Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

98年12月5日

B.A.S.S.ウエスタン10位入賞の
桐山考太プロに現地で緊急会見

 今回のアメリカは11月25日から12月4日にかけての日程だったんですけど、その直前の11月19日から21日にカリフォルニア州のレイクシャスタで開かれたB.A.S.S.ウエスタンインビテーショナルトーナメントで、桐山孝太郎プロが10位に優勝しているのをB.A.S.S.のホームページで確認していました。

 桐山プロはカリフォルニア州ロサンゼルスから少し南へ行ったニューポートビーチという街に住んでいて、日本のルアーメーカー関係の仕事をしながらB.A.S.S.トーナメントに出場しています。

 カリフォルニアへ行ったときは、いつもコスタメサという街にあるモーテルに泊まってるんですけど、ニューポートビーチとコスタメサはお隣同士です。コスタメサにいる間に桐山プロに会えないかと思い、何度か連絡を取ったところ、11月27日の夜に会うことができました。

 桐山プロがB.A.S.S.のトーナメントに出場するのは。これが3回目のことです。最初のトーナメントは、98年1月にアリゾナ州のレイクハバスで開かれたウエスタンインビテーショナルで、このときは残念ながら118位に終わっています。続く98年から99年のシーズン、つまり、今行われているウエスタンインビテーショナルシリーズにはフルエントリーし、98年10月にワシントン州のコロンビアリバーで開かれた最初のトーナメントで、2日目まで入賞圏内にいながら、3日目に外して73位になりました。そして、今回が3試合目での初入賞となったわけです。

 11月のレイクシャスタは寒かったそうですが、バスはよく釣れて、桐山プロはトーナメントの本番中も毎日60尾ぐらい釣り続けて、3日間で15尾のリミットメイクを達成し、22lb10ozの成績で10位になりました。優勝したゲーリー・ドバインズの成績が27lb2ozですから、その差4lb8oz。B.A.S.S.のトーナメントにしてはめずらしい僅差の戦いで、よく釣れる中から少しでも大きなバスをいかに持ち帰ってくるかという勝負です。

 実は桐山プロは10月のコロンビアリバーでのトーナメントの帰りにレイクシャスタでプリプラクティスを行い、このときもすごくよく釣れたそうです。「カリフォルニアにバスがよく釣れるレイクはたくさんあるけど、トーナメントのプリプラクティスや本番にこんなによく釣れるのはめずらしい」という話でした。ただし、レイクシャスタはカリフォルニア州の中でも北端寄りにあり、サンフランシスコから車で3時間ほど走らないと行けないので、ここで釣りをした日本のバスアングラーはそんなに多くないと思います。

 桐山プロは高校を卒業してすぐにアメリカへ渡り、最初は東海岸で英語の勉強といろんな仕事をしながらバスフィッシングを続けてきました。カリフォルニアへやって来たのは数年前のことで、そのころから釣り関係の仕事をするようになり、98年に入ってB.A.S.S.のトーナメントに出場し始めました。

 今回のトーナメントには桐山プロを含めて3人の日本選手が出場しています。そのうちの1人、宮崎友輔プロはワシントン州シアトルの日系の会社で仕事をしながら、B.A.S.S.のトーナメントに出場し続けています。ここ数年、いろんな形でアメリカのトーナメントに出場する日本選手がずいぶん多くなりました。

 それともう一つ、今回のトーナメントの優勝と2位の選手は日本製のルアーを使っています。どちらもラッキークラフトのビーフリーズで、このルアーはアメリカではポインターの名前で発売され、西海岸のトーナメントでたびたび上位成績を残すとともに、全米で次第に有名になりつつあります。

 実は桐山プロは、このルアーの販売を手がけていて、レイクシャスタでのトーナメント前にカリフォルニア北部の何軒かのタックルショップにポインターを持ち込み、それをどんなきっかけかはわかりませんが、手に入れた2人が優勝と2位という好成績を上げたのだそうです。このあたり、トーナメントでの派手な活躍だけでなく、いろんな人のいろんな形での地道な努力が日本製タックルのアメリカでの高い評価を支えているんだなと強く感じました。

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