Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

02/04/14

初日は超ビッグバスラッシュ
2日目が難しかったJB琵琶湖戦

 上の写真は4月12、13日に滋賀県琵琶湖で開催されたJBトーナメント初日に秋林義継プロがキャッチした63cmのビッグバスです。今回のトーナメントは、例年より約半月早くやってきた琵琶湖南湖のスポーニングシーズンのピークにドンピシャのタイミングで開催されました。その結果は、こんなビッグバスがたくさんキャッチされたもんですから、50cm、2kgクラスではぜんぜん注目してもらえません。55cm、2.5〜3kgを越えて、やっと「大きいね」と言われるぐらいのすごい釣れ方になりました。

 こういうときの琵琶湖の爆発力は、ほかの釣り場とはくらべものにならないケタ外れなものがあります。池原ダムがいくらすごいって言っても、本当にいいときの琵琶湖の爆発力を見てしまったら、まさにビッグレイクの底力を感じてしまいます。エリアの広大さとベイトフィッシュの豊富さからくるバスの絶対量の多さ、中でも超ビッグバスを頂点にそれを支えるピラミッドの巨大さがベースにあって、それがスポーニングエリアにいっせいに集まったときには、本当にすごい釣れ方になるんですよね。それと、JBトーナメントが開催されてるときのボートの過密ぶりは11日から13日までのレポートでごらんいただいたんですけど、そんな状況でも釣ってくるJBトーナメンターの腕前も見事としか言いようがありません。

 それでも、さすがにトーナメント2日目ともなると、初日に釣れる魚は釣ってしまってますから釣果はガタ落ちになります。特にサイトフィッシングが有力な今の時期はそういう傾向が強いんですよね。初日は8kg以上のビッグウエイトが17人もいたのに、2日目は5人だけでした。同じようにくらべてみると、7kg台で初日22位だったのが2日目は10位、6kg台で33位が13位、5kg台で64位が20位と大幅にアップしています。これって2日目が悪かったということではありません。初日がとんでもなく釣れ過ぎだから、こういう結果になってしまうんですね。

 1週間前のJBトーナメントのときも上位のウエイトはすごかったんですけど、全体の成績を見てみると、1尾でも釣った選手っていうのは半分もいなかったりして、ものすごくよく釣れたという感じではありませんでした。それとくらべても、今回のトーナメントの釣れ方っていうのはすごくて、特に初日の釣れ方は過去に例がありませんし、今後も二度とあるかどうかわからないぐらいのものです。ここ数年、スポーニングシーズンにJBトーナメントが開催されるたびに、上位の成績がどんどんハイウエイトになってます。今回はまさにそれが来る所まで来たって感じなんですけど、これから先、いったいどんなことになるんでしょうか。結果だけ見てると、琵琶湖のバスが巨大化してるっていう説を信じたくなるんですけど、はたして本当なんでしょうか。

 Bassingかわら版でおなじみのリブレのメンバーでは、三村和弘プロが初日6010g、2日目3060gの成績で21位、川畑文哉プロが5195g、2452gで45位でした。初日に8275gのハイスコアを出して14位に着けた杉戸繁伸プロは、2日目590gで74位に落っこちちゃいました。その杉戸プロを追い抜いて66位に順位を上げたのが小野俊郎プロです。小野プロは2日目7850gで6位の好成績だったんですけど、初日が1138g釣ったにもかかわらず300位台だったために、2日間の合計ポイントで上位に食い込むことができませんでした。初日「5kg釣って40位じゃ、やってられないよ」と言ってた加藤誠司プロは……もう、聞いてあげないでください。

 今回のトーナメントの結果を見てみると、スポーニングシーズンに2日間続けてハイスコアを出すことの難しさがよくわかります。シャローエリアで爆発的に釣れるときほど、初日に釣り切ってしまうだけに、そういうことになるんでしょうね。JBトーナメントのボートの密度とレベルの高さでは、2日目のために釣り残すことなんてできませんから、シャローエリアほど、サイトフィッシングで釣れば釣るほど、そういう結果になってしまいます。

 それだったら、この後はどうなるのか。まだ釣れるのか、終わっちゃうのか。それが皆さんは気になると思うんですけど、集めた情報の中に重要なヒントがありました。それは、シャローのスポーニングエリアだけでなく、その外側のウィードエリアなどでもたくさんのビッグバスがキャッチされたということです。杉戸プロの初日の8275g、小野プロの2日目の7850gのハイスコアは、主に赤野井沖などのウィードエリアでバイブレーションプラグやクランクベイト、スピナーベイトなどのハードルアーを使ってキャッチしたものだそうです。それ以外にも、スポーニングエリアに近い沖のウィードエリア(スポーニングエリアに近いというところが秋に釣れるウィードエリアとは違います)で大きなバスがたくさん釣れています。それも、アフタースポーンではないボテボテのビッグバスが……。

 ということは、まだまだこれからスポーニングエリアへ向かう大きなバスが、その沖側のウィードエリアなどにたくさんいるということなんじゃないでしょうか。12日のようなビッグバスラッシュがもう一度あるかどうかはわかりませんが、まだまだこの先もチャンスはありそうです。それと、今シーズンの南湖のスポーニングはとんでもなく早かっただけに、スポーニングの大きな波が終わった後も、あちこちのシャローエリアで散発的にビッグバスが釣れるということが長い間続く可能性があります。

■P.S. このページに掲載した写真は、河畑プロの公式サイトからご提供いただきました。トーナメントの情報は10人以上のプロから取材しています。ここであらためてお礼申しあげます。詳しい情報は、杉戸プロのレポートや河畑プロの公式サイトなどにもありますので参考にしてください。

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