Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/06/05

ソルトウオーターの好シーズン
黒潮の変化にご注目を

 和歌山県すさみの智丸が6月4日に98kgのクロカジキをキャッチしました。その前日の3日には、クルーザーで釣りに来てたグループが100kgオーバーをキャッチしてるそうです。同日、B.B.C.服部がキャプテンのワイルドキャットも潮岬沖でカジキがルアーを追ってくる姿を確認したんですけど、ルアーに軽くタッチしただけで終わってしまいました。

 今のところ、カジキを狙って釣りをしてる船はごく少ないんですけど、これだけストライクがあるってことは、かなりの数のカジキがいるのは間違いないようです。今年はシーズンインが早いですね。本当なら今頃は30〜50kgクラスのマカジキが多いはずなんですけど、今シーズンはぜんぜん釣れません。マカジキは春のカツオの時期から少なくて、この調子だと大して釣れないまま終わってしまいそうです。そのかわり、早くもクロカジキが釣れるようになったということで、この週末あたりからクルーザーが何隻も潮岬沖まで出張って来て釣りをし始めそうです。

 実は今年の黒潮の流れは去年とはぜんぜん違うんですよね。去年は潮岬沖から東へ向かって直行してたのが、今年は大きく南へ蛇行してます。この黒潮の蛇行は5月に入った頃から本格的に始まりました。その影響で黒潮の支流が還流となって紀伊半島に東側へ流れ込んで来たために、ワイルドキャットの基地である和歌山県新宮市の三輪崎漁港からわずか数マイル沖で、ゴールデンウィークの終わり頃からカツオの大漁が続きました。あまりにも獲れ過ぎたものだから値段が暴落して、しばらく出漁停止になったほどです。

 ということで、紀伊半島の海釣りに大きな影響をもたらす黒潮の流れが去年と今年は大幅にかわっています。この黒潮の変化は、紀伊半島南部だけでなく、紀伊水道や熊野灘、さらには大王崎周辺まで影響します。6月に入って、オフショアもショアも、いよいよこれからが本格的な海釣りのシーズンですが、去年と今年がどう違うか、状況の変化を正確に捉えるには、潮流と水温の変化に注目した方がいいですよ。

 紀伊半島を取り巻く海流や潮流の情報は、海上保安庁第四管区海上保安本部同第五管区海上保安本部和歌山県のホームページなどにあります。海釣りの全体状況を把握するには必須の情報ですから、興味がある方はぜひごらんになってください。

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