Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

00/10/03

WILD CAT就航から2カ月
まだカジキがいる熊野灘

 ジャッカルとB.B.C.が共同運行するルアー研究船、WILD CATが8月初めに就航してから2カ月になります。WILD CATのことはホームページでお伝えしている以外に、9月26日発売のバスワールド11月号で下野正希プロがシイラやサワラを釣ってるシーンが写真で紹介されたり、同日発売の加藤誠司バスルアー活用マニュアルにも写真が紹介されたので、ご存じの方がけっこう増えてるようです。

 WILD CATは8月と9月の2カ月で17日、沖へ出て釣りをしました。その間に釣れたのはシイラ、オキサワラ、小型のカンパチ、ツバス、スマガツオ、ハガツオ、ソウダガツオ、小型のマグロなどです。また、これまでにカジキのストライクが4回あったんですけど、全部バレてしまいました。

 シーズン的には、すでにカジキはいなくなっていてもおかしくないんですけど、9月28日、29日の2日連続でストライクがありました。28日のストライクは船尾から30mぐらいの所でジャンプする姿が見えたし、29日のときファーストランでラインが引き出されていく途中でスッポ抜けたんですけど、泳いでいくカジキの尾ビレが水面から出ているのが見えたので、どちらも間違いなくカジキです。もうチャンスはそんなにないと思うんですけど、あとしばらくの間、あきらめずにがんばったら、ひょっとしたら本当に釣れてしまうかもしれません。

 シイラはだんだんと小型が多くなってきています。1mオーバーがバンバン釣れるシーズンは、そろそろ終わりなんでしょうね。それでもまだ、流木なんかを見付けることができれば70〜80cmクラスは釣れます。9月18日は1人で釣りをしてて、60cmから1mのが15尾釣れました。このときは、もっと大きいのにルアーを持って行かれてたりしてたんですけど、その後はメーターオーバーは上がってません。9月27日は55〜70cmを8尾釣りましたが、沖の漂流物のまわりで見られたのは80cmクラスが最大でした。やっぱり、だんだんと小さいのが多くなってきてるんだと思います。

 青物の方は、水深30m前後の所にある根にカンパチが回っていて、ジギングで1〜1.5kgクラスが釣れてます。それ以上大きいのもいないわけではなくて、70〜80cmクラスが釣れることもあるんですけど、この釣りの常でものすごくムラがあるようです。

 右の写真は、WILD CATの面倒を見てもらってるカワカミマリンの川上清雄さんが釣ってきた1.4kgのカンパチです。川上さんは天気がよければほとんど毎日、朝と夕方に釣りに行っていて、これぐらいのカンパチを釣ってきています。釣り方は小アジをエサにしたノマセ釣りが多いんですけど、ジギングをすることもあって、当たればこっちの方が数が釣れるそうです。大きいのは9月29日の朝に80cmを釣ってました。この日はノマセ釣りで3回掛けたんですけど、取れたのは1回だけで、あとの2回は根に持ち込まれて切れてしまったそうです。

 カンパチはミノーを使ったスロートローリングで釣れてるという情報もあります。場所は同じような根回りで、バスタックルやトラウトタックルを使って4ノット前後のスピードでミノーを引いてると、1kgクラスが釣れてくるんだそうです。ミノーは70〜80mmのもので、ロングビルタイプでよく潜るものがいいらしいんですけど、トローリングで使うとなると、精度が高くて速いスピードで引いてもアクションが崩れないものでないといけません。なにしろ4ノットというと、けっこうなスピードですからね。これなんか、スクワレルの大きい方がちょうどいい感じなので、ぜひ試してみたいと思ってます。

 これから先は戻りガツオのシーズンなんですけど、まだ姿が見られません。漁師の人達も「まだか、まだか」といった感じです。WILD CATで沖へ出て戻ってくると、「カツオはまだ見えんか」とよく聞かれます。カツオの釣れ方って、シーズンによってものすごくムラがあるんですけど、今年は春の上りガツオがよく釣れたので、秋もいいんじゃないかと期待しています。

 WILD CATの詳しい釣り情報は、WILD CATホームページ(http://www.biwako.org/wildcat/)をごらんください。

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