バイブレーションプラグのプロトモデルのテストに琵琶湖へ出て、まずまずの手応えに「バイブでよく釣れるし、琵琶湖はもう秋じゃん」とにっこりしているのはジャッカルの加藤誠司プロです。
日頃忙しいジャッカルのスタッフも、さすがにお盆前後は夏休みを取れることになりました。だけど、CEO(Chief
Executive Officer/最高経営責任者)兼チーフルアーデザイナーの加藤プロは休んでられません。来客や電話がないこのときがチャンスとばかり、試作ルアーを次々と作っては琵琶湖へ出てテストを繰り返しています。
加藤プロの現在のテーマはバイブレーションプラグです。8月14日、琵琶湖でキャストしていたバイブレーションプラグのプロトモデルにまずまずのバスがヒットしてきて、テール側のアイが外れて逃げられてしまいました。このプロトモデルは、いくつかあるプロトモデルのうち小さい方で、けっこういいアクションが出てるんだそうです。
翌16日、アイをなおしたプロトモデルと、さらにひとまわり大きいプロトモデルを持って琵琶湖へ出た加藤プロは、40cmオーバーをキャッチして帰ってきました。大きい方のプロトモデルは、前夜の内に削り出して仕上げたものです。それ以外に、ほとんど完成状態になったRS-225やスクワレルDRのプロトモデルなどもボートに乗ってました。
15日も16日も、赤野井沖などのウィードエリアでバイブレーションプラグを使って、けっこう数は釣れたそうです。釣れるバスのサイズは小さめで、なかなか35cmを越えないとのことで、まわりのアングラーはスピニングのライトリグでもっと小さいバスを釣っていたと言います。その中でプロトモデルのテストをしながら40cmオーバーを釣ってくるんですから、さすがですね。
その結果、最初の発言が出たわけなんですけど、そう言えば、台風9号が紀伊半島沖を通過した後の琵琶湖は、薄曇りだったり、ちょっと涼しい風が吹いたりして、7月末から8月始めにくらべると、かすかに秋の気配が感じられないでもありません。そんな季節感って、やっぱり実際に琵琶湖へ出ないことにはわかりませんよね。
誰もいない休みの会社へ出てきて、好きなルアーをデザインしながら琵琶湖へ出てはテストを繰り返す。これって、やっぱりいい仕事なんじゃないでしょうか。いいルアーができて、バスがよく釣れて、誰にじゃまされることなく仕事ができて、すっかりごきげんの加藤プロでした。