Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

97年7月25日

夏休みに入ったばかりの3連休で
琵琶湖の各ポイントは大にぎわい、バスも元気

 夏休み最初の週末と祭日が重なった7月19日から21日にかけての滋賀県琵琶湖は、すばらしい晴天に恵まれた。京阪神の多くの学校は19日が終業式で20日から夏休みに突入。この間、3連休になった会社なども多く、ものすごい数のバスアングラーが琵琶湖へ詰めかけた。

 毎年7月20日過ぎから8月前半にかけての琵琶湖は、水泳などのマリンスポーツや観光にやってくる人の数が1年で一番多くなる。それに加えてここ数年はバスアングラーの数もものすごくて、混雑がさらにひどくなっているという感じだ。

 ほとんどの学校が休みではなかった19日はまだそれほど大したことはなかったが、20日と21日は岸釣り、ボート釣りとも各ポイントはひどい混雑になった。ちょっと有名なポイントでは、自分が釣りをする場所を探すのに苦労する状態が朝早くから続き、道路は堅田周辺の国道161号や琵琶湖大橋などを中心にあちこちでひどい渋滞が発生していた。

 バスフィッシングの状況は、6月末に二つの台風が続けてやってきた後、7月に入ると今度は大雨が何回も降って、急激に水位が上昇すると同時に、あちこちのエリアでひどい濁りが発生した。それが7月15日ごろになって水位が下がり始めると同時に濁りもましになり、バスの釣れ方も落ち着きを取り戻しかけたところだ。

 20日には近畿地方の梅雨明けが発表された。それと同時にタイミングよく夏休みが始まったことで、一気にバスアングラーや行楽客が行動を開始したため、琵琶湖の各ポイントがひどい混雑になった。こうなるとバスも簡単には釣れない。特に晴天の日中は陽射しが強過ぎるため、釣れるポイントが限られてしまう。大混雑の中で、苦労したアングラーも多かったはずだ。

 水温は25〜27度ほどで、バスはまだやる気十分だ。湖西の真野川、和邇川などに代表される河口周辺では、早朝と夕方に大型のボイルが見られた。ペンシルベイトなどのトップウオータープラグを使って、40cmオーバーをヒットさせるアングラーもいたが、あまりにもアングラーの数が多く、面白い釣りができたのはポイントに恵まれた一部のアングラーだけというのが正直なところだ。

 同じポイントで波風の出た日中に、ライトリグを使って30cm級をヒットさせているアングラーもいた。今シーズンは各ポイントともウィードが非常に多く、25〜35cmのバスがたくさん付いているので、この釣り方は夏の間を通じて楽しめそうだ。

 ボート釣りでは北湖の各ポイントが面白くなってきた。リブレのフィッシングガイドも北のエリアが中心になっていて、19日には杉戸繁伸プロが45〜50cmを5尾もキャッチしてきた。ルアーはペンシルベイトやジグヘッドリグ、常吉リグなどを使い分け、湖西のあちこちのエリアを広く狙っての結果ということだが、最大の50cmは日中にペンシルベイトにヒットしてきたそうだ。杉戸プロは20日にも同様の釣果をあげている。

 同じリブレのフィッシングガイドの下野正希プロは20日まで茨城県霞ヶ浦のトーナメントに出場していて、22日から琵琶湖でのガイドを再開。その途端に連日50cmオーバーを連発し始めた。下野プロにとって真夏はもっとも得意なシーズンの一つだが、パターン的にはまだ完全な真夏にはなり切っていなくて、北湖全域のあちこちのエリアをまわって拾い釣りに近い狙い方をしているそうだ。

 これが完全な真夏のパターンになると、1カ所のポイントで何尾もビッグバスがキャッチできるようになる。ところが下野プロによると、梅雨の間に台風が連続してきたり、7月に入ってから大雨が降った影響で、今シーズンは真夏のパターンにはまり切らずに夏が終わってしまう可能性があるそうだ。

 それ以外の有名ポイントでは、琵琶湖大橋がかなりよく釣れるようになっている。メインは30cm前後だが、ときおり40cm前後もまじり各橋脚でコンスタントに釣れ始めているのでこれから楽しみ。ただし、真夏の琵琶湖大橋周辺は行き交うボートが多く、航路寄りの橋脚で釣りをするのは非常に危険なので注意してほしい。バスは東寄りの橋脚でもよく釣れるので、東から10番目あたりの橋脚を中心に狙うのがいいだろう。

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