Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

97年6月20日

琵琶湖のトップウオーターゲームは
梅雨が明けるころまでチャンスが続きそう

 滋賀県琵琶湖で5月後半から1カ月以上に渡ってトップウオーターのチャンスが続いている。

 5月末から6月にかけての琵琶湖はアフタースポーニングの末期にあたり、バスが体力の回復とともにベイトフィッシュを活発に追うようになる。この時期にトップウオーターのチャンスがやってくるのは、よく知られていることだ。

 今シーズンの琵琶湖は季節の進み方が早く、5月中ごろからトップウオーターでよく釣れるようになった。普通ならトップでよく釣れるのは5月末近くなってからのことだが、今シーズンは水温の上昇が早く、アフタースポーニングのバスが体力を回復するのが例年よりかなり早かった。

 それと同時にゴールデンウィーク明けから雨や曇り空の日が多くなり、ベイトフィッシュがここ数年にないほど大量に岸寄りのエリアに回ってきたことも強く影響しているようだ。このような条件が重なった結果、5月後半から6月にかけての琵琶湖は、ひさしぶりにトップウオーターで思いきり楽しめるチャンスが続いている。

 6月に入ってよく釣れているエリアは、赤野井沖、名鉄沖、競艇場沖など。6月初めまでは、うまくエリアを絞り込むことができれば毎日のようにトップで入れ食いが続いていたが、さすがに6月中旬になると、ややムラが出てきた。その日の天候やアングラーの多さによって、終日よく釣れる日もあれば、朝夕の短時間だけしか釣れない日もあるという感じだ。

 6月7、8日に琵琶湖でJBジャパンプロトーナメントが開かれた。ちょうどこのころがトップウオーターでよく釣れるピークだったようだ。トーナメント直前のプラクティスでは、ペンシルベイトやバズベイトで多くの選手がグッドサイズをキャッチし、本番でもトップウオータールアーをセットしてスタートした選手がかなりの割合を占めた。もちろんトーナメント中にトップウオータールアーをキャストしている選手も多く見られた。ところが約600人の選手によるプレッシャーと天候があまりにもよくなりすぎたため、結果的にはソフトベイトのジグヘッドリグやキャロライナリグなどの方がよかったようだ。

 トーナメントの翌日の6月9日は雨になり、近畿地方の梅雨入りが発表された。この日、リブレからガイドに出ていた下野正希、佐藤順一、白井美紀プロらは終日トップウオーターで押し通し、50cm近いビッグフィッシュまじりに多くの40cmオーバーをキャッチした。トップには活発に反応してくるが、ソフトベイトのライトリグには、かえってバスの反応がよくなかったそうだ。

 その後は雨か曇りなら1日中トップで簡単に出てくるし、晴天でもエリアを絞り込んで粘れば、数は少ないが日中でもトップに出てくるという状況が続いている。リブレのガイドでは連日トップで釣れていて、日によってイージーかややシビアかという状況だ。

 6月11日からは晴天が続いたが、13日に白井プロのガイドで出たゲストが45cmクラスを2尾キャッチ。14日、15日は週末でアングラーが非常に多く、40cmまでを数尾に留まった。14日に三村和弘プロが50cmをキャッチしたが、これはジグヘッドに切り替えて成功したもの。

 17日はタックルショップ、ポパイ近畿の成尾拓史さんと久しぶりに琵琶湖へ出た。この日も晴天だったが、赤野井沖で午前8時を過ぎるころまでペンシルベイトに活発なバイトがあった。バスが出た回数は2人で20回以上だったが、フッキングできる確率が低く、キャッチしたのは5尾。最大は40cmちょっとだった。赤野井沖のエリアの中でもかなり沖寄りで、水面近くまで伸びているウィードの柱がなくなるあたりがよかった。

 バスが釣れていた間、ボートのまわりではベイトフィッシュを追いかけるバスや逃げまどって水面を飛び跳ねるベイトフィッシュの姿が何度も見られた。今シーズンはベイトフィッシュが非常に多く、この調子なら琵琶湖のトップウオーターゲームは梅雨明けごろまで十分楽しめそうだ。

B.B.C.ホット情報データベースへ
B.B.C.ホット情報のテーマ別インデックスへ