Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/06/23

台風6号直撃の琵琶湖は
コンディション激変

 6月に台風が近畿地方に上陸するのは観測史上初だそうです。21日午前9時30分頃室戸岬付近に上陸した台風6号は、徳島から淡路島付近を通過して、午後1時頃明石付近に再上陸。福知山付近を通って午後3時頃舞鶴付近で日本海へ抜けました。滋賀県琵琶湖の西100kmぐらいの所を通ったんですね。

 琵琶湖周辺は朝から東寄りの風が強かったのが昼頃から一段と強くなり、午後2時頃には暴風圏に入って南東の風が猛烈に吹くようになりました。湖上は砕けた波しぶきが強風で横殴りに吹き飛ばされて、あちこちに白い帯ができるほどの大荒れです。この風で近江八幡のホテルの屋根が吹き飛ばされ、国道8号を越えて約30m離れた東海道新幹線の架線上に落下したんですけど、新幹線は運休中でそれ以上の被害は出ませんでした。湖西線や東海道本線も一部で運休になってます。

 雨はお昼ごろから強くなり、午後3〜5時頃に各地で1時間に10mm以上の雨量を記録しました。琵琶湖の水位は1時間に1〜3cmの幅で激しく上下してます。記録を見ると、21日午前9時にマイナス18cmだったのが、午後2時にはいったんマイナス15cmまで上昇し、午後4時にマイナス19cmまで低下した後は上昇が続いてます。この頃から雨による増水が本格化したようで、午後5時にはマイナス16cm、同日中にマイナス12cmまで上昇し、22日朝にマイナス8〜9cmになったところでやっと水位の上昇が落ち着きました。まとまった雨による増水と水位を下げようとする放水が闘ってる感じですから、河川の増水が落ち着き次第、水位は下がっていくんじゃないでしょうか。

 河川の増水による濁りもひどくて、22日午後に琵琶湖大橋から北湖を見たら、湖面が白と茶色の縞模様になってました。野洲川河口からの泥濁りは、突き刺すように西へ長く伸びています。大きな川の河口付近は、同じようなことになってる所が多いんじゃないでしょうか。

 その濁った琵琶湖へ、アユすくい網漁の漁船が出動してます。ラフォーレ沖あたりで1隻が操業してる所へ、後から何隻も駆け付けてましたから、きっと携帯電話か漁業無線か何かで獲れてることを知らせたんでしょうね。台風の雨で水の動きが激しくなって、水温も下がってますから、それに刺激されたコアユの群れが集まってるんじゃないでしょうか。一時的に秋っぽいコンディションになってるのかもしれません。これから数日間、今週末ぐらいまでは、バスアングラーもそういうことを頭に置いて釣りをした方がいいかもしれませんよ。

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