Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

04/12/02

リリース禁止になっても
冬の琵琶湖詣では続く

 メーカーの人と打ち合わせしてるのは下野正希プロです。バスフィッシングがそろそろオフシーズンになってくると、来年2月のフィッシングショーに向けた打ち合わせで、いろんなメーカーの人が琵琶湖詣でをするようになります。下野プロは1月からアメリカのFLWツアーに行ってしまって、フィッシングショーには帰ってきません。そのため、展示品の貸し出しや写真撮影など、日本にいる間にできることをしておかないといけないんですね。

 以前は琵琶湖詣でと言うと、ほかの釣り場でバスが釣れなくなった頃に、雑誌やテレビの取材陣が琵琶湖へ殺到するのを言ってました。冬の琵琶湖のロングビルサスペンドミノーやラバージグ、メタルジグなんかが毎年のようにメディアをにぎわせたものです。おまけに釣れないシーズンは取材を引き受けたがらないアングラーが多くて、下野プロや加藤誠司プロみたいに嫌がらずに取材させてくれる有名プロのところにメディアが殺到しました。そのことを琵琶湖詣でと言ってたんですね。

 リリース禁止後は、ほとんどのメディアが琵琶湖で取材をしなくなって、現場取材の琵琶湖詣ではなくなりました。だけど、モノネタ収集やいろんな聞き込み、打ち合わせなどの琵琶湖詣では減るどころか、以前よりも増えてるぐらいです。バスフィッシングに関係するいろんな情報の中心に琵琶湖とその周辺にいる人達が位置してるのは間違いないし、そのことがますます重要性を帯びてきてます。つまり情報が以前にも増して琵琶湖周辺に集中してるんですね。

 このことがもしかしたら、東京でメディアの仕事をしてる人達が釣り場の環境問題の重要性に気付くのを遅らせたのかもしれません。だけど今は、雑誌やテレビも本気かポーズだけかは知りませんけど、環境問題を多く扱うようになったし、その情報がどこにあるのか、かなり気付き始めてます。琵琶湖の周辺にいて情報をたくさん持ってる人達も、そういうメディアをうまく扱えるようになってます。バラバラに動いてるように見えながら、実は連携していろんなメディアに情報を発信してたりとか、そういうことをうまくやれるようになってます。

 その結果、どういうことが起こるでしょうか。この冬あたりは、例えばメディアだけでなく全国のバスアングラーの多くがネット経由で琵琶湖に集まるとか、そういう以前とは違った形の琵琶湖詣でが盛んになるかもしれません。コアな情報であればあるほど、早さが重要であればあるほど、情報の受け手が紙や電波からネットへシフトするのは時間の問題だし、それが現在の必然ですからね。と言うか、そういうことって、すでに起こり始めてるんじゃないのかなあ……。

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