Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

02/02/28

暖かい雨が降る琵琶湖
いよいよ冬は終わりか!?

 近江舞子石積み突堤、人いません。雨が降ってるからもあるんでしょうけど、そんなに強く降ってるわけでもなく、しょぼしょぼ降ってるだけだし、風もなく生暖かくて、いかにも釣れそうな天候なんですけどね。朝の6時からがんばってるというアングラーが1人だけしかいませんでした。2月28日の午前11時頃のことです。某新聞でバスが釣れてるっていう情報を見て釣りに来たらしいんですけど、今日はぜんぜん釣れてないとのことでした。

 琵琶湖南部周辺は27日の夜から28日にかけて雨になりました。移動性の温暖前線にともなって降る、いわゆる菜種梅雨って言うやつです。3月1日の渓流釣りの解禁の頃は、こんな感じの雨がよく降るんですよね。27日から28日にかけての雨は夜の間にけっこうしっかり降って、水位はわずかに上昇しました。こういう雨が降るようになると、琵琶湖のバスフィッシングはウインターパターンからプリスポーニングパターンに切りかえるタイミングを考えないといけなくなります。プリスポーニングパターンと言っても、まだごく初期のものですけどね。

 岸釣りは、はっきり言って難しくなる季節です。まだ冬の寒い間の方が手堅く釣れるパターンがいくつかあったんですけど、プリスポーンの気配が出てくると、そのパターンが崩れがちになって、ものすごくムラが出てくるようになります。この冬は、その手堅いパターンがいまいち成立しないまま終わろうとしてるみたいですね。近江舞子は散発的に釣れることは釣れたんですけど、例年のように何日も釣れ続くということがありませんでした。浜分や知内でも真冬らしい釣れ方をいまいちしていません。湖北の釣り場に関しては、本当に釣れないまま冬が終わってしまうのかどうか、この週末にでも確かめに行ってみようと思っています。

 ボート釣りは、もうはっきりプリスポーニングパターンのバスを探した方がいいみたいですね。リブレフィッシングガイドの河畑文哉プロは25日に30cmと45cm、26日に50cmをクランクベイトのチェリー44でキャッチしています。詳しくは河畑プロの公式ページに情報があるんですけど、DDスクワレルやダウンショットリグで釣れなかったので、水深2m以内の浅い側へ場所をかえてチェリー44を引いたら釣れたんだそうです。チェリー44と言えば水深1mレンジのシャロークランクベイトですよね。バスはもうそんなに浅い所へ来てるということなんでしょうか。

 そう言えば、もう2月が終わって3月ですよね。今から10年ぐらい前の話になるんですけど、B.B.C.服部は3月になると必ず最初の週末に名鉄沖のシャローへ行って、スピナーベイトでいいサイズのバスを釣ってました。水深2m前後のウィードのインサイド側のパラパラッとなった所で、ウィードにからめながら4分の1ozか8分の3ozのスピナーベイトを引いてると、フッという軽いアタリで40〜50cmのバスが釣れてくるんです。そういう釣れ方が始まるのが、毎年3月の最初の週末でした。

 河畑プロが25日と26日に釣ったバスって、これと同じパターンじゃないかと思うんですけど、人によって似たような場所でもアプローチの仕方やルアーの使い方が違いますから、必ずしも同じパターンのバスを釣ってるとは言い切れません。このあたりがパターン解釈の難しいところです。

 3月の最初の週末にスピナーベイトで釣れたシャローのバスは、その後、同じ時期、同じような場所で釣りをするアングラーが多くなってからは簡単に釣れなくなってしまいました。その簡単に釣れないバスを釣るために使われてたのがロングビルサスペンドミノーやジグヘッドリグです。その後、さらに常吉リグが加わり、現在はロングビルサスペンドミノーでさえ釣るのが難しくなっています。

 春のシャローのクランクベイトパターンは、琵琶湖では3月後半から4月前半頃がメインです。河畑プロが釣ってるバスが、パターン的にそこまで進んだ魚なのか、まだそれ以前の魚なのか、あるいは生暖かい曇天や小雨の日という条件に誘われて一時的にシャローへ出てきた魚なのかは、これから先、このパターンがそのまま安定して続くようになるかどうかの結果を見てみないとわかりません。だけど、全体としてそういう方向に向かいつつあるか、または、一時的な条件にしろ、それに誘われてシャローへ上がる所まで動いてきている魚がいることは事実なわけです。そのことを考えれば、やっぱり春は近いのかもしれませんね。

 ところで、これも何年も前の話ですが、真冬の琵琶湖では、しんしんと雪が降る寒い日に大きなバスが立て続けに釣れることがよくありました。このところ、冬になってもそういう話をぜんぜん聞きませんし、そういうしんしんと雪が降る日そのものが本当に少なってるんじゃないかと思います。吹雪の日なら今でもあるんですけど、大きなバスが釣れたのは、決まって大粒の雪がどんどん降る風のない日でした。地球温暖化でそういう日がなくなっちゃったのか、そういう釣れ方をするバスがいなくなったのかはわからないんですけど、本当にそういういい目をした話を聞かないんですよね。

 今年なんかは逆に、雪とか雨が降ってていかにも釣れそうな日なのにダメだったとか、そういう話ばっかりです。これって、なぜなんでしょうか。この冬が異常なのか、これから先はこういう冬が普通になっていくのか、琵琶湖のウインターバッシングがどちらへ向かうにしても、この冬のことは記憶に留めておく必要がありそうです。

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