Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

96年8月16日

目標はバスフィッシング・アジア選手権
河口湖で初の日韓親善バス釣り大会開催

 8月11日、山梨県河口湖で史上初の日韓親善バス釣り大会が開催された。

 この大会は、韓国で最初の本格的なバストーナメント団体、KBF(Korean Bass Federation)が昨年夏に誕生したのを受けて開催されたもので、韓国からは60人の選手とKBFの役員らが来日した。日本からはJB(日本バスプロ協会)とNBC(日本バスクラブ)から約70人の選手が参加し、韓国選手と日本選手それぞれ1人ずつ、または日本選手2人がチームとなって同じボートに乗って釣りをした。

 現在の日本ほどではないが、韓国でもルアー・フライフィッシングはブームになっている。中でもバスフィッシングは急成長している分野で、全国的にフィールドが広がりつつある。テクニック的にはアメリカと日本からの情報を取り入れながら独自のスタイルを模索しているところで、フィールドの多くが中小のリザーバーであることから、現在はアルミボートなどを使ったトーナメントが盛んになり始めたばかりだ。

 KBFは今年3月から本格的なトーナメント活動を開始し、7月までに5回のトーナメントを開催している。登録選手は現在のところ約100人だが、来年度は2倍程度に増えそうだという。選手はソウルやプサンなどの都市圏だけでなく、全国各地からトーナメントに参加しているそうだ。現在、トーナメントはソウルとプサンの中間地点にある安東(アンドン)湖を中心に開かれている。ここは、現在韓国でもっともよく釣れる湖としてアングラーの注目を集めているフィールドだそうだ。

 今回のトーナメントで上位30位以内に入賞した日本選手は韓国に招待され、9月20〜21日に安東湖で今度は韓日親善大会が開催される。河辺裕和、林圭一ら有力JBプロの多くが30位以内に入っており、彼らが韓国のフィールドでどんなゲームを繰り広げるのかが楽しみだ。

■成績は次の通り(2人1組のチームで25cm以上のバス5尾の重量)
1位2240g古沢勝利・大石智洋ペア/2位2050gパク-ソン-ムン・渡辺新吾ペア/3位1392g安藤孝志・藤岡俊幸ペア/4位1362gジョン-ソンフン・柳栄次ペア/5位1290gナン-ギ-イウル・稲葉丈晴ペア

■週末のたびに5000人が訪れる超人気フィールド

 今回のトーナメントは普段のJBトーナメントなどにくらべて成績の方は低調だった。これは親善トーナメントということで、成績よりも選手同士の交流を重視した選手が多かったこともある。さらには、河口湖のトーナメントの前には他のフィールドから運ばれてきたバスが大量に放流されるのが、今回はなかったということも原因の一つとして考えられる。
 ポイントとしては小海沖周辺、大池公園周辺がなどよく、上位に入賞した日本選手の多くが、トーナメントで流行の常吉リグを使っていた。優勝は河口湖で釣りなれた日本人選手同士のチームだった。
 河口湖にはこのところ、週末になると5000人前後のアングラーが詰めかけているそうだ。今回トーナメントが開かれたのは、お盆休みの最中とあって、普段の週末よりもアングラーは少ないということだったが、それでも岸釣り、レンタルボートとも他のフィールドでは考えられない密度の中で釣りをしていた。
 これほど多くのアングラーによるフィッシングプレッシャーと放流バスを対象とするトーナメントでのテクニック、ものすごい混雑の中で釣り続ける一般アングラーの姿などが、韓国選手の目にどのように映ったことだろうか。

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