台風一過の奈良県池原ダムは大荒れです。台風4号が近くにいた5月31日は雨がひどいだけで風は心配したほど強くなかったんですけど、翌6月1日は北寄りの風が猛烈に強くなって、1日中クルクル方向をかえながら突風みたいに吹きまくりました。
吹きまくられるバスアングラーはたいへんです。釣りがし難いどころの騒ぎではありません。ボートでちょっと走るだけで、天気がいいのにびしょ濡れになってしまいます。これではとても釣りにならないと、早く帰って来て桟橋でのんびりしたり、どっかにボートをしばり付けて昼寝してるアングラーもいました。
しばらく風の様子を見ながら時間をつぶして、また釣りに出ようとするんですけど、岬を一つ回ると白波がボートに打ち付けてきます。こりゃいかんと、また桟橋へ逆戻りです。そういうことを何回もやってるアングラーがいました。その横では、早々に釣りをあきらめて雑談にふけるグループもいます。
台風通過の翌日なので、2日分とまではいきませんが、けっこう大勢のアングラーが釣りに来てたんですけどね。あまりに風がひどいので、お昼過ぎにさっさとボートを揚げ始めたアングラーが少なくありませんでした。ボートを桟橋に着けたままで、風がおさまるのを待ってたアングラーも多かったんですけど、意地悪な風は夕方まで止みませんでした。
台風の雨は31日夜半には止んだんですけど、池原ダムの水位はその後も上昇が続いてます。31日から1日にかけても2mぐらいは上昇してますから、台風の雨が降り始める前にくらべると4〜5mは上昇したんじゃないでしょうか。平成の森から見える島と岬の間に低く伸びてた馬の背が、完全に水没してしまいました。水位の上昇はまだ止まったわけではないので、あとまだ数日はパターンが安定しないかもしれません。
これだけ天気が荒れると、釣ってないアングラーが多いのは仕方ないんですけど、中には釣ってるアングラーもいます。バッシングポイント池原のスタッフのガイドで50cmオーバーをキャッチしてるアングラーがいました。場所は白川の放水口だそうです。これって昨日の予想通りのパターンなんですけど、風が落ち着けばさらに期待できるかもしれません。残念ながら平日になっちゃうし、大潮回りも終わっちゃうんですけど、明日からしばらくチャンスになるかもしれませんよ。