琵琶湖の湖底に流れ着いたバスフィッシング関係のいろんな情報をお届けします。中にはヘド
ロの底からすくい上げた情報もあります。このコーナーの情報はすべて信頼の置けるニュース
ソースから発信されたものですが、真偽の程は未確認であることをご承知置きください。  

琵琶湖の湖底から
(2012/05)

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12/05/31

■芦ノ湖のオオクチバス出荷自粛要請 神奈川県(msn産経ニュース)
 神奈川県は30日、箱根町の芦ノ湖で採取されたスポーツフィッシングの対象魚であるオオクチバスから高い数値の放射性セシウムが検出され、念のため地元の芦之湖漁協に出荷の自粛を要請したと発表した。皮の粘液が臭く、食用には出荷されていない。
 県水産課によると、オオクチバスからは1キロ当たり101ベクレルを検出。有効数字を上から2桁として3桁目を四捨五入する決まりのため、基準値同100ベクレル以下となり、国が出荷制限措置をとる可能性はない。
 食用ではないが、外来魚対策の一環としてフライなどで出した店がある。25日にも同97ベクレルを検出しているため、自粛を求めた。
 20日に芦ノ湖で採取したニジマスからは同3・7ベクレルと低い値しか検出しておらず、県は「オオクチバスは魚をよく食べるため、食物連鎖で生物体内に濃縮される可能性があるのではないか」などと分析している。

■清掃奉仕:西中学校区の小・中学生ら、琵琶湖きれいに−−彦根(毎日jp滋賀)
 彦根市立西中学校区の小・中学生が合同で30日、琵琶湖の松原水泳場と長曽根浜の清掃奉仕をした。異年齢で交流しながら、地域連携と身近な自然や環境を守る奉仕の心を身に着けるのが狙いで、「びわ湖の日」として取り組む伝統の行事。
 西中の全生徒と城西、城北両小の4〜6年生児童計約600人と、地域の青少年育成協議会のメンバーや地域ボランティアら約100人も参加。城西小校区は長曽根浜、城北小校区は松原水泳場に分かれ、木くずや空き缶、ビン類などを拾い集めて分類した。
 きれいになった砂浜を前に参加者は「気持ちよく砂浜を散策したり、夏場は楽しく泳いでもらえる」などと話していた。【松井圀夫】

■「ごみゼロの日」700人が湖岸清掃(asahi.com滋賀)
【彦根の小中3校】
 「ごみゼロの日」の30日、彦根市の琵琶湖岸で、地元の小中学生700人がごみ拾いをした。
 参加したのは彦根市立城北、城西の2小学校と、西中学校の子どもたち。身近な自然環境を守ろうと毎年、湖岸清掃を続けている。
 ハマヒルガオが咲く松原町の松原水泳場の浜辺では、子どもたちが2時間かけてごみを袋に集めた。城北小5年の安居梓さん(10)は「湖から打ち寄せられたごみがたくさんあった。自分もごみを捨てないようにしたい」と話した。

12/05/30

■CoCo壱番屋:2店限定、絶妙コラボ「若鮎フライカレー」(毎日jp滋賀)
 大手カレーチェーン店「CoCo壱番屋」の彦根中藪店(彦根市中藪町)と近江八幡サウスモール店(近江八幡市上田町)の2店が若アユをこんがり揚げた「湖の恵み 若鮎フライカレー」を発売し、新鮮なアユの味とフライのサクサク感が人気を呼んでいる。8月31日までの限定販売。
 県内で同チェーンの10店を経営する「株式会社アドバンス」(長浜市)が考案。彦根中部漁業協同組合の漁師が琵琶湖で捕獲、鮎養殖加工販売業「びわ鮮」(彦根市犬方町)が育てたブランド魚「とび鮎」を背開きにして、塩気を抑え、油でこんがりと揚げた。2匹入りの一皿価格は780円(大盛りライス880円)。
 「近江日野産鹿カレー」などの新カレーを次々と考案する「アドバンス」の川森慶子総務課長は「小骨も丸ごと使ったこんがりフライはカルシウムとビタミン群が豊富。店で味わってもらい、家庭料理にも取り入れてほしい」と話している。問い合わせは同社(0749・62・9026)。【桑田潔】

■「幽霊ビル」跡、湿生林で環境学習 大津の下阪本小(京都新聞電子版)
 20年前に爆破解体された大津市木の岡町の通称「幽霊ビル」跡一帯の湿生林「木の岡ビオトープ」に29日、地元の下阪本小の児童が環境学習に訪れた。幽霊ビルを知らない世代の子どもたちが、豊かな植生に変ぼうした琵琶湖岸の林で自然とふれ合った。
 2年生約110人が訪れ、地元の保全グループ「おにぐるみの学校」の有志から湿生林の中で生きる植物や虫について説明を受けた。新緑の中、隠された人形などを探すネイチャーゲームにも挑み、探検気分を味わった。
 中森蒼真くん(7)と高橋百花世さん(7)は「緑がきれいでゲームが面白かった」と喜び、角広司校長は「この地域は新住民の方も多く、子どもはもちろん、大人でも幽霊ビルを知らない人が増えています」と時の移り変わりを話していた。
 現地では1968年、ホテル建設が始まったが、資金難で中断。建設途中の11階建てビルが20年以上放置され、幽霊ビルと呼ばれた。一帯の湖岸は幽霊ビルが壁となって開発の手が入らなかったために県内屈指の湿生林に育ち、爆破解体後、県が保全している。

12/05/29

■郷土料理「ふなずし」作り体験クルーズ、琵琶湖汽船が期間限定運航(びわ湖大津経済新聞)
 琵琶湖汽船(大津市浜大津5)は7月6日より、びわ湖最大の島「沖島」(近江八幡市)へのクルーズと郷土料理「ふなずし」作りを体験する「ふなずし作り体験クルーズ」を期間限定で運航する。
 大津港を9時に出発。約1時間、びわ湖クルーズを楽しんだ後、同島へ上陸。沖島漁業協同組合スタッフの指導を受け、ふなずし作りを体験し、17時に大津港へ戻る。「2009年から運航を始め今年で4年目になる企画。毎回楽しみにしてくれている人もいる」と同社広報担当者。
 ふなずしはびわ湖の固有種「ニゴロブナ」を塩漬けにし、ご飯に漬け込んで発酵させた「なれずし」の一種。夏に漬け込めば晩秋からお正月にかけて食べ頃になる。おせち料理として楽しまれるほか、冠婚葬祭にも出される郷土料理としてびわ湖周辺の一般家庭で作られてきたが、近年はブランド化が進み高級食品として扱われる機会も増えた。
 同クルーズではあらかじめ塩漬けし下準備が終わったニゴロブナを用意。午前中にウロコ取りや水洗いを体験し、午後はご飯を詰め、たるに漬け込み、たるごと自宅に持ち帰る。たるは重しを追加していく程度で面倒な世話もなく、晩秋には食べ頃を迎えるという。
 運航日はホームページで確認できる。乗船料は、大人=3,000円、小人=1,500円。ふなずし作り体験は別料金で、1たる=2万5,000円が別途必要。グループ参加、見学だけの参加もできる。要事前予約。

12/05/28

■銀のビワマス:初展示 ルアーで漁師捕獲−−草津・琵琶湖博物館(毎日jp滋賀)
 琵琶湖固有種のビワマスが、県立琵琶湖博物館(草津市下物町)で展示されている。新漁法で捕獲された「銀のビワマス」(体長約50センチ)で、入館者の人気を集めている。7月1日まで。
 同館で体が銀色のビワマスが展示されるのは初めて。長浜、高島両市内の漁師らが提供した。伝統漁法の刺し網漁ではなく、巡航する船上からルアーで1匹ずつ釣る漁法で、銀色のうろこを傷つけずに捕獲したという。
 冷たい水を好み、夏場は琵琶湖北部の水深20メートル付近を回遊する。秋に増水した川を遡上(そじょう)するビワマスは体が赤と黒の「アメノウオ」と呼ばれ、同館では毎年10月に展示している。桑原雅之総括学芸員(53)は「体が銀色に輝くビワマスを間近に見る機会は少ない。琵琶湖固有種の魅力を知ってほしい」と話す。
 水族展示入り口にある「旬のさかなたち」の水槽で見られる。常設展示観覧料(一般750円、高校・大学生400円)が必要。問い合わせは同館(077・568・4811)。【加藤明子】

12/05/27

琵琶湖ハンドブック:「小事典」好評 県が5年ぶり改訂、無料配布(毎日jp滋賀)
 琵琶湖の歴史や生態系、水質データなどを網羅した「琵琶湖ハンドブック」(A5判、264ページ)が5年ぶりに改訂され、好評を得ている。県が3000部製作し、無料配布している。多い日で100件を超える問い合わせがあるという。
 琵琶湖の研究や保全活動などに取り組む大学教授やNPO代表らが執筆し、10章にまとめた。食文化やレジャー、水害と治水、外来魚と固有種、蜃気楼(しんきろう)や比良おろし、石けん運動など幅広いテーマを取り上げる。初版より写真やイラストを増やした。
 県環境政策課の椙本一輝主事(27)は「琵琶湖についてオールラウンドに学べる小事典。他に例のない自信作です」と太鼓判を押す。実費負担で郵送可能。問い合わせは同課(077・528・3353)。【加藤明子】

長浜大花火大会:船上で再開(毎日jp滋賀)
 昨夏、幕を閉じた「長浜・北びわ湖大花火大会」が今夏、模様替えして開催されることが決まった。藤井勇治・長浜市長が25日の定例記者会見で明らかにした。
 1万発の花火が夜空を焦がし、多くの観光客や市民らが長浜港湾一帯(長浜市港町)などから観賞した同大会は、警備面や資金面の課題から昨夏の32回大会で中止となった。しかし、継続を希望する声が相次ぎ、運営する同市や長浜観光協会などが検討してきた。
 8月6日夜に開催。花火を打ち上げる場所は、港の岸などから、湖上の台船に変更する。警備面にも配慮し、各団体、企業などから協賛を募る方針で、新たな実行委員会を設立する。同市観光振興課は「今年も真夏の長浜風情を味わえる花火大会にしたい」と話している。【桑田潔】

■高校生が姫路城内堀の魚類調査(神戸新聞NEWS)
 世界遺産・国宝姫路城周辺の生態系を調べようと、兵庫県姫路市本町、賢明女子学院の自然科学部員ら10人が26日、姫路城内堀の魚類を調査した。コイなど在来種のほか、外来種のブルーギル2 件、ソウギョの生息を確認した。
 県高校教育研究会生物部会西播磨支部が2008年から進める「姫路城自然調査」の一環。同校自然科学部は05年から主に城の外堀を調べており、内堀は初めてという。
 調査は前日、水中に仕掛けた12個のわなを引き上げ、採取した魚の尾ひれに水色の色素を注射してから堀に放し、再びわなにかかった魚の数で全体の個体数を推定する「標識再捕法」を実施。また、目視調査も行った。
 同部によると、この日はわなにブルーギル2 件8匹がかかった。27日も調査し、同じ方法で採取した数から全体の生息数を導く。目視では、コイやソウギョなどを確認した。
 昨夏の外堀での調査では、外来種のほかにフナやメダカなどの在来種も確認できたが、この日は見つからなかった。部長の生徒(16)は「内堀は外堀に比べて大きな魚が多く、水もきれいな印象なのに、小さな在来種がいなかったのが不思議。なぜなのか、調べてたい」と話していた。(鈴木雅之)

12/05/26

■若アユ:哀しからずや 蓄養池でジャンプ−−長浜(毎日jp滋賀)
 琵琶湖岸の姉川河口付近(長浜市南浜町)で、若アユの遡上(そじょう)が本格化。捕獲されたアユたちが蓄養池でけなげにジャンプを繰り返し、全国の河川に放流される日を待っている。
 姉川に設置された竹製梁(やな)で捕獲されたアユは川岸の蓄養池へ。「寺田鮎養殖」の池(縦約8メートル、横約4メートル)では、ポンプから勢いよく池に流入する水を川の急流と間違えたのか、琵琶湖育ちのアユ(体長約10センチ)が姉川上流域の産卵地を目指すかのようにジャンプ、またジャンプ。京都や福井、神奈川など全国各地の漁協などに卸され、各河川の放流用や養殖用として出荷される。
 今季の遡上は例年より約1カ月遅れの大型連休のころから始まった。同店の寺田利一さん(62)は「今年は小さめで細長だけど、みな元気そう。放流される川で大きくなってほしい」と話している。【桑田潔】

12/05/25

■県警:災害想定、本部移転訓練 湖上輸送も活用(毎日jp滋賀)
 地震などの大規模災害で県警本部(大津市打出浜)が使えなくなった事態を想定し、本部機能を守山署(守山市金森町)に移転する訓練が22日、行われた。東日本大震災の教訓を生かし、初めて機材の湖上輸送も行った。
 代替本部訓練は、09年1月に大津市京町から本部が現在地に移転後初めて。災害で陸路が止まったと想定し、無線機などの通信機材や職員ら15人を警備艇に乗せ、水上警察隊大津分駐所(大津市浜大津5)を出発。約20分後、約11キロ離れた草津市の烏丸半島桟橋に到着、機材を車に積み込み同署に移動した。
 署員らは4階の大会議室に無線機や電話を設置、各署との通信状況を確認。また同署から約1キロ北にある湖南広域消防局北消防署(守山市石田町)では、発煙筒の煙が充満する中、消防と合同で模擬倒壊家屋からダミー人形を救出する訓練を行った。訓練は県警ヘリが上空から中継、守山署の代替本部に送った。
  県警警備2課によると、庁舎の耐震性や通信機器の機動性を考え、代替本部には守山署か米原署を想定しているという。同課の下水流(しもずる)修管理官は「想定外の事態に備え、素早く移転して救助活動ができるようにしたい」と話した。【村瀬優子】

■湖沼保全 リオで訴え 滋賀県とILEC 6月国連会議出席(京都新聞電子版)
 ブラジルのリオデジャネイロで6月に開かれる「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」に、滋賀県と国際湖沼環境委員会(ILEC、草津市)が参加する。会議の主要テーマは環境と経済を両立させる「グリーン経済」だが、琵琶湖保全や統合的湖沼流域管理など、独自色を出したポスター展示を行う。
 会議は約120カ国の首脳レベルが集まり、今後10年の経済や社会、環境のあり方を議論する。リオデジャネイロで1992年に同様の会議が開催されて20年経過したため、リオ+20とされる。
 本会合は20〜22日だが、13日から各国のパビリオン展示が始まる。日本コーナーの自治体参加は滋賀県、東京都、横浜市、北九州市。滋賀県以外の自治体は気候変動対策や、エネルギーを効率的に使うスマートシティー事業をPRするのに対し、滋賀県は琵琶湖を中心に展示する。
 暮らしと湖の関わりの再生を柱にした「マザーレイク21計画」や、嘉田由紀子知事が提唱する水や食べ物、エネルギーの消費地と供給地を近づける大切さを県職員が伝える。
 県などが出資するILECも「統合的湖沼流域管理」をアピールする。地球上の淡水の大部分が存在しながら環境悪化が進む湖沼の視点から、上下流の河川を含めて流域を考える内容だ。昨秋に米国で開いた世界湖沼会議の成果も紹介する。
 現地に赴くILEC科学委員長の中村正久・滋賀大環境総合研究センター特任教授は「現在の水議論は利水や治水に重きを置くが、発展途上国ではうまくいっていない」と指摘。「農業や漁業、生態系保全など多様な役割を含めて住民参画で対応する『統合的湖沼流域管理』の重要性を各国の出席者に訴えたい」と語る。

■瀬田の唐橋/街の魅力に(asahi.com滋賀)
【旧東海道の代官所跡「交流館」構想】
 何色に塗るかで論争になっていた大津市の「瀬田の唐橋」について、高欄を茶系の色に塗り替える作業が間もなく完了する。橋の衣替えに合わせて地元では、観光地としての魅力を高めようと旧東海道沿いに点在する名所旧跡をつなぐまちづくりの検討が進む。かつての代官所跡を情報発信の場として整備する計画も持ち上がっている。
(「衣替え」まもなく完了)
 瀬田川にかかる唐橋は、近江八景の一つ「瀬田の夕照(せき・しょう)」の舞台で知られる。鉄製の欄干にサビが目立ったため、県が元のクリーム色に塗り直そうとしたところ、地元の商店主らが「風情がない」と反発。論争の結果、木造だった橋をイメージしやすい濃い茶色の「唐茶」に落ち着き、1月から塗り替え作業を開始。6月上旬に塗り終え、7月末までに高欄8カ所に銘板を取り付け完成する予定。
 塗り替えに合わせ、唐橋東側の瀬田南地区では、旧東海道沿いの旧代官所跡に残る、町家と洋館を合わせたような木造2階建て建物を「交流館」として整備する構想が進められている。
 幕末ごろの建築と見られ、昨年11月に取り壊され、跡地にマンションが建つ予定だったが、計画を知った住民らが市に、建物を情報発信の場として活用するよう求めた。
 市は2010年度から、旧東海道周辺のまちづくりについて地元と協議を進めており、市歴史博物館の学芸員横谷賢一郎さん(44)が建物を調査したところ、1階居間にあるふすま絵が、江戸時代に活躍した狩野派の絵師・吉村周山(1700〜73)の作品と判明した。横谷さんは「ふすま絵は、商人や町人の家では置くことが許されないような格式が高いもので、歴史的な価値がある。建物はもう少し新しいが、旧東海道の『顔』として保存する価値がある」という。
 市都市計画課によると、現在、土地と建物を市が購入して交流館に改装し、住民がボランティアで運営する計画が進められており、近く予算措置についての結論が出るという。住民側の椋梨秀道さん(68)は「由緒ある建物も一度壊せば元には戻せない。交流館を通じて、唐橋一帯の歴史を引き継ぎたい」と話した。(中村亮)

■琵琶湖の外来魚の回収、大幅減少(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖周辺に設置された外来魚の回収ボックスやいけすから回収した二〇一一年度の総量は一五・三トンで、前年度比六・二トン減と大幅に減ったことが県の集計で分かった。八割がブルーギルだった。県は本年度、外来魚を回収する箱を琵琶湖周辺に五基増設し、回収量アップを目指す。
 県琵琶湖レジャー対策室によると、昨年、一年を通じて一番よく釣れる五、六月の週末が天候不順で、釣り人や釣り上げ量が少なかったことなどが要因の一つとみている。回収した外来魚も例年よりも小ぶりだった。
 県は琵琶湖の生態系保全のため、釣り上げた外来魚の再放流を条例で禁止し、湖周辺の公園や漁港に現在、回収ボックス六十六基、いけす二十九基を設置。年度ごとに回収量は増え、一〇年度は二一・五トンで過去最高だった。
 県は本年度、回収ボックスを五基増やし、大津や彦根、米原、守山の四市の琵琶湖岸に設ける。外来魚釣り大会などの開催で回収ボックス、いけすの周知も図り、本年度は二十トン前後を目標に掲げている。
 琵琶湖レジャー対策室の担当者は「一一年度は残念ながら減ってしまった。少しでも多くの人に回収ボックスなどを知ってもらい、回収量を増やしたい」と話す。
 県は、日本釣振興会滋賀県支部と共催で六月十七日午前九時から、大津市浜大津と草津市下寺町の二会場で、外来魚釣り大会を開く。参加費は一人百円(餌代込み)。釣り愛好家から未経験の子どもまで幅広い参加を呼び掛けている。
 釣り大会の事前申し込みは不要、釣りざおや仕掛けは各自持参だが、釣りざおを持っていない人には無料で貸し出す。貸し出し希望者は事前申し込みが必要。問い合わせなどは県琵琶湖レジャー対策室=電077(528)3485=へ。(梅田歳晴)

■固有種ホンモロコ、産卵の季節(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖固有のホンモロコの養殖に取り組む東近江市百済寺本町の山本哲夫さん(63)の養殖池で、ホンモロコが産卵時期を迎えた。夕方になると、藻に見立てた日よけ用のネットに無数の魚が集まり、「バシャ、バシャ」と音を立てながら大量の卵を産み付けている。
 山本さんは琵琶湖でホンモロコが激減したことから「幻の魚にしてはいけない」と五年前、住宅機器販売の仕事をしながら休耕田や自宅敷地内に大小八つの池を造って養殖を始め、活魚やあめ煮に加工し、販売している。
 ことしは四月十二日から産卵が始まったが、しばらくして止まり、今月下旬から再び始まった。二カ所の養殖池(各三百五十平方メートル)には体長約八センチの成魚六千匹がおり、夕方になると五十センチ角の日よけ用ネットに勢いよく、卵を産み付けている。山本さんは「産卵期を迎えてもなぜか集中して産まなかったので心配していたが、ほっとした」と話していた。(前嶋英則)

12/05/24

■ホンモロコ:産卵が最盛期 山本さん、養殖池で−−東近江(毎日jp滋賀)
 東近江市百済寺本町の会社社長、山本哲夫さん(62)の養殖池で、琵琶湖20+件固有種のホンモロコの産卵が最盛期を迎えている。体長8〜10センチの成魚が水面を跳びはねたり体をくねらせるようにして人工藻に無数の卵を産み付ける姿が見られ、山本さんは「生命誕生の神秘を感じる」と話している。
 滋賀と大阪で住宅機器販売会社を経営する山本さんは、ホンモロコの激減に寂しさを感じ、「幻の魚にはできない」と07年に自宅の敷地や休耕田に大小18面の養殖池を手造りした。今年は例年並みに4月中旬から産卵が始まったものの天候不順で途切れがち。水温が16〜20度になった今月20日過ぎから徐々に活発になった。
 約6000匹の成魚を入れた養殖池には70センチ四方の産卵棚が二つ設けられ、近づいた成魚が次々と藻に似せた日よけ用の布に卵を産み付けている。他の大小7面の養殖池にも3000〜6000匹がおり、6月末にかけて順次産卵する。11月には体長8センチほどに育ち、あめ煮や生け魚として出荷される。【松井圀夫】

■“全雌三倍体ビワマス”養殖技術を開発 産卵せず、脂乗った状態保つ(SankeiBiz)
 琵琶湖の固有種でトロにも似た味わいがある淡水魚「ビワマス」を安定供給する養殖技術を、滋賀県醒井(さめがい)養鱒(ようそん)場(同県米原市)が開発した。
 ビワマスのメスは成熟して産卵期近くになると脂肪が落ちて肉質が劣化、産卵後に死ぬが、特殊な技術で卵を産まず脂の乗った状態にし、年間を通して高品質で安定供給することを可能にした。「地元の名産を全国区に」と関係者の期待は高く、水産庁から近く新技術が認可される。
 ビワマスはサケ科の淡水魚で、ピンク色の身から「ビワサーモン」の愛称で知られている。調理法は刺し身が一般的で、塩焼きやバター焼き、ムニエルなども人気。サケよりも脂身が少なく、さっぱりとした繊細な味わいが特徴だ。
 ただ、天然物の旬は6〜7月ごろと短いうえ、近年は琵琶湖の水質悪化などで漁獲量も減少。滋賀県によると、琵琶湖でのビワマスの漁獲量は昭和30年代には年間100トン近かったが、近年は20〜30トン程度で推移している。流通量が少ないため、県内の飲食店でも口にできる機会は少ないという。
 醒井養鱒場は昭和50年代から養殖に取り組んでいるが、メスの産卵前の肉質劣化などがハードルになり、安定供給は難しかった。
 このため、同養鱒場は平成21年から、人工的に産卵できなくさせる「全(ぜん)雌(めす)三倍体ビワマス」の開発に着手。メスに男性ホルモンを与えて性転換させたオスの精子を、別のメスに受精させ、その受精卵を27度程度のぬるま湯につける「温水ショック」を与えることで、産卵機能を持たないメスが生まれた。卵を産まないため肉質劣化を防止できるほか、死期も延ばせて、安定供給が可能になった。遺伝子操作をしていないことから、生態系への影響もないという。
 醒井養鱒場で、全雌三倍体ビワマスの開発に携わった桑村邦彦・県食のブランド推進課副参事(51)は「ビワマスの生産量はもともと少ない。新たに確立した技術で安定すれば、多くの人に味わってもらうことができる。脂の乗ったビワマスを観光客に食べに来てもらいたい」と期待している。

■外来魚駆除釣り大会 草津で27日に開催 滋賀(msn産経ニュース)
 琵琶湖で増え続ける外来魚を釣り駆除する「外来魚駆除釣り大会」が27日、開かれる。
 市民団体「琵琶湖を戻す会」(高田昌彦代表)が主催し、毎年県内各地で4回程度、企画しているが、この日は「琵琶湖外来魚駆除の日」にしており、琵琶湖の魚を味わったり、地引き網を引いたりするほか、あらかじめ下ごしらえした外来魚を食べてみるイベントもある。
 会場は草津市下物町の烏丸半島多目的広場。釣り大会は午前10時から午後4時。荒天中止。ほかのイベントはこの間に実施される。
 事前申し込み不要、釣り大会は大人200円、中学生以下100円だが、ほかのイベントは無料。問い合わせは高田代表((電)090・8527・3752)。

■今年も琵琶湖一周します 野洲のおっさんカイツブリ(ChunichiWeb滋賀)
 びわ湖放送などが企画する、ゆるキャラを使ったまちおこし「アミンチュプロジェクト」のマスコットキャラクター「野洲のおっさんカイツブリ」が、二十七日から一カ月余りかけ、歩いて琵琶湖を一周する。
 県民の琵琶湖への関心を高めてもらう狙い。マスコットの琵琶湖一周は昨年、びわこの日(七月一日)の制定三十周年を記念して、県の事業として催された。
 プロジェクト関係者は、行く先々でマスコットを出迎え、番組に参加する人を募集している。昨年は二千人が駆けつけ、今回は昨年以上の参加者を目指す。
 出発式は二十七日午後二時から、草津市のイオンモールである。式後、時計回りで湖岸を歩き出し、七月一日に大津市の大津港にゴールする。行脚の様子は、びわ湖放送の午後六時十五〜二十五分のニュース番組で紹介する。(中尾吟)

12/05/23

■県産食材の生産/電力危機に不安(asahi.com滋賀)
【ポンプ停止/稲に打撃/暑さ弱い牛/となりの原発】
 滋賀県は県土の6分の1を占める琵琶湖の豊富な水資源を生かした農業や水産業が盛んだが、県産食材の生産には安定した電力が欠かせない。大幅な節電に加え、計画停電が現実味を増すなか、生産者に不安が広がっている。
「節電には協力したい。でも稲は生き物。水がなければどうしようもない」
 長浜市にある長浜南部土地改良区の小林喜八郎理事長(66)は、節電の行方に気をもむ。改良区では農地約700ヘクタールに電動ポンプでくみ上げた琵琶湖の水を供給する。停電でポンプが止まれば、米の生産に大きな影響を与えかねない。
 県内の農地に占める水田の割合は全国2位の約92%(約4万9千ヘクタール)と稲作の比重は大きい。県農業経営課によると、県産ブランドの近江米は毎年約17万トンが収穫され、そのうち11万トン余りが県外で消費される。品質も収量もよい米を作るには、稲が育つ夏場の水の管理が重要で、高温期の7〜8月に農業用水の需要のピークを迎える。
 福島第一原発事故後の昨夏にも、関西電力から節電の要請があった。改良区では事務所のエアコンを控え、農家にチラシを配って節電を呼びかけた。電力消費が少ない夜間の水のくみ上げも検討したが、人件費が課題となった。小林理事長は「節電のためにポンプの回転数を落とせば、水量が減る」と頭を悩ませる。
 酪農家の間にも不安が広がる。県内では近江牛で知られる肉牛のほかに乳牛約4千頭も飼育され、年間約2万4千トンの生乳が京阪神に出荷される。約250頭の乳牛を飼育する近江八幡市大中町のウッドベル鈴木牧場の経営者は「停電が一番怖い」と明かす。
 電力を使うのは、主に牛舎の送風機と搾乳機で、「乳牛は暑さに弱いし、1日2回の搾乳をしないと体調を崩す。原発に反対する気持ちも分からないではないが、安定した電力は必要だ」という。
(事故時の風評被害懸念も)
 再稼働問題で揺れる大飯原発(福井県おおい町)から約45キロ離れた高島市安曇川町北船木で漁業を営む木村常男さん(64)は、事故時の風評被害を心配する。
 念頭にあるのは、1960年代にあった農薬汚染だ。田んぼの除草剤が琵琶湖に流れ込み、魚介類が被害を受けた。木村さんの漁場には影響はなかったが、風評被害で売り上げは2割減った。
 琵琶湖の漁獲量は2009年に1560トンと、20年前の3分の1に減ったが、「湖魚」は近江牛、近江米、近江茶と並ぶ県を代表するブランドで、間もなく全体の4割を占めるアユ漁が最盛期を迎える。全国の養殖業者にアユを生きたまま出荷するため、いけすに水をくみ上げたり、酸素を供給したりする電動ポンプが欠かせない。「電気は欲しいが、近くの原発はどうしても気になる」と話す。
 長浜市湖北町尾上の朝日漁協に所属する松岡正富さん(59)は「滋賀県は原発からあまりにも近すぎる」と指摘する。「原子力で得たものは多いが、近畿につながる琵琶湖の水をこれ以上、危険にさらしていいのだろうか」(中村亮、八百板一平)

12/05/22

■外来魚ブルーギルの釣り大会開催 27日、新発田(新潟日報netpark)
 新発田市の新発田城祉公園で27日午前8時から、堀に生息する外来魚ブルーギルの駆除を目的とした釣り大会が開かれる。
 新発田城南ロータリークラブが主催し、今回で3回目。疑似餌やルアーを使って釣る。駆除した数に応じて賞品が贈られる。先着150人。釣り道具や雨具を持参する。小学3年生以下は保護者の同伴が必要。

■琵琶湖汚染訴えた40年 大津の元中学教諭が出版(京都新聞電子版)
 大津市在住の元中学教諭の男性が、40年間にわたる琵琶湖や流域で取り組んだ汚染問題などを振り返った本「どうしたら生きのびることができるのか 琵琶湖・人・地球」を京都の出版社から刊行した。
 近江兄弟社学園教育顧問の永島鉄雄さん(61)=大津市和邇高城。永島さんは、京都大工学部に在学中、水俣病の問題に出合い、1972年から琵琶湖汚染問題に取り組んだ。昨年、中学教諭を定年となったのを機に出版を計画した。
 湖南中部流域下水道処理場として73年から建設が始まった矢橋帰帆島(草津市)をめぐり、反対運動のリーダーで地元の住職、谷覚さん(故人)に出会った。谷さんは「琵琶湖を埋めたら湖の死につながる」と訴えていたが、県は「水質に影響はない」と取り合わなかった。水質工学を専攻していた永島さんは、全国的に広がりを見せていた流域下水道に反対する住民運動や、下水道行政の誤りを指摘した研究者、中西準子さんの著書などを調べ、弊害を追及。その後も県内での中学勤務の傍ら、赤潮やアオコが発生し続けた琵琶湖を見守り環境教育に取り組んだ。
 6章に分かれた本書では、地球環境問題からみたライフスタイルの提言や、東日本大震災発生後の福島、宮城県への訪問記、78年から発行している個人誌「びわ湖と人」の巻頭言の抄録など幅広い内容を資料写真とともにまとめた。
 永島さんは公害問題について「最大の教訓は、事後処理よりも発生源を止めること」と話す。福島第1原発事故の発生に「持続社会の実現と言うより、人類の生存が問われているのでは」と思いを強くし、本書の題を決めたという。

■金環日食:県内でも 天体ショーうっとり、奇跡のリングに感動(毎日jp滋賀)
 金環日食が全国で見られた21日早朝、県内各地の学校や天文台で観測イベントが開かれた。県立米原高校では、地学部員23人が望遠鏡8台や日食めがねで観測。曇りも予想されたが、晴れ渡った空に浮かんだ奇跡のリングを見上げ歓声が上がった。東近江市では日食に気を取られたドライバーによる追突事故も発生したが、児童や生徒の登校時の事故などは確認されていない。この日は一日、「世紀の天体ショー」の話題で持ちきりとなった。【柴崎達矢、加藤明子、村瀬優子】
◇米原高では泊まり込みも
 米原高(米原市西円寺、村岡良信校長)では、部員13人と教員2人が前日から学校に毛布を持ち込んで泊まり込み、当日朝に別の部員10人も合流した。屋上に8台の望遠鏡(うち撮影用は5台)を準備し、午前6時から9時までの間、5分おきに撮影し記録を取った。
 リングが円になる中心食の午前7時半前後には撮影スピードを秒速十数枚にアップ。中心食に前後してベイリービーズ(月の凹凸によって金環の一部が数珠のように見える現象)が見えると、部員らの間から「金環だ」「うまくベイリービーズになってる」など、興奮した声が上がった。

■見えた?見えた!金環日食(asahi.com滋賀)
【米原高、ベイリービーズ撮影】
 太陽が月と重なり、リングのように輝く「金環日食」が21日、県内でも観測された。湖西や湖北では、輪の一部が欠けた「部分日食」となり、多くの人が世紀の天体ショーに見とれた。県立米原高校では、地学部の生徒が珍しい「ベイリービーズ」と呼ばれる現象の撮影に成功した。
米原市西円寺の米原高校では午前5時半ごろから、地学部員23人が校舎の屋上に8台の天体望遠鏡を並べて待機。午前6時18分に太陽が欠け始めると、「すごい、欠けている」などと驚きの声があがった。
 次第に日食が進むと、日差しは和らぎ、リングがつながったように見えた午前7時31分、ベイリービーズの撮影に成功した。
 ベイリービーズは、月の表面のでこぼこを反映して、太陽の縁が見えたり隠れたりする現象で、金環日食と部分食の境目になる「限界線」を通る地域で観測しやすいとされる。
 国立天文台の相馬充助教による予報で同校付近を限界線が通ることを知り、地学部では、特殊フィルター付きの天体望遠鏡に、デジタルカメラやビデオカメラを取り付けてその瞬間を狙った。
 部長の小野貴裕さん(3年)は「望遠鏡でベイリービーズがはっきりと大きく見えた。とても感動した」と話した。観測結果を詳しく分析し、秋の県高校総合文化祭で発表するという。
 また、同校を含む市内の小中高校8校では、金環日食に合わせて太陽の正確な直径を測定する全国プロジェクトの一環で、日食グラスを使った共同観測をした。
(各地で観察会/リングに歓声)
 県内では282年ぶりとなる金環日食に、各地で観察会が開かれた。
 多賀町多賀にある民間天文台のダイニックアストロパーク天究館では、約130人の親子連れが日食グラスや望遠鏡で観察した。
 地上にはピンホールカメラ、屋上には屈折望遠鏡を設置。望遠鏡に備え付けた太陽投影板で、刻々と変化する太陽の姿を追った。日食が進むにつれて日差しは和らぎ、辺りが少し涼しくなった。午前7時半ごろにリングがつながると、投影板を取り囲んだ人から歓声が上がった。
 家族と参加した彦根市立高宮小4年の小林峻輔君(9)は「本や図鑑で勉強した。3年前の部分日食も見たけど、金環日食はきれいだった」と喜んだ。
 同館では日食グラス4千枚を近隣の図書館に配布したほか、晴れを祈願して、巨大な「てるてる坊主」をつるしてこの日に備えた。高橋進館長は「晴れてよかった」と、てるてる坊主に感謝していた。
 草津市野路町の私立光泉中学・高校のグラウンドでは、約400人の生徒が学校から配布された日食グラスをつけて観測。光の輪ができると、「きれい」などと一斉に歓声が上がった。
(一部の公立校で始業時間ずらす)
 彦根地方気象台によると、21日の予報は昼過ぎまで「曇り」だったが、日食が起きた時間帯前後の雲の量から、「日食が最大になる午前7時半ごろには、県内の広い範囲で晴れたのでは」という。また、午前7時20分ごろから約20分間、日食の影響で各地で日照が少なくなる現象が起きた。
 日食が登校時間と重なったため、一部の公立学校では安全確保などを理由に始業時間を前後にずらした。
 米原市を中心に県内の小中学校計23校が始業時間を最大1時間20分繰り上げ、学校で観察会を開くなどした。一方で、大津市や愛荘町など計32校では、自宅で観察できるよう時間を繰り下げた。長浜市の県立長浜北高校でも始業時間を40分遅らせ、全校生徒に自宅で日食の様子を記録させたという。(片木啓、八百板一平)

■金環日食 神々しき輝き県内魅了(YomiuriOnLine滋賀)
「あと5分」に緊張感
◇多賀・天究館の観測会
 近畿地方で282年ぶりに、太陽の中心部が月に隠れてリング状に輝く金環日食が観測された21日朝、県内各地でも、お年寄りから子どもまでが世紀の〈天体ショー〉に見入った。
 多賀町多賀の民間天文台「ダイニックアストロパーク天究館」では、午前6時半から観測会が開かれた。事前に参加を申し込み、6時過ぎに到着すると、駐車場には既に車が20台ほどあり、関心の高さを実感した。
 空を見上げると、太陽の下に薄雲があるものの、晴れている。受付で、職員らが作った日食めがねをもらい、2階建ての同館の屋上へ。早速太陽を見ると、右上が欠け始めていた。周囲から、「美しい」「本当に欠けてる」などという声が聞こえた。
 観測会のため、屋上には太陽の光を板に写す屈折望遠鏡2台が設置され、太陽の黒点やプロミネンス(紅炎)が観測できる太陽望遠鏡を見ることもできた。日食めがねで太陽を見たり、望遠鏡をのぞいたりしているうち、薄雲は消えていた。
 太陽は三日月のように徐々に細くなった。7時20分、空が少し暗くなり、肌寒くなった。職員の「あと約5分」の声に、参加者約120人に緊張感が走る。めがねを構え直す人、太陽のリングを写真撮影するために望遠鏡のそばで待つ人。
 7時30分、光の輪がつながると、屋上は「わぁ」という歓声に包まれた。彦根市平田町、主婦北村真理子さん(46)は「リング状に輝いて美しかった」と笑顔。栗東市立大宝西小6年、狩野晃平君(11)も「少しずつ太陽が欠けて、周囲の輪が残るのが神秘的だった」と話した。(川崎陽子)
◇停泊「ミシガン」デッキ無料開放
 大津港(大津市浜大津)では午前7〜8時、運航開始前で停泊していた大型観光船「ミシガン」のデッキが無料開放され=写真=、夫婦や高校生ら約20人が宇宙の神秘と湖上の眺めを楽しんだ。
 船上で日食めがねをのぞき、その“瞬間”を待ちわびた市民らは午前7時32分頃、つながった〈光の輪>に歓声を上げ、互いの日食めがねを交換しては、それぞれで異なる色の太陽を楽しんでいた。
 高島市今津町浜分の自宅では「部分日食」しか見えず、始発電車で来たという主婦藤田千恵子さん(67)は「ワクワクしてこの日を待っていたから、幸せ」と笑顔を見せ、授業で作った日食めがねを持参した県立膳所高2年、泉佳穂さん(16)(大津市)は「部分日食も見たことがないから、感動した」と喜んだ。
 夫と訪れた大津市朝日が丘、主婦片岡政子さん(71)は「特等席の船のデッキから、奇麗に見ることができて良かった。願いごともかないそう」と話した。

12/05/21

■金のリングに感動 雲の合間、奇跡的に観測 熊野地方各地(熊野新聞オンライン)
 太陽と月が重なり、太陽が金のリング状に光って見える金環日食が21日朝、太平洋側を中心に観測された。和歌山県内では282年ぶりという世紀の天体ショーを誘客につなげようと熊野地方ではさまざまなイベントが計画された。あいにくの曇り空で、あきらめムードも漂っていたが、みんなの願いが通じたのか、厚い雲の合間から光の輪が顔をのぞかせ、拍手と歓声があがった。 
新宮市
 曇り空の広がった新宮市内では、太陽がリング状になった午前7時28分ごろ、厚い雲の間にぽっかりと穴が開き、金環日食が観測できた。
 市観光協会は神倉神社で「神話の世界 天の磐盾から見る金環日食〜そして復興への祈り〜」を開催。遠くは沖縄や大阪、兵庫などから50人が参加した。観光ガイドからアマテラスオオミカミ、スサノオノミコトなどが登場する日本神話を聴いた後に観測。沖縄県那覇市から参加した小嶋さちほさんは「魂が震えるような大きなものを感じた」。石川県かほく市の林悟志さん(56)、めぐみさん(49)、翔斗君(8)親子は深夜0時に自宅を出発し、この日午前7時に到着。「来る途中、雨が降っていたので、観測はダメだと思っていたが、とてもきれいでした」。市観光協会の寺前俊二事務局長は「必ず見えると信じていた。参加者たちに感激してもらえて良かった」と興奮気味で話した。
 近大新宮高校・中学校(橋本昭彦校長、生徒496人)の屋上でも観察会があり、風が強く日食グラスを飛ばされる生徒もいたが、太陽が雲間から姿を見せると歓声があがった。スーパーサイエンス部長の清水健斗くん(高2)は「朝の4時半に起きて準備しました。環になった太陽を見てドキドキした」。
 市立王子小学校(畑下圭喜校長)の観察会には保護者も参加。中井海翔君(6年)は中心食を見て「リングみたい」と声を上げ、変化する太陽を楽しんでいた。
那智勝浦町
 前日の20日、町役場で下里水路観測所の黒川隆司所長による事前勉強会があり、会場は約140人の参加者で満席に。大手旅行会社が企画した観察ツアーの約330人が同日にJR紀伊勝浦駅に到着するなど活気付いた。
 21日朝は観察会場の那智海水浴場に約1000人の見学者が訪れた。仁坂吉伸県知事、寺本眞一町長、同町観光大使の國定浩一さんらも強い浜風が吹く中日食グラスを片手に雲の切れ間を待った。雲のフィルターがかかったようなリングが見えるたび、観客から「見えた」「きれい」という歓声が上がった。
 宇治市から来た京都大学の研究生、幸浩子さん(51)は「ずっと見えているのではなく、雲の合間から見える姿に興奮し、感動した」と満足した表情。神戸市の小学5年生、福元葉南さんは「指輪みたい」と大喜びだった。
 寺本眞一町長は「雨が心配だったが、少しでも見られてよかった。那智勝浦町の観光復活のイメージを与えることができたと感じる」と喜んだ。
 下里小学校(林眞一校長、90人)は授業開始時間を1時間繰り上げ、全校生徒が運動場で観察。下里水路観測所員4人が望遠鏡や双眼鏡を設置して観察を応援した。林校長は「歴史的な瞬間を、みんなで共有できた体験は素晴らしい。ずっと記憶に残る」と話した。
串本町
 南紀金環日食実行委員会の観察会場が設けられた串本町の橋杭岩駐車場周辺では、金環日食開始の瞬間こそ雲に隠れて見えなかったが、雲が流れ光のリングが現われるやどっと歓声があがった。
 駅や海や街なかなど、至るところにてるてる坊主を飾って晴天を願ってきた同町。同駐車場周辺は、早朝から地元住民や観光客、テレビ局など報道陣が多数待機し、その期待に応えるように天候も一時的に回復を見せた。
 一角に設けられた特設ステージでは午前6時30分から和歌山大学の院生によるミニトークがあり、その周辺ではしょらさん鍋などの振る舞いやキンカンにちなんだメニューなど特産品の販売も注目を集めた。
 金環日食の瞬間はカウントダウンで迎えられたが、盛り上がったのは雲の切れ間から光のリングが姿を見せた瞬間。和歌山市の土橋弥文さん(59)と真由美さん(54)夫妻は「まるで光を放つ輪が飛び回っているよう。今年は銀婚式ということで思い切って来てみたが、おかげで素晴らしいものを見れてとてもいい思い出」と喜んでいた。
 観光客や住民とともに観察した田嶋勝正町長は「昨日の雨を思えば、本当に良かったと思う。大勢の観光客が串本町に来てくれていたので、どうなることかと心配したが、今日は串本の素晴らしさがよく発信できたと思う」と話していた。

■天文ショーに沸く 金環食で紀南地方(紀伊民報AGARA)
 太陽が月と重なりリング状になって見える「金環食」が21日朝、確認された。和歌山県の紀南地方では上空に雲が広がり心配されたが、ほとんどの地域で観察することができ、世紀の天文ショーに沸いた。
 日本の金環食は1987年の沖縄以来25年ぶりで、今回のような広範囲で見られるのは平安時代の1080年以来となり932年ぶり。県内では282年ぶり。金環食が見えるエリア「日食帯」の中心となる串本町や那智勝浦町、新宮市のほか、白浜町、田辺市龍神村などでは観察イベントがあり、太陽の光がくっきりと細いリングの輪になると参加者から歓声や拍手がわき起こった。小中学校でも子どもらが専用眼鏡で見たり、投影したりして観察を楽しんだ。
 紀南地方では前日から降り続いた雨は21日未明にやんだ。各イベント会場には夜明け前から観察する人が大勢集まった。
 串本町では橋杭岩と潮岬の望楼の芝で観察イベントがあり、計約3千人が集まったほか、樫野埼灯台周辺でも500人が楽しんだ。
 同日午前6時15分、上空では太陽はくっきり見え、まもなく右上から欠け始めた。橋杭岩前でも歓声が上がり、写真愛好者らが盛んにシャッターを押した。その後時折、雲に隠れるものの、欠けていくのが観察できた。
 金環食が始まる7時25分になったが、厚い雲に覆われ、参加者からため息が漏れた。「雲よ、どけー」とやじも飛んだ。その後雲の隙間から観察することができた。「見えた。リングになっている」と会場のあちらこちらから喜ぶ声が聞こえた。
 7時半に金環食は終了。「雲の切れ間からでも見えてよかった。いい思い出になった」。参加者たちは満足げな表情を見せていた。
 神戸市西区からツアーで訪れた瀬尾茂さん(60)は「指輪のようで妻にプロポーズした遠い昔を思い出した」と笑顔で話した。

■ブラックバス:八郎潟で捕食イベント、80人参加(毎日jp秋田)
 秋田淡水魚研究会(杉山秀樹代表)は20日、八郎潟町川口の「うたせ館」近くの八郎湖湖畔で、ブラックバス7件を捕まえて食べるイベントを開いた。全国でトヨタ自動車が実施中の環境活動「アクアソーシャルフェス」の一環として同会が実施。県内外の親子連れ約80人が参加した。この日は刺し網などで7匹のオオクチバスを捕獲。大きいものは体長約40センチあった。解体して胃の中にワカサギが入っていることを確認すると、子供たちは驚いた表情を見せた。
 ブラックバス7件で作ったから揚げや田楽などの料理が振る舞われると、参加者は「おいしい」と声をあげた。横手南小2年の大村理仁(りひと)君(7)は「ブラックバス7件はすごくでっかくてびっくりした」と話していた。【坂本太郎】

■ブラックバス、生態系への影響知って 八郎湖で捕獲イベント(さきがけonTheWeb)
 八郎湖に生息する外来魚ブラックバスの生態を学ぶイベント「ブラックバスを捕まえよう」(秋田淡水魚研究会主催、トヨタ自動車協賛)が20日、八郎潟町の八郎湖の湖岸で行われ、親子連れなど約80人が参加、バスの捕獲と解剖を体験した。
 ワカサギやシラウオなどの在来魚を餌とするブラックバスは、生態系への影響が指摘されている。この日、参加者らは、長さ10メートルほどの地引き網を湖に沈めて引っ張る体験をしたほか、同研究会が前日から仕掛けていた刺し網を引き揚げた。
 同研究会の杉山秀樹代表は「ブラックバスは湖にもともといる魚を食べて大きくなり、数万個の卵を産んで数を増やしてしまう」と解説した。

12/05/20

■ごみゼロ大作戦始まる(YomiuriOnLine滋賀)
大津では湖岸に600人
 「ごみゼロの日」(5月30日)を前に、県の呼び掛けで各市町が実施する清掃活動「ごみゼロ大作戦」が19日、始まり、大津市の琵琶湖岸では早朝から、市民約600人が公園や道路沿いをきれいにした。
 県が環境美化のため、条例で「ごみゼロの日」を指定し、各市町で毎年、この時期に一斉清掃している。
 この日、大津市本丸町の膳所城跡公園で開会式が行われ、越直美市長が「美しい大津を作っていきましょう」とあいさつ。参加者らは軍手や火ばさみを手に、湖岸に浮かんだ空きペットボトルやたばこの吸い殻、うち捨てられた釣り用のルアーなどを拾い集めた。
 午前中の約2時間で、45リットルのごみ袋約130袋、2トントラック2台分を回収。県立膳所高1年、杉園勇さん(15)は「ポイ捨てをしようとした人が思いとどまるくらい、きれいにしたい」と話した。

12/05/19

■「観覧台船」転落事故防止へ 7月条例施行(ChunichiWeb滋賀)
 大津市の琵琶湖岸で開かれる花火大会などで、湖上に浮かべた台船の上で風雅を楽しむ「観覧台船」による転落事故などを防止するため、台船を使った湖上観覧の営業を届け出制に改める改正県琵琶湖等水上安全条例が七月一日から施行される。まだ観覧台船による事故は起きていないが、県警は万一の可能性を踏まえて安全性を高める“先手”を打った。
実態
 観覧台船は十年ほど前から始まった。毎年八月上旬に開かれるびわ湖大花火大会では、浜大津(大津市)の沖合で飲食しながら迫力の花火を見ることができるため人気が定着している。台船は縦百メートル、横十メートルの大きさで、湖上に二業者の台船が並び、約九百人が乗ることができる。二年前からは、浮御堂(同)で、月見を楽しむ台船も出始めていた。
 見物客は、湖岸からエンジン付きの船に乗って簡易な柵のある湖上の台船に乗り移るが、その際に転落事故が起きる危険性がある。見学中に酔った勢いで落水することも想定できる。だが、今まで営業活動を規制する法律や条例がなかったため、県警などは事故防止対策が十分に取れない状態になっていた。改正前の現行の県琵琶湖等水上安全条例では、湖上で開かれるイベントの主催者側には県公安委員会への届け出を義務付けているが、観覧台船にまで届け出義務はなかった。
 船舶は、海上運送法などで規制が可能だが、エンジンの付いていない台船は「湖上に浮かぶ陸地」と判断され、船舶とは見なされずに規制の対象とはなっていない。県警水上警察隊の担当者は「抜け道だった」と説明する。
危機感
 条例改正の背景の一つに、昨年八月に静岡県浜松市の天竜川で川下り船が転覆して乗客ら五人が亡くなった事故が挙げられた。多くの人に親しまれていた川下りの事故に、県警は「まさかとの油断があった」と分析する。これを機に人気が高まる観覧台船の安全性を高める協議が本格化した。
 県警は二月県議会で同条例の改正案が可決した後、二〜四月に計三回、有識者を迎えて専門的な協議を進めてきた。その結果、観覧台船の営業の届け出を受ければ、その業者に対して安全柵の設置や救命胴衣の着用、天候が悪化した時の避難計画をあらかじめ作ってもらうよう指導する方針とした。
波及
 観覧台船の届け出制導入に対し、台船を運営してきた業者の担当者は「今まで届け出がなかったことが不思議なくらい。安全性が高まり、大変いい取り組みだ」と理解を示す。
 観覧台船は、琵琶湖を抱える滋賀ならではの観光の一つにまで成長している。諏訪湖(長野県)や猪苗代湖(福島県)周辺で花火を催す観光協会の担当者は「花火大会の時に台船を浮かべる業者の存在は聞いたことがない。ただ、滋賀県以外にも同様の規制が導入される可能性もあるので注視したい」と話す。台船への法規制がない中、今後、新規参入する業者の潜在性もあり、「先手を打った」条例改正に、注目が高まる。
 満重昭男・県警生活安全部長は「天竜川での事故も悲惨な結果になった。県警では利用者の安全を優先させたい」と話している。(木原育子)

12/05/18

■湖国屈指の湿生林に 幽霊ビル爆破20年(京都新聞電子版)
 大津市木の岡町の国道161号沿いにそびえた通称「幽霊ビル」が爆破解体されて22日で20年を迎える。一帯の琵琶湖岸は長年、幽霊ビルが「壁」となって人の手が入らなかったことが奏功し、湖国屈指の湿生林に成長している。市街地で珍しいオニグルミの木など多様な植生が育ち、タヌキの姿も確認されている。
 「以前は暴走族のたまり場で、地元の人は近づかなかった場所。今や小学生が見学に来る自然豊かな場になりました」。近くに住む桜川義男さん(78)と竹本勝さん(72)は、湖岸の新緑を見上げて頬を緩めた。
 幽霊ビルは20年前、2700本のダイナマイトで爆破解体された。バブル景気が冷めやらぬ当時、京都市のリゾート開発業者がマリーナ付きマンションを計画したが、資金難で頓挫。がれきの山が10年近く放置された後、2001年に琵琶湖側の土地を県が取得し、湖岸に育った湿生林と合わせて「木の岡ビオトープ」(広さ約4ヘクタール)として守ってきた。
 県の調査では植物340種、昆虫類410種、鳥類60種が一帯で確認され、タヌキやカヤネズミも生息する。現在は地域住民らによる保全グループ「おにぐるみの学校」が自然観察会を定期開催し、29日も地元下阪本小の児童が見学に訪れる。
 おにぐるみの学校会長の小林圭介滋賀県立大名誉教授(72)=植物生態学=は「開発の手が入らず、自然のままの琵琶湖岸を伝える場所としては南湖で最大、琵琶湖全体でも屈指の規模。幽霊ビルの思わぬ産物です」と話す。

12/05/16

■自前のイシガメで伝統守る 大津・三井寺の千団子祭(京都新聞電子版)
 大津市の園城寺(三井寺)の千団子(せんだんご)祭(19〜20日)で子どもの成長を願って放流される日本固有の「イシガメ」が全国的に減る中、同寺はイシガメ専用の飼育舎を境内に新設した。産卵を見守り、寺で育った亀を祭り当日に放生池に放つ。同寺は「各地で増えている外来種の亀を放つわけにいかず、日本固有種を育てて伝統を守りたい」としている。
 千団子祭では子どもの守り神・鬼子母神(きしぼじん)の子を供養するために千個の団子を供え、お堂前の放生池にイシガメを放す放生会を営む。亀の長寿にあやかろうと、放流を希望する家族連れが子どもの名と年齢を甲羅に記して池に放つ姿は、初夏の風物詩になっている。
 同寺は例年、祭り前に県内の農家などに里山や田畑でのイシガメ収集を依頼。以前は800匹が集まったこともあったが、近年は200匹弱しか集まらず、希望者全員に行き渡らない年も続いた。
 琵琶湖博物館(草津市)によると池や川などの水辺がコンクリートになり、生息環境が悪化。一方、ミシシッピアカミミガメやミドリガメなど繁殖力の強い外来種が増え、「イシガメは各地で追いやられている」という。
 三井寺では7年前に作った飼育小屋を拡充する形で昨夏、専用の飼育舎(縦3メートル、横10メートル)を新設。放生会の後、池から逃げ出すイシガメを保護して餌を与えてきた。産卵できるよう砂地も設け、現在、新たに生まれた赤ちゃん亀も含めて約200匹がスクスクと育っている。
 祭り当日までには、農家からも多くのイシガメが持ち込まれる予定。同祭は従来16〜18日だったが、昨年から5月中旬の土日に開くことにした。今年は19日午前10時からの法要後、放流ができる。植木市や大道芸もある。問い合わせは同寺TEL077(522)2238へ。

■一部日食グラスに粗悪品か 消費者庁が緊急調査始める(asahi.com)
 21日の金環日食を前に、消費者庁の福嶋浩彦長官は16日、市販の観測用グラスの中に粗悪品が含まれている恐れがあるとして、緊急調査に乗り出したことを明らかにした。国民生活センターと協力して商品テストを実施、目を痛める危険があれば、週内にも製品名を公表する方針だ。
 金環日食観測で太陽を直接見ると網膜を傷つける危険がある。そのため、観測用グラスの利用が勧められているが、「太陽光を十分遮らないグラスが販売されている」との情報が同庁に寄せられた。金環日食を楽しみにしている子どもたちも多く、粗悪品があれば影響が大きい。製品をできる限り集め、安全性を確かめることにした。
 福嶋長官は会見で、室内の蛍光灯にかざし、その形がはっきり見えるものは危ないなど、天文関係者らでつくる「2012年金環日食日本委員会」が示した粗悪品の見分け方を紹介。家庭でも独自にチェックしてほしいと呼びかけた。

■大気の状態、不安定に=竜巻や突風に注意を−気象庁(jiji.com)
 気象庁は16日、西日本から東日本の広い範囲で17日から18日にかけ、大気の状態が非常に不安定になるとして、落雷や竜巻、突風などに注意を呼び掛けた。
 同庁によると、日本列島は16日は晴れ間が広がり、各地で最高気温25度以上の夏日になった。しかし17〜18日は、広い範囲で上空約5500メートルに氷点下21度以下の強い寒気が流れ込むため、積乱雲が発達する可能性がある。
 西日本は17日明け方から、東日本では同日昼前から、落雷や竜巻、大雨などに注意が必要になるという。

■なるほドリ:金環日食、滋賀でも見えるの?(毎日jp滋賀)
◇米原近辺の「北限界線」以南で 観測では日食サングラス着用を
 なるほドリ 書店の特設コーナーなどで、金環日食が話題になっているね。
 記者 21日朝、太陽の中央部が月に隠されてリング状になる金環日食が、日本各地で見られます。県内でも事前に日食教室が開かれたり、当日に観察イベントが行われたりします。
Q 日食にもいろいろあるらしいね。
A 太陽の直径は月の約400倍ありますが、地球との距離も約400倍なので、地球からの見かけの大きさはほぼ同じ。そのため、太陽−月−地球が一直線に並んだ時、地球から見ると太陽が月に隠されます。これが「日食」です。ただ、月から地球までの距離は一定ではなく、月が近い時は大きく見えるため、月が太陽を完全に隠す皆既日食となります。月が遠い時は小さく見えるため、月が太陽を隠しきれず、太陽がリング状に光る金環日食となります。また、月と地球の距離に関わらず、太陽が部分的に欠ける場合は部分日食といいます。
Q 金環日食って珍しいの?
A 日本では87年9月に沖縄で観測されて以来です。県金環日食共同観測実行委員会によると、県内では1730年に大津・湖南地域で見られて以来になります。今回は鹿児島県から福島県までの広いエリアで観測可能です。次に日本で見られるのは30年6月、県内では41年10月になるそうです。
Q 県内はどこでも見られるの?
A いえ、金環日食が見える範囲は「金環日食帯」と呼ばれ、今回、日本列島付近では幅約200キロメートルの範囲で南西から北東にかけて走っています。この帯の北の限界線が県内では米原市近辺を通るとみられています。この線より南で見られます。同委員会によると、県内では21日午前6時18分ごろから日食が始まり、太陽が少しずつ欠け、7時半ごろリング状になります。金環の状態は湖東だと約1分間程度ですが南に行くほど長く、大津近辺では約2分間。8時56分ごろには元の丸い太陽に戻ります。
Q 観測で注意することは?
A 太陽光を直接見たり望遠鏡で見たりするのは非常に危険で、失明の可能性もあります。観測の際は書店やカメラ店などで売っている日食サングラスを使ってください。普通のサングラスなどは太陽光をあまり減光しません。撮影の場合も、専用のフィルターが必要です。同委員会では、「事故の原因になるので、車の運転中に見たりしないように」とも呼びかけています。
Q 県内での観測イベントは?
A 県立米原高校(米原市西円寺)では地学部員十数人が前日から学校に泊まり込み、観測します。民間天文台のダイニックアストロパーク天究館(多賀町多賀)では午前6時半から9時まで「金環日食特別観望会」を開きます。また、米原市内は金環日食のエリアと部分日食のエリアに分かれるとみられることから、米原高など米原市内の小中高8校では、当日の観察の結果をまとめ、どこで金環日食が見えたかを示すマップを作る予定です。当日の天気が気になりますね。<回答・柴崎達矢(大津支局)>
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 あなたの質問をお寄せください。〒520−0806(大津市打出浜3の16)毎日新聞大津支局「質問なるほドリ」係(ootu@mainichi.co.jp)

12/05/14

■湖国道から船から(asahi.com滋賀)
【長浜ツーデーマーチ初日2227人/還暦記念・再訪・思い込め歩み】
 「第20回びわ湖長浜ツーデーマーチ」(長浜市、日本ウオーキング協会、朝日新聞社など主催)が12日、始まった。2日間の日程で、初日は全国から2227人が参加。強い風が吹く肌寒い天候だったが、参加者は遊覧船で琵琶湖を渡る20キロのコースや10キロ、15キロ、20キロ、40キロの計5コースに分かれて、初夏の湖北地域を歩いた。
 主会場の豊(ほう)公園であった開会式では、長浜市の藤井勇治市長が「長浜の歴史や文化を楽しみながら、元気に歩いてください」とあいさつ。参加者は準備運動で体をほぐした後、にぎやかな太鼓の音や「いってらっしゃい」の声に送られて、出発した。
 中山道の宿場町などをめぐる40キロコースには、岐阜県多治見市の長谷川幸造さん(60)の姿があった。
 還暦の記念にと参加を決めたが、最初は歩き通せるか心配だったという。ゴールした後、「新緑がきれいだった。自分より年配の方が歩いている姿に励まされました」と笑顔を見せた。
 甲賀市の清水洋司さん(65)は、バイカモの水中花で知られる地蔵川のせせらぎを聴きながら、思いを込めて歩を進めた。
 数年前、退職後に挑んだのがこの大会だ。40キロを歩いて、ウオーキングにのめり込んだ。「四季を感じながら歩くのは健康にいいし、何よりの楽しみ」
 この日は、40キロの道中で、田植えや琵琶湖岸の眺めを楽しんだ。「ここは思い出の大会。これからも出場し続けたい」(八百板一平、大坂尚子)
(希望者に記念号外)
 豊公園には、朝日新聞の「東日本大震災報道写真展」のブースを開設している。県朝日会の協力で、希望者の写真を撮影して掲載する記念号外をつくるサービスも。1部500円で、売り上げの全額が被災地の支援に使われる。
 大会2日目の13日には、湖北の古寺や小谷城跡周辺、浅井三姉妹ゆかりの地などをめぐる10〜40キロの計4コースがある。当日参加は大人2千円、中学生以下800円。
(強風なんの!/参加者交流も)
 長浜港から遊覧船で琵琶湖を渡る20キロのコースは、応募者が多かったため、船を2隻に増やした。
 午前10時ごろ出港。曇り空で気温が上がらず、船室で過ごす人が多かったが、彦根港が見えてくると立ち上がり、手を振る人も。
 歩き始めたのは午前11時前。強い風に足が思うように進まない。大阪府池田市の主婦田辺多恵子さん(60)は「天候が悪く、景色を見る余裕はなかった。飛ばされないように黙々と歩きました」。
 それでも、参加者らは歩きながら「車が来てますよ」と互いに声をかけ、休憩所では自己紹介しあって交流を深めた。1時間半ほど歩き、長浜市の湖岸沿いの道にさしかかるころには、波立つ琵琶湖に青空が広がった。(大坂尚子)

12/05/13

■売り出せ天然ビワマス(ChunichiWeb滋賀)
 県漁業協同組合連合会は県からの補助を受け、琵琶湖で漁獲された湖魚を冷凍保存する冷凍機1台を、近江八幡市沖島町の沖島漁協施設内に導入する。漁期が限られ漁獲量の変動が大きい天然ビワマスを安定的に供給。大阪や東京など大市場に出して、ブランド力を向上させる。
 冷凍機は、アルコールと高電圧でマイナス三五度に急速に凍らせることができ、細胞を傷つけず、解凍しても品質が落ちないのが特徴。少なくとも三トン分、ビワマスで二千〜三千匹相当を冷凍できる。
 天然ビワマスの漁獲量は年間二十〜三十トン。漁期は六月中旬〜九月で漁獲量が少なく、旬も限られる。旬の天然ビワマスは味が格別だが、安定供給が課題。大量に漁獲された際は、業者がさばききれずに値崩れすることもあるという。
 冷凍機導入で不安定で少ない漁獲量を調整し、天然ビワマスのブランド力を向上させることで、漁師たちの収入増につなげる狙いもある。県漁連は「急速冷凍で味も落ちない。一年を通じて天然ビワマスの刺し身も食べてもらえるし、漁師の収入アップにもつながれば」と期待する。
 神戸市内のリース会社から四百五十万円で三年契約する。県の補助で費用の半分を賄う。県南郷水産センター(大津市黒津四)にも同じ型の冷凍機が既に設置されており、県漁連としては二台目の導入となる。
 ビワマスは琵琶湖固有種のサケ科。秋に河川で産卵し、稚魚は翌春に琵琶湖に流下する。琵琶湖内でヨコエビやアユなどを食べ二〜四年間生活し、河川をさかのぼって産卵する。刺し身、塩焼き、炊き込みご飯にするとおいしい。(梅田歳晴)

■ビワパールの輝き再び(YomiuriOnLine滋賀)
県の母貝養殖 軌道に
草津市、内湖で実験へ
 琵琶湖の淡水真珠養殖の復活に向けた動きが本格化している。水質変化で、母貝にする固有種の「イケチョウガイ」が育たなくなり、廃業も相次いで存続の危機に陥ったが、県が3年前から進めてきた貝の養殖が軌道に乗り、安定供給のめどがついた。養殖発祥の地、草津市も今年度当初予算に250万円を計上、市内の内湖で生育実験に乗り出す。関係者は「品質の高さが海外でも絶賛された『ビワパール』を復権させたい」と期待している。(矢野彰)
 県などによると、国内の淡水真珠養殖は、御木本真珠(現ミキモト)の技師らが同市の内湖でイケチョウガイを使って成功させ、1930年から出荷を始めた。多くが中東や欧米などに輸出され、最盛期の71年には生産量6・2トン、80年の売り上げは41億円に達した。
 しかし、80年代初頭から、水草の繁茂や水質悪化で餌の植物プランクトンが減るなどし、イケチョウガイが大量死した。安価な海外産も台頭して廃業が相次ぎ、今は県内に約10軒が残るだけ。生産量も2009年には15キロまで落ち込んだ。
 危機感を強めた県は09年度、県真珠養殖漁業協同組合(近江八幡市)にイケチョウガイの養殖を委託。初年度は1000個だったが、10年度には1万1000個、11年度は、昨年11月時点で約7万5000個の貝が育った。貝があれば真珠養殖を再開したいという業者も多く、今後も漁協で貝の養殖を続け、業者に出荷する。
 約50軒の業者が1軒だけになった草津市では今年度、平(ひら)湖、柳平(やなぎひら)湖の2か所で、イケチョウガイ計400個の成育実験を行い、生産量回復を目指す。
 3年間育てた母貝を湖に沈め、真珠ができるまでにはさらに3年かかる。同漁協の斉木勲組合長(71)は「まだ時間はかかるが、伝統産業を守り、琵琶湖が育む輝きを再び世界に広められるよう、養殖を続けたい」と話している。

12/05/12

■太陽光発電:竹生島に太陽のともしび 重油発電から自然エネルギーへ、長浜市が設備計画(毎日jp滋賀)
 琵琶湖北部に浮かぶ竹生島(面積0・14平方キロ、周囲2キロ)で、太陽光を利用した新エネルギー計画が進んでいる。離島への送電設備の敷設には膨大な経費がかかるため、これまで重油の自家発電機で明かりをともしてきた島に、長浜市が太陽光発電設備の導入を検討。新電力の供給に向け、本格的な現地調査を始めた。福島第1原発事故を受け、新エネ導入がクローズアップされる中、同市は「竹生島をそのシンボル的な存在にしたい」としている。【桑田潔】
 同市によると、4年前、送電用の湖底ケーブル敷設も検討されたが、億単位の経費負担が見込まれ断念。島(同市早崎町)の宝厳寺(ほうごんじ)や土産物店などでは対岸の長浜市などから船で運んだ重油を使い、計十数台の自家発電機で電気を賄ってきた。
 今回の計画では、排ガスや騒音に難がある自家発電をやめ、企業が太陽光発電設備(ソーラーパネルや蓄電池など)を新設。住民が負担する電気料金が、自家発電の経費(1台月約5万円)を上回れば、その差額分は再生可能エネルギーの導入に伴う国の助成制度(経産省)の活用や長浜市の予算化で賄う方針。

12/05/11

■びわ湖周辺で市民参加型「タニシ調査」始まる−琵琶湖博物館が実施(びわ湖大津経済新聞)
 草津の滋賀県立琵琶湖博物館(草津市下物町)は5月、広く県民にも呼び掛かけ、県内に生息するタニシ類の調査を始めた。農作物に食害をもたらす外来種「スクミリンゴガイ」(通称ジャンボタニシ)の分布状況などを把握することが目的。
 同館はこうした調査のため開館翌年の1997年から「琵琶湖博物館フィールドレポーター」の取り組みを開始。事前登録した一般市民が、「地域学芸員」のような位置付けで県内の自然や暮らしなどを調査し報告する仕組みで、現在小学生から高齢者まで幅広い年代の100人余りが登録している。今回の調査では、同レポーターが主役となるが、広く分布状況を把握するため一般市民の参加も呼び掛かける。
 「スクミリンゴガイ」は1981(昭和56)年、食用を目的に日本へ持ち込まれた南米原産巻き貝の一種。市場に流通することなく養殖場から放棄された結果、現在では関東以南で広く生息が確認され、滋賀県では1986(昭和61)年に野洲町(当時)で確認されて以来、県内各地に分布している。
 生息環境は在来タニシ類などの貝類と競合するとされ、ブラックバスやブルーギル同様生態系への悪影響が懸念されているほか、稲、レンコン、イグサなど農作物への食害もあることから、県の指定外来種に指定されている。
 同館担当者は「少しでも多くの人に参加してもらい、県内各地の現状を把握したい」と話す。
 調査は7月31日まで。参加申し込み、問い合わせは琵琶湖博物館フィールドレポーター「タニシ調査」係(TEL 077-568-4811)まで。

■県HPで外来魚の釣り場紹介(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖内にある外来魚の釣りやすいポイントの情報を県に求める県民が増えている。三月末からホームページでポイントを公開したところ、詳しい場所の情報を求める県民は延べ七十三人に上った。夏に向け釣りシーズンを迎えるため、担当者は「琵琶湖の生態系を守るため、協力をお願いしたい」とポイントでの釣りを広く呼び掛けている。
 事業は琵琶湖の生態系を脅かしている外来魚のブラックバスとブルーギルを減らすため、県職員が予算をかけずにできる対策として考え出した。
 外来魚は産卵期の春から夏にかけて産卵場所近くに集まる習性がある。県はこれまでの調査で、外来魚の産卵場所が琵琶湖に四十五ポイントあることを突き止めており、これをネットで紹介。釣り人にそこで釣果を上げてもらい、事業費をかけずに、外来魚を駆除してもらう。
 四十五カ所は県のホームページで紹介されており、希望者には、各ポイントでの詳細な産卵地点の地図を電子データで提供している。問い合わせは県水産課=電077(528)3873=へ。(中尾吟)

12/05/10

■カツオ連日豊漁で市場に活気 串本漁港(紀伊民報AGARA)
 和歌山県串本町の串本漁港で、カツオの水揚げが多い日が続き市場が活気づいている。
 同漁港の4月の水揚げは232トンで、極端に少なかった昨年4月の41トンを大きく上回った。5月に入っても豊漁が続き、7日には19トンの水揚げがあった。
 主な漁法は船を走らせながら疑似餌で誘って釣り上げる「ケンケン漁」。同町田並の漁師が考案した漁法だと言われている。
 同町の和歌山東漁協は、朝出漁して午後に水揚げされた2〜4・5キロの新鮮なカツオを「しょらさん鰹(かつお)」のブランド名で売り出している。同漁協によると、しょらさん鰹の1キロ当たりの平均単価(浜値)は千円ほどで、高いもので2500円、安いもので600円ぐらいという。
 県水産試験場(同町串本)によると、串本、すさみ、田辺の3漁港のケンケン漁による4月の水揚げは394トンで、11年の年間水揚げ量293トンを1カ月で上回った。
 3漁港の年間水揚げ量は近年急激に減っている。日本近海へのカツオの群れの来遊量が激減しているためで、2003年の水揚げ量は1263トンだったが、それ以降は千トン以下で推移し、その中でも11年は特に少なかった。
 ことしの水揚げは4月末までで665トン。水揚げが多い季節はカツオが黒潮に乗って北上する3〜5月。関係者は5月の水揚げに期待している。

■琵琶湖の「幻の魚」を全国に 固有種のビワマス(47NEWS)
 琵琶湖の固有種のビワマス(サケ科)を全国に売り込もうと、地元滋賀県が本格的な取り組みに乗りだした。特殊な冷凍技術の活用や新品種の開発で、地元以外にはほとんど知られていない「幻の魚」の味を広めたい考えだ。
 ビワマスは大きいもので体長50センチ、重さ2キロを超え、外観はサケによく似ている。サケをさらに濃厚にしたような味で、特に鮮やかなオレンジ色の刺し身は「脂が乗りおいしい」と評判だ。
 滋賀県はビワマスを地元特産品として各地で売り込もうと、アルコールを使った急速冷凍技術「アルコールブライン凍結」を、今月にも地元漁協施設に導入することを決定した。

■多摩川「おさかなポスト」の絵本出版、「終生飼育」の大切さ訴え/川崎(神奈川新聞カナロコ)
 多摩川に放流された外来魚などを一時的に保管する「おさかなポスト」(川崎市多摩区)創設者の山崎充哲さん(53)=同区在住=が、絵本「多摩川のおさかなポスト」(星の環会、小島祥子さん画)を出版した。本を通じて、おさかなポストの仕組みを子どもたちに分かりやすく紹介するとともに、生き物を最後まで責任をもって飼うという「終生飼育」の大切さを訴えている。
 絵本には、南米に生息する「レッドテールキャット」や北米の「アリゲーターガーパイク」といった外来魚が登場。従来、多摩川に生息する魚を追い掛けて食べようとするところを人間が捕獲、ポストに入れられた魚が最後は小学校などに引き取られる―というストーリーだ。
 園児や小学校低学年を対象に、外来魚が生態系に影響を与えることや、“里親”探しなどポストを管理する人間たちの役割を優しいタッチの絵で伝えている。冒頭のページではメダカやオイカワ、ウグイなどの大きさや色、ひれの位置が忠実に描写されており、多摩川に生息する魚の図鑑としても楽しめる。ポスト開設の経緯をつづったコラムも掲載している。
 山崎さんは、幼少時に魚を題材にした絵本を読むことで、終生飼育の意識が小さいころから芽生えることを期待。子どもに読み聞かせる大人に対しても、「生き物を人間の都合で処分するのではなく、最後まで育ててほしい」という思いを込めたという。「多くの子どもたちに読んでほしいので、図書館や学校などで所蔵してもらえたらうれしい」と話している。
 4千部発行。24ページで価格は1365円。県内の大手書店のほか、著者販売もしている。問い合わせは、NPO法人「おさかなポストの会」電話044(933)3220。
       ◇
 神奈川新聞社川崎総局は、絵本「多摩川のおさかなポスト」を読者3人にプレゼントします。希望者ははがきかファクスに住所、氏名、年齢、電話番号を明記して、〒210―0005、川崎市川崎区東田町5の1、神奈川新聞社川崎総局プレゼント係、ファクスは044(211)0555まで申し込む。23日締め切り(当日消印有効)。応募者多数の場合は抽選(川崎市在住者優先)。当選発表は発送をもって代えさせていただきます。

■豊島汚染土壌処理計画を撤回(ChunichiWeb滋賀)
 産廃の島として知られる豊島(てしま)(香川県)の汚染土壌が大津市伊香立途中町の民間工場で水洗浄処理される計画に住民が反発している問題で、香川県と処理を請け負う「山崎砂利商店」(同市浜大津)は九日、大津市内で協議し、計画を白紙撤回する方向で合意し、地元関係者にも伝えた。十日に正式決定する。
◆香川県と業者が合意
 この計画は昨年七月、豊島の産廃直下にあった汚染土壌の最大七万トンを処理するため、香川県の一般競争入札で山崎砂利商店が落札した。しかし、計画を知った工場周辺の住民が、農業や漁業への不安を訴えて反発。地元の自治連合会は計二万三千人余りの署名を集め、香川県に土壌の搬入中止を求めていた。一部の住民は公害調停を申し立て、六月に国の公害等調整委員会で審議される予定だった。
 山崎砂利商店に汚染土壌処理業を許可した市は、越直美市長が三月に香川県庁を訪れ、搬入の見合わせを要請。しかし、工場では既に他にも濃度の高い汚染土壌が処理されているとして、香川県の浜田恵造知事は「なぜ豊島だけが駄目なのか」と反論し、話し合いは平行線だった。

12/05/09

■豊島産廃問題:初の県外処理計画は白紙に 香川(毎日jp)
 香川県土庄町(とのしょうちょう)の豊島(てしま)で産業廃棄物に汚染された土壌約7万トンを大津市内で民間業者が水洗浄処理する同県の計画に対し、処理施設周辺の住民らが琵琶湖の汚染を懸念して反対運動を展開した結果、同県と業者が9日、契約解除を決めた。同県内での処理開始から9年。初の県外処理計画は白紙に戻った。
 豊島には国内最大規模の産廃約90万トンが不法投棄されたが、これまでの処理量は57.2%。問題の土壌は約7万トンで、ダイオキシンなどは含まないが、環境基準を超える鉛やヒ素が検出された。当初は隣の直島(なおしま)で焼却・溶融予定だったが、処理費を国が補助する産廃特別措置法の適用期限(=12年度、今年2月に10年間延長を閣議決定)が迫り、同県は10年、迅速化のため県外での処理を決定。昨年7月の入札で大津市の業者が落札した。
 これに同市の処理施設周辺住民が反発。香川県は計7回、説明会を開いたが、住民らは計約2万4000筆の反対署名を提出。同県と許可権者の同市に汚染土搬入中止を求める公害調停も申請した。
 こうした状況を受け、同県と業者は9日、違約金なしでの契約解除を決めた。業者は「地元あっての企業。豊島の問題解決に協力したいとの思いが理解されず残念」とした。
 環境省産業廃棄物課は「産廃特措法に基づいて他県に廃棄物などを持って行く計画が住民の反対で契約解除になったという話は聞いたことがない」としている。【加藤明子、柴崎達矢】
【ことば】豊島産廃問題
 83年ごろから産廃の不法投棄、野焼きを行ってきた業者を90年に兵庫県警が摘発。汚染土を含む産廃の量は約56万トンと推定された。00年、国の公害調停で、香川県が16年度までに汚染土壌を含め全量撤去する義務を負った。03年に直島で本格処理を始めたが、溶融炉の爆発による稼働の遅れなどに加え、産廃の量が最終的に約90万トンへと上方修正された。

■外来魚:駆除へ実態調査 嘉瀬川で13日に(毎日jp佐賀)
 佐賀市などを流れる嘉瀬川で生息数が増加しているとされるブラックバス5件やブルーギルなどの外来魚の実態を調査する「外来魚WANTED(指名手配)作戦」が13日、同川下流で開かれる。
 嘉瀬川の川開きが同日開かれるのに合わせ、川開きを主催する遣唐使船レース推進協議会が、外来魚の駆除や市民への啓発を兼ねて毎年実施しており、今年で3回目。
 嘉瀬橋下流の久保田みどり橋周辺で、刺し網を川を横切る形に設置し、一網打尽にした魚を在来魚と外来魚に仕分けする。その後在来魚は再放流し、外来魚の一部は調理して川開き参加者に振る舞う。
 当日は午前8時に網を仕掛け、同10時半から引き揚げる。仕分けの後、同11時半から調理する。雨天中止。問い合わせは同協議会090・7929・7153。【竹花周】

12/05/08

■天気:9日から10日にかけ大気不安定に 雷、竜巻などに注意(毎日jp)
 気象庁によると、9日から10日にかけて西日本から東日本にかけての広い範囲で、大気の状態が非常に不安定になるという。雷を伴った激しい雨、落雷、竜巻などの激しい突風や降ひょうへの注意を呼びかけている。
 同庁によると、10日にかけて日本の上空約5500メートルに氷点下21度以下の強い寒気が流れ込むという。このため、西日本から東日本にかけての広い範囲で大気の状態が非常に不安定となり、所々で積乱雲が発達する見込み。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全の確保を呼びかけている。

■高島でノウルシ見頃(ChunichiWeb滋賀)
 ノウルシが、群生地として有名な高島市新旭町で見頃を迎え、淡い黄色が琵琶湖岸を彩っている。
 トウダイグサ科の多年草で湿地や水辺に生える。黄色く色づき花びらのように見える部分は葉の一部で、花はその中心につける。
 葉や茎に傷を付けると白い液体が出て、それに触れるとかぶれることから名付けられた。四月上旬の寒さの影響で例年より一週間ほど見頃が遅れた。
 訪れた人は湖岸に広がる黄色いじゅうたんのような光景を楽しんでいた。
 大津市神領一の渡部昭子さん(69)は「緑から黄へのグラデーションがきれい」と目を細めていた。(中森麻未)

12/05/07

■野生生物保護は「美しい種」が優先、生態系に影響も(CNN.co.jp)
(CNN) 動植物保護の取り組みは人間の目から見て美しく見える種が優先され、醜く見える種は無視されがちな傾向がある――。そんな研究結果が科学誌バイオディバーシティの2012年版に発表された。
この研究は「新しいノアの方舟――美しく有用な種に限る」とのタイトルで、カナダの農業機関の分類学者アーニー・スモール氏が寄稿した。それによると、絶滅の恐れがある種の中でも、人間から見て美しさや強さ、可愛らしさといった好ましい特性を持つ種は、そうした特性を持たない種に比べて保護活動の対象になりやすいという。
例えばクジラ、トラ、ホッキョクグマなど人気のある大型生物は保護のための法律が制定され、一般からの寄付も集まりやすい。これに対してヘビ、クモ、カエルといった生物は、生態学的には同程度の重要性を持つにもかかわらず、前者に比べて魅力が欠け、無視されることが多いという。
こうした傾向は生態系や食物連鎖のバランスに対してに重大な影響をもたらしかねないとスモール氏は言う。「特定種の保護にばかり力を入れることは、全体としての生物多様性を守るには不十分だ」と指摘。人間から見て魅力的に見える動物の方が生態学的な重要性が高いとは限らず、こうした選択の結果、人間のイメージや好みを反映した自然が形成される可能性もあると警鐘を鳴らしている。
この研究について世界自然保護基金(WWF)の関係者は、姿形が人間に似ている大型哺乳類の方が関心を集めやすいのは事実だとしながらも、「野生のトラの絶滅を防ぐには、広大な自然の森を保護し、また餌となる動物やその動物が餌とする植物全てを保護する必要がある」と語り、特定種の保護が他の生物を含めた生態系全体の保護につながると指摘する。

12/05/06

■清盛の知られざる野望 「琵琶湖運河計画」が眠る峠をゆく(msn産経ニュースwest)
 日本海と琵琶湖を運河でつなぐのだ−。NHK大河ドラマで活躍中の平清盛(1118〜81年)が、壮大すぎる計画を描いていたという伝説が滋賀、福井の県境にまたがる深坂峠にひっそり眠っている。瀬戸内海などの制海権を手中に収めて南宋(中国)との日宋貿易を本格化させた清盛だ。珍説と決めつけるわけにはいかない。幻の「琵琶湖運河計画」を探るべく、深坂峠の「堀止(ほりどめ)地蔵」をたずねた。(川西健士郎)
紫式部も越えた山道
 深坂峠はかつて、日本海と琵琶湖を結ぶ最短ルートとして米、塩、魚などの物資や人々が盛んに往来していた。越前国(福井県)と近江国(滋賀県)のまさに国境で、現在は峠の地下をJR北陸線の新深坂トンネル、東側を国道8号が走り、峠道はハイキングコースになっている。
 福井県敦賀市のJR新疋田駅で降りて滋賀県長浜市との境に位置する深坂峠を目指す。人里を抜け、「クマ注意!」の看板に気持ちを引き締めて山道を南東方向へ登っていく。
 新疋田駅を出発したときは、傘もさせないほどの暴風雨で引き返すことも覚悟したが、尾根に囲まれた山の中に入ると一転、風は穏やかに。
 知りぬらむ ゆききにならす 塩津山 世にふる道は からきものぞと
 登山道の案内板に書かれていたのは、長徳2(996)年ごろ、若かりし紫式部が父藤原為時の越前守就任に伴って峠を越えたときに詠んだという歌だ。
 京都の宮廷人でもある式部は地方に下る寂しさを感じながら峠を越えたのだろう。世の中を塩を運んだ山道にかけ、「からいものだ」と歌っている。
 新疋田駅から1時間近く歩いただろうか。標高370メートルの深坂峠に到達すると再び風は強まり、峠の頂上にいることを実感させる。そこから琵琶湖側に数百メートル下ると、深い木立の中に深坂地蔵のほこらが見えた。
堀止めの地蔵
 深坂地蔵は「堀止地蔵」とも呼ばれる。由来について深坂地蔵境内の石碑は次のように説明する。
 越前の国守である平重盛(清盛の長男、1138〜79年)が清盛の命を受けて琵琶湖と日本海を結ぶ運河を計画し、深坂峠を起点に塩津に流れる大川と日本海に注ぐ笙川を利用しようと、現在の深坂地蔵境内で試験掘りを行った。すると、大きな石が現れて掘り進むことができず、石工の職人が金矢で打ち砕こうと穴をあけたところ、突然腹痛にかかり、不思議に思った役人が作業を中止してこの石を掘り起こしたところ、お地蔵さまのお姿であった。それ以来、お地蔵さまは万民の不幸や災難を守り下され、特に子供の願いごとは必ず聞き入れてくださるありがたいお地蔵さまでおられる。
 重盛が事実上の越前守になるのは仁安元(1166)年。この年、父清盛は内大臣に昇進し、翌年には最高の官職である太政大臣への昇進を果たす。まさに平家全盛。一大国家プロジェクトの実行が可能な立場ではあった。
夢の運河計画
 滋賀県文化財保護協会によると、清盛の運河計画の真偽は定かではないが、江戸時代の17世紀から昭和に至るまで、日本海と琵琶湖をつなぐ運河計画は何度も持ち上がっては消えた。
 背景には物流革命があった。日本海側の物資は江戸時代初めまで、敦賀湾から琵琶湖の大津港を経て京都や大阪に運ばれていた。このため大津港は諸藩の蔵屋敷が湖に面する国内有数の貿易港だった。
 ところが、江戸時代初期の豪商・河村瑞賢は日本海側の物資を琵琶湖を通さず、関門海峡、瀬戸内海を経て関西に届ける西廻り航路を開拓し、琵琶湖水運の地位は低下する。
 そうした中、琵琶湖水運を復活させようと西廻り航路の影響を受けた京都の豪商らが運河計画をたびたび立案。元禄8(1695)年には、深坂峠の開削が計画され幕府も実地調査に乗り出すところまでいったが、敦賀の庄屋の猛反対で実現しなかったという。
 享保5(1720)年には、敦賀−塩津間約20キロの運河を開削して水運をつなげるだけでなく、琵琶湖の水を日本海に流して水位を下げることで水田の拡大につなげる目的も掲げられたが、着工に至らなかった。
 明治38年には日本海から琵琶湖、瀬田川、淀川を経て大阪まで汽船を通船させる計画が貴族院で採択。これは日露戦争中だったため実現しなかったが、昭和8年には琵琶湖疎水を完成させた田辺朔郎も同様の計画を発表。太平洋とカリブ海をつないだパナマ運河方式と同様の、いくつもの水門によって船を上下させながら運河を通過させる方式を考えていたという。
発案の裏に日宋貿易
 琵琶湖運河計画が次々と持ち上がった理由について、同協会調査員の辻川哲朗さんは「運河計画の目的は時代による変化はあるが、列島中央に位置する琵琶湖の水運を列島外をも含む規模の物流網上で活用しようとする強い意志がうかがえる」と指摘する。
 清盛は瀬戸内海の海賊と戦って海運航路を確保し、博多に日本初の人工港をつくるなど瀬戸内海ルートを使った日宋貿易の活性化に手腕を振るっている。
 航路が狭く難所とされた広島県の「音戸(おんど)の瀬戸」を開削した伝説は、スケールは違うが琵琶湖運河計画に通じる。
 一方、日宋貿易は清盛の父・忠盛が越前守だった時代に敦賀でも行われたといわれ、清盛は日本海〜琵琶湖ルートの重要性を教えられたに違いない。
 朝廷の権力抗争にもまれながら武士の世をつくり出した清盛は、海運貿易で得た財を力の源泉としたはずだ。壮大な琵琶湖運河計画の最初の発案者として、清盛ほどふさわしい人物はいないだろう。
お地蔵さん頼み?
 運河の起点となる塩津港があった「塩津港遺跡」で5年前、すごい発掘成果があった。誓約書のルーツである起請文が書かれた大きな木簡が多数出土したのだ。ほとんどは12世紀後半のもので、まさに清盛が活躍した時代と一致する。
 木簡に書かれていたのは、「魚を一巻もなくさず運びます」「米は一升も盗んでいません」など水運業者が誓約や身の潔白を宣言したと考えられる文言。
 さらに、多数の神仏の名を列挙した上で「うそ偽りがあれば神罰を体中の八万四千の毛穴に蒙る」と決まり文句のように書かれていた。
 当時、神罰は毛穴から浸透すると考えられていたといい、人々が神仏に対して抱いていた畏怖が生々しく伝わってくる。
 清盛から運河開削を命じられた重盛は、そんな物流業者がひしめく塩津港から深坂峠に登り、深いため息をついたことだろう。
 「こんな深い山に運河をつくるなんて無謀すぎる。とはいえ、父上に向かって工事は無理だなんて言えない。おい石工、何か言い訳を考えてくれ」「へい、こうおっしゃられてはいかがでしょう。私どもが金矢で岩を砕こうとしましたところ…」

12/05/05

■風船:子どもの夢乗せ 親子ら150人、松ノ木内湖再生の願い託す−−高島(毎日jp滋賀)
 高島市安曇川町四津川の松ノ木内湖湖畔で3日、子どもたちが内湖再生や将来の夢などメッセージを託した夢風船を飛ばした。住民らでつくる同内湖再生利用推進協議会・四津川湖土里(ことり)会(梅村彦一会長)が呼びかけ、親子連れら約150人が参加し約200個を放った。
 住民らは家庭に眠る古いこいのぼり提供を呼びかけ、湖畔に約80匹を泳がせた。こどもの日を前に、成長を願い内湖にも関心を持ってもらおうと発案。子どもたちは「びわこをきれいに」「松ノ木内湖をまもろう」などと並んで「サッカー選手に」「一輪車に乗れるように」などの夢を託していた。【塚原和俊】

■赤野井湾再生へ立ち上がれ 苦悩枯れハス漂着(京都新聞電子版)
 守山、草津の両市にまたがり、日本で最大規模のハス群生地として知られる琵琶湖の赤野井湾で、枯れたハスが湖岸に多数漂着し、清掃活動を行う地元住民らを悩ませている。水質悪化の原因の一つとみられることから、守山市は環境団体や地元漁業者らと連携し、「赤野井湾再生プロジェクト」を立ち上げることを決めた。
プロジェクト、守山市決定 情報交換と連携強化
 同湾は、守山市木浜町から烏丸半島(草津市下物町)の約4・7キロに広がる。夏には両市の境界になっている堺川の河口付近でハスが群生、多くの観光客が訪れる。
 しかし、ハスは枯れると湖底に沈み、水流を滞らせる原因になっていると指摘される。このため花のシーズン後、県や地元住民が刈り取りを行っているほか、昨秋には初めて湖底の茎や根の除去作業にも取り組んだ。
 一方で、毎年、冬から春にかけて、枯れたハスが漂着し、湖岸清掃をするボランティアらの負担も大きいことから、同市は情報交換の場にと同プロジェクトを立ち上げることにした。今月末〜6月にかけて地元住民らに参加を呼び掛け、賛同が得られればスタートさせる。活動経験の共有や意見交換を通じ、環境活動に役立てる。
 同市環境政策課は「各団体の活動を活性化させられるような内容にして行きたい」としている。

12/05/04

■湖岸に響く笑い声(YomiuriOnLine滋賀)
バーベキュー なぎさ公園一画開放
 琵琶湖岸にある大津市由美浜のなぎさ公園では、家族連れら約350人がバーベキューなどを楽しんだ。
 市が3年前から社会実験として大型連休期間中に限り、公園の一画をバーベキュー用に開放している。
 今年も6日まで無料で利用可能で、多くの家族連れらがバーベキューやキャッチボール、魚釣りなどを楽しんだ。
 高校時代の部活仲間と集まった草津市大路、会社員宇野浩紀さん(27)は「湖岸で駐車場もある最高の場所。来年以降もバーベキューができるよう、きれいにして帰ります」と話した。

12/05/03

■連休の列島、記録的大雨(ChunichiWeb)
 大型連休の後半がスタートした3日、東日本と東北の太平洋側を中心に大雨となり、記録的雨量となった所があった。気象庁は、東北と北海道は4日も大雨の恐れがあるとして土砂災害や河川の増水などに警戒するよう呼び掛けた。
 落雷や突風にも注意が必要で、海上では大しけとなる所もあるという。
 24時間雨量が、静岡県伊豆市の天城山ではこの地点の観測史上最多の649・0ミリに達した。5月の月間雨量平年値の約1・5倍に当たる。3日午後4時までに、24時間雨量は東京都心(大手町)152・0ミリ、横浜市145・5ミリ、さいたま市125・0ミリを記録し、いずれも5月として観測史上最多。(共同)

■ジャンボタニシの分布調査 琵琶博が参加者募る(京都新聞電子版)
 琵琶湖博物館(草津市)は、県内で分布を広げている南米原産の巻き貝、スクミリンゴガイの調査に参加する人の募集をこのほど始めた。
 スクミリンゴガイは、通称「ジャンボタニシ」と呼ばれる大型種で、県の指定外来種。食用として輸入されたものが野生化し、県内では1986年、野洲町(当時)で初めて確認された。
 県の「エイリアンウオッチャー」の報告によれば、現在では彦根、近江八幡、守山、大津などの湖岸でも生息しているというが、駆除方法は確立していない。一方、在来種のオオタニシ、マルタニシなどは減少傾向にあるという。
 今回の調査では、県内でのスクミリンゴガイのほか、在来種のタニシの分布の現状を調べる。澤邊久美子学芸員は、「在来種のタニシと、スクミリンゴガイの分布の関連性に注目している」と話している。
 募集期間は7月31日まで。参加希望者に、調査票を郵送する。問い合わせは琵琶湖博物館TEL077(568)4811。

■ゆっくり楽しんで きょうから「江津湖フェスタ」 政令市熊本を記念(msn産経ニュース)
 熊本市の政令指定都市移行を記念し、市民の憩いの場となっている江津湖周辺で、3日から「わくわく江津湖フェスタ」が初めて開催される。6月3日までの期間中、湖に面した熊本市動植物園が中学生以下無料となるほか、釣り大会など45のイベントが開かれる。
 市の南東に位置する江津湖は、すべての水道を地下水でまかなうほど、湧き水が豊富な熊本市のシンボルでもあり、政令市となったことで湖全域の管理が県から市に移管された。
 フェスタは熊本市などが主催。湖の生態系保全を目的にしたブラックバス釣り大会(19日)やホタル観察会(30日、6月2日)など多彩なイベントを予定している。また、テレビ熊本が開くイベント(12、13日)では、約60店がソフトクリームの味を競う「S−1グランプリ」も実施される。
 江津湖フェスタを前に2日、産経新聞九州総局(福岡市中央区)を訪れた、くまもと観光親善大使の本多真梨子さんは「1日ゆっくり滞在して楽しめるよう、たくさんのイベントが開催されます」と来場を呼びかけた。

12/05/02

■奇跡の花 満開 野洲、タチスズシロソウ1万株 湖岸彩る(京都新聞電子版)
 絶滅危惧植物「タチスズシロソウ」の国内最大群落となった野洲市吉川の琵琶湖岸で、かれんな花が見頃を迎えた。ビーチバレー場作りのため砂浜を耕したところ、埋もれていた種が掘り起こされるなど偶然が重なってできた群生地で、管理者のビワコマイアミランドは、花の見学に限って一帯を無料開放している。
 風に吹かれて白い花の群れが揺れる。ビーチバレー場一帯に、今年は約1万株が花を咲かせた。井狩正生専務(70)は「大型連休中が見頃」と勧める。
 大群落は8年前、コート作りで浜を耕した際、地中の種が掘り起こされるのと同時に、外来種など競合植物が一掃されて生まれた。
 京都大生態学研究センター(大津市)が調査し、全国の推定生息数(約1万株)を1カ所で上回る大群落と判明。花芽を出す3月から種を落とす6月まで花を踏まないようにする半面、種で埋まっている夏にビーチバレーなどで砂浜を耕して競合植物を取り除くと育ちやすいと分かり、今年から積極公開している。
 各種スポーツやバーベキューが楽しめる同ランドは通常、施設利用料がいるが、花の見学のみの場合、無料入場できる。「ビーチバレーなど砂浜の利用と絶滅危惧種の保全が共存できる珍しい例。奇跡の花を多くの人に楽しんでほしい」としている。問い合わせは同ランドTEL077(589)5725へ。

■ガソリン4週連続値下がり(ChunichiWeb)
 経済産業省資源エネルギー庁が2日発表したレギュラーガソリンの1日現在の全国平均小売価格は、1リットル当たり前週(4月23日)比1円60銭安の153円90銭と、4週連続で値下がりした。
 国際的な原油価格が3月後半から下落基調にあることが影響した。調査に当たったみずほ総合研究所は、原油価格の値動きが小さくなっていることから「ガソリン価格も今後は小幅な動きになる」とみている。
 地域別では、横ばいだった沖縄を除く46都道府県で値下がりした。下落幅が最も大きかったのは北海道の3円20銭。
 ハイオクは前週比1円60銭安の164円70銭、軽油は1円30銭安の133円70銭。(共同)

12/05/01

■外来魚釣り大会:駆除も兼ねて−−宮若(毎日jp福岡)
 宮若市三ケ畑の力丸ダムで4月29日、ふれあい釣り大会があり、約50人が参加した。地元の八木山川漁協などで組織する実行委員会が毎年開催しており、10回目。
 同漁協によると、大会には外来魚を駆除する狙いがある。ブラックバスやブルーギルなどの外来魚が持ち込まれて以降、アユやコイ、フナなど在来魚は、外来魚に稚魚や卵を食べられ、激減しているという。
 釣りをするのは中学時代以来という、同市竹原のアルバイト、八尋彩さん(21)は全長53・1センチのブラックバスを釣り上げた。「こんなに大きいのが出て来るとは思わなかったので、びっくり」と話していた。
 参加者が釣ったブラックバスを焼いて味わう一幕もあった。ブラックバスは、白身であっさりした味わい。八木山川漁協の有吉英勝組合長は「ブラックバスを捕まえたら、食べてみてほしい。再放流は絶対にしないで」と呼びかけていた。【伊藤奈々恵】

■しじみ狩り:GW満喫 親子連れら1000人−−近江八幡・宮ケ浜(毎日jp滋賀)
 近江八幡市沖島町の宮ケ浜水泳場で30日、しじみ狩りが開かれた。親子連れなど約1000人がまだ少し冷たい浜辺で湖水につかり、休日のひと時を楽しんだ。
 休暇村近江八幡が40年前までこの地域で盛んだったしじみ狩りを復活させようと、毎年開催。浜には地元水産業者らの協力で、琵琶湖産のヤマトシジミ約100キロとイシガイ約50キロをまいた。
 観光客が県内外から詰めかけ、午前10時半の開始の合図とともにくま手やスコップで砂をかき分け、しじみが見つかると「あった、あった」と大喜び。長浜市の会社員、山下富由起さん(37)は「子どもが一度しじみ狩りをしたいというので親子4人で参加した。たくさん採れ、満喫できました」と満足そうだった。【斎藤和夫】

■セタシジミ増やそう 瀬田川で放流(ChunichiWeb滋賀)
 琵琶湖固有種のセタシジミが増えるように願って、放流やシジミかき体験ができる祭りが、大津市の唐橋周辺の瀬田川で開かれた。
 瀬田町、湖南、勢多川漁業協同組合がセタシジミの再生と環境保全を訴えようと、毎年開いている。セタシジミは四〜六月が旬。通常よりも肉厚でおいしい。一九七〇年代ごろまで三漁協で年間八百トン採ることができたが、水質の悪化などで現在は十トンほどに減った。
 祭りには百二十人が参加。三十艇の船に乗って六十キロの稚貝を放流した。二年後に捕獲する。参加した野洲市西川原の本馬敏子さん(53)は「大きく育ってほしい」と話していた。(猪飼なつみ)

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