Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

97年8月22日

下野正希プロのU.S.A.ビデオ取材
ベイルレイクで60cmオーバーを5尾キャッチ

 8月13日から19日にかけて下野正希プロに同行してアメリカ西部のカリフォルニア、ネバダ、アリゾナの3州を訪れた。

 下野プロがアメリカへ行くのは、今年、これが4回目になる。前半のカリフォルニアでは、これまでにもこのコーナーで3回に渡ってご紹介したベイルレイクでのビデオ撮影、ネバダとアリゾナでは9月にレイクミードで開かれるUSオープンに参加するためのプリプラクティスが目的だ。

 8月前半の日本は、台風が接近したりして例年よりもかなり涼しい真夏だった。アメリカへ出発する前は、「琵琶湖と違って暑くてたいへんだぞ」と予想していたが、ロサンゼルスに到着してみると、意外と涼しかった。明け方などは寒くて上着が必要なほどだ。

 前半は、まずベイルレイクでのビデオ撮影からスタート。ところが、いきなりトラブルが発生。日本から持ってきたビデオカメラのデッキ部分が、撮影開始直後に故障してしまった。

 仕方ないので初日の撮影を中断し、かわりの機材を探す。さすがに大都会のロサンゼルスだけあって、専門的な機材であるにもかかわらず、レンタル専門の会社が意外と簡単に見付かった。しかし、これで1日がつぶれてしまって、ベイルレイクでの取材は3日間の予定が2日間になってしまった。

 ここでの下野プロのテーマは、得意のラバージグやジグヘッドリグを使ってディープウオーターのビッグバスをキャッチすること。ところが、予想に反してディープのバスの反応はよくなかった。そのかわり、早朝の1、2時間の間に岸から数100mも沖でバスのボイルが起こり、トップウオータープラグで入れ食いになった。

 それと、もう一つのパターンは、水深3〜5mのブレイクラインがらみにある立ち木にビッグバスが付いていて、テキサスリグにバイトしてきた。今回はこの釣り方がもっとも効いて、下野プロは7lb11oz、70cm近いバスをキャッチした。

 2日間のベイルレイクの取材で、下野プロは5尾の60cmオーバーをキャッチ。うち1尾はトップウオーターによるもので、見事なヒットシーンがビデオに捉えられた。このビデオは来年に入ってからまったく新しいシリーズとして発売される予定になっている。

 後半のレイクミードは、琵琶湖の約5倍の規模を誇るアメリカでも有数のビッグレイクだ。ネバダとアリゾナの州境にあり、ここをボートだけで走り回っていては十分なチェックができない。そこで、プリプラクティスの4日間、すべてボートを降ろすマリーナを移動しながら釣りをした。そのため、ネバダとアリゾナの2州にまたがって釣りをすることになった。

 下野プロがUSオープンに参加するのは、今年が3回目になる。過去2回は、いずれも40度を越える熱さの中での戦いだった。ところが、今回のレイクミードは同じ真夏であるにもかかわらず、暑さはそれほどでもない。琵琶湖の8月とかわらないぐらいだ。

 湖の水位も高くて、ほぼ満水に近い。そのため、青々としたブッシュが冠水している好スポットが湖のあちこちにできていて、ペンシルベイトやスピナーベイトで1〜2.5lbのバスがイージーに反応してきた。

 しかし、これだけではプリプラクティスとしては十分ではない。2lbオーバーのグッドサイズがディープウオーターに集まっているスポットを見付ける必要がある。下野プロは精力的にプリプラクティスを続け、最終日に最下流部にある島の岬に風が当たっているスポットの30ftラインで2lbクラスを連発させた。この日はほかに2〜8lbのストライプトバスがペンシルベイトで何尾もヒットするというオマケもあった。

 今年のUSオープンは9月15〜17日に開催される。トーナメントのもようは、もちろんこのコーナーでお伝えする予定なのでご期待いただきたい。

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