Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/08/31

映画「ディープ・ブルー」を
観てきました

 今どきめずらしい海洋映画「ディープ・ブルー」を観てきました。

 8月29日の朝一番に浜大津アーカスシネマへ行ったら、チケット売り場に行列ができてます。ディープ・ブルーで行列ができるわけないから、何やってるのかなと思ったら、ポケモンと忍者ハットリ君を観に来てる人が多いみたいです。おかげで、シネマコンプレックスのロビーは子供が走り回って大騒ぎです。

 ディープ・ブルーは定員108人の劇場に30人ぐらい。ガラ空きかと思ってたんですけど、意外と多いですね。親子連れで観に来てたり、高齢の男性が男の子と女の子の孫を連れて観に来てたりで、子供の姿もけっこうあります。こういう映画を観に来る人が多いのは、さすが滋賀は環境先進県だけのことはありますね。

 映画の内容は、海と海洋生物のすごいシーン、美しいシーン、感動的なシーンをひたすらつないだって感じです。どのシーンも、ネイチャー系のテレビ番組をよく観る人なら、どこかで観たことあるぞっていうやつで、それを映画ならではのド迫力のアップ、ワイド、スローモーション、緻密で美しい映像で、ベルリンフィルのサウンドとともに延々見せてくれます。

 もっとメッセージ性の強い映画かなと思ったら、ぜんぜんそんなことありません。海を汚してはいけないとか、クジラを殺してはいけないとか言われたり、油まみれの水鳥や水質汚染で死んだ魚とかが出てきたら嫌だなと思ってたんですけど、そういうシーンはまったくありませんでした。そうじゃなくて、自然の力強さ、偉大さ、美しさをたっぷりと見せることから感動が生まれる、そういう映画です。

 過剰な説明を徹底的に排除してて、画面に出てくる生物の名前のスーパーインポーズもないぐらいです。ナレーションも最小限。そんな映画ですから、サービス満点で説明的なハリウッド映画とは大違い。隣の席にいた子供は、退屈しまくってました。

 期待のカジキは10数秒、イワシかニシンか何かの群れに突っ込むシーンを観ることができました。本当に角でベイトフィッシュをたたいて弱らせて食べてました。釣りの対象魚はカジキ以外に、キハダマグロがベイトフィッシュを追い回すシーンがたっぷり出てきます。ロウニンアジやギンガメアジなんかも出てきます。そういうシーンだけ興奮しながら観てしまうから、映画鑑賞のレベルとしては隣の子供とかわりません。こういう映画の観方って、不遜かなあ?

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