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96年7月12日

琵琶湖のJBウエスタンプロトーナメント
浮御堂沖を攻略した藤木淳プロが優勝!!

 7月7日、滋賀県琵琶湖でサンラインカップJBウエスタンプロトーナメントが開かれた。4月にスタートした今年度のJB(日本バスプロ協会)トーナメントシリーズは、この試合でウエスタンプロシリーズ全3戦のうち2戦を終了。また、ジャパンプロシリーズがこれまでに6戦のうち3戦、イースタンプロシリーズが3戦のうち2戦を終了している。いよいよこれから年間のチャンピオンを決するシリーズ後半戦に入るところだ。

 今回の琵琶湖でのウエスタンプロ戦は、2週間前の茨城県北浦で開かれたイースタンプロトーナメント第2戦とはうってかわって、3kg台のスコアを確保すれば20位までに入賞できるという、非常にシビアなトーナメントだった。北浦では4kg台で55位、3kg台で212位という琵琶湖とは対照的な成績が出ている。

 かつてはトーナメントでバスの顔を見ることさえ難しかった山梨県河口湖が、バスの大量放流によって現在はよく釣れる湖に変身している。北浦も2週間前のイースタン戦でよく釣れることが成績に表れている。今年のこれまでのトーナメントの結果を見る限りにおいては、JBがプロトーナメントを開催している河口湖、北浦、琵琶湖の三つのフィールドのうちでバスを釣ることがもっとも難しいのは琵琶湖ということになりそうだ。

■成績は次の通り(30cm以上のバス5尾の重量)
1位6975g藤木淳/2位6400g長野丈二/3位5464g神保庸介/4位5230g深江信一/5位5141g松本行弘

 優勝の藤木淳プロは、浮御堂沖で4尾の1kgオーバーをキャッチした後、木浜沖に移動して5尾目のバスを追加し優勝を決めた。浮御堂沖では有名な漁礁を狙うことはせず、そのまわりにある単独テトラのような小さなストラクチャーにウィードがからんでいるところを狙った。ルアーは現在の琵琶湖のマストアイテムの一つである16分の1ozのジグヘッドリグに4inワームのクリンクルカッツをセットしてを使用している。

 浮御堂沖は今回のトーナメントのプラクティスの段階から大勢の選手が集まっていた。藤木プロとはポイント的にはさほど大差ない場所で、漁礁本体を狙った選手がほとんど釣っていないのに対し、藤木プロ1人が立て続けにヒットさせたそうだ。このあたり、釣り方的にも、エリアからスポットを絞り込む上でも、今シーズンの琵琶湖の難しさがよく表れている。

 2位の長野プロは矢橋沖の近江大橋寄り、水深2〜3mのブレイクライン上にあるウィードエリアをクランクベイトのCB-200と1/32ozジグヘッドリグで攻略し6kgオーバーのウエイトを持ち帰った。3位の神保プロと4位の深江プロのエリアは下物沖。全体では2kg台で43位以内、1kg台で109位以内、ノーフィッシュが150人以上という結果だった。

 JBプロトーナメントシリーズは、7月20、21日に茨城県北浦で開かれるジャパンプロ第4戦から後半戦に突入する。年間ポイント争いの現在のトップは、北浦のイースタンプロ第2戦で14位に入賞した秋林義継プロ。5月18日に河口湖に開かれたジャパンプロ戦で優勝した沢村幸宏プロ、各トーナメントでコンスタントに上位に入っている今江克隆プロらがこれに続いている。

 北浦のジャパンプロ戦の後は、9月1日に河口湖でイースタン最終戦が、同15日に琵琶湖でウエスタン最終戦が開かれ、10月に入って5、6日、12、13日と2週続けて琵琶湖でジャパンプロの最後のシリーズ戦が開かれる。10月の琵琶湖2連戦が、年間チャンピオン争いのカギを握っていることは間違いないだろう。

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