Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

05/03/29

琵琶湖2スト規制見なおし署名と
トーナメントの新展開

 琵琶湖の畔で行われてる怪しげなミーティング。左はNBCチャプター京都代表の浅野大和さん、右は滋賀県フィッシングボート協同組合の菱田敬一理事長。何の話をしてるかというと、次は誰を訴えようかとか、どこへテロを仕掛けようかとか、そういう危ない話ではありません。もっと建設的な、バスフィッシングと琵琶湖の将来に向けての話です。

 菱田さんが音頭を取って、滋賀県フィッシングボート協同組合が中心になって進めてる琵琶湖の2ストローク船外機規制見なおし署名は、電子署名と手書き署名を合わせてすでに2000人台の半ばを越えていて、4月を迎えて次の段階に入ろうとしてるところです。菱田さんとしては、バスフィッシング以外のマリーナやボートディーラーの団体である滋賀県小型船協会などと共同歩調を取って進めていきたいとのこと。そのための話し合いが近く行われるようです。

 2スト規制見なおしの電子署名を集めてるサイトに、新たに署名協力店のリストがアップされました。協力店はすでに23店になってます。そっちの方の体勢を着々と整えて協力者を着実に増やしながら、電子署名と手書き署名の両方で手堅く数を増やしていこうという作戦ですね。2ストローク船外機の使用禁止を先延ばしするなり、規制を緩和するなりしてもらおうという署名ですから、これは現に2ストローク船外機を使ってるバスアングラーやレンタルボート店、マリーナなどが間違いなく損害を被ったり影響を受けたりするのを緩和しようという話で、署名の目的も明確です。そのあたりがリリース禁止反対署名やパブリックコメントとは性質が違うところで、同じ署名を集めるにしても作戦が違ってくるということですね。2000人台半ばというのは、すでに十分な数字なんですけど、これをテコにさらに上積みして、2スト規制見なおしを大きな流れにしていこうということです。

 浅野さんの話は、今シーズン、Bass Anglers Invitational Tournament(B.A.I.T.)という新しいトーナメントシリーズを琵琶湖で立ち上げるんだそうです。すでにスケジュールが決まっていて、3試合のシリーズ戦と上位選手によるチャンピオンシップが予定されてます。第1戦は4月24日で、ホームページも開設ずみです。

 インビテーショナルというのは日本ではあまりなじみがないんですけど、出場するには一定の参加資格が必要ということです。B.A.I.T.では昨年11月と今年2月に予選大会を行っていて、その通過者と琵琶湖で開催されてるビワコオープン、NBCチャプターなどのシリーズ戦の上位選手、サポートショップからの推薦選手などが対象になります。そういう実力者だけを集めて琵琶湖のNo.1を決めようということですから、けっこうコンペティティブなトーナメントですね。

 現在の琵琶湖は、ビワコオープンや各マリーナのトーナメントがけっこう盛んなんですけど、もっと競技性の高いトーナメントを望む声が確かにあります。浅野さんは、そういうトーナメントをスタイリッシュに洗練された形で実現したいんだそうです。WBSのようなかっこいいシリーズ戦を琵琶湖でやる感じでしょうか。確かに、琵琶湖にもそういうトーナメントがあった方が面白いかもしれません。そのための肉付けをどうすればよいかということを滋賀県フィッシングボート協同組合の菱田理事長に相談してるわけですから、これは面白い話になってくるかもしれませんよ。

 署名のような活動にしても、トーナメントにしても、それを大きく育てていこうと思ったら、バスアングラーだけでなく業界やメディアまで巻き込んだ協力体勢を作ることができるかどうかが問題になってきます。ごく限られた人達が、自分達の利害だけを考えてやったことって、一時的には成功しても、最後にはたいてい失敗します。そういう例は嫌と言うほど見てきましたからね。そんなのを見ながら同じことをやり続けるのは、バカと言うものです。これからのバスフィッシングや釣り業界がどうなっていくかというときに、いろんなことを協力体制を組んでやっていけるかどうかが大きなカギになるんじゃないでしょうか。浅野さんと菱田さんの話から、そういうことを強く感じました。

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