Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/05/30

クリーンアップ琵琶湖に参加
アングラーもゴミも減った南浜漁港

 5月24日に開催されたクリーンアップ琵琶湖in南浜漁港に参加しました。中部釣り場とマナーを守る会(CFM)主催のクリーンアップ琵琶湖は今回が第9回になるんですけど、これまで奇跡的にも天候に恵まれてきました。前日までの天気予報が雨だったり、当日の未明まで雨がふってても、朝までにはいい天気になって、毎回中止することなく開催されてます。今回も週間天気予報は最初のうち雨だったのが、開催日が近付くにつれていい方にかわり、当日は絶好の好天で、ゴミ拾いをしてると暑いぐらいになりました。CFMのメンバーの日頃の行いが、よっぽどいいからでしょうか。

 ところがです。絶好の好天にも関わらず、南浜漁港で釣りをしてるアングラーが本当に少ないんですよね。港内全体で10人もいません。こんなにアングラーが少ない南浜漁港は初めて見ました。姉川河口近くにある人工河川の流れ込み周辺も、いつもアングラーが多い人気ポイントなんですけど、ほんの数人が釣りをしてるだけです。その間の砂浜なんか、いつもなら何人も行ったり来たりしながら釣りをしてるんですけど、漁港と人工河川を移動するアングラーがときおり歩いてるだけでした。

 これって、リリース禁止の影響なんでしょうかねえ。地元の人に聞いても、南浜へやって来る岸釣りアングラーは、この春以降、目だって減ってるそうです。南浜漁港には外来魚回収イケスが設置されてるんですけど、釣り禁止になってるわけじゃないし、浮き釣りでブルーギルと遊んでる家族連れやヘラブナ釣り師などはあいかわらず来てます。こういう場所のバスアングラーが減るっていうのは、リリース禁止の影響が大きいんじゃないでしょうか。

 ほかでも琵琶湖のいろんな場所でバスフィッシングの様子を見てると、ボート釣りよりも岸釣りアングラーの方がリリース禁止以降の減り方が大きいように思います。岸釣りは琵琶湖以外にも釣り場があるからなのか、バスフィッシングへの執着が薄いからなのか、本当の理由はわからないんですけど、ゴールデンウィーク以降にボート釣りのアングラーが徐々に戻り始めてるのに対して、岸釣りの方は逆にアングラーが減ってるのが気になるところです。

 前回、去年の11月23日のときはマイナス80cmを超える大減水で、水際にたくさんのゴミやラインの塊があって、いくらでも回収できました。それが今回は水面下になったこともあるんでしょうけど、港内のゴミは少なくなってるように感じました。これには、リリース禁止でアングラーが減ってる影響も無視できないと思います。まあ、それだけアングラーが捨ててるゴミが多かったということなんですけどね。それが減った分、防波堤の外側に波で打ち寄せられた雑多なゴミをたくさん拾うことができたので、回収したゴミの全体量が大幅に減ったわけではありません。

 ゴミ拾いをしていて気が付いたのは、空き缶が多かったことです。これは、暖かい缶入りの飲み物を買ってきて飲んだ空き缶が冬から春の間にたくさん捨てられたということなんじゃないでしょうか。そういうゴミはあいかわらず少なくないし、ラインの塊も探せばまだあちこちにありますから、たとえリリース禁止でバスアングラーが減ってたとしても、クリーンアップの手を緩めるわけにはいかない現状は改善されてません。

 漁港内に外来魚回収イケスが設けられたのは先に書いたんですけど、港の外には新しくヨシ植栽コーナーができていました。地元の人達がアシを植えたもので、波が寄せる浜でもアシの苗が流されてしまわない工夫が施されています。その説明のパネルもあって、ゴミ拾いの手をしばし休めて写真を撮ったり説明を読んだりしました。

 そのヨシ植栽コーナーを作る活動の中心的役割を果たした人物が、今回のクリーンアップに参加していました。それだけでなく、参加者の半分近くが地元のメンバーで、クリーンアップ後の懇談では、かなり突っ込んだ意見を交わすこともできました。こういうことは、地元の人達とよほど親しくならないと不可能です。その点でも、クリーンアップ琵琶湖が5年も続いた意味は大きいと思いました。

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