奈良県川上村伯母谷地区で起こった土砂崩れのために7月30日から通行止めになってた国道169号が8月10日から通れるようになることは6日の緊急情報でお知らせしました。本当にお盆休みが始まるぎりぎりの通行止め解除で、これでなんとか安心して池原、七色ダムへ行くことができます。日中は下記の通り通行時間制限が行われるんですけど、夜間は片側交互通行になってるだけですから、釣りの行き帰りはそんなに大きな影響はないんじゃないでしょうか。
すでにお盆休みが始まっていて、回り道をして池原、七色ダムへ行かれた方も、これで帰りは楽ちんですね。ややこしいのは今夜(9日夜から10日早朝にかけて)走る場合なんですけど、10日朝の最初の通行規制が解除になるまでは通れませんのでご注意ください。これは伯母谷の工事現場まで行って聞いてきました。本当にぎりぎりまでがんばって、なんとかお盆休みに間に合わせたということなんですね。交通整理のおっちゃんが押さえ気味の声で答えてくれたとき、BGMに中島みゆきのヘッドライト・テールライト(NHKのプロジェクトXでかかってる曲)が聞こえていたような気がしました。
ただし、です。伯母谷の土砂崩れの現場は最初に崩れたのが昨年末で、それからというもの何回も小規模の土砂崩れを起こして、そのたびに国道169号が通行止めになっています。ですから池原の地元の人も「10日から通れるようにはなるけど、いつまた崩れて通行止めになるかわからんよ」と言ってます。池原、七色ダムへ釣りに行くときは、事前にレンタルボート店などに様子を確認した方がいいかもしれませんね。
こんなこと書いてるB.B.C.服部は、国道309号で天川村から行者還トンネルを通って池原へやって来ました。その途中に天ヶ瀬から国道169号をさかのぼって伯母谷まで工事の様子を見に行ったというわけです。国道309号の天川村川合から先は、国道とは名ばかりの細いくねくねとした道が続きます。その道をノロノロとキャンパーのワンボックスが何台も走ってます。河原にはテントを張ってるファミリーの姿があちこちに見えます。天川村はキャンプの名所なんですね。
そんな天川村の様子を見ながら走ってきたもんですから、池原ダムもすでにお盆休みが始まって、大勢のバスアングラーが釣りをしてるだろうなと思っていたら、思いのほかガランとしています。レンタルボート店や昇降業者の駐車場には、お客さんの車が各数台しか止まってません。お盆休みが始まった!!と言うには程遠い状態です。これって、やっぱり国道169号の通行止めが影響してるんでしょうか。それは通行止めが解除になる10日以降の様子を見ればわかるはずです。
池原ダムは水位が下がり続けてます。8日から9日にかけては一時的に雨が降ってるんですけど、減水が止まるほどの雨量ではないようです。バスはあいかわらず釣れていて、多いアングラーは10尾以上釣ってます。平均サイズはちょっと小さくなってきました。と言うより、30cm前後からそれ以下が釣れる割合が多くなってきたと言った方が正確かもしれません。それ以上のサイズ、特に40〜45cmオーバーは、普通に釣っていたのでは釣れる確率が低くなりつつあるようです。
水質は、本流のバックウオーターからの濁りがダムサイトに近いエリアまで下がってきました。右の写真は鳥渡谷の入り口の岬なんですけど、薄茶色の濁りが入ってます。この濁りは、次第に薄くなりながらもトボトスロープ近くまで続いています。坂本筋は濁りがなくてクリアな水質です。本流筋は前鬼谷出合いあたりから上流へ行くにつれて濁りが強くなっていって、深瀬谷から上流は泥濁りの状態です。
バスがよく釣れてるのは濁りが入ってるエリアです。前鬼谷と本流の前鬼谷出合いから上流で釣ってくるアングラーが多いとのことで、その理由は濁りが入ってるからじゃなくて、こちらの方が北山川から流れ込む水の影響で坂本筋よりも水温が低いんですね。水がよく動いてる影響もあるようです。ということは、上流から押してくる水が地形に対してどのように作用してるかを考えながら釣りをすれば好結果に結び付くんじゃないでしょうか。