Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

98年6月26日

琵琶湖のトップウオーターゲームは
気まぐれお天気のごきげん次第

 今年の梅雨は各地に大雨洪水警報や注意報がたびたび発令されるほど激しい雨が多く、バスフィッシングにもその影響が強く出ている。滋賀県琵琶湖もその例にもれず、バスアングラーは雨に振り回されている状態だ。

 琵琶湖の梅雨は例年、トップウオーターゲームの好シーズンだ。今年は早くも5月中旬ごろから、北湖、南湖を問わずあちこちのエリアでグッドサイズのバスがトップで活発にヒットしてくるようになった。この時点ではベイトフィッシュの多さやバスの活性の高さから考えて、梅雨時期のトップウオーターゲームが非常によかった昨年以上のビッグなシーズンになることが期待された。

 ところが6月に入ると、あまりの雨の日の多さ、降る雨の強さに、バスアングラーの活気が押しつぶされた状態になってしまった。特に6月下旬を迎えての雨のひどさといったら、これはちょっとめずらしいぐらいのものだ。傘をさしていてもびしょ濡れになってしまうような激しい雨がたびたび降っている。特に雨が強かったのは6月14日と19日、21日で、19日と21日には、たたきつけるような雨が何時間も続いた。

 琵琶湖の水位は5月中旬にプラス30cmを超えたのをピークに下がり始め、6月上旬にはマイナスになり、中旬にはマイナス10cmを下回るまで下がった。この間、雨が降らなかったわけではなく、まとまった雨がたびたび降ったにもかかわらず水位は下がり続けている。つまり、雨による水位の上昇を上回る放水が行われたわけだ。

 ところが、さすがに6月20日ごろになると放水が追いつかなくなったのか水位は上がり始め、22日にはプラス1cmまで上昇した。このことからも、20日前後の数日間に降った雨の量がかなりのものであったことがわかる。この雨の影響で、河川から流れ込んだ濁りが琵琶湖の広い範囲に広がっている。特に濁りがひどいのは、湖東の野洲川から流れ込んだ濁りの影響を受けるエリアだ。

 この間のバスフィッシングの状況は、決して釣れていないわけではない。曇り空や雨の日を中心に、予想通りトップウオーターでよく釣れる日が多くあった。激しい雨の中、びしょ濡れになるをの覚悟の上で釣りを強行したアングラーが好成績をあげている。それとは対照的に、天気のよい日はバスの反応が鈍く、きわめて難しいという極端な状態になっている。

 リブレのフィッシングガイド、佐藤順一プロは、この間たびたび50cmオーバーをキャッチしている。よく釣れたのは、やはり曇りや雨の日で、中には土砂降りの雨の中、トップで入れ食いということもあったそうだ。ルアーはほとんどペンシルベイト一本で押し通す日が多い。バスの反応が鈍いからといって、他のルアーを試してみても結果はかえってということだ。エリアは琵琶湖大橋以北の北湖が中心。規模の大きなウィードエリアの何カ所かに、大量のバスをストックしているところがあるそうだ。

 佐藤プロの成績が特によかったのは6月20日までの数日間で、17日、18日は立て続けにゲストがペンシルベイトで50cmオーバーをキャッチした。その後は、あまりにも雨が降りすぎたために、濁りの影響の少ないエリアを選んでの釣りになっているが、それでもまだバスは釣れ続いている。

 50cmオーバーのバスが釣れる確率では全国でもトップクラスの琵琶湖ではあるが、トップウオーターでヒットする確率となると、さすがにそんなに高いわけではない。毎年、梅雨時期というのは、その確率がもっとも高くなるチャンスだ。今年の梅雨の状況を考えれば、ボート釣り、岸釣りを問わず、トップウオーター一本で押し通してみるのも悪くないかもしれない。

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