Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/06/24

大増水の池原ダムで一瞬の爆釣
七色ダムは泥濁り

 6月21日に近畿地方を通過した台風6号の雨で、奈良県池原ダムは大増水になりました。普段でも雨が多い池原の住人が「すごい雨やったよー」って言うぐらいですから、本当にすごかったんでしょうね。池原ダムの水位は一気に7〜8m上昇して、本流の上流部は泥濁りになってしまいました。七色ダムはもっとひどくて、ほとんど全域が泥濁りのおしるこ状態になってます。

 そんなコンディション急変にも関わらず、台風の直後池原ダムはバスがよく釣れてます。22日にトボトスロープから釣りに出たアングラーは、トップウオーターで50cmオーバーを3尾キャッチしました。この日は、とにかく水のきれいなインレットへ行けば釣れる状態だったようで、トップウオーターだけでなく、ノーシンカーなどでもよく釣れてます。

 翌23日は、釣れてることは釣れてるけど、22日にくらべると普通の状態になっちゃいました。それでもバッシングポイント池原から釣りに出たアングラーが備後谷のバックウオーター近くで62cmをキャッチしてます。ビッグベイトをキャストして浮かべたまま流れに乗せてたら、45cmぐらいのバスの群れが浮いてきて、その下から大きなバスが45cmの群れをかき分けて上がってきて食い付いたそうです。このアングラーは22日も釣りをしてて、38〜49cmを17尾の爆釣だったそうです。翌日も62cm、49cm、47cm、47cm、45cmといい釣りをしたにもかかわらず、「昨日にくらべたらぜんぜんですわ」とぜいたくなこと言ってました。

 急な増水で池原ダムの湖上は流木だらけで、ボートで走るのが恐いぐらいです。川の水もまだ多くて、月谷の滝が豪快に水しぶきを上げながら流れ落ちてます。増水は23日にはほぼ止まったんですけど、まだしばらく流入量も放水量も豊富で、水の動きが激しい状態が続きそうです。

 特に濁りが激しいのは本流の上流部で、下流部はダムサイト近くまで濁りがひどくなったり澄んだり水質が激しく変化してます。坂本筋と備後谷は比較的クリアで、普通の釣りならまったく問題ありません。状況が落ち着けば、よく釣れるようになるんじゃないでしょうか。これからの雨の降り方にもよるんですけど、時期的にそういう可能性大です。サイトフィッシングはちょっと辛いかもしれませんね。濁って見えないため、サイトメインのアングラーの多くは22日も23日も早々に引き上げてました。本流上流部と前鬼谷は濁りが取れるまでしばらくかかりそうです。

 七色ダムの濁りは、池原ダムどころではありません。例によって、池原ダムの選択取水装置を使って下層の濁った水を流したんでしょうね。ほぼ全域が泥濁り状態で、大又筋の上流部がいくらかましなかっていう程度です。一部のインレットを除いて、ボディーウオーター部は当分の間、まともに釣りになりそうにありません。せっかくよく釣れたのに、残念としか言いようがありませんね。

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