Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

02/02/24

休日の夜遅くまで仕事してる
加藤誠司プロのこだわりの世界

 2月23、24日の週末は、けっこういい天気でした。24日の日曜日は北風が強くなって、海は荒れ模様だったんですけど、それでも今に時期にしては悪くない天気です。皆さんはどちらかへ釣りに行かれたでしょうか。

 ジャッカルの加藤誠司プロは、2日とも仕事してました。それも、夜遅くまでです。フィッシングショーが終わってからというもの、加藤プロがすごい勢いでルアー開発の仕事をしてるのは、前回、2月21日のB.B.C.ホット情報でご紹介しました。そのときはまだ、ルアーのプロトモデルがものすごい勢いで量産されてるのはわかってたんですけど、今やってる仕事の全体像は見えてませんでした。それがここへきて、どんなルアーを作ろうとしてるのかと、加藤プロが求めてるクオリティーがどれぐらいのものであるかが、かなり鮮明に見えてきました。

 上の写真は前回にもご紹介したクランクベイトなんですけど、現時点でプロトモデルが五つもできあがっています。写真を見て、どこがどう違うかわかるでしょうか。加藤プロにとっては、これが全部はっきりと違うモデルで、ごちゃ混ぜにしてもちゃんと区別できるんだそうです。クランクベイト一つにここまでこだわりを持って開発してるということなんですけど、それをいろんなルアーで同時にやってるから、休日出勤で、しかも夜遅くまで仕事することになってしまうんですね。

 右の写真はHMKL K-Iの小型モデルの形状サンプルなんですけど、ここに写ってるだけで10種類あります。これ以外にも、泉和摩プロの所へ形状確認のために送ってるのがあって、それも合わせると全部で15モデル以上作ってるんだそうです。何がどう違うかって言っても、ここまでくると加藤プロと泉プロの間でしか話が通じない世界だと思います。ここまでとことんこだわったら、いくら最先端の技術と設備を駆使してるって言っても、そりゃ時間かかりますよね。

 もう一つ、最後の写真なんですけど、一番上に写ってるのがダイビングチェリー、二番目はそれよりややディープダイビングのモデル、一番下の線だけのは、まだプロトモデルを削り出してない3Dデータだけのモデルで、さらにやや深く潜るように設定されているんだそうです。「普通のメーカーなら真ん中のモデルはないかな。だけど、これってやっぱり両方ほしいでしょ」と加藤プロ。自分で言って、1人で納得してました。

 こういう風に微妙な違いを実際のプロトモデルに作り上げて、そのうちのどれが一番いいか、どれを出すか出さないか。そういう製品開発のプロセスなんですけど、それにしてもここまでやるかって感じで、それがこのところ益々エスカレートしてきてます。ジャッカルと加藤プロの勢いは、今年も衰えそうにありません。それどころか、フィッシングショーにブースを出さなかった分、元気が余ってるのを製品開発に回してるって感じです。ひょっとしたら、それが出展をキャンセルした最大の効果なのかもしれませんね。

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