Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/04/12

外来魚回収ボックス
新設、移設、廃止???

 4月10日のお昼前に名鉄沖の様子を見に天神川尻へ行ったら、20mほどずれて向かい合わせに二つ置かれてた外来魚回収ボックスが、一つなくなってました。滋賀県はここのボックスを「廃止」したって発表してたんですけど、二つとも撤去したんじゃなくて、無駄に二つあったうちの一つをよそへ移設したんですね。

 におの浜のなぎさ公園の回収ボックスは、すぐ近くに三つも四つも置かれてて、バスアングラーへの嫌がらせか!!と思ってたんですけど、ここも二つ撤去されてます。滋賀県の発表では、33基あったうち4基を移設、新しい5基を加えて、合計9基を8カ所に新設したそうです。なぜか真野漁港には2基新設されてますから、これで計算が合います。

 滋賀県の説明で「廃止」となってる4基は、例えば天神川尻のように二つあったうちの一つをよそへ移したケースも含まれますから、「廃止」はされてても回収ボックスがまだあって利用できるという場所もあります。なぎさ公園もそうですね。駆除に協力してくれる人の利便を考えたら、そのように説明する必要があると思うんですけど、滋賀県は絶対にそんなことはしません。「廃止場所の近くにある回収ボックスをご利用ください」などと意味深な注意書きを添えてるだけです。

 なぜかって? そんなことしたら、無駄にだぶって置かれてたり、まったく回収の役に立ってないボックスやイケスがたくさんあったり、立入禁止、釣り禁止で釣りができないはずの漁港にイケスがあったり、もっとひどいのは部外者の立ち入りを法的根拠もないまま力ずくで拒否してる漁港にまでイケスがあったりするのがバレてしまいますからね。つまり、自分達のリリース禁止への対応のまずさと、無駄を承知の手抜き仕事がばれてしまうから、すぐ近くにいくつも置いてあった外来魚回収ボックスのうち一つをほかへ移設したなんて発表はできないわけです。

 滋賀県はいつまでこんなことを続ける気なんでしょうかねえ。やってることがあいかわらず姑息だし、効率が悪過ぎてお話にならないし、こんなことではいくら税金を投入しても、それに見合った成果が上がるとは思えません。まあ、國松政権による失政の帳尻合わせだから仕方ないかもしれないんですけど、やっかいなことになったもんですなあ。

 バスアングラーや釣り業界が相手のときだけ元気のいい駆除派各位におかれましては、滋賀県がリリース禁止の周知普及のためと称してやってる事業がいかに無駄で意味ないか指摘されることをお勧めします。滋賀県はバスアングラーの言うことには耳を貸さないけど、賢明な駆除派諸氏のおっしゃることなら聞いてくれるでしょう。もし各位の指摘が聞き入れられれば、琵琶湖の外来魚駆除が少しでも無駄なく効率よく進んで、絶対目標として掲げておられるところの完全駆除なるものが、もしかしたら、ひょっとしたら、まかり間違えば達成されるかもしれないというものです。宝くじにも当たりがあるという論理的合理性において、その可能性は否定しません。ですから、滋賀県を少しでもよい方向へリードすることをお考えになってはいかがでしょうか。そういうバランスの取れた行動をする限り、「駆除!!駆除!!って言ってるのは本当はバスアングラーが嫌いなだけなんだ」なんてことは言われないでしょうから、ぜひそうされることをお勧め申しあげます。

 あっ、それと、滋賀県の広報資料をここに引用したのは、外来魚回収ボックスの利用効率を少しでもアップさせるために、県の説明不足を補うことが目的です。ちゃんとそういうことを書きましたよね。天神川尻にはまだボックスがありますよって……。県に対する批判も、県民の皆さんの血税が無駄に使われないために、苦慮熟慮の末、忍ぶにやむなく申しあげてるわけです。その点、誤解のないようにお願いしますね。こう書いとかないと、すぐに無断転載とかなんとか言うんだから……。

 ところで、天神川尻に一つ残った回収ボックスは、中をのぞいてみたらやっぱり空っぽでした。その点、バスアングラーの皆さんはご安心を……。どうせ、どこへ持って行ったって同じだって!! そのことをわかりながらやらされてる滋賀県の職員は、むなしいだろうなあ……。その結果、県職員がどんどん無気力無責任になっていくのだとしたら、それが県民にとっては一番の損害かもしれませんね。

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