Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

03/09/24

台風通過後の寒さが続く
池原、七色ダム

 さっぶいですねえ。秋分の日の9月23日の奈良県池原ダムは、お昼過ぎのトボトスロープの寒暖計で16.8度しかありませんでした。9月下旬なのに、もう晩秋かなって思ってしまうぐらいの寒さです。その割に山には紅葉がまったく見えませんから、現場にいても体で感じてブルッとくるまで寒いという実感がありません。朝からTシャツに短パンで釣りに出るアングラーがいて、すぐ「さっぶー!!」と言いながら上着を取りに帰ってきます。そういうだまされる寒さです。

 23日は寒いだけじゃなくて朝から雨も降ってたから、釣り場はガラ空きでした。もう完全に秋のペースで、バスアングラーは少ないですね。連休ならそこそこ釣りに来るけど、単発の週末や祝祭日は空いてます。週のど真ん中の祝祭日よりは、まだ土日の方が仕事や学校によっては連休になる可能性がある分、アングラーも多いようです。ですから、体育の日がらみの10月10〜12日の連休は大勢のアングラーが釣りにくる可能性があるんですけど、それ以外は空いてるんじゃないでしょうか。

 それと、9月後半になってレンタルボートの稼働率が目だって下がりました。その分、カートッパーの割合が多くなってるんですけど、全体の総数は決して多くありません。このことはつまり、たまにしか池原ダムへ来ないアングラーは少なくなって、毎週来てるようなアングラーだけが釣りに来てる、そういう季節になったということですね。

 台風15号が来る前後の20日から23日の間では、台風が接近中だった20日がアングラーは一番多くて、バスもまあまあ釣れてました。トボトスロープでは30cm台に40cmオーバーもまじえて30尾釣ったアングラーがいました。最大は52cmをキャッチしたアングラーがいたんですけど、60cm近いような大物は上がってません。

 21日の日曜日は、台風が紀伊半島の沖をまともに通過しました。こうなると紀伊半島南部にある池原ダムはひどい雨と風で釣りになりません。そんな雨にも負けず、風にも負けず釣りに来たアングラーはいました。状況は、エンジンの小さいジョンボートでは風上に進めないぐらいひどかったそうです。それでも夕方までがんばって釣りをしたアングラーが何人もいて、「ようやるわ!!」とトボトスロープのスタッフが感心してました。感心したと言うより、あきれたと言う方が正解かもしれないんですけどね。

 台風の前後に雨は降ったんですけど、水位は下がったままです。広範囲に薄濁りが拡がってるのは、フォールターンオーバーではありません。原因は、水位が下がってるところへ雨が降って水の動きが激しくなったからだと思われます。

 バスの釣れ方は、台風15号接近の前と後でちょっとかわりました。釣れるレンジがやや深くなって、水深3〜5mぐらいが中心になってます。釣り方もややスローな方がよくなってます。寒くなったのと、強い北寄りの風で水がまぜっ返されたために、水温が急低下したのが原因のようです。これからまた回復するかどうかは、天候次第でわからないんですけど、この秋はひょっとしたらフォールターンオーバーが早くやってくるかもしれませんね。

 七色ダムのボディウオーターはひどい濁りが取れないままです。池原ダムからの放水のペースが一時よりは衰えたので、きれいな水が流れ込むバックウオーター付近の濁りはいくらかましになってます。支流の大又筋の上流部は、いつものジンクリアとまではいかないものの、かなりましになりました。ボディウオーターの濁りが9月下旬になっても取れないことから、このままフォールターンオーバーを過ぎて冬まで取れない確率が高くなってきました。

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