Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/01/23

新トンネルの開通で
行きやすくなった小森ダム

 奈良県池原ダムから下流にある小森ダムまで、昨年までは国道169号を通って小1時間かかってたのが、新しいトンネルが開通して約20分で行けるようになりました。その話を聞いて試しに走ってみたら、下北山村下池原のペンションながいをスタートしてから小森ダム上流の七色峡まで約15分、小森ダムのバックウオーターまで約18分、小森ダム湖畔の道の駅おくとろ公園まで20分ちょっとで行くことができました。

 今まで池原ダムから小森ダムへ行くには、七色ダムの湖沿いに国道169号を延々下って、ダムサイトを渡って細いトンネルを抜け、あとは国道とは名ばかりの狭いクネクネ道をゆっくり走らないといけませんでした。それが新しく長さ約2038mの不動トンネルが開通して、ぜんぜん別のルートで行けるようになりました。国道169号沿いにあるスロープ60の先のトンネルをくぐった所の三叉路を右折し、しばらく行った先の北山村への標識を目印に左折すれば、あとは一本道で小森ダム上流の七色峡へ出ます。七色峡から小森ダムのバックウオーターまでは2〜3km、道の駅までは約8kmです。

 不動トンネルはその途中にあって、トンネルから先はきつい下り坂なんですけど、七色峡まではバスボートを牽引していてもぜんぜん問題なさそうな幅の広い2車線の道です。七色峡から先の国道169号は今まで通りの細い道がバックウオーターまで続きます。その先は道幅が広くなったり、また狭くなったりしてます。道幅の狭い所は、乗用車同士でもすれ違いが困難な所があるぐらいですから、対向車に注意が必要です。

 七色峡と小森ダムは下野正希プロがテレビや雑誌の取材で何回も釣りをしてるお気に入りの釣り場です。小森ダム湖畔の道の駅おくとろ公園は温泉やバンガロー、キャンプ場などの設備が充実してます。夏休みなどにアングラーが多い池原ダムや七色ダムを避けて、キャンプやバンガローに泊まりながらゆっくりと釣りを楽しむには願ってもない環境です。

 小森ダムへこれぐらい行きやすくなると、釣り場としてもしっかり整備してほしいと思ってしまうんですけど、水位の上下が激しいためダムを管理してる電源開発はレンタルボート店や昇降設備の設置を認めないだろうと地元の人は言ってます。上流にある池原、七色ダムにくらべると小森ダムは規模が小さく、同じ放水量でも水位の上下幅が大きくなってしまうんですね。

 さらに観光シーズンになると、下流の北山川で行われる観光イカダ下りのために毎日放水して、それを七色ダムからの放水で取り戻すことを繰り返す結果、1日のうちに水位が激しく上下します。半日もたたない間に2mぐらい水が増えてるのはしょっちゅうですから、スロープの水際に停めておいた車が釣りから帰ってきたら水に漬かってたなんてことがよく起こります。小森ダムで釣りをしようと思ったら、岸釣りかフローターか自力でボートを降ろすしかないんですけど、その点にはくれぐれもご注意くださいね。

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