Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/04/16

シーズン開幕したけど
60UP出渋る池原、七色ダム

 写真のバスは57cmあります。4月15日に奈良県池原ダムのレンタルボート店、バッシングポイント池原からボートを出したアングラーが釣ってきました。お腹パンパンで、お尻も赤くなってて、もうスポーニング寸前って感じです。と言っても、見えバスを釣ったのではなく、立ち木に付いてたのを釣ったんだそうです。タナは浅かったそうなんですけど、なかなかのテクニシャンですね。

 池原ダムは4月中旬になって50cm台半ばから後半、あともうちょっとで60cmというサイズまでは毎日どこかで釣れてるようになりました。だけど、60cmオーバーがなかなか釣れません。レンタルボート店と昇降業者のスタッフやお客さんも、ちょっと気をもみ始めてるところです。水温も十分高くなってるし、30〜40cmぐらいなら1人で5尾ぐらいは釣ってくるアングラーが多くなってるし、見えバスも増えてるから、大きいのが釣れてもおかしくないって言うんですよね。

 トボトスロープでは8日に61cmが出てるんですけど、あとは56cmとか58cm止まりです。50cm台は毎日のように顔を見せてるんですけど、ドカーンと一発が出ません。まあ、そうは言っても池原ダムで大きなバスが本格的によく釣れるようになったのは去年一昨年も4月20日前後のことでしたから、「4月に入ったら」とか「サクラが咲いたら」とか思うアングラーがせっかちなだけで、今週末あたりには順当に釣れ始めるかもしれないんですけどね。

 バスアングラーもそのことはよくわかってるのかもしれません。天気がよかった10日、11日の週末は、いよいよ好シーズンが始まったかなというぐらいのアングラーが釣りに来てたんですけど、今週末17、18日はもっとたくさんの予約が入ってるそうです。今週はウィークデーでも30隻以上のボートが釣りに出てるし、人気ポイントはだいたい朝一番から押さえられてるそうですから、バスアングラーサイドは完全にシーズンに突入したと言ってもいいんじゃないでしょうか。あとは、今は様子見してて大きいのが釣れだしてからでないと動かないアングラーがいつから動き始めるかですね。

 なかなか大きなバスが釣れ始めないということで気になるのが水位の低さです。現在の池原ダムの水位は、平成の森から見える島が地続きになる寸前でのところで、まだゆっくりと下がり続けてます。そのため、普通なら好ポイントになる立ち木などがすべて干上がってしまってます。14日に雨が降ったんですけど、焼け石に水で乾いた地面に吸い込まれてしまい、水位が回復する気配もありません。減水時に特有の濁りが広範囲に拡がり、一部泥濁りになってる所もあります。本流のバックウオーターは白川大橋付近、各支流も狭くなってます。このままの状態で大勢のアングラーが釣りに来たら、ちょっと釣り場に困ることになるかもしれません。その意味でも、バスをスポーニングに導く意味でも、早くまとまった雨が降って水位が回復してほしいですね。

 バスは今すぐにでもスポーニングに動きたいんだけど、コンディションが気に入らないから出渋ってる感じです。まあそれでも、スポーニングしないまま終わるなんてことはないから、いつかは釣れるようになるはずなんですけどね。それがいつかは、現状ではちょっと微妙です。このままのコンディションがずっと続くようだと、グズグズした状態のままでシーズンが終わってしまうなんてことになるかもしれません。一番痛いのは、広い範囲に濁りが入ってるから、深い所のサイトが効かないことです。そのため、今シーズンは大きなバスの釣れ方がかわってくるかもしれません。

 七色ダムもバスアングラーが活発に動き始めてます。水位、水質とも良好です。数釣りなら池原ダムよりもはるかに好調ですから、簡単に気持ちよくバスが釣りたいんでしたら、こちらの方が楽しめるかもしれませんよ。

 それと、池原ダムの上流の坂本ダムではノボリとブラウントラウトがいい感じで釣れてます。11日にはレイクトローリングで51cmのブラウンが出たそうです。6月から7月になると、こんなのがキャスティングで釣れるそうですから、たまりませんねえ。坂本ダムはスロープがないから、ボートの揚げ降ろしがたいへんなんですけど、そういうことも含めてガイドしてくれる人っていないんでしょうかねえ。

 これって、けっこう成立するんじゃないでしょうか。今ならバスのちょろいガイドみたいな競争相手もいないし……。そういうプロフェッショナルなガイドがいろんな釣りでどんどん登場してくれたら、日本の釣りがもっと面白くなって、遊びの幅も広がると思うんですけどね。

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