Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

00/08/24

夏休みの終わりに明暗を分ける
池原ダムと七色ダム

 奈良県池原ダムは8月17、18日を境にアングラーの数がめっきり少なくなりました。春のスポーニングシーズンから夏休みにかけての喧騒が、お盆休みを過ぎたところでどうやら幕を閉じたようです。

 それにくらべると、お隣の七色ダムはけっこうな人出で、8月中のレンタルボートの稼働率は池原ダムよりも高いぐらいになっています。8月23日に両ダム湖の様子を見て回ったんですけど、確かに池原ダムのレンタルボートよりも七色ダムのレンタルボートの方がよく働いてました。釣りをしているアングラーも七色ダムの方が多いようです。

 七色ダムのレンタルボート店、レンタルボート下北のお店の前には、平日にも関わらずアングラーの車がずらりと並んでいました。池原ダムのレンタルボート店は空いてるのにですよ。こういう光景、つまり、池原ダムよりも七色ダムの方が強いっていうのは、今年の春まではちょっと考えられなかったことですから驚きです。七色ダムって、どちらかというと池原ダムのスペア的な存在でした。それが、雑誌とかでバタバタと紹介されただけで、こういうことになってしまうんですね。そういう雑誌を読んで、にわかに七色ダムへやって来たアングラーって、この釣り場のよさとかわかってるのかな、なんてB.B.C.服部なんかはよけいなお世話だと思いつつも探りを入れたくなったしまうんですけど、これこそいらぬお世話なんでしょうね。

 釣りの様子は、池原ダムはとても厳しいようです。これは低水位が影響していると思います。5月頃にくらべれば、水位はだいぶ回復してるんですけど、低いことにかわりはありません。夏の池原って、どかんと雨が降って水位が激しく上下してるぐらいの方がよく釣れるんですよね。今年の夏は、いくらかまとまった雨が降って1〜2m上昇して、それがじりじり下がることの繰り返しで、大雨で急上昇っていうのがまだありません。水位が低いままのカンカン照りと水温上昇ですから、バスにはつらいはずです。一流のプロが来ても簡単には釣れない、今はそんな状態が続いています。

 七色ダムの方は、池原ダムよりは比較的イージーで、普通の釣りをしていれば、普通サイズのバスが、普通程度の数は釣れています。つまり、そんなに深い所を狙ったり、難しい釣り方をしなくても、ツネキチとかで普通に釣っていれば、30cm前後ぐらいまでなら1人平均数尾は釣れてるってことです。大きなバスはそう簡単には釣れませんが、40cm前後はよく顔を見せてるようです。それと、朝早い間はトップウオータープラグで釣れるチャンスもあります。ここへきて七色ダムの安定度が威力を発揮する結果になっています。

 ところで、8月17日の夜に池原ダムへ向かう国道169号を通ったら、川上村の井戸でいったん橋を渡って対岸の狭い道をしばらく走り、また橋を渡って元の広い道の続きに戻っていたのが、橋を渡らずにそのまま一気に走り抜けられるようになってました。写真は23日の日中に撮影したものです。国道169号はどんどん道がよくなって、あとは伯母峰トンネルの手前のループ橋とトンネルの工事が残っているだけです。B.B.C.服部が池原ダムへ通い始めた70年頃とくらべると、まさに隔世の感があるんですけど、こういう風に便利になるにつれて、池原、七色エリアも、メディアの影響でアングラーが右へ行ったり左へ行ったりする普通の釣り場になっていくということなんでしょうか。

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