて急ピッチで工事が進んでおり、増額予算となったことで、遷宮までの完成に向け期待が高まりそうだ。
 また、長年の懸案だった紀宝町立矢渕中学校周辺の歩道整備に1億7100万円、三重県が取り組む「伊勢志摩・東紀州地域の観光交流の活性化」事業に約20億5千万円の国費が投じられるなど、紀南地方が関係する大規模プロジェクトに例年以上に手厚い予算配分となった。
 熊野尾鷲道路は、熊野市大泊町と尾鷲市南浦を結ぶ延長18・6キロ、片側1車線の対面通行の高規格道路。完成すれば現在平均33分かかる熊野市と尾鷲市の市街地間通行が、平均14分に短縮される。国交省紀勢国道事務所によると、同路線は未開通区間13・3キロで、5本のトンネルのうち4本を含むほぼ全線で工事が進んでおり、残り1本も近く着工する。
 このほかの主な事業は次の通り。直轄関係は事業費、補助事業は国庫負担分。農林水産省、厚生労働省、環境省分は後報。
【直轄事業】
▽国道改築・紀宝バイパス(紀宝町)3億円
▽交通安全工事・大泊登坂車線設置(熊野市)3億3300万円
▽道整備交付金・道路網整備による元気なまちづくり計画(紀宝町)6千万円
▽一般河川改修・新宮川水系熊野川(紀宝町、熊野市)3億1100万円
【補助事業】
▽活力創出基盤整備事業・尾鷲、熊野生活創造圏における地域間のアクセス強化と安心安全でにぎわいのあるまちづくり(紀宝町〜紀北町)1億5045万6千円
▽同・住みやすく魅力あるまちづくりと地域資源を生かした観光交流活性化のための街路整備(熊野市、伊勢市など)8億7659万8千円
▽水の安全安心基盤整備事業・志原川広域河川改修(御浜町)4500万円
▽同・井田海岸高潮対策事業(紀宝町)1億5千万円
▽同・木本港海岸同(熊野市)1億6千万円

■彦根の花見スポット サクラにからまっているモノは?(MBSニュース関西)
 滋賀県彦根市の琵琶湖から続く水路は桜並木が綺麗なお花見ポイントですが、あるものが桜に枝に絡みついてせっかくの風情が台無しになっています。
 滋賀県彦根市。
 琵琶湖から水をひくための水路の両岸にはおよそ150本のソメイヨシノが植えられ、彦根城を望む絶好のお花見ポイントなんですが・・・
 桜の枝に絡まった疑似餌や釣り糸。
 この水路は、冬場でもブラックバスやブルーギルがよく釣れるスポットとして人気が高いのですが、マナーの悪い釣り人が枝にひっかかった釣り具を放置して帰るのです。
 「あんまりええもんではないね。他府県から来られる人が多いから」(近くの住民)
 「引っかかるよ、だいぶ引っかかるよ」(釣り人)
 (Q.引っかかったことありますか?)
 「ありますよ」(釣り人)
 彦根市は釣り人にマナーの徹底を呼びかけていきたいと話しています。

10/04/08

■4月は霧に注意 「安全運航を優先して」(紀伊民報AGARA)
 紀伊半島周辺では4月から梅雨にかけて、海上で霧が発生しやすくなることから、田辺海上保安部は注意を呼び掛けている。関係者は「安全運航を最優先して『霧五戒』を厳守してほしい」と話している。
 県南部での視界制限状態(視程2キロ以下)での衝突・乗り揚げ事故は、過去10年で潮岬―新宮で3件発生している。
 田辺海上保安部は「霧海難防止キャンペーン(4月中)」期間中、ポスターやリーフレットの配布、船舶関係者への訪問などをしている。
 現在の気象・海象状況を知りたい場合は、電話サービス(0739・23・3177)か沿岸域情報提供システムなどを使う。
 「霧五戒」 (1)気象状況を早期に把握するべし(2)国際VHFを常時聴取すべし(3)航法を守るべし(4)自動操舵(そうだ)装置の使用を控えるべし(5)早期に避泊すべし

■海津大崎の桜 10、11日周辺交通規制(YomiuriOnLine滋賀)
 日本さくらの会の「日本さくら名所100選の地」に選ばれた高島市マキノ町の「海津大崎の桜」が10、11日に見頃を迎えるのに合わせ、高島署は両日午前9時30分〜午後5時、周辺の交通規制を行う。
 桜並木が続く県道「西浅井マキノ線」の海津東口―長浜市西浅井町二本松間が一方通行になるほか、国道161号海津交差点から同県道への進入が禁止される。一方、JRマキノ駅―大崎並木口間を往復する臨時シャトルバスが随時運行する。
 両日を除く18日までは、JRマキノ駅を出発し、大崎寺や道の駅「マキノ追坂峠」などを経由して同駅に戻る「お花見循環バス」が運行される。
 問い合わせは、びわ湖高島観光協会マキノ支所(0740・28・1188)。開花状況は、海津大崎の桜テレホンサービス(0740・28・1100)。

■満開のアーチ(asahi.com滋賀)
 彦根地方気象台は7日、同気象台の桜の標本木(ソメイヨシノ)が満開になったと発表した。平年より3日早く、昨年より1日早い。開花は昨年より4日遅かったが、6日の最高気温が20.8度と、平年を6度近く上回る暖かさとなり、一気に開花したとみられる。
 大津市の三井寺では約1千本のソメイヨシノが参道を桜色に染めた。ほとんどは昨年12月に亡くなった福家俊明(ふ・け・しゅん・みょう)長吏が植えたという。「桜を見ると、桜に強い思いを寄せていた長吏さんのことが思い出されます」と、同寺の中西暹昭(せん・しょう)さん(41)。18日まで、午後6時半〜9時半に境内と琵琶湖疏水の桜をライトアップしている。見ごろは今週末まで。

■強風で運転30分見合わせ JR湖西線、滋賀県内で(京都新聞電子版)
 JR湖西線は強風のため、7日午後3時50分ごろから約30分間、滋賀県の近江舞子(大津市)−近江今津(高島市)間で運転を見合わせた。
 JR西日本によると、新快速電車上下2本が部分運休し、計18本が最大1時間遅れた。

■環境白書、温暖化対策で経済成長 10年版の素案判明(ChunichiWeb)
 環境省は7日までに、2010年版環境白書の素案をまとめた。地球温暖化対策が経済成長につながるとの認識を強調し、日本の環境技術を使って世界に貢献する姿勢をアピールする。さらに内容を具体化し、6月に閣議決定する見通し。
 素案では、地球温暖化対策を実施するメリットは、実施しない場合のコストを上回ると分析。低炭素型社会の実現を目指す「チャレンジ25」を通じ、あらゆる対策を講じると宣言した。さらに対策の実施が二酸化炭素(CO2)排出量を削減するエコカーや太陽光発電施設など低炭素技術市場を拡大し、経済成長をけん引すると指摘。「地球全体で我慢を強いることなくCO2を削減していく」ためには日本の環境技術が不可欠とした。
 地球温暖化が進めば種の絶滅の危険性が高まるとして「生物多様性の保全と地球温暖化対策を車の両輪として進めていく」と強調。10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、自然環境を守りながら利用する「里山」の知恵について、議長国として世界に訴える方針を示した。(共同)

10/04/07

■彦根旧港湾の桜台無し 枝に疑似餌 釣り人ごみ 県市も放置(京都新聞電子版)
 満開を迎えた彦根市の彦根旧港湾の桜並木で、枝に釣り糸や疑似餌(ワーム)が数多く絡まり、景観の悪化を招いている。旧港湾は外来魚の釣りスポットとして知られる一方、国宝の彦根城天守を望む花見ポイント。一部釣り人のマナーの悪さに加え、管理者の滋賀県や市が注意や清掃をせずに放置し、悪化が進んだ形だ。
 彦根城北側の彦根旧港湾両岸には、県と市が景観整備のために植えたソメイヨシノなど約150本が並ぶ。
 ここで近年、釣り人が急増。県東北部浄化センターの温排水が流れ込んで冬場にもブラックバスやブルーギルが集まる釣り場として知られ、さらに昨年7月に近接する彦根城の堀が釣り禁止になったためだ。
 これに合わせて釣り人が桜の枝に絡まった釣り糸や疑似餌を置き去りにするケースが増えたという。中には、複数の疑似餌がぶらさがった木もある。一方で、県や市の対策は進んでいない。
 彦根旧港湾一帯は県と市の管理区域が入り組むうえ、県、市内部でも河川の管理、桜の管理、外来魚対策など担当課が複数に分かれているため、具体策が進まなかったという。
 外来魚駆除の釣り大会を1月と3月に催した県琵琶湖レジャー対策室は「参加者にはマナー徹底を呼び掛けている。外来魚駆除も大切なので、日ごろ来る釣り人に注意する方法を考えたい」といい、県湖東土木事務所が清掃を検討する。彦根市都市計画課も「植栽を管理する事業者に清掃をお願いする」としている。
 彦根城の桜の維持管理に携わる樹木医の川崎昭重さん(74)は「釣り糸が絡まっただけでは桜が弱ることはない。ただ、公共の場で釣りをするなら、桜を見る楽しさや景観を守ることとも両立させてほしい」と話している。

■三輪崎沖でマッコウクジラ 10匹前後の群れを確認 異常気象が原因か? 専門家も驚く(紀南新聞ネット版)
 ここにも地球温暖化の波か−−。新宮市三輪崎から那智勝浦町宇久井の沖合10〜15キロの熊野灘で、4日から5日にかけて、角張った大きな頭で体全体が黒い姿が特徴のマッコウクジラの10頭以上の群れが確認されている。専門家たちは「例年、この時期に確認できるのは1、2匹程度だが」と驚いている。
 マッコウクジラは、夏場は黒潮に乗って北上し、寒い海域で出産を行い、逆に冬場には南の海域でえさを食べる。ハクジラ類では最大種で中には体長 20メートルに達するものもいる。
 漁業関係者や地元の海洋レジャー施設担当者によると、2、3日前から太地町梶取崎〜尾鷲市三木崎にかけての沖合で、姿を見せていると言う。オスは体長16〜17メートル、メスは8〜9メートルで、群れをなして気持ちよさそうに泳いでいる。
 地元の海洋レジャー施設担当者は「これまで水温が低かったが、ここ数日、5月並みの陽気で海水温も18、19度まで上昇したことが、クジラ大発生の要因かも」と分析する。

10/04/06

■滋賀県内、ぽかぽか陽気 桜満開、家族連れにぎわう(京都新聞電子版)
 滋賀県内は6日朝から、高気圧に覆われて青空が広がった。日中は汗ばむ陽気になり、大津市内の最高気温は22・4度、東近江市で今年最高の23・1度となり、県内各地で5月上旬から下旬並みの暖かさを記録した。
 大津では桜が満開を迎え、多くの家族連れでにぎわった。膳所城跡公園は平日にもかかわらず朝から駐車場が満車になるほどの人出となり、夜の宴会に備えて青いビニールシートで場所取りしている人の姿も見られた。
 家族や友人約30人のグループで訪れた大津市秋葉台の小学4年奥村愛莉さん(9)は「思っていた以上に桜がいっぱい咲いていてびっくりしました。春休みの良い思い出になりそう」と話し、手作りの弁当を食べながら花見を楽しんでいた。

■高速のGW混雑予測、昨年超える 10キロ渋滞444回(ChunichiWeb)
 高速道路4社は6日、ゴールデンウイーク(4月28日〜5月9日)の混雑予想を発表。10キロ以上の渋滞回数は444回で、「上限千円」の効果で大幅に増えた昨年の420回を超え、記録が比較できる過去5年間では最多となる見通しだ。
 予測によると、下りのピークは5月1〜3日、上りは3〜4日の見込み。平日の4月30日も上限千円の割引が適用される。
 30キロ以上の渋滞は昨年実績の59回を下回る50回と予測。最大の渋滞は、関越自動車道下りの花園インター(埼玉)で5月2日午前に50キロに達すると見込んでいる。
 高速各社は、トンネル内の照明を明るくする取り組みを拡大、サービスエリアには駐車場整理員を配置するなどして、渋滞緩和を工夫する。
 上限千円は6月に終了し、普通車の上限は原則2千円となる見通し。(共同)

10/04/05

■釣り糸放置やめて! 野鳥の天国 足元に地獄(ChunichiWeb)
 水辺に放置された釣り糸が原因で、野鳥が死傷する事例が後を絶たない。毎年、愛鳥週間(五月十〜十六日)に合わせ、捨て置かれた釣り具の回収運動「全国一斉テグスひろい」をスタートさせる日本鳥類保護連盟は、「身近な水辺環境を考えるきっかけにして」と参加を呼びかけている。(片山健生)
 三月下旬、静岡県御前崎市の御前崎港。岸壁の係留ロープに絡まった釣り糸を見つけた同県掛川市の大石斎さん(74)は、はさみで手際良く切り放し、持参の袋にしまいこんだ。「野鳥の体にからまれば死に追いやることになる」と真剣だ。
 野鳥観察が趣味の大石さんは、この回収運動が始まった二〇〇四年から参加。現在は開催期間に限らず週二回、観察を兼ねて同港や、近隣の海岸、河口で回収作業に当たっている。
 被害の野鳥にも何度も遭遇した。「小さくてかわいいユリカモメが釣り針を口に引っかけたまま動き回る姿は痛々しかった」。撮りためている被害鳥の写真で個展を開き、市民の関心を高めたいと考えている。
     ◇
 水辺に残る釣り糸の多くは、ほどけなくなったり、根掛かりしたりして、釣り人が放棄したとみられる。そこに飛来した野鳥が近づき、足や羽に絡めてしまう。「釣りの餌は野鳥にとっても餌。餌が付いたままの釣り針なら、のみ込むこともある」と日本鳥類保護連盟の神崎高歩さん。針が複数ある釣り糸で足と羽の自由が同時に奪われて飛べなくなったり、木の枝とも絡まって宙づりになったりする事例もあったという。
 同連盟の回収運動で拾われる釣り糸は増加傾向にあり、全国五十六カ所で延べ六百十九個人・団体が回収に参加した〇九年は、釣り糸の合計が過去最長の百二十三キロに上った。同年の回収運動期間中に報告された野鳥六羽の死傷について、神崎さんは「氷山の一角でないか」とみている。
 釣る側も被害防止に懸命だ。釣り具メーカーや釣具店、釣り人らでつくる日本釣振興会では毎年十月の第三日曜日を「水辺感謝の日」と定め、一九九四年から、水辺の一斉清掃を会員らに呼び掛ける。〇九年は、百六十五カ所で計一万二千人余が参加した。今年は、会員以外の釣り人にもモラルの徹底を図ろうと、被害鳥の写真をプリントした釣り具回収箱を千個用意。四月から加盟の釣具店などに置いてもらい、釣り具を持ち帰る重要性を広くアピールする。
◆回収期間は5〜10月 
 日本鳥類保護連盟の今年の回収運動期間は五〜十月。参加者は釣りに利用されている水辺を選んで、都合の良い日時に回収すれば良い。水辺のため事故防止には十分な注意が必要。特に岩場は滑りやすく、回収した釣り針でけがをする可能性も。投げ釣り中の人が近くにいる場合は、その動きにも気を配りたい。
 服装は汚れても構わない格好で。はさみとごみ袋は必携。返しがある釣り針が体に刺さった場合に備え、切断するニッパーがあれば安心だ。
 同連盟は「鳥の被害は身近な水辺でも起こり得る。わずかな量でも構わないので釣り具を拾ってほしい。作業を通じて、ほかのごみにも目を向けてくれたら」としている。回収物の種類や数量を同連盟に報告すると、期間終了後、その年の集計結果が文書で届く。問い合わせは、同連盟=電03(5378)5691。

■琵琶湖のアユ魚群、過去20年間で最多 3月、県水産試験場調査(京都新聞電子版)
 琵琶湖で今年3月に確認されたアユの魚群数が、過去20年間で最多を記録したことが滋賀県水産試験場(彦根市)の調査で5日までに分かった。秋から冬にかけて琵琶湖の水温が高く、アユが成長しやすい環境だったことなどが影響したという。
高水温、えさ豊富など影響?
 3月18、19日に船で琵琶湖を周回し、魚群探知機でとらえた魚影を集計した。3月のアユの魚群数は大群が18群、中群が46群、小群が162群で、すべての魚群を小群に換算すると508群だった。ここ20年では最多で、現在の方法で調査を始めた1984年以降でも、漁獲量が最盛期だった87年の810群に次いで多かった。
 同試験場によると、アユが生息する水深10〜20メートルでの水温が、昨年10月から今年3月にかけ例年より1・7〜0・1度高かった。えさのプランクトンが豊富で、凍死するアユが少なかったことが魚群増の要因とみている。
 また、冬季に悪天候が続いて漁業者が出漁できない日が多く、漁獲されるアユが減少。昨秋の渇水で少なくなったアユの産卵数を補うため、人工河川に放流する親魚を例年より増やした影響もあるとみられる。
 同試験場は「アユの資源が増えているのかどうかは、まだ分からない。4、5月の調査結果を見て判断したい」としている。

■琵琶湖の男性遺体、死因は水死 守山署、4日に発見(京都新聞電子版)
 守山署は5日、滋賀県守山市水保町沖の琵琶湖で4日に見つかった男性遺体の死因は水死だったと発表した。

10/04/04

■琵琶湖に男性の遺体 守山の沖合(京都新聞電子版)
 4日午前8時10分ころ、滋賀県守山市水保町の琵琶湖の沖合約160メートルで、男性の遺体がうつぶせで浮いているのを、バス釣りに来ていた男性会社員(37)が見つけ、110番通報した。守山署は死因などを調べている。
 同署によると、遺体は30〜50歳ぐらい。身長約160センチの中肉で、黒色のセーターとズボン、靴をはいていた。所持品はなかった。左腕と左胸に傷があったが、致命傷ではないとみられる。死後10日〜1カ月ほどという。

■バス料理:復活模索 安価な仕入れ先開拓に課題−−県庁職員食堂(毎日jp滋賀)
◇先月から姿消す
 県庁1階の職員食堂「かいつぶり」の名物メニューだったブラックバス料理が3月から姿を消した。食用化に協力してきた業者の採算が合わず、260円という安値を維持できなくなったためだ。新たな仕入れ先を探しているが、バスの切り身の流通ルートが乏しく、復活へのハードルは高そうだ。【安部拓輝】
 バス料理を始めたのは07年夏。「滋賀らしいメニューを」と考えていた井上三郎支配人(66)が、バスの料理コンテストを見て思い立った。1カ月限定で「ブラックバスを食べ尽くそう」と銘打った企画を始めたところ、好評だったため、その後も毎週新メニューを出し続けてきた。香草焼きや鶏肉ミンチと合わせたミートローフ、グラタンやコロッケなど、その数は2年7カ月で130種を超えた。
 食堂によると、これまでは大津市内の水産業者の協力で、琵琶湖に仕掛けたエリに入ったバスを1キロ750円で購入していた。しかし、「収穫量が安定しない」として今年2月から同1050円に跳ね上がったという。
 バスは特有の臭みを取るために塩もみが重要。食堂では作業効率から三枚に下ろした切り身で仕入れる必要があるが、同じ切り身ならカレイやサバの方が安いため、提供を続けるには値上げするか量を減らすしかないという。井上支配人は「駆除する魚から食べる魚に定着させるため、安い値段でたくさん食べてもらいたい」と話しており、再開に向けて協力者を募っている。

■鳩山首相:来県 環境団体と意見交換「滋賀の意気込み感じた」(毎日jp滋賀)
 鳩山由紀夫首相が3日、幼保一元化や環境エネルギー事業の現場を視察するため来県した。東近江市立ひまわり幼児園や京セラの太陽光発電パネル製造工場(東近江市)、県立琵琶湖博物館(草津市)を回り、市民団体などと意見を交わした。【南文枝】
 琵琶湖博物館では、嘉田由紀子知事の案内で、彦根市から移築した旧家など人々の生活や琵琶湖の環境の変遷を示した展示を見学。琵琶湖の生物を紹介するコーナーではニゴロブナやアメリカザリガニと触れ合った。
 その後、▽廃油再利用▽魚の生態調査▽シジミの生態系復元−−など環境活動に取り組む「菜の花プロジェクトネットワーク」「琵琶湖博物館うおの会」「びわこ豊穣の郷」の3団体代表と意見交換した。嘉田知事は、2030年に90年比で温室効果ガス排出量を半減する道のりを示した工程表素案など県の地球温暖化対策を説明した。
 視察を終えた鳩山首相は「幼保一体化や環境問題を最先端で頑張っている滋賀県の意気込みを感じた」と満足そう。嘉田知事は「ロードマップ(工程表)の話ができて有意義だった」と話していた。

■鳩山首相が県内訪問 幼児園視察、環境団体と意見交換(ChunichiWeb滋賀)
 鳩山由紀夫首相は3日、県内を訪れ、東近江市のひまわり幼児園や太陽光発電パネルを製造する同市の京セラ滋賀八日市工場、草津市の県立琵琶湖博物館などを視察し、県内の環境団体と意見交換した。
 午前中、ひまわり幼児園で園児たちと触れ合った鳩山首相は、京セラ滋賀八日市工場を経て琵琶湖博物館へ。嘉田由紀子知事の案内で、館内に移築された昭和30年代の民家、生きた湖魚に触ることのできる水槽などを回った。
 バイオ燃料をつくるNPO法人「菜の花プロジェクトネットワーク」など、自然環境問題に取り組む団体とも意見交換。県が進める温暖化対策やCO2削減策について説明を受けた。
 この後、鳩山首相は環境観光船で琵琶湖を渡り、大津市内のホテルへ移動。県内選出の国会議員や地元県議、連合滋賀関係者らと意見交換した。
 鳩山首相は「琵琶湖があるだけに、滋賀は環境の最先端地域。日本をリードする意気込みを感じた」と感想を話した。
 嘉田由紀子知事も「首相は環境問題に関心が高かった。NPO活動に対する国の支援も考えていると言われ、心強く、同志の誓いをした気持ちだ」と首相の環境に対する姿勢を評価した。 (小西数紀)

10/04/03

■首相動静―4月3日(asahi.com)
 【午前】7時25分、JR東京駅。33分、ひかり503号で同駅発。9時49分、JR米原駅。民主党の奥村展三総務委員長出迎え。10時28分、滋賀県東近江市の市立ひまわり幼児園で視察。同党の林久美子参院議員ら同行。11時51分、同市の京セラ滋賀八日市工場。西沢久夫東近江市長、川村誠京セラ会長らと昼食。
 【午後】0時34分、同工場を視察。福山外務副大臣ら同行。2時21分、滋賀県草津市の県立琵琶湖博物館で視察。田島環境副大臣ら同行。53分、滋賀県の嘉田由紀子知事、環境活動団体メンバーと意見交換。3時40分、同市の草津烏丸半島港。43分、環境対応型観光船「megumi」で同港発。4時12分、大津市の大津港。17分、同市の琵琶湖ホテル。民主党滋賀県連、連合滋賀の幹部らと意見交換。42分、報道各社のインタビュー。5時5分、同市の故山元勉・元民主党衆院議員宅で弔問。6時8分、京都市左京区の京セラのゲストハウス「和輪庵」。民主党の小沢幹事長、京セラの稲盛和夫名誉会長と夕食。

■首相、滋賀県を視察(日本経済新聞ネット版)
 鳩山由紀夫首相3日、滋賀県を訪れ、幼稚園と保育所を一体的に運営している施設や、太陽光パネルを製造する工場などを視察した。その後、観光船で琵琶湖を遊覧。船上で嘉田由紀子知事から琵琶湖の環境保全の取り組みなどについて説明を受けた。
 視察後「(滋賀県は)琵琶湖があるだけに、環境最先進地域だという思いを強く感じた。負けてはいられない」と語り、環境問題の取り組みへの意欲を強調した。

■水質汚濁基準、COD指標見直しを 滋賀県有識者委、国に先駆け提言(京都新聞電子版)
 滋賀県の有識者委員会「琵琶湖総合保全学術委員会」はこのほど、琵琶湖の水質汚濁測定で30年余り使われてきたCOD(化学的酸素要求量)について「精度が不十分」と指摘し、水質改善指標としての使用を見直すよう県に提言した。CODを環境基準に定める国も見直しを検討しているが、提言は琵琶湖で先駆けて転換を図るよう促した。
 CODは、測定に使う薬剤に反応せず測定できない有機物があり、県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)の調査では、有機物を直接測るTOC(全有機炭素)の結果と比べ、下水道排水や工場排水で約半分、下水道経由でない生活雑排水は4割弱しか検出できなかった。
 このため、かつての工場排水などの個別対策ではなく、さまざまな排出源で幅広く削減が求められる現在では、汚濁削減の数値目標を掲げるうえで排出源ごとの汚濁量と湖への影響をより正確に把握する必要があり、指標としてそぐわなくなったと結論づけた。
 副委員長の内藤正明・同センター長は「CODに代わる新たな有機物指標が必要」と提言し、「CODが十分でないことは明白。(環境基準に定める)国とも議論し、方向性を出さないといけない段階だ」と指摘した。
 ただ、指標を新しい測定技術のTOCに変更すると経年変化をたどれず、環境基準のCOD測定も中止できないことから、当面は、湖全体の削減目標などはTOCから設定し、CODは酸素を測る低酸素研究などと併用する方法が現実的とみられる。
CODとTOCとは
 CODは汚濁要因となる水中の有機物を薬剤を使って酸化させ、消費した酸素量から有機物量を推定する。琵琶湖で現在も環境基準を満たしておらず、水質が改善されていないことの根拠とされている。TOCは水中の有機物を燃焼させて炭素量を測るため、有機物そのものを計測できる。琵琶湖では1997年に計測が始まった。

■立ち退きめぐり対立 幸手の人気釣り堀(Web埼玉)
 一級河川中川のほとりにある幸手市の釣り堀と河川管理者の県が、施設の撤去をめぐって対立している。半世紀にわたりレジャーを提供してきた業者は「今さら立ち退けとは理不尽。話し合いがしたい」と打開策を求めるのに対し、県側は「不法占有で、話し合いの余地はない」と法的手段に訴える構えだ。土地の所有権が民間から行政側へ移った当時の経緯もあいまいで、まさに“水掛け論”となっている。
 釣り堀は、有限会社吉羽園(坂田行夫社長)が経営する幸手市上吉羽の「フィッシングエリア吉羽園」。1955年に造成され、64年にオープンした。約7万4千平方bの敷地面積を有する日本最大規模の釣り堀で、ブラックバス、ヘラブナ、トラウト釣りを手掛ける。
 休日になると多くの釣り愛好家や家族連れが訪れる人気のレジャースポットだが、約3年前から護岸工事を理由に県から立ち退きを求められている。
 吉羽園によると、もともとは幸手町会議員だった男性が当時の東部漁業組合副組合長の承諾を得て、有料釣り堀を開業。用地は民有地だった。その後、坂田社長の父で故坂田正次郎氏が釣り堀を譲り受け、土地所有者と交渉して釣り堀拡張と整備を実施。久喜町会議員を務めた正次郎氏は、釣り堀の運営とともに周辺の廃棄物の不法投棄処理や火事、事故防止に当たってきた。
業者「話し合いをしたい」
 ところが79〜80年に土地の所有権が県と国へ移行。82年以降、正次郎氏と県の間で補償を含めた移転交渉が何度か行われてきたものの、88年からの約20年間は音沙汰が無く、2007年3月になって再び立ち退きを言い渡されたという。
 坂田社長は「ごね得を狙っているのではなく、賃貸料を払えと言われれば払うし、工事が本当に必要なら協力もする。利用者や従業員のこともあるので、できるなら営業を続けたい。とにかく話し合いがしたい」と訴える。しかし、1月に第三者機関の土地収用委員会に話し合いによるあっせん申請を行ったが、応じられることはなかった。
県側「不法占有 余地ない」
一方、担当する杉戸県土整備事務所は「土地は国民共有の財産。本来なら誰でも無料で入れて、キャッチボールなどをして遊べる場所。あれだけの場所を好き勝手に使っているのは、許すわけにはいかない」と主張している。
 今回の騒動に利用客は戸惑いを隠せない。幸手市の無職岩崎弥太郎さん(68)は「定年後は週に3、4回通っている。無くなると本当に困る」。千葉県野田市の会社員北本翔馬さん(26)は「今は子どもでも安全に遊べる管理釣り場が少なくなっている。何とか残してほしい」と切実な思いを吐露する。
 県に対して話し合いによる円満解決を求める署名には、約1200人が賛同しているという。撤去・移転に掛かる費用は5億円以上に上るとみられる。

■農林漁業通じて動植物保護 農水省がガイドブック(ChunichiWeb)
 農林漁業にかかわる人が生物多様性の保全に向けた取り組みを進め、生産物に動植物のシンボルマークを付けるなどして、消費者に活動をアピールしている実例やノウハウをまとめた「生きものマークガイドブック」を農林水産省が作成した。
 田畑の生きものや、魚のすみかとなる藻場の減少が指摘される中、農林漁村と都市の人々が自然を守る意識を共有してもらうのが狙いだ。生産者や消費者向けに都道府県などを通じて配布、農水省のホームページでも見ることができる。
 ガイドブックには全国の42事例を紹介。冬も田に水を張り、鳥などが生息できる環境をつくる運動では、米のパッケージにガン(宮城県大崎市)、トキ(新潟県佐渡市)のイラストなどを入れたケースがあった。鳥の餌になるよう水路から小魚が水田に入る魚道を設けるなどしている兵庫県豊岡市では「コウノトリ育むお米」をブランド化している。
 また漁師が捕獲した外来魚を肥料として農家に活用してもらう茨城県・霞ケ浦の取り組みなども掲載している。(共同)

■イナズマロック今年も聴ける! 草津で9月18、19日(YomiuriOnLine滋賀)
 県出身のミュージシャンで滋賀ふるさと観光大使の西川貴教さん(39)が昨年に続き、今年も9月18、19の両日、草津市の琵琶湖畔で大型野外イベントを開催することが決まった。
 タイトルは「イナズマロックフェス2010」(同フェス事務局主催)。昨年は2日間で計3万人が来場し、西川さんも「継続イベントにしたい」と願っていたことから実現した。
 烏丸半島芝生広場に特設ステージを組み、趣旨に賛同したアーティストが出演。公演内容は西川さんが企画する。昨年と同様、会場周辺では物産展を行い、イベントの収益金の一部は、琵琶湖保全のための基金として県に寄付する。開演は午後2〜8時の予定。出演アーティストは決定次第、発表する。問い合わせは県観光交流局(077・528・3743)。

10/04/02

■普通車2千円、軽は千円 高速上限料金制固まる(ChunichiWeb)
 国土交通省は2日、6月から実施する高速道路の上限料金制の概要を固めた。軽自動車は千円、普通車は2千円、中型車と大型車は5千円で、特大車は1万円とする。本州四国連絡道路については、競合するフェリーへの配慮などから、軽自動車は2千円、普通車は3千円と割高にする。
 現行割引の廃止で値上げになるケースもあることから、民主党が衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げた「高速無料化」に逆行するとの反発も出そうだ。
 上限制は、走行距離が長くても一定以上の通行料は徴収しない制度。自動料金収受システム(ETC)搭載の有無にかかわらず、現金にも適用する。
 上限制の導入に合わせ、ETC搭載車を対象にした休日(土日祝日)限定の「上限千円」などの現行割引は廃止。高速道路の利用距離に応じてポイントを付け、割引をする「マイレージサービス」も廃止する方針だ。
 負担増を懸念する物流業界などに配慮し、激変緩和措置も講じる。具体的には、2010年度に限り、現行の夜間割引と地方部の通勤割引をそれぞれ現在の最大5割引きから3割引きに縮小して継続し、大口利用者向けの割引も続ける案で最終調整している。(共同)

■桜:開花宣言 満開は1週間後−−彦根(毎日jp滋賀)
 彦根地方気象台は1日、彦根地方の桜(ソメイヨシノ)の開花を宣言した。平年より3日早く、昨年より4日遅い。「満開の目安は1週間後ぐらい」としている。
 彦根城内では、表門橋に近い内堀沿いの桜並木のつぼみが膨らみ、時折小雨の降る中、桜目当てで訪れた市民や観光客が咲いた1輪の花をめざとく見つけ、写真を撮るなどしていた。城内には約1200本の桜があり、桜まつり期間中(20日まで)は午後6〜9時まで表門橋前−玄宮園前間の20本のぼんぼりが点灯され、夜桜を楽しめる。【松井圀夫】

■彦根で桜開花 平年より3日早く(ChunichiWeb)
 彦根地方気象台は1日、彦根市の桜が開花したと発表した。平年より3日早く、昨年より4日遅い。
 この日は南から温かく湿った空気が県内に入り込み、ぐずついた空模様。最高気温が彦根で14・7度(平年13・6度)、大津で19・2度(同14・4度)と平年を上回った。
 1200本の桜がある彦根城でもほころび始め、行楽客が見上げ、春を感じていた。気象台によると、天候は週末の3、4日に回復する。彦根観光協会は11日ごろまで見ごろと予想している。(森若奈)

10/04/01

■桜(ソメイヨシノ)開花発表 彦根地方気象台(京都新聞電子版)
 彦根地方気象台は1日、桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。平年より3日早く、昨年より4日遅い。満開は1週間後ぐらいという。
 この日午前、滋賀県彦根市城町の気象台敷地内で、桜の標準木で6輪が開花しているのを職員が確認した。同日の彦根市内の最低気温は7・8で平年より2・9度高かった。気象台は「数日寒い日が続いたが、前日から暖かくなって開花したのではないか」としている。1日夜から数日間は再び冷え込むという。
 彦根市尾末町の彦根旧港湾沿いの桜並木もちらほらと花を付けた。1日は時折小雨が降ったが、並木の下で市民たちが散歩や釣りを楽しんでいた。

■琵琶湖博物館・篠原新館長が会見 「若い世代取り込む」・草津(京都新聞電子版)
 1日に就任した県立琵琶湖博物館(草津市)の篠原徹館長(64)が、同館で就任会見を行った。篠原館長は「地域の教養を担う博物館として、琵琶湖という大きな存在を軸にした取り組みを進める」と抱負を語った。
 篠原館長は民俗学と生態人類学が専門で、今年3月まで琵琶湖博物館協議会長などを務めた。2008年3月まで22年間、千葉県の国立歴史民俗博物館に在籍し、07年7月からは副館長を務めた。民俗博に在籍中は、当時研究者だった嘉田由紀子知事とも共同研究をしたことがあるという。
 篠原館長は博物館での経験が長いことから「博物館のあり方が変わってきていることは実感している。博物館に来なくなっていると言われる若い世代を取り込めるようにしたい」と話した。

■日本列島、3月の天気記録ずくめ 降水多く、どんより(ChunichiWeb)
 気象庁は1日、3月の天候まとめを発表。全国的に降水量がかなり多く、日照時間が短かった。東日本(関東甲信、北陸、東海)太平洋側の降水量は平年の1・59倍と統計を始めた46年以降、3月としては最多、西日本(近畿―九州)の太平洋側は1・62倍と2番目の多さだった。
 同庁によると、南から暖かく湿った空気が入りやすく、低気圧や前線の影響を受けたのが原因。
 地点別では、長野県の飯田で平年の2・09倍の266・5ミリ、静岡県熱海市の網代で1・99倍の299・5ミリなど9地点で過去最多。高松など6地点は歴代2番目、名古屋など14地点は3番目(タイ含む)の多さ。
 月累計降雪量も、北海道の留萌で148センチ、旭川で178センチを記録し、観測史上最多となった。
 一方、日照時間は、沖縄・奄美を除く地域で平年を下回った。特に日本海側で短く、北日本(北海道、東北)の日本海側で平年の65%、東日本の日本海側で61%と、ともに3月としての戦後最短記録を更新。地点別では石川県の輪島で平年の56%の71・4時間など、6地点で観測史上最短を記録した。(共同)

■外来魚キャッチアンドリリース禁止継続(日テレNEWS24)
これは先月開かれた県の内水面漁場管理委員会が決定したものです。在来種を守り、漁業への影響を抑えるため、県内の河川や沼でブラックバスなどの外来魚を釣ったあと、その魚を再び放流する「キャッチアンドリリース」を今年度も1年間引き続き禁止するとしています。県内では八郎湖などがバス釣りのスポットとして人気で休日には県外からも多くの釣り人が訪れています。県が八郎湖で釣られたバスを調べたところすでに口などに針よる傷がついていたものが3割程度いました。1度釣られて再び放流された可能性が高いことを意味しますがこの割合は一時期よりも高くなっていて、改めて釣りを楽しむ人たちのキャッチアンドリリース禁止の徹底が求められています。

■高速料上限案、普通車2千円・軽1千円 休日1千円廃止(asahi.com)
 国土交通省は、6月に導入する高速道路の新料金体系を固め、各高速道路会社などと最終調整に入った。軽自動車1千円、普通車2千円、大型車5千円など車種別に上限料金を定める。平日、休日関係なく、一定の距離を超えれば料金が上がらないようにする。「休日上限1千円」や夜間割引など従来の割引はすべて廃止し、近距離を走るドライバーには実質値上げとなる。
 6月に高速道路の一部区間を無料化するのに合わせ、新料金体系に移行する。割引はETC搭載車に限定せず、料金体系は首都高速、阪神高速を除いて原則全国一律とする。
 軽、普通、大型のほか、大型バスなどの特大車を加えた4車種に区分し、それぞれ上限料金を設定する。特大の上限は1万円程度とする方向。ハイブリッド車などのエコカーは軽と同じ料金とする方針だが、エコカーの認定作業などに手間取るため、6月実施は困難とみられる。
 首都高速と阪神高速は、現在の定額制から、上限付きの距離別料金に移行する。ただ、料金変更には出資者である自治体の同意が必要で、7月以降の実施となりそうだ。
 高速道路の料金(普通車、定価)は現在、初乗り運賃(150円)に距離に応じた料金(1キロ当たり24.6円)を加算して算出。東京―名古屋間を東名高速で走る普通車だと、割引なしの料金は7100円。新料金では2千円で、平日の遠距離利用者にとっては大幅な割引になる。
 ただ、「休日上限1千円」や「夜間最大50%割引」など、国や高速道路会社の負担で実施している割引制度は同時になくなる。
 高速会社によると、現在は全体で定価から4割程度値下げしており、大半の利用者に何らかの割引が適用されているという。東日本高速道路会社によると、軽・普通車の平日の1回あたりの平均走行距離は約40キロ、休日は約60キロ(ともに昨年6月時点)と現在、普通車は2千円に満たない区間での利用が主流。このため、現行割引の廃止で多くの利用者にとって実質値上げとなる可能性がある。
 昨年末、民主党が鳩山政権に対して「全国一律の料金体系」の導入を要望したのを受け、国交省が新料金を検討してきた。また、「休日1千円」などに使われていた割引財源の一部は高速道建設に回す方針だ。
 実質値上げへの反発も予想されることについて、前原誠司国交相は「社会実験として検証することになる」として、影響次第では料金体系を再度見直す可能性を示唆してきた。(津阪直樹)

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