Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/09/02

台風のたびに泥濁りの
池原、七色ダム

 台風16号の影響で大台ケ原は降り始めから8月31日までに700mm以上の雨が降ったそうです。それにしては奈良県池原ダムの水位は意外と上昇してません。台風の通過直後で2mぐらい。その後もゆっくりとした上昇が続いたものの、台風前とくらべてせいぜい3mぐらいの増水で止まってます。「ちゃんと放水したら、この程度ですむんやんか!!」と地元の人は言ってます。台風11号の雨でひどいめにあったときにくらべたら、今回はぜんぜんなんてことなかったから、あのときの急増水はやっぱり放水ゲートの操作ミスだったんじゃないかと疑ってる人が多いみたいです。

 増水しなかった分は、どんどん水を落としたということで、それだけ水の動きが激しかったわけですから、上流に詰まってた流木とゴミが流れ出して、池原ダムの本流は障害物だらけになってしまいました。ボートで走ると、まるで障害物競走です。上流部は濁りもひどくて、台風11号の大雨の濁りがだいぶましになりかけたたのが、元に戻っちゃいました。下流部と坂本筋は濁りがそんなにひどくありません。ということは、上流から流れ込んだ濁りは、選択取水装置を使って、そっくりそのまま下流へ流してしまったということですね。

 水温も22〜23度まで下がってます。8月初めに台風16号の雨で25度前後まで下がったのが、8月末までにいくらか戻ったところで、またガクンと下がってしまいました。天候はそろそろ秋雨前線がかかったりし始めてますから、もうそんなに高水温になることはなさそうです。これからは濁りの中の秋の釣りを考えた方がよさそうですね。

 バスアングラーはそこそこ釣りに来てて、平日でも30隻前後のボートが出てます。休日は100隻ぐらいになります。9月は休みが多くて、レンタルボートの予約がけっこう入ってます。ここしばらくは、持ち込みのマイボートよりもレンタルボートの方が多いぐらいです。マイボートのアングラーは早くから予約しなくてもいいから、濁りの具合とか、バスの釣れ方とか、その日の天候とか、様子を見てるのかもしれません。8月末に台風で動けなかった分、9月の休みにアングラーが多くなる可能性はありそうです。それもバスの釣れ方次第なんですけどね。

 七色ダムは満水です。いくらかましになりかけてた濁りは、池原ダムからの放水で、また泥濁りに戻ってしまいました。大又筋はかなりクリアになってます。台風16号の増水でも川の水が濁らないで、きれいな水が大量に流れ込んだために、かえってクリアになったようです。西ノ川も濁りが取れて、インレット付近はきれいな水質になってます。本流が元の泥濁りに戻ってしまった分、大又筋や西ノ川とのコントラストがきつくて、バスの釣れ方にも影響しそうです。本流筋は池原ダムからの放水の濁りが取れないことにはどうにもなりませんから、今シーズンは濁ったままで終わる確率が高そうです。

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