Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/09/10

53 Pick Up湖北に
参加しました

 8月29日のWBS 53 Pick Up伊自良湖に続いて、9月5日はWBS 53 Pick Up湖北に参加しました。台風18号が沖縄の近くにいて天候が心配だったんですけど、なんとかぎりぎりセーフ。伊自良湖のときも台風16号が来てたけど大丈夫だったし、日頃の行いがいいと雨にもあわないんですかねえ。誰がって? えー、クリーンアップに参加した全員です。そのかわり、地震、雷、火事、オヤジはそろったけど……。

 53 Pick Up湖北は滋賀県琵琶湖北端の海津大崎の東側にあるファイブオーシャンを会場に行われています。道幅があまり広くない湖岸道路が海津大崎をぐるっと回っていて、春はサクラ見物で有名な所です。湖岸は砂利と岩、水質はあくまでクリア、対岸には葛篭尾崎と竹生島、こういう所にボートを浮かべたり、立ち込んで釣りをしたら、それだけで十分気持ちいいでしょうね。

 港や公園ではありませんから、ゴミ拾いのやり方も独特です。ここでもバスアングラーが減ってるのと、いろんなクリーンアップ活動が盛んになったことで、ポイ捨てゴミは減る傾向なんですけど、それでもカバーする範囲を広げていけば、いくらでもあります。そこで、会場から歩いて拾って回るグループと、車で移動して拾うグループに分かれて、効率をアップするようにしてます。このあたりは、回を重ねることで、よくこなれたクリーンアップになってる感じです。手際がいいのは、参加メンバーの中にリピーターが多いということもあるでしょうね。運営もとてもスムーズで、ギクシャクしたところがありません。

 ゴミ拾いの後は、お弁当を食べながらの懇談会になったんですけど、こういうことをやるのは今回が初めてだそうです。話題の中心は、やっぱり外来魚問題についてですね。特に意見や質問が多かったのは、リリース禁止やゾーンニング、今回の水産庁のパブリックコメントにしても、上の方でいったい何が起こってるのか、さっぱりわからないということでした。

 確かにこういう情報って、一般のメディアはぜんぜん伝えてませんよね。テレビや釣り雑誌、釣り新聞などに表向きの情報が少しは出るようになったけど、今、どこで、どんなことが起こってるのかという情報は、ごく断片的にネットを通じて流れてるだけです。そのため、現場でクリーンアップのようなことに取り組んでる人達が、自分達のやってることが果たして役に立ってるのか、無駄なことをしてるだけじゃないのかという疑問と闘いながらの活動を強いられてることがよくわかりました。

 一つ一つのクリーンアップには、50人、100人といった大きいのもあれば、10人前後の小さいのもあるけど、それが役に立ってないということは絶対にありません。釣り場のゴミがなくなる、地元の人達との交流ができるという直接の効果だけでなく、バスアングラーや釣り業界のパワーバランスをかえ、硬直した構造に揺さぶりをかけ、事なかれ主義の体質をかえ、ものごとを少しでもいい方向へかえていこうとするアクションを起こさせる強い力になっています。それが現場でゴミを拾ってるだけでは、なかなか見えてこないんですね。

 そんな状況を少しでも改善するためには、話をわかった人が1人でも多く現場に足を運んで、たとえ相手が5人でも10人でもいいから、積極的に集まってきた人達に情報を伝えることから始めないといけないと思いました。そういう行動が最終的にはバスアングラーを結集することにつながっていくんじゃないでしょうか。そういうことがわかったのが、今回の53 Pick Up湖北に参加した最大の成果だと思いました。

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