Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

97年9月5日

琵琶湖のJBウエスタンプロトーナメントで
女性選手がなんと4位に入賞したぞ


 夏休みも押し詰まった8月最後の日曜日の31日、滋賀県琵琶湖でゲーリーヤマモトカップJBウエスタンプロトーナメントが開かれた。参加選手は504人。

 琵琶湖のJBトーナメントは今年に入って参加者が激増し、5月から6月にかけては600人前後が参加している。今回も夏休みの終わりに開かれたということで、さらに多くが参加しそうだったが、予想したほどではなかった。これはトーナメントだけでなく、岸釣りやプライベートのボートも夏休み中の週末にしては多くなかった。バスアングラーの多くは宿題の追い込みに手一杯だったりで、すでに夏休みモードから2学期モードに移っていたのかもしれない。

 今回のトーナメントが開かれる前の琵琶湖は、夏のパターンから秋のパターンへかわり始める傾向がはっきりと出ていた。ただし、今シーズンは8月に入っても涼しい日が多かったため、夏のパターンがかたまらず、バスは広いエリアに散る傾向が強かった。そのような状態から秋のパターンにかわりかけたときに、何を手がかりにスポットや釣り方を絞り込むかがトーナメントの大きなテーマとなった。

 秋とはいっても、まだ秋のパターンがしっかりと固まるほどではなく、しかも夏が夏らしくなかったために、バスの動きやとらえ難くて絞り込みにくい。そのような状況の中で開かれたトーナメントだったわけだ。トーナメント前の2日間に渡るプラクティスの結果を聞いてみても、木浜沖や下物沖、志那沖、ディープホールなど沖のエリアがよいという選手がいるかと思えば、ビッグバスはシャローにいるという選手も少なくない、という状態だった。

 トーナメントが始まってみると、やはり沖のエリアに多くのボートが見られた。木浜沖はKEマリーナ沖から南寄りにボートが集中していて、そこから赤野井沖、下物沖、志那沖にかけての一帯にボートが散らばっている感じだ。しかも、岸寄りから湖の中央部まで広がっており、この広い範囲に浮いていたボートの数は300隻前後はあっただろう。

 ディープホールは北の壁周辺に多くのボートが集中していた。ここはトーナメンターのボートだけでなくプライベートのバスボートやエンジン付きのレンタルボート、ローボートなどが入り乱れて釣っている状態で、ディープホール全体では60〜80隻が常時釣りをしていた。

 そんな状況から上位に抜け出したのは、沖のエリアの中から微妙なスポットとパターンを絞り込んだ選手たちだ。優勝の藤田洋二プロは水深3.5〜4mのウィードエリアで常吉リグとジグヘッドリグを使い、動きの激しいバスが集まるタイミングをとらえた。2位の松浦照永プロは早朝の時間帯にディープホールで50cm級を含む尾をキャッチした。また、4位には広瀬有紀プロが入ったが、女性がJBトーナメントのお立ち台に上がるのは史上2回目、10年以上ぶりのことだそうだ。

■成績は次の通り(30cm以上のバス5尾の重量)
1位5700g藤田洋二/2位5564g松浦照永/3位5442g黒沢孝/4位5382g広瀬有紀/5位5356g大石智洋

 全体の成績は、参加504人中、バスをキャッチしたのが372人。5kg台で7位、4kg台で35位、3kg台で99位、2kg台で209位、1kg台で306位という結果だった。ノーフィッシュの選手が比較的少なくて、しかも上位の成績は5kg台。4kg台から3kg台がごく僅差で争われるという、いかにも秋らしい傾向が現れている。

 この夏休みの間、琵琶湖はバスアングラーの数がびっくりするぐらい多くて、バスには非常に強いプレッシャーがかかり続けた。幸いにも水温がそれほど上がらず、バスは広いエリアで比較的イージーに釣れたし、岸に近いポイントでもよくヒットしてきた。ただし夏が終わるのも早くて、8月20日過ぎには多くのエリアでバスが動き始めている。

 今回のトーナメント結果からも、琵琶湖はすでに秋だということがわかる。1週間後の9月6、7日にはJBジャパンプロトーナメントが開かれるが、プラクティスが2日、本番も2日間に渡り、しかも有力選手が多数参加してくるということで、さらに厳しい戦いとなるのは間違いないだろう。

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