Presented by B.B.C./Biwako Bass Communications

99年5月17日
貸しボート店1軒で3日に1尾の超60cm
池原のビッグバスはこれからがチャンス

 2月20、21日以来3カ月ぶりに奈良県の池原ダムへやって来ました。前回はビデオの取材水中撮影、その前の昨年12月末も下野正希プロのビデオ取材で、このところ池原ダムでは取材ばっかりです。

 今回も目的は釣りではありません。今日の午後には下野プロがやってきて、18日から22日まで、なんと池原ダムでフィッシングガイドをします。22日と23日はラッキークラフトのイベントがあります。それが終わってからも、下野プロは24日と25日が雑誌の取材で、都合9日間も居続けることになります。そのサポートと、取材やらなんやらかんやらのためにやって来たわけですから、釣りをしている暇はきっとないでしょう。

 今年は冬場から水位がとても低く、タフコンディションが続いた池原ダムですが、さすがに暖かくなってくると、釣れるべき魚は釣れているようです。4月中頃からよく釣れるようになって、池原名物のデカバスも順調に上がるようになりました。冬場の大減水の影響は、どうやら大丈夫だったようです。レンタルボート店のスポーツワールドで聞いた話では、確認できてる範囲で5月中旬までに60cmオーバーが全体で20尾以上は出ている、とのことでした。

 昨シーズンはゴールデンウィーク中によく釣れて、その後中休みがあって、5月末からふたたび釣れだしたんですけど、今シーズンは4月末から釣れるようになったのが、ゴールデンウィークから5月中旬にかけて、だんだんとよく釣れるようになってきているそうです。スポーツワールドのお客さんが60cmオーバーをキャッチするのは、ゴールデンウィーク以降、3日に1尾ぐらいの割合になっているという話でした。

 水位は冬場の大減水からいったんはやや回復したんですけど、ゴールデンウィーク以降、雨が降っていないために、その後、また下がって、冬場とかわらないぐらいになっています。水質も雨が少ないせいか、どんよりとた感じで透明感が低くなっているエリアが多いようです。

 上の写真は、ここ1週間以内にキャッチされた60cmオーバーです。今シーズンはこれからがビッグバスのチャンスかもしれません。ただし、昨年6月に開催されたJBワールドプロトーナメントの影響もあってか、5月後半から6月にかけてのレンタルボートの予約は、ずいぶん早くから入っていて、週末を中心にすでに予約で埋まってしまっている日がかなりあるそうです。レンタルボートで釣りをするなら、早めの予約が欠かせません。

 3カ月ぶりに訪れてみると、2軒のレンタルボート店の桟橋が移動していました。これまでスポーツワールドとワンナップ平井の桟橋はとぼと谷の通称ボート小屋のスロープにあったんですけど、4月前半に平成の森のスロープに移動したんだそうです。これで池原ダムのレンタルボート店は、平成の森のスロープに3軒が集合することになりました。

 それと、平成の森のスロープの入り口周辺の駐車場が整備されて、1日1000円の有料になりました。これは、下北山村の貸船業組合が共同で整備し、管理しているのだそうです。料金はかかるんですけど、ガードマンもいるし、車上荒らしなどの心配もなく安心して駐車できるようになりました。また、同スロープのトイレは3軒のレンタルボート店が交代で掃除しているという話ですし、釣りのための環境がだんだんと整いつつあるのかもしれません。

 ただし、平成の森のスロープの入り口から桟橋までタックルを抱えて上がり降りするのは、ずいぶんと高低差があるためちょっとたいへんです。釣りから帰ってくるアングラーを見ていると、かなりの割合で荷物を載せるキャリーを用意していました。何回も釣りにきているアングラーはなれたもので、このあたりの順応性はたいしたものですが、空荷で上がるだけでもたいへんですから、それなりの覚悟は必要です。

 16日の釣れ具合は、けっこう数釣ってるアングラーがたくさんいました。多いボートは1人10尾以上釣っていたようです。また、5尾以上釣ったという人はかなりいました。見ていた範囲では大物を持ち帰ってくるアングラーはいなかったんですけど、明日からの取材に備えて釣りに来ていた奥村和正さんのボートは、2人で3尾の50cmオーバーをキャッチし、最大は59cmあったそうです。

 さて、もうすぐ下野プロも到着します。これから約1週間、Bassingかわら版では池原ダムのバスフィッシングのもようを現地からライブでお届けします。はたして、夢の60cmオーバーは登場するか。どうぞお楽しみに。

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