上の写真は4月23日に撮影した奈良県七色ダムのバスです。小口橋の下のブッシュの陰に浮いてるのを見付けて撮影しました。17日に撮影した写真はバスの姿がわかりにくかったんですけど、今回は水面にごく近い所に浮いてたので、きれいに写すことができました。水質が気持ちいいぐらいクリアなこともよくわかると思います。
七色ダムで釣りをするアングラーは日に日に増えています。よく釣れてるっていう情報が伝わったからなんでしょうか。4月に入ってからというもの、週末ごとにバスアングラーが多くなって、20日、21日の週末はけっこうなにぎわいになりました。その後、ウィークデーになってもかなりの数のボートが走り回っています。
バスはあいかわらずよく釣れてます。今はよほどなれてないアングラーを除けば、1人平均10尾ぐらいは釣れてるみたいですね。琵琶湖ガイド情報の杉戸繁伸プロが今シーズンから池原、七色ダムでもフィッシングガイドを始めるんですけど、20日に七色ダムで30尾ぐらい釣ったそうです。普通のバスフィッシングをハイクオリティーに楽しみたいんだったら、まさに今って感じなんですけどね。この好調が連休まで続いてくれることを祈りたいものです。
池原ダムの厳しさが、ここ数年のゴールデンウィーク前とくらべても、今シーズンはかなりハードで、雨が降るたびに1日とか2日はパラッと釣れる日があるんですけど、今週に入ってまた難しい状態に戻ってしまってます。大きいのが浮いてるのが見え始めてるんですけど、まだ数は少なくて、なかなか釣れません。そのことがそろそろ一般のアングラーに伝わり始めて、数は少ないけど大きいのが釣れてるっていう情報と例年のゴールデンウィークにくらべて難しそうっていう情報のせめぎ合いになってます。その一方で七色ダムがよく釣れてるっていう情報もあって、そのことを知った一部のアングラーが七色ダムへ流れてるんじゃないでしょうか。
こういう情報の扱いについては、各メディアの特性が色濃く表れてくる部分ですから、注意深くごらんになったら面白いと思います。今の池原ダムの情報で「釣れた、釣れた!!」って書いてるところは、ちょっと要注意だと思いますよ。確かに釣った人がいるのは間違いないけど、それってごく一部ですよね。それよりも平均はどうなのか、釣り場の全体状況はどうなのかというところが問題です。まあそれでも、釣れてても釣れてなくても連休は池原ダムへ行くっていうアングラーにとっては、「釣れた、釣れた!!」と景気付けしてくれる方が単純にうれしいのかもしれませんけどね。だけど、それを強調すればするほど、七色ダムでよく釣れてるっていう情報が陰に回ってしまうことが問題です。そのあたりの事実関係を正確にアングラーに伝えるためには、情報のプロとしてのバランス感覚が欠かせません。そういうバランス感覚って、今のバスフィッシングのメディアにはたしてあるでしょうか。
先週から池原で取材してて気付いたんですけど、池原ダムで撃沈してるアングラーに「七色ダムの方が今はよく釣れてるよ」って教えてあげたら、「へえー、そうなんですか」と言うアングラーがけっこういます。池原まで来てるのに、すぐお隣の七色ダムでバスがよく釣れてることをチェックできてないんですね。中には「それ、どこにあるんですか」とか「どうやって行ったらいいんですか」って言うアングラーもいました。いまだに七色ダムのことを知らないアングラーって、けっこう多いのかもしれません。ですから、このゴールデンウィークに七色ダムがどれぐらいの混み具合になるか興味津々です。
この原稿を書いてる最中、部屋の外は雨が降り始めました。天気予報は、今夜から明日にかけて、けっこう強い雨が降るかもしれないって言ってます。ということは、明日はまた釣れるってことなんでしょうか。ここらでバタバタッと釣れてくれたら、ゴールデンウィークに向けていい弾みになるんですけどね。七色ががんばってんだから、池原もがんばってくれよ。ほんまにたのんますよ。みんな期待してんやからね。