Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

98年4月3日

2月に17lb4ozのレイクレコードが出た
レイクペリスへ行ってきたぞ

 3月4日から10日までアメリカ・カリフォルニア州へ出かけ、フィッシングショーやフィールド、アングラー、タックルショップなドンを取材した。前々回のこのコーナーではロングビーチで開かれた西海岸最大のフィッシングショーについてお伝えしたが、今回はロサンゼルスの近郊にあるレイクペリスのバスフィッシングについてレポートしよう。

 レイクペリスは広さが滋賀県琵琶湖の南湖よりもひとまわり狭いぐらい、山梨県河口湖の約2倍の規模のリザーバーだ。ロサンゼルスの東にあり、距離はロスの中心部から車で1時間半ほどの所にある。これは以前にこのコーナーで紹介したレイクキャステイクやレイクカシータスなどの10lbオーバーが頻繁に釣れる湖と位置的にほぼかわらないということで、ロス近郊にはこのような近くてバスフィッシングに好条件を備えた釣り場が数多くある。

 レイクペリスもそんな釣り場の一つであるばかりか、このスポーニングシーズンはアングラーからもっとも期待されている釣り場でもある。その理由は、2月9日に17lb4ozのバスがキャッチされてレイクレコードが更新されたからだ。さらに、その前後に毎日のように10lbオーバーがキャッチされている。そんな話がアングラーの口から口へと伝えられて、今年のスポーニングシーズンはレイクペリスだ、といった感じでちょっとしたフィーバーになった。

 3月8日にレイクペリスを訪れたときは、そんなさわぎが一段落した後だった。といっても日曜日なので、スロープで様子を見ていると、次々とアングラーがやって来て、ボートを降ろしては出発していく。ただし、幅20mほどのスロープが3カ所ある内、解放されていたのは2カ所だけで、広い駐車場はピーク時で3分の2ほど埋まっただけだった。

 ロス近郊の湖は、多くが公園として整備されていて、入り口にゲートがあり入場料を払うようになっている。レイクペリスの入場料は車1台が5ドル、これにボートを乗せたトレーラーがつながっているとさらに6ドル、カートッパーの小型アルミボートは1ドルなどと細かく決まっている。これだけの料金を払えば、入ってからのスロープの使用料や駐車場代などはいらないシステムだ。

 この料金は、レイクキャステイクだと車とトレーラー各6ドル、レイクカシータスでは各5ドルとなっていて、だいたい似たようなもの。釣りをする場合は、このような入場料とは別にライセンスを買わないといけない。1年間の淡水の釣りのライセンス料が、カリフォルニア州では27ドル5セントとなっている。

 アングラーはこのような負担の上に立って釣りをしているわけだが、たくさんの人に聞いてみたところ、これが高いと思っている人は少なかった。つまり、楽しく釣りができるための環境が整っていて、そこそこの釣果が期待できるなら、これぐらいの負担は当然だと思っている人が多いのだ。その背景には、小さな子供はライセンスが入らないとか、お年寄りには入場料の割引があるとか、実に合理的で納得できるシステムが整備されていることと、それが十分に広報されていることを忘れてはならないと思う。

 レイクペリスでは、ボート釣り以外に大勢の人が岸から釣りをしていた。アメリカでこんなにたくさんの人が岸釣りをしているのを見たのは初めての経験だ。クローダッドやウオータードッグを使ったエサ釣りの人も多いが、約3分の2はルアーフィッシングだ。見ている間にポツリポツリとバスが釣れていた。

 それともう一つは、フロートチューブを使ったアングラーの多さも特徴的だ。これはダム近くのビーチ周辺のノーボートエリアが好ポイントになっていて、見ている間に2lb前後のバスを次々とヒットさせていた。このように思い思いの釣りが楽しめるのも、大勢のアングラーが集まる理由だろう。

 2月に釣れたレイクレコードのバスのことを確認するためにレイクサイドのタックルショップへ行くと、このバスの写真が入り口のドアにデカデカと貼ってあった。それ以外にも1月から2月中にかけてキャッチされた10lbオーバーの写真が10枚以上ある。こんな環境の好釣り場を近くに持つロサンゼルスのバスアングラーが、改めてうらやましいと思った。

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