Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

07/03/19

ガンダム戦場の絆と
釣りとどっちが面白いか

 機動戦士ガンダム戦場の絆という最新のアーケードゲームを見てきました。こういう新しいゲームは地方のゲームセンターにはありません。行ったのは滋賀県大津市今堅田のジャングルクラブというゲーセンです。ということは、恵み豊かで美しい琵琶湖の畔の堅田は都会なんかあ!?

 ガンダム戦場の絆は昨年末にリリースされたばかりの新しいゲームなんですけど、これがけっこうな人気で、ここしばらくでは大ヒット作なんだそうです。これって何と言うんでしょうかねえ。対戦型ネットワークゲームという言い方が正しいのかどうか知りませんが、まあそういうことで、各地のゲーセンでエントリーしてるプレーヤーとネットワークで対戦ができます。

 ジャングルクラブには4台の機体が配備されてました(ガンダムファンはこういう言い方をするんだそうです)。ということは、4人以内の何人かで行けば、みんなでチームを組んでどこかの相手と対戦できるわけです。ほかのゲーセンで待ってるプレーヤーがいれば、その人達と一緒にチームを組むこともできます。プレーヤーは用意されたくさんの機種の中から好みの機体を選んで搭乗して闘うんですけど、経験値が低い間は選べる機体や武器に制限があります。この機体が実に個性豊かで、近接格闘が得意なのや、長距離狙撃が得意なのやいろいろあって、誰がどの機体に乗るかを作戦に合わせてよく考えないといけません。作戦は、あらかじめ配布されてる戦場マップを見て考えます。この戦場もいろいろかわるんだそうです。

 ゲーム機は機体の中に入って扉を閉める搭乗型(扉の上下に大きな空きがあって密閉はされてません)で、全面の視野が球形のドームになっています。このドームに映し出される世界は、完全にガンダムのアニメそのものです。搭乗者は両手の操縦桿と両足のペダルを駆使して闘います。それと別に送信装置があって、他の隊員にメッセージを送ることができます。同じゲーセンの機体同士はインカムを使って通信しながら戦えます。「あっちへ回れ」「こっちで待ち伏せろ」「進め」「引け」などと作戦を伝えたり、危ないところを助けてもらったときは「ありがとう。おかげで命拾いしたよ」とお礼を言うこともできます。このゲームがよくできてるのはこういうところで、ゲームといっても1人で暗く遊ぶのではなく、チームで闘う仲間意識を最高度のテクノロジーを駆使して後押ししてくれるわけです。戦場の絆というタイトルが言い得て妙ですね。

 ゲームが終わったら各自がカードの情報を更新します。これで戦歴が記録されるわけです。経験を積めば階級が上がっていきます。つまり、プレーヤー1人1人がガンダムの世界の戦闘員というわけですが、もちろん経験を積もうと思ったらお金を使ってたくさんゲームをしないといけません。

 このゲームが1回500円でミッションは2回。搭乗機のセッティングや何やかやを入れて1ミッションあたり5分以上かかるから、500円で10分以上遊べます。終わったらすぐ次のゲームをやろうと思っても、待ってる人がいたらそうはいきません。順番待ちはリストが作ってあって、自分で名前を書き込んで、順番が回ってきたら自分で名前を消してゲームを始めます。見てて不思議だったのは、誰も待ってるような様子の人がいないのに、ウエイティングリストが順番に消されて次々とゲームが進行していくことです。一組がゲームを終わったら、どこからともなく次のグループが現れて、名前を消してゲーム機に搭乗してミッションを開始します。ゲーセンのことを知らない者にはわからない暗黙のルールやマナーがあるのかもしれないんですけど、釣り場や釣り船の場所の取り合いを普段目にしてる者にとっては、ものすごく不思議だけど新鮮な感じがしました。

 プレーヤーが選ぶ機体は次々と新しいのが配備されてるそうです。この新しいのが出ることをロールアウトと言います。これからはルアーやタックルも新発売とかではなくロールアウトと言った方がかっこいいんじゃないでしょうか。こういうゲームですから、プレーヤーをあきさせないために、新機能がどんどん追加されていくはずです。それで数時間遊んで数千円かそこら。1日がんばっても何万円も使えるものではありません。もちろんボーズはなし。雨で濡れることもないし、寒かったり暑かったりすることもありません。現場での嫌なことというのも、釣りにくらべたら少なそうです。おまけに500円あれば誰にでもできる。釣りとどっちが面白いと言われたら、真剣に考えてしまいますねえ。

■B.B.C.ホット情報データベースへ
■B.B.C.ホット情報のテーマ別インデックスへ