Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

07/10/02

いったい何のため!?
琵琶湖ルール適合ステッカー

 上の写真は滋賀県の琵琶湖レジャー利用適正化条例による規制に適合した環境対策型エンジンであることを示すための琵琶湖ルール適合ステッカーです。滋賀県フィッシングボート協同組合がバスアングラー向けの窓口になって、10月1日から順次配布手続きが進められています。

 だけど、このステッカー、どうやら環境対策型エンジンなら必ず貼らないといけない性質のものではなく、希望者が自発的に貼ればよい程度のことで配布がスタートしたようです。つまり「自分のボートの船外機は環境対策型だ」と言いたい人のための宮内庁御用達の金看板みたいなものでしょうか。おまけに誰でも県に請求すればもらえるわけではなく、一般のアングラーはフィッシングボート協同組合の一部加盟店を通して申し込み、組合がそれをまとめて県に申請することになっているんだそうです。県の担当窓口に聞けば「そんなことありませんよ」と言うかもしれませんが、実質的にはそういうことで、その受け付け担当店が10月から11月初めまでは週がわりで、その先はどうなるかわかりません。なんでこんなややこしいことになるのか、あいかわらず滋賀県の仕事はわけがわかりません。

 そのわかり難いことを少しでも理解するために、バイタルスピリットの菱田敬一さんに話を聞いたら、ますますわけがわからなくなりました。そもそもの事の起こりは、船外機の環境対策型と非対策型を琵琶湖上でどうやって見分けるのか、それができなかったら規制も取り締まりもくそもないやんか!!ということから始まりました。だったら環境対策型エンジンにステッカーを貼らせようというのは、いかにも滋賀県らしい安易な発想です。そんなことが現実的にうまくいくかどうか、問題を解決できるかどうかなんて、バスフィッシングの現場を知らない滋賀県にわかるわけがありません。形だけ、ちゃんとやってますよということを世間やメディアに対して、あるいは議会の答弁で言えればそれでいいわけです。

 本当は水上バイクを琵琶湖から追い出したいだけだったのが、それがうまくいきそうにないから琵琶湖の環境のための2ストロークエンジン規制なんて大風呂敷を拡げてしまったために、矛盾が矛盾を呼んで、それに継ぎ当てしようとするたびに新しい問題が起こって、そのたびにバスアングラーはドキドキハラハラさせられてきました。このステッカーもそんな継ぎ当ての一つです。

 だったらバスアングラーはどうすればよいか。今のところは何も心配することはないし、急いで手続きする必要もありません。一般のアングラーは当分の間、静観すればそれでいいんじゃないでしょうか。

 フィッシングガイドやトーナメンターは、一般のアングラーに範をたれる意味で率先してステッカーを貼るのもいいかもしれません。それで手間がかかったとかどうってことなかったとか、貼って何かいいことがあったとかなかったとか、今やブログを開設してる有名アングラーも多いわけですから、そういうところで報告してあげれば、一般のアングラーから喜ばれるんじゃないでしょうか。まあそれも、最初の1人か2人だけで、三番煎じ、四番煎じになったらカッコ悪いだけやけどね!!

■B.B.C.ホット情報データベースへ
■B.B.C.ホット情報のテーマ別インデックスへ