Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

98年7月17日

意地になって通い続けたグアムで
ついに120lbのカジキをキャッチ!!
<Part1>

 今週はひさしぶりにバスフィッシングの話題を離れて、7月8日から12日までグアム島へ出かけたときに楽しんだカジキのトローリングについてご報告したい。

 グアムのトローリングについては、Bassingかわら版が始まったばかりの96年7月末に出かけたときのことをレポートしたことがある。このときの結果は残念ながら、カツオがたくさん釣れたのと、1mほどのオキサワラがヒットしただけに終わってしまった。

 グアムは日本人になじみの深い観光地で、今では年間200万人もの日本人が訪れているそうだが、釣り場としても第一級の島であることは意外と知られていない。カジキやキハダマグロを狙うビッグゲームトローリングだけでなく、シイラやカツオのライトトローリング、ジギングなど1年中いろんな魚が狙える。

 その中でもトローリングカジキ釣りは、ヒットの確率が高いという点で、世界の釣り場の中でもトップクラスである。好シーズンは6月から8月ごろにかけてで、特にヒット率が高いのは6月と7月の満月の大潮まわりを中心とする1週間から10日ほどの間だ。このタイミングをうまくとらえて出かけることができれば、同じマリーナから出漁している数隻のボートの内、かならず何隻かがカジキをキャッチして帰ってくるし、ボートの無線には次から次へとヒットの知らせが飛び込んでくるほどである。

 この時期に釣れるカジキは、サイズこそ100〜200lbが中心で、長さにして2.5m前後だから、この魚としては特に大きなものではない。しかし、ヒット率の高さと日本から比較的手軽に行けるという点から考えて、本気でカジキを狙える釣り場の中でも最高の評価を与えてもよい好場の一つであることは間違いないと思う。

 というわけで、グアムへはここ5年ほど毎年のように出かけていて、行くたびに最低1日はトローリングのボートに乗っている。年によってはカジキの時期を外していたこともあり、そんなときは最初からシイラやカツオ狙いだったが、カジキが狙える時期にも5日以上釣りをしている。しかし、残念ながらヒットはあっても釣り上げたことは1度もなかった。

 はっきり言って、これほどくやしいことはない。大きなカジキがルアーに飛び付いているのが見えているのにフックが掛からなかったり、リールがうなりを上げてラインが走っているのに途中でジャンプされてバレてしまったりで、しかも港へ帰ると他のボートが釣ってきたカジキを見せ付けられる。こうなったら意地でも釣るまで通うしかない、というようなことでグアムへ通いだしたわけだ。

 今回ラッキーなことに、7月9日から11日までボートを3日間チャーターしていたうち初日と2日目に完全にフックアップしてラインがものすごい勢いで走りだし、ファイトにまで至るヒットがあった。初日のヒットはファーストランでラインを300mほど引き出されたのを30mぐらいの所まで寄せてきたときに、派手にジャンプされてフックが外れてバレてしまった。しかし、過去の経験では、ラインが走り出しても途中でバレてしまっていたので、ファイトまで持ち込んだのは初めてのことだった。

 2日目のヒットは最初にルアーに飛びかかるところから見えていて、4回目のストライクでやっとラインが走り出した。ところが、この魚はまったくジャンプすることなく、300m以上もラインを引き出したまま、真下へ潜ってしまった。ジャンプしなければバラす確率は低くなるが、なかなか弱らないので取り込むのに時間がかかる。1時間に渡るファイトの末、ようやく取り込んだのは120lbのブルーマーリンだった。この魚とのファイトシーンについては、来週たっぷりとお伝えしたいと思う。

■グアムのトローリングに関する問い合わせは、テンボートチャーターズ(TELグアム671-477-6203)またはアジア通商(TEL03-3436-4471)へ。ボートはチャーターのみで、2人乗船の場合4時間400ドル、6時間650ドル、8時間800ドル。人数が増えた場合は割増料金になる。

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