Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

96年9月6日

常吉リグでも釣れない超タフコンディション
JBイースタンプロトーナメントin河口湖

 9月1日、山梨県河口湖でダイワカップJBイースタンプロトーナメントが開かれた。

 このトーナメントはJBイースタンシリーズの最終戦にあたり、この後は滋賀県琵琶湖で9月15日にJBウエスタンプロ戦が、10月5、6日、12、13日に2週連続でJBジャパンプロ戦が開かれ、1年間のチャンピオンであるバスオブザイヤーが決定する。その後、11月には今シーズン最後のJB戦であるジャパンバスクラシックが開かれるが、レギュラーのトーナメントシリーズうち河口湖で開かれるのは、これが最後の試合だ。

 河口湖は今年の春から夏にかけて雨が少なく、現在も大減水が続いている。また、アングラーはの数その間を通じて非常に多く、昨年の約2倍に達していて、バスには相当なフィッシングプレッシャーがかかり続けてきた。その影響のためか、8月11日に開かれた日韓親善バス釣り大会では、JBの有力選手が多数参加したにもかかわらず、バス5尾で2240gの成績で優勝という、春のトーナメントの成績からは考えられない不調ぶりだった。

 この不調が、日韓親善大会という特殊事情によるものか、本当に河口湖が不調なのかという点が興味深かったが、いざ蓋を開けてみると、今回、バス5尾のキーパーをそろえた選手は唯一、優勝の山木一人プロだけで、ウエイトは2062g。参加選手の半数以上がノーフィッシュに終わるという結果だった。

 全体の成績では参加294選手中、2kgオーバーは優勝者1人だけ、1.5kgオーバーで5位、1kgオーバーで17位、500gオーバーで55位。バスをキャッチしてきた選手もほとんどは1〜3尾で、5尾と4尾がそれぞれ1人だけという結果に終わった。

■成績は次の通り
1位2062g山木一人/2位1852g石野正義/3位1658g泉和摩/4位1554g吉田博文5位1534g谷中洋一

 今回のトーナメントの特徴は、5位までの入賞者の中に今年流行の常吉リグを使った選手がいなかったことだ。優勝の山木プロは1/4ozのスピナーベイト、2位の石野プロはゲーリー4inグラブのグラビンバスで、いずれも黒岩ワンドのウィードまわりを狙った。ただし、バスをキャッチしたスポットは、山木プロがウィードの沖寄り、石野プロがウィードの岸側のエッジからシャロー側と微妙に違っている。

 また、3位の泉プロは鵜ノ島の西にあるワンドで、シャローのウィードの岸側のエッジをミニチューブのライトスプリットリグで狙って3尾のグッドサイズをそろえた。このように上位の結果だけを見ると、ごく限られたシャローのウィードエリアでグッドサイズのバスをキャッチする方法を絞り込むことに成功した選手だけが結果を出せたトーナメントだったようだ。

 トーナメント前のプラクティスでは4kgオーバーのスコアをマークしている選手もあり、本番がこれほどの不調に終わるとは予想外だった。35cm以上バスも体形が細くてウエイトが少なく、グッドサイズをキャッチしてもスコアが伸びなかった。また、25cm以下のノンキーが非常に多くキャッチされていたことも注目に値するだろう。
 同日開かれた岸釣り大会の大ショアトーナメントは、880gのバスをキャッチした吉田夏穂さんが優勝。吉田さんはシャローの見えバスを狙い撃ちでキャッチしたそうだ。全体では22人がバスをキャッチしており、500gオーバーで12位、300gで20位タイが3人という成績だった。

■成績は次の通り(バス1尾の重量)
1位880g吉田夏穂/2位740g阪本智一/3位736g保坂親司/4位682g渡辺功/5位616g木村祐二

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