Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/02/19

Kyoto Shimbun Newsが
今面白い。いろんな意味で……

 滋賀県琵琶湖の港を駐艇場がわりに泊めてあるボートって、たくさんありますよね。公共港はまだましなんですけど、漁港や舟だまりにはそれこそ無法地帯と言っていいぐらいたくさんのモーターボートやヨットが泊められてる所があちこちにあります。もちろん公共港を駐艇場がわりに使うのもいけないんですけど、漁港法で指定された漁港に漁船以外の船を常駐させるのは完全な法律違反です。

 B.B.C.服部が岸釣りの様子をしょっちゅう見に行ってる近江舞子舟だまりの岸壁にも、モーターボートやヨットが何隻もつながれてます。いつ行っても動いた様子がなく同じように岸壁につながれてるから、おそらく長期に渡って動かないまま泊められてるんでしょうね。

 Editorial Vol.35に続いて、またまたKyoto Shimbun Newsネタなんですけど、同紙が2月17日付けで伝えたところによると、米原町の磯漁港に駐艇してるヨットやモーターボートが2006年5月までにすべて撤去されることになったそうです。40年前から磯漁港で無許可のボート保管事業を行ってきた会社と町の間で合意に達して、事務所など同社の設置施設も撤去されることになったそうなんですけど、ということはつまり違法状態を40年間もほったらかしだったわけですね。

 琵琶湖の港へ岸釣りに行ったことがあるアングラーなら、このページの写真とかわらない港の光景をあちこちで見たことがあるはずです。中には本当に堂々とマリーナのようにヨットやモーターボートが泊めてある港もあって、そんなのをバスアングラーの多くはあたりまえのように思ってるかもしれないんですけど、もしかしたらその大部分は違法状態なのかもしれません。琵琶湖の現状って、本当に想像を絶してしまいますね。

 同じKyoto Shimbun Newsの2月18日の記事は、滋賀県の「湖国まるごとエコ・ミュージアム」構想検討委員会が県庁で会合を開き、21世紀型のライフスタイルとして「遠くより近くを見る」ことを柱にした同構想の素案を示したことを伝えてます。その内容があまりにばかばかし過ぎて、同委員会が何をやりたくて、それを伝える記事が何を言いたいのか、さっぱりわかりません。

 いわく、「素案は、望ましい社会像とする『生き生きと暮らせる居心地のいい社会』の実現には、省エネルギーにつながり、地域との関係も深まるとして、『遠くより近くを見ること』を重要な視点として掲げ、▽地域のなりわいの再生、活性化▽次世代を考える−ことなども挙げた」

 京都新聞はバスアングラーの役に立つ記事を度々掲載してくれてますし、昨年9月のヨット沈没事故のときも、湖底に沈んだヨットをバスアングラーが最初に発見したことをちゃんと伝えてくれました。そういう意味では本当にがんばってくれてるんですけど、たまにこういう大ボケをかましてくれるから笑ってしまいます。

 あるいはこれも京都新聞の責任じゃなくて、最初に書いたような琵琶湖の想像を絶する現状を百も承知しながら、それでも環境先進県として世間受けすることをやっていこうとする滋賀県を相手に、記者クラブなどに流される情報から整合性のある記事を作ろうと無理するから、こんなことになってしまうんでしょうか。2月1日のカイツブリの記事琵琶湖の湖底から04/02/02も面白かったんですけど、滋賀県のような自治体を相手にしないといけないメディアの苦労がしのばれます。

 2月18日のもう一つの記事は、滋賀県の発表をほとんど右から左へそのままの内容です。08年4月から琵琶湖でのレジャー使用が全面禁止になる従来型2サイクルエンジンを環境対策型エンジンに載せかえた場合の検査登録費用を半額を目安に助成する目的で、滋賀県は2004年度の当初予算案に800万円を計上したそうです。ただし、助成の対象になるのは県内に保管されてるボートだけで、県外から持ち込まれるボートについては「琵琶湖での利用かどうか線引きが難しい」との理由で助成の対象から除外されています。

 リリース禁止条例は琵琶湖でのバスフィッシングやボート利用の現状をまったく考えず、利用者の意見を聞くことなく制定されました。そんな無理を押し通すから、後付けで何かをやろうとする度に次から次へと矛盾が発生してしまうんですね。新聞記事はここまでは伝えてません。がんばってる京都新聞でも、このあたりが限度のようです。あとは釣り関係のメディアががんばるしかないんですけど、釣り新聞や雑誌には期待できそうもないし、テレビはアングラーの足を引っ張りこそすれ、役立ってくれるなんてことがある方が不思議だし、やっぱりネットしかないんですかねえ。

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