Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

98年4月10日

加藤誠司プロがB.A.S.S.で23位に入賞
カリフォルニアでは19lb4ozを確認

 今年は早々から海外へ出かけることが多く、1月にアメリカ・カリフォルニア州、2月にオーストラリア・タスマニア州、3月にふたたびアメリカ・カリフォルニア州を訪れた。このペースは実は昨年後半から続いていて、8月以降、外国へ出かけなかったのは10月だけだ。

 そのため、このコーナーでお伝えしている内容も海外の話題が多いわけだが、こうも続くと、原稿を書いていて「この話はいつ取材したんだっけ」と混乱することがよくある。訪れた場所や取材した順番の通りに書いているわけではないし、その間に滋賀県琵琶湖からの最新情報がはさまったりするから、ますますややこしくなってしまうわけだ。

 実はこの原稿は、3月末から4月始めにかけて、今年に入って3回目のアメリカへ出かけた帰りの飛行機、つまり4月7日ロサンゼルス空港発のUA817便の機内で書いている。往きの機内では、その前の3月前半に出かけたときの話題を原稿にして、アメリカへ到着してからファックスで編集部へ送っておいた。本当なら、今週はその原稿が掲載されるはずだったのだが、急きょ帰りの飛行機で原稿を書くことになったのは、今回のアメリカ取材中に急いで紹介したい二つの話題に出合ったからだ。

 そのうちのまず一つは、4月2日から4日にかけてニューメキシコ州のエレファントブットリザーバーで開かれたB.A.S.S.ウエスタンインビテーショナルトーナメント最終戦で、日本から参加した加藤誠司プロが23位、宮崎友輔プロが43位に入賞した。B.A.S.S.のトーナメントではイースタン、ウエスタンの両インビテーショナルトーナメントとトップ100シリーズで並木敏成、大森貴洋プロらが活躍しているが、昨年秋にスタートしたウエスタンのシリーズで日本選手が入賞するのはこれが初めてのことだ。

 今回のトーナメントは激しい冷え込みと強風に見舞われ連日60%前後の選手がノーフィッシュ。初日トップの選手が2日目ノーフィッシュでもトータル4位、最終日に1尾釣っただけで9位に残るという厳しい戦いだった。加藤プロは初日ノーフィッシュだったのを2日目の好スコアで13位まで盛り返し、最終日はノーフィッシュだったものの23位に入賞することができた。

 この2日前に加藤プロが組んだパートナーが優勝者のデニス・ホイで、この日の成績は加藤プロが5尾のリミットを達成したのに対し、デニスは4尾と3日間で唯一、リミットメイクできなかった。結果的には、加藤プロが釣り勝ったことになる。

 さらに加藤プロは、デニスに常吉リグの釣り方を教え、自分がデザインしたミノーをプレゼントして、デニスはそれでバスをキャッチしている。つまり、2日目の組み合わせが加藤プロの成績を押し上げたばかりか、優勝者のデニスの成績を伸ばすことにもつながったわけだ。

 このあたりのやりとりは、B.A.S.S.のテレビ番組にしっかり収録されたということだから、興味のある方はぜひごらんいただきたい。また、加藤プロ自身からも各メディアを通じて詳しい報告があるだろう。

 43位に入賞した宮崎プロは、初日に3尾のバスをキャッチして7位の好スタートを切った。その後、2日目と最終日はノーフィッシュだったものの、43位の入賞圏内に残った。宮崎プロはワシントン州で仕事をしながらB.A.S.S.のインビテーショナルトーナメントに参加している選手で、加藤プロとともにB.A.S.S.トーナメントではこれが初めての入賞となった。

 さて、もう一つの話題は、カリフォルニア州のロサンゼルスとサンディエゴの間にあるレイクミラマーという湖で、3月23日に19lb4ozという超ビッグバスがキャッチされた。カリフォルニア南部の湖で10lbはおろか20lb前後もあるビッグバスが釣れるという話は、このコーナーでも度々紹介している。また、ロサンゼルス郊外にあるレイクペリスで2月9日に17lb4lbがキャッチされたという話を先週紹介したばかりだが、またしてもという感じで、このエリアのバスレイクのパワーのすごさには驚いてしまう。

 レイクミラマーは住宅地の中にある湖で、広さは日本の大規模なため池程度でしかない。そんな環境の湖で20lbクラスが出る理由などについては、別の機会に詳しくレポートしたいと思う。

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